俺が訓練をはじめて数週間がたった
「慣れてきたとはいえ、筋肉痛が酷いな」
「お疲れ様。カオル」
「うん。アズサもお疲れ」
「訓練はどう?」
「んー、ぼちぼちかな。体力訓練はやっと慣れてきたけど、まだ、人を撃つのに躊躇している」
「やっぱりまだ慣れてないのか?」
「あぁ、前も言ったけど、俺いた世界の人は銃弾一発で死亡か重症を負うからな、当たっても大丈夫だと頭では分かってるけど…やっぱりまだ怖い」
「まあ、そのうち慣れるだろ。前向きにいかないとな」
「そっか。私も出来ることがあるなら何でも協力する」
「ありがとう。アズサ」
「でさ、今日は何の話をしてくれるんだ?」
「そうだな〜……」
ここの数週間訓練終わりにアズサに俺のいた世界のことを話すことが日課になっている。
外の世界のことを話すとアズサは楽しそうに聞いてくれるので俺もなんか嬉しく感じる
「今日はちょと趣向を変えてみて、こんな物があったんだ」
「雑誌?」
「ボロボロだけど訓練中に見つけてさ。今まで話してきたのは俺のいた世界だけど、今回はここの世界のことについて知ろうかなと」
「俺自身ここの外はどうなっているか知らないしな。もしかしたら俺の知らない事もあるかもしれないし」
アズサと一緒に雑誌を見た
「すごい!美味しそうなスイーツがいっぱいある!!」
「スイパラだね。俺も行ったことはないな」
「コラボもやってたみたいだな。コラボキャラを模したスイーツも売られている」
「かわいい……でもこれを食べちゃうのか?もったいない…」
「アズサはそうゆうタイプか…」
(意外とかわいい物が好きなんだな)
「次のページにいくよ。」
「次は…オススメ!!今流行ってる手榴弾のコーデ!!世界に一つだけの手榴弾を作ろう!」
「へぇー、流石武器が当たり前にある世界だな…服だけでなく、武器にも装飾するんだな」
「でも、このままだと使いずらいと思う。隠そうとしても服にかさばるし、いざ戦闘に使うとしても、装飾が服に引っかかる可能性もある」
「いや、まあ、戦闘用じゃないんじゃないい?」
次々と読み進めて見たが、所々ページが破れていたり字が滲んだりして読めないところもあった
「これで最後か。これは……」
「綺麗な格好だ…」
「ウエディングドレスだね」
「ウエディング?ドレス?」
「えーと、結婚って分かるか?」
「何それ?」
「じゃあ、まず結婚の説明だね。結婚というのは簡単に言うと、好きな人と生涯を共にするための儀式みたいなものだ。それで、結婚式というのをやるんだけど、その時に花嫁の人はそのウエディングドレスを来て参加するんだ」
「いつかアズサも生涯を共にしたい人が現れたら、着ることになるかもな」
「私の場合はカオルだな……」
「アズサさん?!」
「どうした?急に大声を出して」
「俺の話聞いてた?!そんなポンって決めちゃいけないよ!」
「どうしてだ?私はカオルのことが好きだぞ?」
「!?」
アズサの純粋な目が俺に刺さる
(ああ、これはあれか…そもそも恋愛感情が分かってない感じか…これは難しいぞ…)
「アズサ…お前はまだ外の世界を知らないだけだ。外にいけば俺なんかよりもいい人はいるよ。それに結婚はそう早く決めるもんじゃないしさ…」
「そうなのか?」
「そうゆうものだ」
(アズサは普通に美人だからな、普通に恋人ぐらい作ろうと思えば作れるだろ)
「これで終わりか。意外と読めたな」
「アリウス外にはこんな物がたくさんあるのか…」
「そうだね。でも俺らが知っているのはたった一部だけだし、アズサは体験もしたことないからな。早くこんな所にから脱出したいぜ」
「そうだね」
「アズサはここから出たら何したい?」
「そうだなー、私は……」
アズサと今後の目標を話しながら夜を過ごした