アリウス転生   作:お茶漬け2

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前の話で書き忘れていましたが、時系列は、本編の1年前です


非日常な生活

「さて…どう逃げ切るかだな…」

 

「敵の人数は何人くらいなんだ?さっき襲撃された時は、5、6人くらいだったけど。」

 

「多分だけど、それ以上はいると思う…今までの傾向を考えると10人から15人いると思った方がいい」

 

「だけど、私がアリウスから逃げ出してから四日くらいたっているから、アリウス側も人数を多く派遣してくるかもしれない…」

 

「1人相手に数十人、相手側も結構容赦ないな…」

 

「アリウスの校則で逃げ出したらダメだったから…それに、今までに逃げ出した人達は殺されたと噂があるくらいだし…」

 

「それ聞いて、よく逃げ出そうと思ったな…」

 

「それでも、私が諦めない理由にはならないから…」

 

「そうか…なら成功させないとな。ちなみに何処に逃げるのかは決めているのか?」

 

「そうだな…今地図を出すからちょと待ってて」

 

ガサゴソとアズサが地図を探している…

 

「あった!!えーとね今私たちが居るのがここら辺で、逃げる場所はここ、トリニティっていう所なんだけど…」

 

「そこに着くのに、どれくらい時間が掛かるんだ?」

 

「今のペースだと後、半日くらいだと思う…」

 

「そうか…アズサは今敵襲に会ったら、どれくらい戦えるんだ?」

 

「今の弾薬と装備の数だと、正面からの戦闘だと3、4人くらいが限界だと思う…」

 

「なら、倒さなくてもいい、行動不能まで追い込めればいい…無線はあるか?」

 

「…いちよう2個あるけど」

 

「俺にいい作戦がある」

 

 

 

 

 

 

「確かにそれが成功すれば、トリニティまで逃げ切れるかもしれないけど、それだとカオルが危ないけどいいのか?」

 

「それはアズサだって同じさ」

 

「そうだけど...私は戦闘経験があるけど、カオルは話的に戦ったことはないんでしょ?」

 

「こーゆー殺し合いみたいな事はないな。」

 

「だけど別に、真正面から戦う訳ではない…ここまでおびき寄せればいいんだ、逃げ足には自信があるからな…」

 

「それでも…」

 

「この作戦を考えたのは俺だ作戦を実行するのに、アズサにだけ危険な思いはさせないよ…それに、あんたの船に乗ったのは俺だ命賭ける時は、二人一緒だ」

 

「…分かった、健闘を祈る」

 

「あぁ…そっちこそな」

 

アズサと別れ、追ってくるアリウス生を探しに行った…

 

「…!居たっっ」

 

「こちらカラス標的を発見人数は7人、白鳥の方は?」

 

「こちら白鳥、私の方も標的を発見人数は8人」

 

(なぜ、カラスと白鳥と言い合っているのは、アズサから「離れて行動する時は、敵に名前をバレないように、コードネームが必要」と言われたからだ)

 

「分かった。距離を詰め次第、作戦を開始する」

 

(まだ標的から距離がある、おびき出すとはいえ、1人2人は倒しておきたい)

 

(正面からの戦闘では必ず俺が負ける…だから、相手の不意を付いて倒すしかない…)

 

震える足を鎮め、ちょとずつ距離を詰める

 

(ここでやらなければ死ぬ…行ける…俺なら確実に成功する…)

 

無線に手を掛ける

 

「こちらカラス標的との距離を詰めたいつでも開始出来る。」

 

「私もいつでも行く事が出来る。」

 

「作戦開始だ…」

 

無線を切り、アズサから貰ったスモークグレネードのピンを抜き、敵に投げる

 

「何だ!!」

 

「敵襲ダァー!!直ちに陣形を組め」

 

「何処から仕掛けて…」ガコン

 

「何にがおki…」ガン

 

相手が攻撃をする前に、さっきの廃墟で拾った鉄パイプで頭を殴る。いくら戦闘慣れした者でもいきなり頭に鉄パイプで殴られたら気絶する。しかし、相手も馬鹿ではない…すぐに襲われた位置を確認して発砲してくる。

 

「っぶね!!」

 

間一髪躱し、すぐさま逃げる

 

「あっちに行ったぞ!!追えー!!」

 

相手も追いかけて行き、銃を乱射してくる…

幸いここは入り組んでいるから、遮蔽物を盾にしながら、銃弾の雨を掻い潜る。しかし、銃弾が身体を掠む、焼ける様な痛みを我慢しながら、走り続ける…そして、やっと目的地に着く。

廃墟の中を入っていき、すぐに階段を駆け上がる…目の前に別の所から入ってきたアズサとその追手がやってくる、アズサとかち合う前に、方向を変え左右に動き、くくっていた糸を引っ張り、すぐ側の窓に飛び降りる

そうして、数秒後した後、爆発音が聞こえ、廃墟が崩壊する…

 

「上手く…行ったか?」

 

確認しに、崩壊した廃墟に近づく…

 

「作戦は上手くいったようだな…」

 

追ってきたアリウス生全員が瓦礫の下敷きになっており、身動きを取れていない

 

「カオル…大丈夫か?」

 

反対側からアズサが走ってくる

 

「何とか、生きているよ」

 

「ボロボロな廃墟だったから、グレネードの爆発の衝撃で建物が崩れて、身動きを取れなくする作戦だったけど、成功して良かった。

アズサも怪我はないか?」

 

「私は何ともないから大丈夫」

 

「そうか、それなら良かった。」

 

「早く移動しよう…いちようここにいる追手達は行動不能だが、コイツらだけじゃないかもしれないからな、ここの爆発音でまた違う追手が現れたら面倒だからな。」

 

「待って、その前に、弾薬とかの補充をしておきたい、さっきの戦いで弾薬とグレネードをほぼ使ってしまったから、また戦闘になった時でも戦えるレベルまで補充しておきたい。」

 

「分かった、ちょと見回りしてくるから、終わったら呼んでくれ」

 

「うん」

 

アズサが下敷きになっているアリウス生に近づく時、下敷きになっていた、アリウス生が、ボソボソと声を出す

 

「イマッ…ダッ…ヤレ」

 

そう言った瞬間、カオルの胸がなにかに貫かれた…

 

「……ハァ?」

 

(あれっ何で、血が流れて…)

 

一瞬現れた静寂それを破ったのはアズサだった…

 

「カオルッッ!!」

 

(くそっ…何で撃たれて…)

 

周りを見渡すが、敵らしき者はいない…そしてカオルは理解する…

 

(スナイパーかっ…)

 

カオルは懸念していた、自分たちを追っているのは、その場の人だけではない、遠くからカオル達の命を狙う者がいた事を…

 

カオルは血反吐を吐きながら叫ぶ…

 

「アズサッッ!!早く逃げ…」ドォン!

 

そんな叫び声を切り裂く用に銃弾が頭を貫く…

 

「あっ…ァッ」

 

目の前の光景にアズサが声を荒らげる、でも、その声は、彼にはもう聞こえてなかった…

 

(結局、異世界に転生しても何も出来ずに死ぬのかよ…世界を救う主人公みたいにはなれず、かと言って、世界を滅ぼす魔王にもなれない…そんなタダの作品で言うモブキャラみたいに…アズサは逃げきれたのかな、一緒に逃げるって約束したのに守れなくてごめん…あー結局この世界のことも、アズサのことも、何も知れなかったな…アズサと約束したのに、俺のいた世界のことを話すって…もっと話したかったな…)

 

身体が冷えてくるのを感じるこの感覚はつい最近感じたものだ…身体が死に近づいてる

まぶたが閉じ、彼の意識は、暗闇の中に消えた…

 

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