TS転生悪の組織の研究者VSど変態(魔法)少女 作:こばみご
今後の展開に悩んでいるのであとがきにアンケートを載せました。どうか回答のほどお願いします。
「腕が疲れた……」
魔力をこねて形を作る。そしてボスに渡す。こねて形を作る。ボスに渡す。ボスをこねる。ボスに殴られる。
そういう風に怪物を作り続けて早3日。怪物もそれなりに数が揃ってきている。あともう少しすれば、政府を襲撃するのに十分な量になることだろう。使い方を間違えなければ、魔法少女も怖くない。
ただ、ずっと同じ作業を繰り返していたのでそろそろ疲れてきた。体もそうだが、心がである。こねてるだけなので代り映えがなく、段々自分が何をしているのか分からなくなってくるぞ。大事な仕事とはいえ、せめてもう少し段階的に忙しくなって欲しいものだ。
「たまには働け。今まで適当な物作りしていたのは知っているんだぞ」
「うっせえ。大気の魔力じゃああなるんだよ……」
まあ確かに、少し手を抜いて変な形になることもあったが。でも正直、あれらが弱かったのは魔力の質の問題なので、造形はあまり関係ないと思う。後魔法少女が強いので、相対的な感じで。
パーツに分けて形を整えながら、ユキネの方を振り返る。そういえばここ最近ずっとここにいるわけだが、コイツ暇なのだろうか。
優雅にコーヒーを啜る姿を尻目に尋ねれば、特にやることがないので休みにされたそうな。ちなみに有給。……そういえば、うちの資金源って何処なんだろう……なんにせよ羨ましい。
「で、それでなんで俺んとこ来るんだ……」
「監視だ」
「休めよ」
サボリ防止要員ということだろうか。きっとトイレで席を立っただけでネチネチ言ってくるんだ。なんて恐ろしい職場……というか俺がこうして働いてる横でくつろがれるとムカつくんですけど。
まあ、半分は冗談だろう。俺がこねこねしている中、マリは外へ頻繁に出ては情報収集をしているので、その間のお手伝い代わりでも頼まれたのだろうと予想。二人は結構仲がいいし。夜な夜な会議を開いていることもある。なんのだ。
「眠い。腹が減った。仮眠とっていい?あと飯」
「せめて今作っているやつを終わらせてからにしろ」
「睡眠欲、食欲……性欲……はっ!」
なんとか
先日の増殖事件以来考えることが増えた様子の彼女は、ちまちま何かをノート書き留めている。なんなのかを聞いたところ、どうやら思いついたエロ生物を書き留めているそうな。厨二病が自由帳に書いた妄想とどちらが酷いんだろうか。
なんにせよ、どうせろくなことは言わないだろう。そろそろ俺は分かってるんだぞ。コレが何か思いついた時は変なことしか言わないと。
「布団型触手……これじゃないですか?」
「違うと思う」
「でもこれなら、性欲と睡眠欲の二つをまるっと解決出来ちゃいますよ!三大欲求を一気に満たすだなんて究極の堕落、素晴らしいと思いませんか?」
「いや性欲はいいんだって。あと食欲はどうすんだよ」
「媚薬混じりのを口に運んでもらえばいいんじゃないですかね」
意味が分からなかった。まず性欲解消に比重が傾きすぎている。多分致している間は寝ようにも寝れないだろうし、媚薬が混じっていたらそれはもう食べ物ではない。コンセプトに設計が合っていない。破綻していた。結局エロじゃねえか、適当言ってんじゃねえぞ。
「素面か?」
「うん」
「そうか……」
俺がそう答えれば、ユキネは遠い目をして考え込んでしまった。どういう感情の顔なんだろうか。憐れんでいるにしては、表情が穏やかである。実は興味があるのかもしれない。コイツむっつりっぽいし。(偏見)
疲れて思考能力が鈍った今なら通ると思ったのに……なんて呟くサキ。流石に舐めすぎだ。が、要求の通らなかった当人はなんだか元気がない様子。どうしたのだろうか。
そういえば昨日は本当にめちゃくちゃすこぶる珍しくえっちしていないし*1、それが関係しているのかも。
「なんだ、もう飽きたのかスライム」
「いや、気まずいんですよ。テンちゃんとスラちゃんがイチャイチャしている中に突っ込んでいけるほど私は勇気がないんです……」
「…………まあ、それは、そうだな」
「うううう、2匹が私から遠ざかっていく……」
「えェ〜〜……」
途端に泣き崩れるサキ。咎めるような目でユキネが見つめてくる。……え、これ俺が悪いのか?原因になりそうなこと頼んだの全部あっちなんだけど。
これがいわゆる脳破壊という奴なのだろうか。寝てから言え……そうか、いっぱい寝てるのか。
……仕方ない。まだまだ魔力は必要だし、こんな理由で供給が滞っても困る。急がば回れというしな。
「分かったよ、新しいの作るから」
「え!!!!じゃあ他にもいろいろ機能をつけて欲しいんですけど」
「図々しいなお前」
俺が折れたとたん元気が戻って来たぞ。都合のいい奴だな。
……というか、これを機にエロなしで魔力を採るようにすればよかったのではないだろうか。失敗したかもしれない。
まあいいか*2。とりあえず作りかけを完成させ、飯を食ってから臨む。もちろん寝るのは我慢。この状況で寝たらサキが何をしてくるか分からんし。
怪物は妖怪を素に作る。参考とかではなく、実際に素材に使うのだ。妖怪だと知能的問題でなかなかペットにできないところ、素材にして作ったやつならばそこら辺の調整が効くため、従順な子が作り放題だ。その分弱くなるが。ここら辺は多分、狼と犬の違いに近いんじゃなかろうか。知らんけど。
そして、その素材に使う妖怪によって、ある程度形が決まる。鳥っぽい奴を使えば羽が生えるし、そこに蛇っぽい奴を使えばドラゴンっぽくできることだろう。まあ、見た目ほど強くはならないんだけどな。
「こうなったら私の要望すべて満たした超究極生物を作ってください!はいこれ!」
「うわ、本当に書き留めてる。なになに……『ベースはナメクジ、触手によって拘束、身体を吞み込める程度の粘性』……」
煮凝りじゃねえか。エロ生物たちを悪魔合体させた感じだ。作るのメチャクチャ難しいんじゃねえかコレ。パーツがクソ多い変態的クオリティのプラモデル作れって言われてるみたい。やけに細かい要望を流し読みしながら考える。
「なんで平然としてるんだ、お前」
「慣れちまったんだよ」
「良い傾向ですね」
「なわけあるか」
ユキネが呆れのこもった目でこちらを見てくる。じゃあなんだ、代ってくれるのかお前。俺だって慣れたくて慣れたわけじゃないのに。ちくしょう。
しかし、これだと普段あまり使ってない素材も引っ張り出してくる必要がありそうだ。どこにしまってたんだっけか。
「触手型よりクラゲ型使った方が良さそうだな……あったっけ」
「海に行った時に取った分が残ってるんじゃないか?」
「海……って、どんな理由で行ったんです?」
「そら海水浴だよ」
「バカンス……?」
取り合えず使えそうな素材を突っ込んで混ぜこぜしながら魔力を投入していく。大きめの胴体の内側に、こねて伸ばした触手を一本一本丁寧に付けていくのだ。形状も様々なものを作っておき、内部に仕込んでおく。いわゆる十得触手だ。いわゆるんじゃない。
他にも液体の成分やら毒やら怪物の知能やら色々なことを書き込んでいく。あーでもないこーでもない……おかしいぞ、戦闘用の倍以上労力がかかっている。
「そこ、もうちょっと長くお願いします!」
「ここ?」
「はい。あ、これはもう少し細くしましょう。こっちは逆に太く。ここはもう少し凹凸を大きくして……」
「……」
こ、細けえ~~。修正前後でどう違うのか分からない。ミリ単位の話なので神経を使うし。いやそりゃあ、デリケートな部分に突っ込むんだから細かい調整は必要だろうけどもさ。一応後からもできるし、それで良くないか?
「んもう!全然なってません!ちょっと貸してください!」
良くないようだ。ずいと割り込んだサキが、テキパキと微妙らしいところを手直ししていく。形を整えたり、関節部分をいじったり。やっぱり見分けがつかない。こればっかりは多分、本人にしか分からないんだろう。しばらく好きにさせておこうか。
「いやちょっと待てや」
しれ~っと割り込まれたので一瞬納得しかけたが、どう考えてもおかしい。今当たり前のように魔力を操作してたよな?思い切り触って形変えてたし。
「おま、え、いつからできるようになったんだ」
「3日前です!苦痛を経験してからできるようになりました!」
「苦痛」
「練習したのですべての指から同時に放出もできますよ!せいっ」
「ジオングじゃん」
指先からビームのように魔力が飛び出す。まだ拙いが、出力の方はなかなかのもの。どうやら本当に魔力を操作できるようになったようだった。吸われすぎて知覚したとか、意識してたら動かせるようになったとか、そんな感じだろうか。まさか魔法少女として覚醒する前に出来るようになるとは……まあ、十中八九俺たちのせいだろう。
「というわけですから、ここからは私がやっていいですか?ミコトさんの奴を過去のものにする程のを作っちゃいますよ!」
「別に過去になってもいいよ。むしろ過去にしてほしいよ」
「ダメですよそんなんじゃ。意欲が足りませんよ!」
そんなことを言われても、君は他人の性欲解消のために冒涜的な生物を作れと言われてモチベーションを高く保つことが出来るというのか。出来るんだろうな、コイツなら。
サキはそれきり黙って魔力との格闘を始めてしまった。表情は真剣そのものだが、たまに完成した後のことを妄想をして身をくねらせるのだけやめて欲しい。怖いから。
「……覚醒が近いのかもしれないな」
「そうなったらサキも?」
「馬鹿を言うな、ボスが反対する。いいタイミングで解放するだろう」
今まではギリギリ一般人という扱いだったが、魔法少女に覚醒してしまったら慎重に考えざるを得ない。忘れがちだが、彼女の潜在能力はなかなかのものだ。
味方になれば頼もしい。逆に、敵になれば厄介だ。そしてどちらも、俺は望んでいない。
マリを拾った時、あの娘は結局俺を押し切ってうちに入ることを選んだ。そして、今の今までなあなあで部下にしている。ユキネも同じような境遇らしかった。
では、サキはどうするだろう。こっちの要望を素直に聞くだろうか。それともぎゃいぎゃい言って抵抗するのか。先日のキョウコと出くわした時のことが引っかかる。結局、愛ってなんなんだ。
「嫌ならお前が言いくるめろ。私は手を貸さん」
「ええ~」
苦い顔をしていれば、ユキネに突き放されてしまった。弁舌は苦手なんだけどもな。
〇辻井(つじい)マリ
・20歳
・黒髪
・真面目
私を誘拐した実行犯。掃除やら洗濯やら、家事全般はこの人がやっている。主婦みたいですねと言ったら、照れながらくねくねしていた。
頼れるお姉ちゃん、という感じ。私の姉がこの人だったら良かったのに。
ミコトさんに拾われたらしい。最初は警戒していたそう。ミコトさん曰く、「野良犬みたいだった」とのこと。今のマリさんからはあまり想像がつかない。きっといろいろなことがあったのだろう。
────
今考えている展開だと、後半がコメディ控えめなのはともかく、バトル描写が多くなってしまいそうで……一応魔法少女ものとはいえ、この作品のジャンルコメディなのに。
なので、皆さんの許容できる程度を教えていただければと思います。どうかお願い致します。いざとなったら全員を変態にする。()
バトル描写の量、どれくらいがいいですか?
-
がっつりでいい
-
それなりがいい
-
最低限がいい
-
そんなことより俺と性癖バトルだ!!!