アリウス転生   作:お茶漬け2

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予想外の強敵

「ここがターゲットがいるビルか…」

 

俺は任務でブラックマーケットに来ていた

 

「にしても珍しいな一人で任務に行けって…」

 

アズサ、サオリ、アツコはマダムの所に鎚永、戒野は別の任務に行っている

 

(サオリとアツコは分かるけど、アズサがマダムに呼ばれるのは珍しいな…何か嫌な予感がするんだよなー)

 

「まぁ、今は目の前の任務に集中するか」

 

今回の賞金首はブラックマーケットの中だと比較的に安い。そんな大手な所ではないのだろう。多分護衛もあまりいない、だから一人で行かせたのだろう。

 

「さて、行きますか…」

 

 

 

 

 

「なっ…お前…どこからきた……」

 

「さぁな?お前には関係ないことだろ」

 

 

 

任務は思ったより早く終わった

 

「後はこいつを依頼主に渡して任務完了だ」

 

(今日は監視役も居ないし、こいつを渡したら、ちょとここの辺りを探索してみるか)

 

そう考えていると、銃声が聞こえてきた

 

「!?」

 

咄嗟に勘で右に飛ぶ、そしたら銃弾が服をかすり通り抜いて行った

 

「あれ?避けられた」

 

後ろを見ると銃を構えていた女性が居た

 

「おいおい、急に撃って来るのはマナーがなってないんじゃない?」

 

「おっと、それは失礼したね」

 

言葉とは裏腹にニヒルな笑みを見せる彼女

 

「一応聞くが、何の用だ?」

 

「今、君が背負っている人、賞金首になってる○○会社の社長でしょ?」

 

「そうだけどそれがどうした?」

 

「なら、単刀直入に言う、そいつを渡して貰おうか」

 

「嫌だと言ったら?」

 

「あまり、手荒な真似はしたくないんだけどな…」

 

銃を構える彼女

 

(逃げるのは無理だな…ロボットや犬猫と違ってこいつはキヴォトスの人間、こいつを背負いながら逃げれる自信はない)

 

隅に賞金首を置き、武器を構える

 

「残念…大人しく渡してくれたら怪我はしなかったのに」

 

「こっちにも事情があるのでね。それに先に仕掛けてきたのはアンタだ。そっちこそ怪我しても知らないぜ?」

 

彼女が銃を撃ってくる、それを躱しながら接近していく

 

ナイフで切ろうとするがそれを防がれる

 

「珍しいな、手鎌を使うなんて」

 

「そうゆう君こそ銃を使わずにナイフと鉄パイプで戦うのも珍しいよ」

 

彼女が近距離で銃を放つ、それを鉄パイプで軌道を逸らす、そのまま鉄パイプを振りかざすが、それを躱される

 

そのまま銃を撃たれるが、それを何とか躱す体制を崩したうちに彼女が鎌での横薙ぎをギリギリナイフで防ぐが、右腹部に激痛が走る

 

「鎌は1本だけじゃないよ」

 

「チッ!!」

 

鉄パイプで攻撃するが、後ろに飛ばれ躱される

彼女の両手には銃が構えられていた

 

(マジか…!!武器の切り替えが早すぎるだろ!!)

 

銃弾の雨が体を貫く

 

だけど彼女は困惑した…

 

(なっ……ど、どうゆう事よ…?まだ鎌で刺した所に傷が出来るのは分かる。だけど…なんで銃数発で体が傷つく?)

 

彼女がそう思うのも仕方がない。キヴォトスの人間は基本的に刃物でも刺し傷は付きやすが、銃弾数発程度では体を貫く程の傷は付かない。貫くには一点を集中して銃弾を何十発も撃たないといけないからだ…

 

「なーに見惚れちゃってんの!!余裕か!!」

 

「しまっ…」

 

彼女をフルスイングで吹き飛ばす

 

「痛っ……はぁ?!」

 

驚いた顔をした彼女が言う

 

「何で傷が治ってんのよ!?」

 

「さぁね?何故だろうな?」

 

(多分だけど、アイツの体は正義実現委員会の委員長見たいに傷が早く治るタイプなのかな?確証を得るために、もう一度近接戦を仕掛けてみよう…)

 

そこから俺と彼女の攻防戦が始まった

 

彼女の鎌や銃の攻撃をすぐさま再生し、攻撃を仕掛けるが、彼女も手練…その攻撃を紙一重で躱す

 

「痛ったいな〜死んじまったらどうするんだ?」

 

「本当、凄いね君の体…どんな構造してるの?」

 

(銃や刃物の攻撃でもすぐに再生されて意味が無い…脳や心臓も貫いたけど、即死級の攻撃でもすぐ再生される…それだけじゃない、精神力も異常だ…いくらダメージが回復すると言っても、痛みはある筈なのに、それを全く気にしてない…普通は痛みのショックで気絶してもいいはずなのに…)

 

(だけど、再生力は凄いが、その分速度も力もあまり無い…なら…)

 

彼女が武器をしまう…

 

(武器をしまった何すんだ?)

 

そして彼女が急接近する

 

「早っ!!」

 

「私組手も得意なの」

 

ナイフを突き出すが、それを躱し腕を捕まれ視界が反転する…

 

(クソッ…合気道か…)

 

彼女に投げ飛ばされ、マウントポジションを取られる

 

「君の再生力は凄いけど、外傷ができない攻撃はどうなんだろ?」

 

彼女が首に体重を乗せる

 

(ヤバい…!!絞め技などの、外傷のない攻撃は俺の再生力は発動しない…気絶したら終わりだ…)

 

彼女の拘束を抜け出そうとするが、彼女はそれを許さない

 

(クソッが…息ができない…もう終わりなのか…)

 

 

 

 

 

 

(な〜んてな)

 

「!?」

 

爆発音が響き渡る…

 

「どうだい?爆発の味は楽しめたかい?」

 

「ゴホッ、ゴホッ……最悪な味をどうも」

 

「君こそ味わえたのかい?喉も焼け焦げてると思うけど…」

 

(マジかこいつ…!!口の中に爆弾を入れていた…!!)

 

「それはご安心を…ほらっ、こうすれば傷も火傷も元通り」

 

(やっぱり傷は治ってる…パワーもスピードもないから油断してた…自分の命を顧みずに攻撃してくる異常者…再生力があるってこんなにもやりずらいのね…)

 

(だけど、いつかは限界がくる…)

 

「君、本当にイカれてるよ…再生力があるからって普通こんなことする?」

 

「再生力しか取り柄がないのでね…褒め言葉として受け取るよ」

 

「君との近接戦はリスクがある…これで戦わせてもらうよ」

 

彼女が腰から鎖を出す…そしてその鎖に鎌を繋げる

 

「随分と古風な技術を使うんだな」

 

「だけど君はこの鎖鎌から逃れられない」

 

そういい彼女は鎖鎌を回し、攻撃を仕掛ける

 

「ぶねっ!!」

 

「あれ?それ躱すんだ」

 

「でも、これはどうかな?」

 

さっき躱した鎖鎌が戻ってくる

 

「痛って〜」

 

(無理だ見えねぇ…さっき躱せたのは奇跡みたいなもんだ)

 

容赦ない鎖鎌の攻撃が俺の肉を削ぎ落とす

 

(再生力があると言っても限界はくる…)

 

(俺の再生力は俺の神秘依存…神秘は言わばMPみたいなもんだ。ダメージによって再生する為の神秘を使う、だけど、その神秘が無くなったら、俺は一旦気絶する。その神秘が戻るまで俺は気絶したままだ)

 

(くそっ…このままだとジリ貧だ。コイツは俺の再生力が切れるまで戦うつもりだ)

 

(どうにかしたいけど、鎖鎌が早すぎて何も出来ない…)

 

(この鎖鎌に対応できない…なら!)

 

俺はナイフを敵に投げる、しかしそれは弾かれる

 

(ナイフは弾かれたか、だけどそれでいい…早すぎて見えないなら、タイミングは俺が決める)

 

(今、俺の左側は丸腰だ、アイツは俺の心臓を狙ってくる…そこがチャンスだ)

 

そしてその鎖鎌が俺の心臓を狙う

 

(よし!!来た!!)

 

鎖鎌が体を貫く、しかし、鎖を掴みそのまま前へ進む

 

(マジか!!コイツ鎖を掴んだ!!)

 

俺はグレネードを取り、相手へ投げる

 

(ヤバい!!グレネード!!今、私とアイツは鎖で繋がっている。私が逃げようとしたらアイツは鎖を引っ張って逃がさないようにする…なら、この鎖を外す)

 

鎖を外され爆発は躱される

 

(躱されたか、だけど鎖鎌を手放したな!)

 

俺はスモークグレネードを取り出し展開する

 

「よし…ここからが本番だ!」

 

「スモークグレネードッ!!目眩しか!?」

 

しかし、彼女が違和感を感じる

 

「なんだ…?この…ガンッ!!

 

彼女の頭部に鉄パイプが振り落とされる

 

「痛っ…どっから攻撃してっ…グホッ!!」

 

(クソッ!!気配が読めない!!それにこの煙、肌に触れると針に刺されたようにチクチクする…ダメージはさほどないけど、集中力が削がれる…)

 

(よし!俺が改造したスモークグレネードは結構有効なようだな)

 

アズサに言われた気配を経つ才能そしてその戦い方も教えられた、ヒットアンドアウェイこれで勝利を掴み取る

 

(まさか、再生力以外にもネタはあったのか…再生力だけがアイツの強みだと思ったのに、コイツ、気配が分からない…煙のせいもあるけど、攻撃が当たるまでの気配が微塵もない)

 

(そして、さっきの戦い方とは違う視界を遮ったヒットアンドアウェイ…一発一発は軽いけど、爆発のダメージもあってどんどんダメージが蓄積していってる)

 

(このままだと私が負けてしまう…だけど、スモークグレネードの効果時間は1〜2分程度煙も目視できるぐらい晴れてきた)

 

シューーーーッ、シューーーーッ!!

 

(あいつ…!!私に効くからってまたスモークグレネードを展開してきた…!!)

 

「でも、舐めないでちょうだい、私だって2度も同じ手には乗らない」

 

グレネードを手に取る

 

「爆発は君だけの専売特許ではない」

 

爆発音が鳴り響く

 

(よし!!これでうざい煙も無くなった、意味はないけど、爆発に巻き込まれてると嬉しいけど)

 

爆風で煙が晴れるしかし、彼女が見た光景は…

 

「はっ?いない…」

 

(ど、どういう事?なんで近接戦闘を仕掛けてこない!?流れは完全にあっちにあったはずなのに…)

 

「別に、銃が使えないとは言ってねぇよ」

 

(よし、完全に相手の視線から隠れた)

 

(確かにあのまま近接戦闘を仕掛けてもよかったが、相手もバカじゃない必ず対策してくる相手は俺より格上だ。だからそんな格上を倒すには予想外のことをしないといけない)

 

(一瞬の油断をつけ、非効率でもいい、その非効率こそが相手を出し抜く一手となる)

 

「本当に居ない……まさか!!」

 

彼女は周囲を見渡す

 

「やっぱり居ない…アイツだけじゃない、賞金首も居なくなってる!」

 

(裏を突かれた!でもそんなに時間はたっていない、賞金首を担ぎながらさほど距離は遠くに逃げてないはず…)

 

賞金首が居ない焦り、そして追いかけようとする意思、その思考で彼女から生まれた隙を…

 

「なら、早く追いかけ…ドォン!!

 

(何がおきっ………て)バタン

 

 

 

 

 

 

 

俺は見逃さなかった

 

「な、何とか勝てた…まさか、一人で任務の時にこんな強敵に出会うとは思わなかった…」

 

(この戦いが賞金首をかけた戦いで良かった…もし普通の戦いだった場合俺が負けてたかもしれない)

 

「でも、勝ちは勝ちだ。」

 

「早く賞金首を届けないとな」

 

そう思い賞金首を担ぐと後ろから

 

パチパチパチ

 

拍手が聞こえた

 

「クックックッ…実にいい戦いぶりでしたね」

 

「葉ノ宮カオルさん」

 

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