どうなってしまうのかとこの作品を作りました。
ある日、世界に隕石が落ちた。
ニュースでは、「世界が滅ぶかもしれない」
と大騒ぎになっていたが、
実際には隕石は忽然と姿を消し、
どこにも被害はなかった――音以外は。
その日、世界の人々は音を失った。
風のざわめきも、鳥のさえずりも、
遠くの車の音も、人の声も――何もかもが消えた。
人々は戸惑い、恐怖に震え、街は静寂と混乱に包まれた。
言葉は通じず、日常は忽然と異界のように変わってしまったのだ。
だが、その混乱の中で――逆に音を得た者たちが現れた。
もともと耳の聞こえなかった人々。
彼らは突然、世界の音を手に入れたことに、ただただ驚いた。
小さな足音が響く。
遠くの雨だれの音が、胸にしみる。
そして、何よりも、人の声が、はじめて心に届く。
彼らは何を思い繋いでいくのか。
それはまだ誰にも分からない……
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街角のカフェの前。
もともと耳の聞こえなかった少年、レンは足を止めた。
風も、人々の話し声も、何も聞こえない世界に、
昨日まで慣れていたはずなのに――
今、彼の耳は小さく震えた。
「……なんだ、これは?」
目の前を歩く少女が、笑った。
その笑い声が、はじめてレンの胸に届く。
微かに震える、しかし確かに存在する声。
「聞こえる……」
少女もまた、驚きで立ちすくむ。
彼女も以前から耳が聞こえなかった。
そんな中初めて誰かの声が耳に届いたのだ。
「あなた……聞こえるって。」
通りの空気がざわめいた。
レンと少女は互いに目を見合わせて驚きと困惑で凍りついている。
「音……聞こえるんだね」
少女の小さな声が、レンの耳に優しく届く。
「あぁこれが人の声か……」
レンは聞こえるようになって初めてだった。
誰もが音を失ったことでせっかく得たはずの音は
幻想だったのではないかそんな思いを感じていた。
そんな中で今日はカフェにやって来たのだが、
「ねぇ一緒に遊ばない?」
黒髪ショートの背丈が小さい彼女は事案になりそうなことを
平然と言い僕の手を取った。
息も凍りそうな寒空の下、
僕たちは世界の混乱を知らないとばかりに
駆け出していた。
街の広場。夕暮れの影が長く伸びる中、レンと少女は足を止めた。
「ここも、静か……」
少女が小さく呟く。空気はひんやりと冷たい。
「ねぇこれからどうなっちゃうのかな?」
幼い彼女は問いかける。
「さぁどうなってしまうんだろうね?」
僕は答えに詰まってしまってそのまま彼女に返してしまった。
手話とボディーランゲージで包まれた世界
音を得たものたちは無かったものにただただ困惑していた。
人気出たら続けます。