俺がここに来て1週間くらいがたった…
「起きろ、朝食の時間だ…」
「……はいはい、今起きますよ…」
「それを食い終わったら、すぐにマダムの所に行くぞ…」
そう言われ、朝食を渡される…
(今日も拷問まじりなことをされるのか…」
そんなことを思い、朝食を食べた…
「今日は何すんのさ?」
「いえ…今日で貴方の実験を一旦辞めることにします…」
「ある程度のこともしましたので、今あるものでも大した結果にはならないので…」
「そうか…それは結構嬉しいわ…」
「あら…最初会った時より、ずいぶん威勢が無くなったこと…」
「そりゃそうだろ…毎日毎日、銃で蜂の巣にされたり、ミンチみたいに潰されたり、毒や変な化学薬品入れられたり…俺は痛みを快楽だと思える性癖はないのでね…」
「マジ、何回死んだことか…100回からはもう数えてないぞ…」
「それでも、正気を保っているのは、さすがと言うべきですかね…」
「あっはいそうですか」
趣味の悪い笑顔で言うベアトリーチェに俺はぶっきらぼうに返す
「さて、本題ですが…今から貴方はアリウス分校に行ってもらいます」
「あっ?ここがアリウス分校じゃないのか?」
「正確にはちょと違います…ここは私の実験室みたいなものです…」
「貴方の再生力は、目を張るものです…外傷はおろか、毒物や、化学薬品での内部の侵食も貴方の体は、すぐにその物質に有効な成分を出し治していく」
「本来であれば、この実験は1ヶ月かかるつもりでしたが…私の思ったよりも貴方の再生力がたかく、こんなにも早く終わるとは思いませんでした」
「治すって言ってもな…痛覚はあるから痛いもんは痛いぞ…」
「それは貴方が我慢すればいいだけでしょう?」
「おっと話が逸れました…貴方のその再生力は兵士としても便利。なので貴方には、兵士としての実力を上げるために、訓練していただきます」
「あっそ、お前に会わなくていいなら訓練でも何でもするは…」
「あと、私への態度も身につけて欲しいですね…」
「それは人間に空飛べって言ってるようなもんだぞ」
俺はそう言い…部屋を後にした…
「着いてこい…」
そう言われ、俺はアリウス生の後を着いていく。
(この人、必要事項しか喋らないんだよなぁ〜)
何回か会話を試みたが、全て無視され、さすがの俺でも泣きそうになった…
(話し相手が居ないし、居たとしても、あのクソババアだし…マジでノイローゼになるところだったわ…)
「着いたぞ…」
そんなくだらないことを考えていると着いたらしい…
(ここがアリウス分校…)
学校と言う割には、ボロボロで、軍事拠点のような重苦しい雰囲気があり、所々に西洋風な建築跡があるが、その大半は崩れかけだったり、植物に覆われていた…
(兵士を育てているって言ってたが、これはあまりにも酷いぞ…)
アリウス内の環境は、俺がいた世界では想像も出来ないような光景が広がっていた…
「おい!!何ボサっとしている!!早く銃を持て!!」
「休むな!!早く立て!!まだノルマは達成してないぞ!!」
「だって…昨日から何も食べてなくて…力が入りません…」
「口答えするな!!今日もノルマを達成出来なかったら、飯は抜きだそ!!」
倒れている子供に、鞭を叩きながら叱責しているロボットの教官らしき者や…
「お前らには自由はない。ただの兵士だ。全てはマダムに捧げることだけ考えるのだ。」
洗脳紛いなことをしている者…
「ふえぇ…お腹がすきました…」
「うぅ…寒い…」
「ヒヨリ、ミサキしっかりしろ…」
「……」
隅でうずくまっている4人組だったり…
(確かにアズサが逃げ出すのも納得の理由だ…これではまるで…教育と言うより…虐待じゃないか…)
「今日からお前が入る隊だ。教官に挨拶しとけよ。」
そう言い、連れてきたアリウス生は去る。
教官らしき人?ロボット?に挨拶をする…
「今日からこの隊に入ることになりました。葉ノ宮カオルです。よろしくお願いします。」
「マダムからは話は聞いている。すぐにこの隊服に着替え、訓練の準備をしろ…」
そう言われ、服と防弾チョキそれと銃を渡された。
瓦礫の影に入り服を着替えた。
(俺、銃の撃ち方知らないんだけど…この世界では銃持つの常識らしいけど…俺のいた所は銃持っちゃダメだからなぁ〜)
訓練はもう少したったら始まるらしい、その時間になるまで俺は周りを観察していた…
(皆結構怪我しているな…ここの住人は撃たれてもほぼ無傷らしいが…なのに、ここまで怪我をおっているなら、相当無理をしているな…)
そう思いながら周りを観察していると、見知った人を見つける
(……!?あれっ!もしかして…)
「やっぱり…アズサだったか!!」
「…!!その声は…!!」
「久しぶりアズサ。元気にしてt…ゴハァッ…」
言い切る前に、アズサがものすごい勢いで俺に突進してきた…
「本当に…本当に良かった…もう会えないのかと思った…この1週間カオルを探したけど、全然いなくて…殺されたのかと思った…」
「確かにこの1週間監禁されていたけど、殺されてもないし、怪我もしてないよ…」
「でも…また会えて良かった…」
「俺もアズサに会えて嬉しいよ…」
涙目になっている彼女に俺はそう答える
(あれっ……この状況…俺アズサに抱きしめられてね!?やばいやばいどうすればいいんだ?抱き返せばいいのか?アズサにはそうゆう意図は無いんだろうけど、彼女いない歴=年齢だからこうゆう時なにすればいいか分かんねぇ…)
そんな童貞をこじらせた考えをしていると…
「カオル…顔が赤いけど大丈夫か?」
「大丈夫だよ…だけど、ちょと苦しいから手、離してくれない?」
「あっ…ごめん。嬉しくてつい…」
アズサは腰に回した腕を離す…離されたにも関わらずまだ熱を感じる
「そういえば、カオルさっき怪我もしてないよって言っていたが、襲撃された時に頭と胸を撃たれていたがそれは大丈夫なのか?」
「あぁーそれがさぁ…」
「お前ら、これから訓練を始める」
「訓練が始まるみたいだ…事情は後で話す」
「分かった」
「初めて訓練するけど、何するんだ?」
「そっか…カオルは初めてなんだ…」
「なら、私と一緒に行動しよう。そうすれば分からないことがあったら教えられるから。」
「ありがとう…また頼らせてもらうよ。」
こうしてアリウス生としての活動が始まった