内緒やで、ぶっちゃけダサいと思っとんねん。術師が得物使わんの   作:器用貧乏ならっこ

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本日二話目です。ドブカスくんが最近執筆頑張ってる…
(なお、文字数は相変わらず少ないものとする)

それとこの世界線の直哉は高専所属の術師とも一緒に任務をやってたりします。
(原作でもそうだったのかもしれませんが)



俺も来たで、こっち側

Q、最強の一級術師は?

 

「え? 禪院直哉」

 

「相性や状況にもよりますが、おそらく直哉さんかと。あくまで私個人としてはですが」

 

「直哉じゃない? アイツは一級の中でも別格でしょ」

 

そう直哉を評するのは、冥冥・七海建人・五条悟の三人。

 

いずれも禪院直哉と任務を共にした経験、もしくは個人的な交流がある術師である。

 

「正直、馬力で言えば私や七海くんの方が上だよ」

 

コーヒーを飲みながら、冥冥はそう話した。

 

「勝つイメージというより、反撃を許すイメージが湧かないんですよ直哉さんは。剣術も達者で、技のバリエーションも多い。御三家秘伝の”落花の情”と言った領域対策や、術式を利用した高速戦闘による、圧倒的な手数も魅力的です」

 

七海は数度直哉と共に任務を果たした経験からそう語る。

 

「結構切り札あるんだよ。”落花の情”を利用したフルオート迎撃とか、空気を爆発させる拡張術式とか。あれって直哉の術式の仕様を上手く利用してるから、タメもそこまで必要ないし、攻撃範囲もめっちゃ広いんだよ」

 

「それに直哉は術式の使い方が上手いんだよね。単純なスピードなら直毘人さんの方がちょっとだけ速いんだけど、戦闘の組み立て方や火力で言えばやっぱり直哉かな」

 

五条はそう言ってソフトクリームを食べる。

 

「投射呪法って言うのは、基本的にフリーズと打撃を組み合わせながら戦うものだけど、禪院直哉は空気をフリーズさせて、それを活用した遠距離攻撃を仕掛けてくる」

 

冥冥は直哉の術式の拡張性について語った。

 

「ただでさえスピードと手数で圧倒できる近接戦闘力を保持している人が、高火力の範囲攻撃を混ぜ合わせながら近接で戦闘してくるんです。やられる方はたまったもんじゃない。アレを咄嗟に回避したり、防げる人を私は知りません。そもそも当たらない人なら居ますが」

 

七海は五条を思い浮かべながらそう話す。

 

「でも僕が直哉を推す一番の理由は、人を罵倒するくせにその人の技術を盗み出そうとする、自分はどこまでも上に進み続ける上昇志向かな……要は」

 

ドブカス(諦めが悪い)なんだよね』

 

直哉はドブカスである(諦めが悪い)。それが三人の共通認識であった。

 

 

 

 

 

◆◆

 

 

 

 

 

直哉が空性結界の下に落ちた後、九十九と羂索の二人は対峙していた。

 

それも、最悪の状況──羂索の圧倒的優位性を持って。

 

「虚をついたつもりだったんだろうが、もう少し頭を使ったやり方を考えた方がいいんじゃないかな。正直、今の君は禪院直哉よりも遥かにつまらないよ」

 

そう言って羂索は九十九に落胆の表情を見せた。

 

それに対し九十九は立ち上がりながら言う。

 

「言っただろう? 私は泥臭い男が好み(タイプ)なんだよ。それにアイツは私が直接叩き直したんだ」

 

九十九は笑う。

 

なぜなら羂索の背後には既に

 

「こんにちは、羂索。俺も来たで、”こっち側”」

 

()()()()()()()()()禪院直哉が居たのだから。

 

「!」

 

リベンジマッチ(敗者復活戦)──それが、空気の爆ぜる音で開始した。

 

「フッ!」

 

直哉は鞘の中の空気をフリーズさせ、刀を一瞬仕舞い込むことでそれを割り、爆発的な推進力を発生させる。

 

それを利用した神速の抜刀術が羂索に襲いかかった。

 

対する羂索は右腕を刀と自身の身体に間に挟み、呪力を一点集中させ、防御しようとする。

 

だが、直哉の出力は黒閃によって一時的に増大している。

 

それが防御態勢を取った羂索の腕を斬り落とすことへと繋がった。

 

しかし、それは羂索の身体に致命傷を与えるには至らない。

 

だがそれも直哉は織り込み済みであった。

 

(あの額の縫い目の所の隙間。そこに刀を突き刺して、こじ開けたる!)

 

そう考えた直哉は羂索の額に刀を突き刺す。だが……

 

「ドンマイ!」

 

パリンッ、と音を立てて直哉の刀が折られる。

 

(スリッピングアウェーの要領で俺の刀を受け流して、左手で叩き折りやがった!)

 

しかし、依然状況は羂索が劣勢。

 

「面白くなっちゃってんぞ! 落ち武者!」

 

九十九の”星の怒り(ボンバイエ)”を使用した打撃が羂索を襲う。

 

その攻撃に羂索の姿勢が崩れ、直哉が掌を当てた。

 

(術式が焼き切れとる今なら、『領域展延』は使えんやろ!)

 

羂索の身体がフリーズする。

 

「クソアマ! 治せ!」

 

「誰がクソアマだ!」

 

その隙に九十九は反転術式で傷を治し、”星の怒り(ボンバイエ)”の出力を取り戻した。

 

「直哉!」

 

その掛け声に合わせて、もう一度直哉は羂索の身体に触れる。

 

だが、それを読んでいた羂索は1秒間を24分割した動きを作り、その場を脱しようとした。

 

しかし、羂索の想定とは異なる動きを羂索の身体はする。

 

「!?」

 

「自分、俺のこと舐めすぎとちゃうか!」

 

直哉は黒閃を放ち、一度死の淵に立ったことで『反転術式』を習得している。

 

それによって正のエネルギーを術式に流し込み、発動することに成功した。

 

“投射呪法”の術式反転──その効果は、触れた相手の動きを直哉が術式順転と同じ要領で作り、それを強制させるというもの。

 

それによって作られた動きが、羂索の身体を九十九の前へと運んだ、

 

「助かるぜ! 直哉!」

 

出力を取り戻した万全の”星の怒り(ボンバイエ)”、それを利用した万死の質量が羂索に襲いかかる。

 

「ガハッ」

 

羂索は大きく吹き飛ぶが、体勢をすぐさま立て直し、近づいてきていた直哉に向かって拳を振るった。

 

「残念。こっちはカウンター前提で動き作っとんねん」

 

だが、それを予想していた直哉は既に動きを作っている。

 

「!」

 

羂索の背後に回り込み、再び”投射呪法”の術式反転を使用。

 

それにより羂索は再び九十九の前へと運ばれた。

 

だが、九十九の拳が羂索に当たるほんの僅かな時間、術式の効果が切れる。

 

その刹那、二人の身体が沈み込んだ。

 

(クソがぁ!)

 

直哉と九十九の身体が地面に縫い付けられる。

 

「フゥ、危ない危ない」

 

その隙に羂索は呪霊を召喚した。

 

その呪霊の名は──特級叛霊 『悪路王大嶽』

 

それに九十九は即座に反応。速攻で召喚された呪霊を祓おうと動く。

 

だが羂索がそれを許そうとはしなかった。

 

羂索が九十九を妨害している間に『悪路王大嶽』の術式が発動する。

 

その瞬間、二人は大きな”呪力の起こり”を察知した。

 

「直哉!」

 

「まさか!?」

 

そこには、傷だらけの身体を無理矢理奮い立たせる直哉が居た。

 

「そこに立つんは! 俺や!」

 

そう言って直哉は掌印を組む。

 

結ぶは才能開花の意味を持つ──伎芸天印(ぎげいてんいん)

 

「領域展開」

 

 

「『時胞月宮殿(じほうげっきゅうでん)』」

 

 

直哉の意地(才能)が、花開く。

 

 




まあこの世界線の一級最強は満場一致で直哉でしょう。ごめんね日下部さん
(尚、某出来損ないが自分に入れるであろう票は除くものとする)

このくだりがやりたくてこの作品作ったなんて口が裂けても言えない…


次か、その次くらいで一旦一区切りになると思います。

需要あったら掲示板回にもチャレンジしてみようかな…と思ったり思わなかったり。
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