「ここならバレないかな」
やぁみんな俺だ!!今、俺は何をしているって?それはもちろん訓練をサボっているのさ!!サオリの訓練は厳しすぎるってマジで…
スパルタだとは聞いていたが、予想の30倍はスパルタだった…再生力が凄いと言っても体の疲労は回復しないからね仕方ないね
「ここにこんな小屋があったんだ…」
「訓練場から離れてるし、ちょと休憩しよう」
ドアを開き小屋の中に入る
「……えっ」
「あっ………」
中にはアリウススクワッドの一員の戒野ミサキがいた…
(俺と同じでサボりに来た感じはないな、確か、今日は訓練時間が違かったはずだから…)
戒野ミサキの手には刃先に血が付いたカッターナイフがあった
「えーと…血、染みになるとなかなか落ちないから早めに洗った方がいいよ」
「……意外……止めないんだ?」
「止めた方が良かったのか?」
「別にそんな訳ではない…」
「隣失礼するぞ」
そういい、戒野ミサキの傍に行く…
「おー、結構深く行ってるね。痕になるんじゃないか?」
「そうだろうね…」
ぶっきらぼうに返す彼女
「皆はお前がリスカしてるの知ってるのか?」
「リーダーには前に見られて止められた…ヒヨリとアツコも直接は見てはいないけど、私の手首に見覚えのない傷があるから察してるとは思う…」
「だから意外だった…貴方みたいな人は止めると思ったから…」
「普通だったら止めた方がいいと思うけど、俺にはそれは出来ない…」
「なんで?」
「もしお前のリスカを無理にでも止めたら、お前の生きる意味を無くしてしまう気がして…」
「もしあんたが痛みを快楽に感じる異常者だったら話は別だが…」
「それは貴方でしょ?」
「別に俺はそんな性癖はねぇよ。仕方なくやってるだけだ」
「ごめん、話がそれた」
「リスカって生きるための行為だと聞いた事がある…」
「心の痛みや、ストレス、悲しみとか不安とか、それらを落ち着かせるためにリスカをするらしいから…」
「だから、それがなければ生きていけないなら、俺はそれを止められない…まぁ、やめれるならやめて欲しいけどね」
「リスカを選んでる時点でまだ死のうと考えてるないんだろ?自殺を考えてるなら、こんな回りくどいことせずに、そのナイフで喉を貫けばいいからな」
「別に……してないだけで、私が自殺しようと考えてたら、どうするの?」
「別に辛いなら辛いでいい、死にたいなら死んでもいい、それはお前の自由だ、俺は別に止めやしない」
「だけど、周りはどうだ?お前が死んだら悲しむ奴らがいることを忘れるなよ」
「お前が死んだら俺だって悲しいし、スクワッドのメンバーはもっと悲しいと思う。もしかしたらサオリがお前の死をきっかけにメンタルを保てない可能性もあるし、マダムに刃向かったりして殺される可能性もあるしな…」
「自分の行動のせいで仲間が死ぬかもしれないならいいと思うぜ」
「はぁー……なにそれ…私の自由だって言った割に選択肢が実質1つしかないじゃん…」
「バレたか…お前が仲間を大事に思っているのは知っているしな。皆でカレー食べた時お前ニッコニコだったしな」
「えっ…なっ……私そんな顔してた?…///」
「おっ…なんだ?照れてるのか?可愛いとこもあるじゃん」
「うっ、うるさい…///」
「あはははは、顔真っ赤…」
「でも、いつかは『それ』無しで現実と向き合わないといけない。今を見ていないと、先にある未来と過ぎ去った過去が見えなくなってしまうから」
「限界を迎えたら誰でもいいから相談しろ、居ただろう、お前を救おうとしてくれた奴らがよ」
「俺はお前じゃないし、スクワッドのメンバーほどお前と長くいた訳じゃないし、お前の辛さや、想いは微塵も分からないから助けれない」
「勝手だね…」
「だけど、ストレスのはけ口ぐらいにはなってやるよ。あいつらに言えないことがあったら何時でも言え、今回みたいに相談には乗ってやるよ」
「いつもだったら、こんなに話さなかったのに…」
「貴方といると調子が狂う…」
「嫌か?」
「別に、嫌とは言ってない…」
「なんだ?ツンデレか?」
「何それ?」
「知らないなら別にいいさ」
「なんか分からないけどバカにされてる気がする」
「ツンデレはいい文化だぜ?」
「だから、そのツンデレが分からないんだって!!」
この数分間戒野ミサキと喋った。彼女は意外と喜怒哀楽がしっかりしていて面白かった
あと、サオリに訓練をサボったことがバレてめちゃくちゃに怒られた…