転生先は‘地球’でしたがダンジョンがあるファンタジーアースでした!?   作:狭霧 蓮

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3.気が付いたら5歳でした(サード・フェイズ)

 表層意識に不干渉を貫いていた間に、どうやら2年の時が過ぎたようで。いや速くない? レベル1のままなのだけれどステータスが伸びていて普段の生活でも鍛えると言う行動をするようになるとステータスが上がる様である。

 レベルが上がらないのは魔物の討伐により経験値(アクセリア)を得ることで器の成長という、レベルアップが発生するのである、とのことだ。この話を聞かせてくれたのはお母さんと出張から帰ってきたお父さんである。

 

「すごいぞ、淦理。そのまま、保持して放つんだ」

「帝式:断空!」

 

 放たれた風の属性を帯びた魔力の塊は直線上に存在するカカシを真っ二つに切り裂いて、奥の壁に衝突。壁も真っ二つにしてやっと霧散するのを見届けて、やばい威力ですねこれは。

 帝式:断空。圧縮した風の刃を飛ばして対象を切断する攻撃魔法であり、圧縮した魔力の量に応じて切断力を増すので魔力の込め過ぎは事故を誘発する危険な魔法でもある。

 

「あー、威力が強すぎる。もうちょっと弱めて撃とうな?」

「うん、ごめんなさいお父さん」

 

 しゅんとしてごめんなさいする私に、お父さんは責める気も失せて破顔したようにだらしない笑みを浮かべる。お父さんこと竜崎 大輔は愛娘にドがつくほどに甘く、メロメロである。とまぁそんなことは置いておいて、現在は魔法の扱いを勉強中であり帝式の魔法を覚えている最中である。

 

 魔法学校はないのか? と言いたくなるがまずは制御を親から教わるのがセオリーらしく、何よりお父さんは教官の異名を持つ魔導士で、教えるのが非常に上手で。私にも良く分かるイメージを伝えてくれるのですぐに処理から実践できるため、教えたすべてのことを水を吸うスポンジのように吸収する私に対しての視線は。畏れと感動を半々に混ぜたみたいな雰囲気を感じるので内心で合掌しておこう。

 

 ▶︎ー気が付いたら5歳でした(サード・フェイズ)ー◀︎

 

 さて、いろいろと本を読んだりして歴史に触れてみたが。まずWWⅡ以降の歴史は日本が戦勝国になってる以外、前世とほぼ同じなのだが。1983年、昭和58年頃に大きな分水嶺を迎えた。それは、世界的な大災害に値する異変。

 この世界において人類の生存圏で主な大都市を中心に、迷宮が……迷宮区(ダンジョン)が突如として出現したのである。その予兆はなかった日々の暮らしの中で突如、そこにポツンと現れたのである。

 

 帝都には第一迷宮区がシンジュクに出現。そこから溢れ出した高純度のマナとエーテルを浴びた人々が後に症例が付けられる‘急性エーテル中毒性ショック症候群’に罹り、この症例は世界的に見て100万人。日ノ本では1万かそれ以上の帝都在住の人々が昏睡状態になるという悲劇が起こった。

 それだけならただの悲劇なんだが、この話には続きがある。

 

 迷宮区は基本的に門が存在する。突如としてシンジュクのヤスクニ通りに現れた古風なレンガ造りの門。それが後に第一迷宮区と名付けられる異界への入り口だったわけであるが。初めの頃はエーテルのせいでシンジュクが実質的封鎖されてしまい、帝都のは経済的に強烈な打撃を受けた。

 そして、アメリカやチャイナ、インドなど世界的な大国の主要都市にも迷宮区の門が出現したと報告が上がったらしい。つまり、すべての門は同時に出現したと言う訳である。そして、エーテルに対して抗体の様なものがない人間はそこから避難して離れるより他なかったんだが。

 

 ある日、迷宮区で異変が起きた。異常地帯として封鎖されていたシンジュクから、突如として未知の化け物が現れたのである。その現れた化け物の見た目は緑色の肌に小さく、ヒョロい痩躯の餓鬼。迷宮区に住う生き物で、とても醜悪な見た目のゴブリンだったわけだ。

 さて、世間一般は大騒ぎになり。交渉の余地があるのかと、特殊部隊が盾を構えて接触を図る映像が残されていたが。その結果は盾に突撃かまして殴りかかるゴブリンが映っていたわけで、知的生命体ではあるが敵対生物ということでその場で、警察官の携行火器である拳銃により銃殺されたらしい。

 

 さて、この異変から数ヶ月の時が経ってからの出来事で。シンジュクはすでにその頃には魔境と変貌。さらに、ゴブリンによる掘削の被害が起こっていた。というのも、ゴブリンには日光が苦手という特性がある。

 そして奴ら、地中を掘り起こして道を作る習性もあるのである。巣の拡張という本能的なものでその行動を引き起こすために、国道や環状線がすでに被害に遭って。稀に一般家庭の庭にゴブリンが入り込み住人が惨殺される事件も起きていた。

 惨殺された一家のうち年若い娘は連れ去られ、後にゴブリンの巣穴から救助されたが……彼女の状態から最悪の事態が判明することとなる。

 

 ゴブリンには生殖能力はあるが、必ずオスしか生まれないということ。そして、そのまぁなんだ。生殖行動の相手はメスであれば何でもいいという色んな意味でやばい生殖機能があるのだ。

 そして、救助された少女はその当時から胎にナニカを宿した状態で保護され。まぁうん、保護から3日後。病院内でゴブリンの幼体を10匹出産したのだ。

 

 幼体ゴブリンは医師の英断でその場で処理され殺されたがまぁ、うん。その事実に世間は凍りつき、早急な対策を突き上げられる羽目になった当時の政権は哀れだなぁと思う。政治家が馬車馬のように扱き使われる国会の惨状はさておき。実はその裏で皇居でも異変が起きていたのである。

 それは、神話の降臨。実は現在の日本を束ねている最高権力は神である。神、つまりは神界より舞い降り人々を迷宮の起こす災厄から守るためにやってきた尊き御身である。何の因果か、女神の天照大御神がこの日本の政治を担っているのである。

 どういう経緯とかは知らん。まだそこまで学習きていないからわかりませんってことですね? 

 

 さて、現実に目を向けるがアレコレ考えてるうちに年月はトントンと進み今7歳、小学生だ。実戦経験で経験値を得ていないがステータスは上限がデカいと普段の生活でも伸びる様で。重いモノを運んだり、マナを使ったり。勉強したりとしたらステータスが伸びる伸びる。

 

 ────

 竜崎 淦理(リュウザキ アカリ)

 レベル1 上限255

 性向 0 善

 称号:頑張り屋さん・極/効果:ステータス成長速度10倍

 HP800/800

 MP840/840

 魔力最大値:INT+VIT*3

 ステータス

 STR 349+60 上限999+(20*3)

 DXE 390+60 上限999+(20*3)

 VIT 400+60 上限999+(20*3)

 AGI 389+60 上限999+(20*3)

 INT 500+60 上限999+(20*3)

 MND 280+60 上限999+(20*3)

 ────

 

 現在はこんな感じでレア称号みたいな「バグ称号」でステータスがバグレベルで育つ。なんじゃこりゃと、日々成長してるんだが……やっぱり魔王かなんかでは? 

 とまぁ最近分かったが、この世界には天与(ギフト)以外に技能(スキル)があるらしく。スキルスロットが先天的に容量が決まるとのこと。私のスロット数は10個で、何つーか……流石魔王ボディだ。と言いたくなるほどの成長性に頭を抱えている。

 学校の備品を壊さないように慎重に立ち回りを頑張りますかねぇ……。

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