BrokenWorld~黒鉄の装着者~   作:半笑いの妖精

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度々の投稿ミス申し訳ない…。


第三十九話:要塞建築への第一歩

 

 とにもかくにも、まず必要なのは資材を生み出すためのポイントだ。

 幸い、この樹海にはモンスターが溢れている。

 なら、やることは一つだ。

 まずは狩る。狩って狩って狩りまくってポイントを稼ぐ。

 現在の残高は850万ほど。

 8000万とは言わない。だが頑強な基地を作るなら、せめて2000万くらいは確保しておきたい。

 有機性建材。

 浄水設備。

 食料生成機。

 培養床。

 外壁。

 地下区画。

 兵器再建。

 全部を並べていけば、今の残高は決して余裕がある数字じゃない。

 使いどころを間違えればすぐに枯渇することだろう。

 そのためにもまずは増やす。

 

「数を倒す。なら必要なのは手数だな」

 

 バイザーを開き、兵器召喚カテゴリを呼び出す。

 

【偵察ドローン:30000P】×40機

【小型浮遊砲台:30000P】×40機

【防護重盾機:50000P】×40機

【戦術管制ユニット:300000P】×2機

 

 合計500万P。

 

 安くはない。

 だが、これは初期投資だ。

 有機強化までは流石に回せなかったが、それでも十分すぎる戦力だろう。

 ついでに地図の空白も埋められる。

 

「来い」

 

 念じる。

 次の瞬間、樹海の開けた空間へ青い光が次々と生まれた。

 偵察ドローン。

 小型浮遊砲台。

 防護重盾機。

 そして、その全てを束ねる戦術管制ユニット。

 数が数だけに、光景は壮観だった。

 青い発光ラインを帯びた兵器群が、樹海の空気を埋めるように静かに浮かんでいる。

 

 阿瀬戦で全部吹き飛ばされた時のことを思い出す。

 ようやく形にし始めていた兵器群が、まとめて消えた時のあの喪失感。

 それがある分、こうして再び数が揃う光景は妙に胸へ来るものがあった。

 

 だが、感傷に浸るのは後だ。

 

 バイザーへ部隊編成用のウィンドウを展開する。

 基本編成は以前と同じ。

 偵察ドローン、小型浮遊砲台、防護重盾機をそれぞれ2機ずつ。

 それを1小隊として合計で20の小隊組める計算だ。

 それを2機の管制へ分ける。

 

「編成開始」

 

 命令に従い、浮いていた兵器群が流れるように組み変わっていく。

 偵察ドローンが先行。

 その後方へ砲台。

 防護重盾機が前衛気味に位置を取る。

 六機一組の編成が次々と出来上がり、それを戦術管制ユニットが俯瞰で束ねる。

 以前よりもかなり大規模だ。

 だが、今の俺にはそれを処理できるだけの感覚があった。

 阿瀬との戦いで一度砕かれた分、逆にどこが危ういかが前より見える。

 

「第一群は北東。探索優先、地図作成重視。遭遇したD級は即時処理、C級は損耗次第で交戦」

 

「第二群は西。密度調査と掃討。地表の安全地帯候補を探せ」

 

「第三群は南。水場を探れ。河川、湧き水、地下水脈の反応優先」

 

「第四群は上空待機。全体俯瞰と緊急支援」

 

 かなり細かい命令だ。

 だが、戦術管制ユニットが二機あるおかげで処理落ちはない。

 むしろ、このくらいの複雑さの方が兵器群運用らしいとすら感じる。

 

【命令受理】

【部隊編成完了】

【索敵モード移行】

【掃討モード移行】

 

 受理音が重なって返る。

 次の瞬間、二十小隊が一斉に動き出した。

 偵察ドローンが樹冠を縫うように飛び、砲台がその後を追い、防護重盾機が地表を滑る。

 近距離支援組は低空へ。

 広域索敵組は高く。

 上空待機組は円を描くように広がる。

 樹海へ、青い群れが放たれる。

 

「……圧巻だな」

 

 これだけの数が一斉に動けばそれは立派な軍勢だ。

 

 少し遅れて、最初の接敵反応が来た。

 

【第一群:敵性反応確認】

【識別:トレント×3】

【脅威判定:低】

【交戦開始】

 

 視界共有を開く。

 樹海の中、樹木に擬態していたトレントが姿を現した直後、偵察ドローンが上を取り、砲台が左右から光弾を撃ち込む。

 逃げる間もなく幹が吹き飛び、残骸を防護重盾機が踏み砕いて終わり。

 

『討伐ポイントを入手しました』

 

 間髪入れずに別地点。

 

【第三群:敵性反応確認】

【識別:マッシュムーヴ×9】

【脅威判定:低】

【交戦開始】

 

 こちらは群れだ。

 だが、小隊編成の敵じゃない。

 偵察ドローンが位置を取り、砲台が斉射。

 茸型モンスターの群れが、押し寄せる前にまとめて光の粒子へ変わる。

 

「いいね」

 

 手応えは十分だ。

 以前の小隊運用より、数が増えた分だけ面制圧力が段違いだった。

 しかも樹海は視界が通りにくい地形だから、こういう“散らして狩る”方式と相性がいい。

 地図の空白も、じわじわ埋まっていく。

 開けた地帯。

 岩場。

 浅い湿地。

 木々の密集帯。

 獣道のようなもの。

 地下へ続きそうな陥没地形。

 樹海の内側が、少しずつ輪郭を持ち始める。

 

「……次は水場だな」

 

 第三群の報告を重点的に追う。

 拠点を作るなら、水は最優先だ。

 浄水生成機はある。

 だが、水源が近ければ運用効率は段違いになる。

 その時だった。

 

【第三群:水分反応確認】

【方角:南南東】

【規模:中】

【周辺敵性反応:C級複数】

 

「おっ」

 

 思わず声が漏れる。

 当たりを引いたかもしれない。

 同時に、別の群からも報告が来る。

 

【第二群:高密度敵性反応】

【識別:ソーン系に類似する植物モンスター群】

【脅威判定:中】

【交戦継続中】

 

「……樹海だけあって植物系多いな」

 

 ただそれは今の目的には悪くない。

 植物系はポイント効率も悪くないし、後に有機性能力との相性を考える上でもデータになる。

 しばらくの間俺はその場から動かずに兵器群の報告を整理し続けた。

 討伐通知が積み重なる。

 地図が埋まる。

 危険地帯と安全地帯の目星がつく。

 その一つ一つが、ただのポイント稼ぎ以上の意味を持っていた。

 拠点候補の地盤確認。

 周辺の敵性密度調査。

 水源探索。

 緊急退避ルートの把握。

 全部、後で効いてくる。

 

「……いい滑り出しだ」

 

 バイザーの端で、残高がじわじわ増えていくのを見ながら小さく呟く。

 樹海そのものを狩り場と探索地へ変えて、ラインを敷く。

 壊されたなら、また作ればいい。

 今度は、ただ戻すんじゃない。

 以前より深く、以前より広く、以前よりしぶとく。

 そういう拠点と戦力を、この樹海に根付かせる。

 俺はゆっくりと息を吐き、視界の隅で散っていく青い兵器群の反応を見つめた。

 まずはポイント。

 次に地盤。

 その後に建築。

 やるべきことは山ほどある。

 だが、その全部がようやく一本の線で繋がり始めていた。

 

 

 集まった情報を元に、今度は自分で動く。

 兵器小隊だけでは手が出ない、C+級以上の群れ。

 そこへ向かっては殲滅しまた次へ向かう。

 樹海の中を走る。

 時に飛び、時に枝葉を蹴り、時にビークルの機動力を使って一気に距離を詰める。

 最初に相手をしたのはソーン系に似た植物モンスターの群れだった。

 以前の森林迷宮ほどではないが、鋼線めいた茨を持つ個体がまとまっている。数も多い。

 だが今の俺には、以前とは違う札がある。

 

「有機神経補助網、有機筋繊維補強、有機循環強化。全起動」

 

 陽光ポイントが減る。

 同時に、体の芯へ植物的な補助が染み込むような感覚が走った。

 速い。

 軽い。

 そして、しぶとい。

 樹海の薄暗さの中、黒い外装に緑と青の脈動を走らせたまま突っ込む。

 茨の槍が飛んでくる。視界の端で捉え、最小限の動きで躱す。

 以前までなら避ける動作だったそれが、今は受け流すに近い。

 懐へ潜り込み、短剣を生成。斬る。返す刃で別の個体を刺し、近接武器を槍へ切り替えて更に後ろの個体を貫く。

 樹海の地形が狭くても、むしろそれが有利に働いた。

 寄せてきた敵から順に切り崩せばいい。

 密度が高いと判断した瞬間だけ、掌の砲口を向ける。

 

「散れ」

 

 高出力のエネルギー弾を連射。

 植物系の群れに対しては十分すぎる火力だった。

 茨で編まれた兵の胸が抉れ、頭が弾け、根元から焼き飛ぶ。

 纏めて光の粒子へ変わるモンスター達を横目に、バイザーへ討伐ポイントが加算されていく。

『討伐ポイントを入手しました』

 次は、樹海の岩場近くにいた獣型の群れ。

 

 ▼

 モンスター名:フォレスト・アーミーウルフ

 ランク:C+

 詳細:緑の毛皮を纏った狼。必ず10体以上の規模で群れており、その統率や連携は軍隊並み。

 討伐P:1500

 ▲

 

 C+級の個体を頭に据えた編成だったが、小隊で位置を割り、俺が頭を叩く形にしたことで一気に崩れた。

 主を失った群れは脆い。

 飛び掛かってくる順に叩き潰し、逃げた先で配置させていた小隊が始末する。

 更に次。

 湿地帯近くにいた大型虫系。

 

 ▼

 モンスター名:タイラント・ビートル

 ランク:C+

 詳細:強堅な甲殻を持つ大型トラックサイズのカブトムシ型モンスター。その巨体と見た目に合わない敏捷性から繰り出される一撃はビルすらへし折る。

 討伐P:5500

 ▲

 

 硬殻持ちでタフ、更に攻撃力も高いが、ヘビースーツを引っ張る程でもない。

 地形の悪い場所に誘い込み、跳躍からの叩き付けで関節を潰していく。

 そうしてひたすら回った。

 小隊では危険。

 だが、自分なら捌ける。

 その線を見極めながら、C+級以上を重点的に削っていく。

 途中、何度かビークルモードも挟んだ。

 樹海の開けた空間で加速し、獲物の上を取って急降下。

 勢いのまま衝突し、装甲と機動力で踏み潰す。

 有機性を帯びた今のビークルは、以前より持久力がある。

 機動戦の息切れが遅く、多少の損傷ならその場で塞いでいく。

 その差はじわじわと効いた。

 今までは一戦ごとに消耗していく感覚があった。

 だが、今は違う。

 軽傷なら戦いながら埋まるし、息も乱れにくい。

 地味だが、継戦能力の向上は明確だった。

 気が付けば、ポイントは順調に積み上がっていた。

 

 100万P。

 

 それを稼ぎ終えた頃には、樹海の空はすっかり暗くなっていた。

 西の空の残光が消え、木々の影が一気に濃くなる。

 昼の間は葉の隙間から差していた光も失われ、今度は夜の樹海らしい不気味な静けさが支配し始める。

 

「……今日はここまでだな」

 

 そう呟いて、バイザーの全体指揮画面を開く。

 戦術管制ユニットを介し、散っている兵器小隊へ命令を飛ばした。

 

「各小隊、夜間行動へ移行。危険な相手には手を出すな。確実にポイントを稼げるモンスターだけを討伐しろ」

 

「地図の更新は継続。高脅威反応を見つけた場合は即時報告だけして監視に努めろ」

 

【命令受理】

【夜間モード移行】

【優先任務:低リスク狩猟】

【優先任務:監視】

 

 受理音が重なる。

 小隊達はそのまま樹海へ散り、夜の索敵と討伐を続けていく。

 今の編成なら、D級やC級下位〜中位相手なら夜間でも十分回せるはずだ。

 無理をしないことを最優先にした以上、大きな損耗も出にくいだろう。

 

「後は任せる」

 

 独り言のようにそう言って、俺は拠点候補地へ戻る。

 

 

 半開放の空間。

 樹海の中にぽっかりと開いた地帯。

 上空はある程度開けている。

 周囲には木々と岩場があり、最低限の隠蔽もできる。

 改めて見ても悪くない。

 むしろ、これから形にしていく前線基地の核としては十分すぎる。

 

「……整備を始めるか」

 

 とはいえ、いきなり要塞なんてできるわけもない。

 まずは最低限。

 有機建材で壁と天井を作り、雨風を凌げる簡素な仮拠点を築く。

 収納から有機性建材を取り出し、地面へ順番に置いていく。

 建材はすぐに根を張り、地面へ食い込み、隣の建材と自己接合を始める。

 板だったものがゆるやかな曲面へ変わり、壁を形成し、さらに上部へ伸びて天井骨格を作る。

 機械的に組み立てるというより、生やすに近い。

 

「……面白いな、これ」

 

 手を加えるたび、形が馴染んでいく。

 ただの箱ではない。風の向きや周辺の起伏に合わせて、自然と厚みと傾斜が変わっている。

 外壁は高すぎず、だが周囲からの視線を切る程度に。

 内側は人が数人なら寝泊まりできそうな広さを確保。

 入口は一つ。必要なら即塞げるようにする。

 天井も完全な平面ではなく、斜めへ流す。雨水を集めやすくするためだ。後で浄水装置へ回せれば無駄がない。

 壁。

 天井。

 最低限の床面補強。

 ひたすら無心で置き、繋ぎ、形を整える。

 豪華さはない。

 快適さも、今のところは大してない。

 だが、ちゃんと拠点の輪郭が生まれていくのが分かった。

 かつてのビル拠点のような、誰かの残した建物を流用する形じゃない。

 ゼロから、自分の能力だけで作る。

 その実感が妙に強かった。

 

「よし」

 

 一通り形になったところで、少し離れて全体を見る。

 黒緑の有機建材で構成された簡易シェルター。

 樹海の色味に紛れつつ、近寄ればしっかり存在感がある。

 まだ仮の外殻に過ぎないが、今夜を越えるには十分だろう。

 中へ入り、浄水生成機と食料生成機を仮設置する。

 寝具も最低限だけ出す。

 壁際には、今後の増築を見越して建材の予備スペースを空けておく。

 

「…まずは最初の一歩だな」

 

 小さく呟く。

 今はまだ簡素な箱でしかない。しかしここから広げていくのだ。

 外壁を厚くし、地下区画を掘り、有機培養床を並べ、兵器の保管スペースを作り、最終的には発進基地へ育てる。

 そういう未来図がもう頭の中にある。

 そしてこの間にも外では兵器小隊が樹海を狩っている。

 ポイントが入る。

 地図が埋まる。

 安全地帯と危険地帯の情報が蓄積される。

 全部が拠点強化へ繋がる。

 壁へ軽く手を当てる。

 建材の内側で、植物じみた何かが脈打つ感触があった。

 

「……今度は、ちゃんと根を張る」

 

 誰に言うでもなく、そう呟く。

 壊されるのはもう前提だ。

 問題は、そのたびにどう立て直すか。

 その答えが、今ここに少しずつ形を取り始めている。

 外では夜の樹海が広がっている。

 小隊は狩りを続けている。

 仮拠点の壁は、まだ薄い。

 それでも。

 以前よりは確実に、前へ進んでいる感覚があった。

 

 

 その夜、仮拠点の中で一度だけ全体状況を整理した。

 取得済みの有機機能。

 残ポイント。

 陽光ポイントの蓄積効率。

 樹海内のモンスター分布。

 水場候補。

 地盤の安定している区画。

 拠点の増築方向。

 やるべきことは、思っていた以上に多い。

 だが、逆に言えば手詰まり感はなかった。

 

「優先順位だな……」

 

 バイザーに箇条書きで並べていく。

 

 一、外壁の増築と厚化。

 二、地下保管区画の確保。

 三、水場と浄水導線の固定。

 四、有機培養床の試験運用。

 五、兵器群の再召喚分に対する有機付与試験。

 六、拠点用の固定防衛兵装の検討。

 

 特に重要なのは地下区画だった。

 いくら有機建材が便利でも、地上だけでは限界がある。

 万一強敵が来た時、最低限でも“死なないために潜れる場所”が要る。

 次いで水。

 食料。

 農場。

 生きていくための基盤を曖昧にしたくなかった。

 

「……明日は地下か」

 

 そう呟いて、天井を見上げる。

 有機建材で編まれた屋根越しに、風が葉を揺らす音が聞こえる。

 人工物の壁なのに、どこか洞穴とも樹木とも違う、不思議な安心感があった。

 そのまま少し考え、もう一つだけ手を打つことにする。

 拠点の外へ出て、周囲の地面へ有機建材を追加で数本打ち込んだ。

 見た目は地面から生えた黒緑の杭。

 だが、実際にはそれぞれが浅く地中で繋がり、簡易の感知網として働くように設定する。

 防壁ではない。

 罠でもない。

 ただ、何かが近づけば振動と接地情報を返してくるだけの簡易センサーだ。

 

「これで最低限、寝込みを襲われる確率は減るか」

 

 以前なら、こういう役は兵器群任せだった。

 だが今は、拠点そのものへ機能を生やせる。

 この差は大きい。

 必要なものを並べていくんじゃない。

 必要な機能ごと、拠点へ根付かせていく。

 それが今の能力の強みだった。

 

 最後に戦術管制ユニットからの夜間報告をざっと流す。

 

【討伐継続中】

【損害軽微】

【地図更新率:上昇】

【高脅威反応:北西に一件。監視中】

 

「北西、か……」

 少し気になるが、今すぐ動くほどではない。

 無理をしない。

 今はそれが一番重要だ。

 寝具へ腰を下ろす。

 今日は一日よく動いた。

 ポイントも稼いだ。

 拠点の骨組みもできた。

 そして何より、自分の中にあった次はどうするか分からないという曖昧さが消えた。

 やることははっきりしている。

 この樹海へ根を張る。

 力を蓄える。

 兵器を増やす。

 拠点を育てる。

 そして、あの光人へ届くための階段を、一段ずつ積み上げていく。

 

「……次に会った時には必ず」

 

 小さくそう言って、目を閉じる。

 外では小隊がまだ樹海を巡回している。

 夜の闇の中で狩りを続け、地図を塗り、危険を探っている。

 仮拠点の壁はまだ薄い。

 設備も最低限。

 人もいない。

 だが、だからこそいい。

 ここからなら、全部を自分の形で積み上げていける。

 植物じみた建材の微かな脈動と、遠くで時折響く兵器群の受理音を聞きながら、俺は新しい樹海拠点で初めての夜を迎えた。

 




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