禪院全「全ては僕の為に」   作:羂索ハードモード

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大丈夫。彼の()()()()()()()()は、しっかりと心得ているからね。……詳細は、また追って連絡するよ



35.挫折と胎動-見上げた空の高さ

 東京都立呪術高等専門学校の広大なグラウンドに、バキィッ! ドゴォッ! と、およそ生身の人間同士がぶつかり合っているとは思えない、爆発のような打撃音が響き渡っていた。

 

うおおおおッ!?

「ハッ、どうした! もうバテたか一年坊!!」

 

 突風を巻き起こしながらグラウンドを駆け回る二つの影。

 一人は、先日死の淵から舞い戻ったばかりの虎杖悠仁。そしてもう一人は、長い髪をポニーテールに結い上げ、獰猛な笑みを浮かべて彼を追い詰める二年生——禪院真希であった。

 

「ちょっと待って、マジで!?」

 

 悠仁は悲鳴のような声を上げながら、顔面すれすれを掠めていく真希の回し蹴りを間一髪でダッキングして躱した。

 だが、回避した先には既に真希の鋭い前蹴りが置かれており、悠仁は咄嗟に両腕をクロスしてガードするものの、そのままの勢いで数メートルも芝生の上を滑るように後退させられる。

 

「うっわ……何あれ。ドン引きなんですけど」

 

 少し離れた安全圏の木陰から、釘崎野薔薇が顔を引き攣らせてその光景を眺めていた。

 彼女は出会ったその日に、呪力強化もまともにできない素人のくせにコンクリートの壁を素手で軽々とぶち抜いた悠仁の姿をその目で見ている。ゴリラどころの騒ぎではない、純粋な化け物じみた身体能力だ。

 だが、その化け物のような悠仁が、今は完全に手玉に取られ、防戦一方に追い込まれているのだ。

 

「すっげー……。悠仁のやつ、真希の本気を()()近くは引き出せてるよ」

「ああ。動きの素人臭さは抜けないが、反応速度とタフネスが尋常じゃないな」

 

 野薔薇の横で、狗巻棘禪院恵が、感心したように目を丸くして立ち合いを見つめている。

 

「三割って……アレで半分も本気出してないの!?」

「真希が俺たち高専の連中と組手をする時は、大怪我させないようにもっとガチガチに加減してるからな。……あれでも、相手のタフネスを信用して、かなりギアを上げてる方だぞ」

 

 恵の解説に、野薔薇は「ハァ……」と信じられないものを見るようなため息を吐いた。

 

 事実、真希も初めは「死にかけたばかりの後輩」に対する小手調べとして、普段同級生たちと組手をしている時と同程度に力をセーブしていた。

 しかしいざ打ち合ってみれば、悠仁の膂力や敏捷性が予想を遥かに超えてハイレベルであることに即座に気付いたのだ。こちらのフェイントには野生の勘で食らいつき、重い一撃を放ってもクッションのように威力を殺して受け止めてみせる。

 

(……へぇ、こいつ、マジで頑丈だな)

 

 真希の口角が、戦闘狂特有の弧を描いて吊り上がる。

 ならば壊れない程度に、もう少し力を解放しても問題ないだろう。そう判断した瞬間から、真希の動きは一段、また一段と鋭さを増していったのだ。

 

「シッ!!」

ぐはっ!?

 

 空気を裂くような真希の掌底が、悠仁のガードの隙間を縫って鳩尾に突き刺さる。

 息を詰まらせた悠仁の脳裏に、激しい混乱が渦巻いていた。

 

(嘘だろ……なんでこんなに速くて重いんだよ!?)

 

 先日の少年院での任務。特級呪霊という圧倒的な理不尽を前にして、悠仁は自分の無力さを骨の髄まで思い知らされた。

 だが、それでも()()()()()()という中であれば、己のフィジカルは誰にも負けないという自負があったのだ。砲丸投げで三十メートル先のゴールポストに鉄球をめり込ませ、陸上部の顧問を震え上がらせていた身体能力。

 

 学食での自己紹介の際、真希は「自分には呪力がない」とはっきり言っていた。

 呪力による身体強化抜きの、完全な素の身体能力。それだけで、自分よりも小柄な女性に手も足も出ず圧倒されているというこの現実は、悠仁の常識を完膚なきまでにへし折るものだった。

 

「もらったァ!!」

 

 悠仁は一矢報いようと、気合とともに右の大振りのフックを放つ。

 しかし真希はそれを最小限の動きでスッと躱し、悠仁の伸びきった腕を絡め取るようにして懐へ潜り込んだ。

 

「あ」

「甘い」

 

 背負い投げの要領で足元を払われ、天地がひっくり返る。

 ドスンッ! と背中から芝生に叩きつけられた直後、真希の膝が悠仁の胸板を的確に押さえ込み、腕を極める完璧な関節技が完成した。

 

「い、痛っ! 痛い痛い! ギブ! ギブギブギブ! ギブだってば!!

 

 地面をバンバンと叩いてタップする悠仁を見て、真希は「フン」と鼻を鳴らし、ようやく拘束を解いて立ち上がった。

 

「悪くねぇな。動きはほとんど素人だが、基礎スペックは申し分ねぇわ」

 

 息一つ乱すこともなく、真希は首をポキリと鳴らしながら見下ろした。

 地面に大の字になって「はぁーっ……」と息も絶え絶えになっている悠仁を、観戦していたパンダがのっそりと歩み寄って覗き込む。

 

「マジか……。おいおい、これ純粋なフィジカル部門なら、真希の次に来るぞ。……コレが呪術の素人って、マジで言ってんの?」

 

 呪骸であり、高専随一のパワーを誇るパンダすらも信じがたいといった様子でもふもふの顎を撫でていた。

 グラウンドの芝生に大の字に転がったまま、悠仁は天井知らずの青空を仰いで情けない声で呻いた。

 

「マジか……マジかー……自信なくすわ、コレ……」

 

 少年院での特級呪霊に続き、今度は先輩の女子生徒。

 二連続で手も足も出ずコテンパンに叩き伏せられた事実は、さすがの彼の持ち前のポジティブさにも深いダメージを与えていた。

 

「いや、むしろ自信持っていいぞ」

 

 そんな悠仁を見下ろし、恵が腕を組みながら淡々とした口調で慰め――否、事実を告げた。

 

「そのゴリラ相手に術式抜きでそんだけ粘れるの、この高専の生徒の中じゃオマエくらいだ」

「あ?」

 

 恵の言葉に、真希の額にピキリと青筋が浮かんだ。

 

「おい恵。……テメェ、このあと私と組手な。逃がさねぇぞ」

「………………」

 

 静かに凄む真希からスッと目を逸らし、恵は黙秘を貫く。

 その殺気立ったやり取りを横目に、棘がニコニコと笑いながら悠仁にウンウンと頷いてみせた。

 

「マジマジ。真希は三年の先輩たちもぶち抜いて、東京校最強……どころか、全国の高専の呪術師の中でも上澄みも上澄みだからね」

「マジ?」

 

 棘の言葉にパンダも同意し、野薔薇も「ま、悔しいけどアンタのフィジカルも相当イカれてるわよ」と腕を組んで認めた。

 

「はぁー……そうなのか……」

 

 悠仁は芝生からゆっくりと身を起こし、パンパンと制服の土を払いながら、深くため息をついた。

 それだけ強いなら負けても仕方ない、と無理やり自分を納得させようとしつつも、彼の頭には純粋な疑問が浮かんでいた。

 

「逆に……こんなん誰が勝てるんだよ……? あのマッドな当主さんとか??」

 

 息を整えながらポツリと漏らした悠仁の問い。

 

「まあ、うちのバケモン当主を抜きにして、お前が知ってる名前を挙げんなら……」

 

 真希は模擬薙刀を拾い上げて担ぎながら。

 そしてその場にいた恵、そして二年生の棘とパンダも、まるで示し合わせたかのように一斉に、全く同じ名前を口にした。

 

「「「「()()()」」」」

 

 見事なまでのユニゾン。

 その名前に、悠仁は「あー……」と、妙に納得したような、感心したような声を漏らした。

 

「そういや、あの人……自分で世界で()()()に強いとか言ってたな」

 

 初対面の時に「俺、超強いから」と笑って、実際に宿儺を十秒間翻弄して見せたあの軽薄な担任の姿が脳裏に蘇る。

 

「それより」

 

 野薔薇が呆れたように腰に手を当て、悠仁をジトッと睨みつけた。

 

「アンタ、十分バケモンみたいな動きしてる癖に、呪力操作だけからっきしすぎじゃない?」

「うっ……」

 

 図星を突かれ、悠仁は情けない声で呻きながら目を逸らした。

 実は先ほどの真希との組手中、悠仁は少年院の特級呪霊に放った「怒りと恐怖を燃料にした決死の一撃」をなんとか再現しようと試みていたのだ。

 だが、結果は惨憺たるものだった。気合ばかりが空回りし、全くもって呪力のこもらない素のパンチを振り回すだけのただの殴り合いに終始してしまったのである。

 

「確かに、呪力操作が万全ならもう少しまともにやり合えたはずだ」

 

 恵が冷静に分析する。

 悠仁の素のフィジカルは異常だが、そこに呪力という「重さ」が乗らなければ、呪術戦においては決定打に欠ける。ましてや相手は、呪力を持たない代わりにフィジカルが極限まで高められた天与呪縛なのだ。

 

「ま、素のフィジカルがそれだ。七海センセーくらいの呪力操作が出来るようになりゃ、それだけで多分六割強は本腰入れなきゃ勝てねーだろうな」

 

 真希自身が肩に担いだ模擬薙刀をトントンと叩きながら、少しだけ楽しげにそう評した。

 だが、その評価を聞いた悠仁は、パッと顔を輝かせるどころか、むしろ絶望的な表情で両手で頭を抱え込んだ。

 

「そこまでやって、ようやく六割!? 全力出させらんないの!?」

 

 愕然とする悠仁。七海建人のような一級術師レベルの呪力操作を身につけて、ようやく真希に六割の力を出させられる。

 自分の立っている場所と、彼女がいる高み。そのステージの違いがあまりにも残酷すぎて、言葉を失うしかなかった。

 

「スペックはともかく単純に練度が足りねえからな。あとは……術式か」

 

 真希がニヤリと不敵に笑う。

 

「うちの当主がお前の実績を評価して、なんか面白ぇ術式でも渡せば……もうチョイ厄介な手合いになるはずだぜ」

「やっぱ術式かぁ……」

 

 悠仁は羨ましそうに遠い目をして呟いた。

 アニメや漫画のヒーローのように、自分だけの必殺技や特殊能力があれば、もっとカッコよくて強い戦いができるのにと、素人特有の夢想に耽ってしまう。

 

「術式以前に呪力操作だ、馬鹿」

 

 すかさず恵が冷酷なツッコミを入れ、悠仁の夢想を物理的に叩き割った。

 どれだけ強力な術式を持っていようと、それを駆動させる呪力がコントロールできなければ宝の持ち腐れである。

 

「悠仁の当面の課題は『基礎的な呪力操作の習得』に決定だな」

 

 パンダがパンッと手を叩いてまとめに入った。

 

「で、恵と野薔薇は……」

 

 真希が二人をギロリと睨み据え、好戦的な笑みを浮かべた。

 

「お前らは術式アリでいいから格闘戦でまずは私に……そうだな、野薔薇は()()、恵は()()程度の力を出させてみろ。……それまではひたすらシバき倒してやる」

「い、一割……!? 術式アリで……?」

 

 恵が渋面を浮かべ、野薔薇の顔が引き攣る。

 術式を使って挑んで、たったの一割にニ割。その圧倒的な実力差の宣言に、二人はこれから始まる地獄の特訓を予感して、揃って胃を痛めるのであった。

 

 

***

 

 

 その日の夜。

 街灯の明かりが等間隔に続く夜道を、補助監督である伊地知潔高が運転する黒いセダンが走っていた。

 後部座席には、夜蛾学長との打ち合わせに向かうため、五条悟が長い脚を持て余すようにして座っている。

 

「――ん」

 

 不意に、窓の外の景色をぼんやりと眺めていた悟が、短く声を上げた。

 

「伊地知、車止めて」

 

「……えっ?」

 

 伊地知は驚いたようにルームミラー越しに悟を見た。

 今走っているのは、周囲に人気のないただの幹線道路だ。目的地である学長の待つ場所まではまだ距離がある。

 

「えっ……ここで、ですか?」

「そ。ちょっと野暮用ができたからさ」

 

 疑問の声を上げつつも、伊地知は逆らうことなく車を道端に寄せて停車させた。

 ガチャリとドアを開け、長い脚を軽やかにアスファルトへと降ろした悟は、窓越しに伊地知へとヒラヒラと手を振った。

 

「じゃ、先行ってて」

「……え?」

 

 その言葉に、伊地知の顔がサッと青ざめ、引き攣った。

 

「こ、これ、何か試されてます……? 本当に先に行ったら後で殴られるとか、そういうやつですか?」

 

 今まで散々この無責任な準最強術師に振り回され、理不尽な目に遭ってきた補助監督ならではの、あまりにも切実で悲痛な疑心暗鬼。

 

「……もしかして伊地知」

 

 悟は、丸いサングラスを指で少しだけ持ち上げ、その奥の『六眼』で伊地知を覗き込みながらニヤリと悪戯っぽく笑った。

 

「俺の事、ちょっと馬鹿にしてない?」

ヒッ……!! し、失礼しましたァァァッ!!」

 

 伊地知は悲鳴のような声を上げるとアクセルをベタ踏みし、黒いセダンは「ビュゥゥンッ!」と凄まじいスキール音を立てて、文字通り弾丸のように夜の闇へと消えていった。

 

「ヤレヤレ。人がせっかく気遣ってやってんのに」

 

 悟は遠ざかるテールランプを見送りながら、やれやれと首を振り、凝り固まった肩をほぐすように大きく伸びをした。

 

「さてと……」

 

 悟の六眼が、誰もいないはずの夜空の一点——月の光を背にするようにして浮かび上がった、異常な熱と呪力の塊を正確に捉えた。

 

「来たね」

 

 ドォォォォォンッ!!!!

 

ヒャアッッ!!

 

 空気を焼き焦がすような轟音と共に、月を背負うようにして高く跳躍してきた異形の呪霊——漏瑚(じょうご)が、眼下の悟めがけて強襲を仕掛けてきた。

 

極ノ番――『ッッ!!

 

 漏瑚の莫大な呪力が近くの擁壁(ようへき)を削り、取り込み集めながら空中で巨大な燃え盛る隕石へと形を変え、悟を押し潰さんとばかりに真っ直ぐに落下してくる。

 

(まずは単純な大火力で、あの不可侵とやらを試す——!!)

 

 漏瑚の単眼が、必殺の自信に満ちてギラリと光る。

 だが、その圧倒的な死の質量を見上げながら悟は微塵も焦る様子なく、むしろ楽しげに口角を吊り上げた。

 

「へぇ……」

 

 六眼が漏瑚の呪力量と出力を瞬時に算定する。

 悠仁との出会いの際に少しだけやり合った、まだ指一本分だった旧き呪いの王。

 現在はその三倍となっている筈のそれと比べ。

 

「今の宿儺よりは強そうだ」

 

 悟は右手の指先をスッと前に突き出した。

 

「久々に、ちょっとくらいハッチャケていいかな」

 

 彼の中に巡る無限の呪力が、反転術式によって正のエネルギーへと変換され、指先に恐るべき()()として凝縮されていく。

 

「術式反転——(あか)

 

 パシッ、と。指先から放たれた極小にして極大の赤い閃光。

 それは空から降り注ぐ巨大な火球を、まるで濡れた紙を貫くようにいとも容易く、そして圧倒的な力で中心からブチ抜いた。

 

「なっ……!?」

 

 隕石が空中で粉々に四散し、爆風が夜空に吹き荒れる。

 自らの最大火力の一つである極ノ番を、文字通り赤子の手を捻るように粉砕されたという事実。

 

(……バカな!?)

 

 漏瑚の全身を、未だかつて感じたことのない強烈な()()()()が総毛立たせた。

 不可侵のバリアを破るどころか、その反撃の一撃だけで自分が消し飛ぶかもしれないという絶対的な格の違い。

 

「シィッ……!!」

 

 漏瑚は空中で必死に身を捻り、全力の呪力噴射で回避行動を取って、なんとか地上へと着地した。

 アスファルトを削りながら数メートル滑り、荒い息を吐きながら悟を睨み据える。

 

「いやー、やっぱ特級呪霊ともなると元気だねぇ」

 

 砕けた隕石の雨を無下限呪術で完全に弾き落としながら、悟はポケットに手を入れたまま、ふわりと軽快な足取りで漏瑚の方へと歩み寄ってきた。

 その顔には玩具を見つけた子供のような、無邪気で残忍な笑みが浮かんでいた。

 

『――いいけど死ぬよ、漏瑚』

 

 あの時、ファミレスのボックス席で羂索が薄笑いを浮かべて言った言葉の意味。

 それが単なる煽りや過大評価ではなく、冷酷なまでの「事実」であったことを、漏瑚は今、この絶対的な死の気配を前にしてようやく骨の髄まで実感していた。

 

(コレが……五条悟! 禪院全に次ぐ呪術師……ッ!)

 

 漏瑚の全身の毛穴から、呪霊であるにも関わらず冷や汗が噴き出す。

 膨大な呪力だけでなく、大質量を核とした最大火力の攻撃『隕』。

 それがまるで児戯のごとく、いとも容易く指先一つでブチ抜かれたのだ。

 

 ジリジリと焼け焦げるアスファルトの上で、漏瑚は必死に構えを取る。

 だが対する悟は、周囲に散らばる溶岩の凄まじい熱気に「あつーい」とパタパタ手で顔を扇ぐばかりで、その姿には欠片の緊張感も、漏瑚を「脅威」と認識している素振りすらもなかった。

 

「……で、オマエ、何なの?」

 

 ドロドロに溶けたアスファルトの上を、靴の裏を汚すことすらなく——無下限のバリアによって数ミリ浮いた状態で——悠然と歩きながら、悟は首を傾げた。

 

「未確認の特級呪霊ね。手土産にすりゃ、あの変態当主が喜びそうだな。……悠仁に持たせて術式貰いに行かせるのもありか? いや、流石に甘やかし過ぎかなー」

 

 ぶつぶつと独り言を呟きながら、悟はポン、ポンと懐から「ある物」を取り出し、手元で軽くお手玉のように放り投げて弄び始めた。

 

 それは、肌色をした正六面体の中央に、血走った眼球がギョロリと埋め込まれた悪趣味なキューブ。

 

 ——『魍魎匣』。

 

「……ッ!!」

 

 その悍ましい呪具を目にした瞬間、漏瑚の単眼が怒りと屈辱で大きく見開かれた。

 漏瑚はそれを見たことがあった。

 呪霊たちが人間の術師たちによってその箱の中へと無惨に捕らえられ、禪院全のための『資源』として持ち去られていく姿を。

 

 誇り高き「真の人間」である呪霊を、虫ケラのように捕獲するあの箱。それを、目の前の男はまるでおもちゃのように弄んでいる。

 

「うーん……」

 

 悟は目の前の特級呪霊の怒りなど完全に忘れたかのように、顎に手を当てて「どうしよっかなー」と真剣に悩み始めた。

 

 ピキッ、ピキキキキキッ……!!

 

 そのあまりにもふざけ切った、完全に自分を「脅威」ではなく「手土産」として換算している態度に。

 漏瑚の額に、血管の形をした青筋がビキビキと無数に走り、頭頂部の火口のみならず、両耳の穴からもシュゴォォォォッ!! と凄まじい勢いで高熱の蒸気が噴き出した。

 

「あまりナメるなよ、小童がッッッ!!!!」

 

 漏瑚の怒声が、夜の静寂を焼き焦がすように轟き渡った。

 不可侵のバリアの検証など、もうどうでもいい。こんな屈辱を受け続けるくらいなら、自分の最大にして最強の切り札で今すぐこの場で跡形もなく消し炭にしてやる。

 

 漏瑚の両手が、目にも止まらぬ速さで大黒天印を結んだ。

 その瞬間、彼の全身から周囲の空間を焼き尽くすほどの莫大な呪力が爆発的に膨れ上がる。

 

領域展開——」

 

 ドゴォォォォンッ!!

 

 漏瑚の足元から、マグマの海が凄まじい勢いで噴出し、空間そのものをドロドロの灼熱地獄へと塗り替えていく。

 

 

蓋棺鉄囲山(がいかんてっちせん)!!!!

 

 

 煮え滾る溶岩の壁と、空から降り注ぐ巨大な火山岩。

 並の術師であれば、この領域の中に引きずり込まれた瞬間にその異常な熱量だけで灰燼に帰す、絶対必殺の死の空間。

 

 ——だが。

 その地獄の窯の底へと飲み込まれながらも、五条悟は逃げる素振りすら見せず。

 ただ鼻で「フッ」と笑い、自ら素直に、その熱波の領域の中へと足を踏み入れたのであった。

 

「へえ、呪霊の癖にやけにしっかりと喋るじゃん」

 

 煮え滾るマグマが足元でボコボコと泡立ち、肌を焦がすような熱風が吹き荒れる『蓋棺鉄囲山』の中心。

 そんな地獄の風景のど真ん中に立ってなお、五条悟は汗一つかくことなく、サングラスを指先でクイッとずらして感心したように口を開いた。

 

「知性も高そうだし、領域もちゃんと完成してる。……いいね、高く売れそうだ」

 

 その余裕に満ちた軽口に、漏瑚の額の青筋がさらに増幅する。

 だが、漏瑚の目は冷静さを完全に失ってはいなかった。領域展開によって生得領域を具現化した今、この空間内にいる相手には術者の術式が()()となる。

 それはすなわち、五条悟の最大の強みである『無下限呪術』の不可侵バリアもまた中和されて意味を成さないということを意味する。

 

(——不可侵はすでに中和されている筈。ならば、こやつが今こうして涼しい顔をしておるのは、恐ろしく強固なだけの……ただの呪力による防御!)

 

 漏瑚は既に五条悟という男の恐ろしさが『無下限呪術』という術式のみに依存しているわけではないことを、肌で理解していた。

 純粋な呪力出力。術式を剥がされてもなお揺るがない、基礎スペックの暴力。

 

(だとしても……その防壁ごと、焼き尽くすのみ!!)

 

 漏瑚は力み、両腕を大きく広げた。

 

 ズゴォォォォッ!!

 

 悟の周囲を囲むように、溶岩の海から無数の巨大な噴火口が一斉に隆起する。

 そしてそれらの火口から、周囲の空気をプラズマ化させるほどの超高熱の溶岩と爆炎が、全方位から悟めがけて一斉に噴射された。

 

 さらに漏瑚自身も前へ飛び出し、自らの掌に最大火力の呪力を圧縮し、悟の懐へと叩き込もうと肉薄する。

 逃げ場のない全方位からの灼熱の集中砲火と、特級呪霊の必殺の一撃。

 

 ——しかし。

 

「……ただ高熱を浴びせるだけ。なんの工夫もないな」

 

 業火の渦の中心から、欠伸交じりの退屈そうな声が響いた。

 ブワッ、という爆発音とともに、悟の周囲を覆っていた炎がまるで見えない嵐に弾き飛ばされるように四散した。

 

なっ……!?

 

 漏瑚は目を見開いた。

 領域内で強化された上での集中砲火が、一切効いていない。

 あっさりと攻撃を捌いた悟の顔には先ほどの隕石を弾き返した時のような楽しげな色すらなく、ただただ()()()()()という失望の色が浮かんでいた。

 

「不可侵の上からだって、傑は一度俺を殺しかけたぞ? 禪院全なら『影縛り』で足を縫い止めたり、あの手この手で嫌らしく揺さぶってきたぞ? ……お前はただ熱くてデカい火をぶつけてくるだけか?」

 

 悟は完全に静止した漏瑚を見下ろしながら、心底呆れたようにため息をついた。

 

「流石に、ちょっと飽きてきたわ」

 

 その言葉の直後。

 悟の右手がゆっくりと、滑らかに、右手の人差し指と中指を交差させる特異な掌印を結んだ。

 

領域展開——」

 

 その瞬間、漏瑚の全身の細胞がかつてないほどの警鐘をガンガンと打ち鳴らした。逃げろ、という本能の叫び。

 だが、領域の押し合いにおいて背を向けることは即ち死を意味する。

 

 

「無量空処」

 

 

 悟の口から紡がれたその言霊と共に。

 漏瑚の『蓋棺鉄囲山』の灼熱の地獄が、一瞬にして、果てしなく広がる冷たく透明な宇宙空間へと飲み込まれていく。

 二つの領域が衝突する間すらなく、漏瑚の領域はまるで薄皮を剥がされるようにあっさりと崩壊し、塗り潰された。

 

 そして、漏瑚の単眼に映ったのは——。

 

「————」

 

 星々の煌めき、果てしない暗黒、そしてあらゆる情報。生きるということは何か。知るとは何か。宇宙とは、世界とは——。

 

 ()()()()

 その間に生じる無限の作業が、強制的に漏瑚の脳へと叩き込まれた。

 

(あ……ああ……なに、これ、は……!)

 

 何も見えない——否、何もかもが見える!

 何も感じない——否、全て感じる!

 

 いつまでも情報が完結しない!!

 

 漏瑚の思考は、宇宙の深淵に真っ白に塗りつぶされ、その肉体はピクリとも動かすことができなくなった。

 

 ドサッ、と。

 無量空処によって完全に思考を停止した漏瑚の首が、悟の手によってあまりにもあっさりと胴体からもぎ取られ、アスファルトの上に放り捨てられた。

 領域展開が解け、周囲の景色が元の静かな夜の幹線道路へと戻る中、首を失った漏瑚の胴体は紫色の煙を上げてシュウシュウと消滅していく。

 

「……で、なんで俺を狙ったの?」

 

 悟は足元に転がった漏瑚の生首を無造作に踏みつけ、グリグリと爪先でその頬を軽く圧迫しながら見下ろした。

 特級呪霊が、偶然ではなく明確に『五条悟』という個人を狙って奇襲をかけてきた。それも、高度な知性と領域展開を持ち合わせた個体が、だ。

 こいつの背後には、何かしらの組織だった目的や、明確な意志が存在しているはずだ。

 

「おい。なんか言えよ」

 

 さらに爪先に力を込めるが、漏瑚の単眼は見開かれたまま焦点が合っておらず、口からはよだれが垂れ流れているだけで、一切の言葉が返ってくる気配はなかった。

 

「…………あ、無量空処のせいか」

 

 悟はポンと手を打ち、自分の領域の必中効果で相手の脳を完全にショートさせてしまったことを思い出した。

 今の漏瑚は無限の情報を処理しきれずに廃人同然となっている。これではいくら拷問しようと、まともな供述を引き出すのは不可能だ。

 

「まあいいや、捕まえてあいつに聞き出させよ」

 

 めんどくさくなった悟は、情報を引き出す作業を禪院全に丸投げすることに決めた。彼は漏瑚の顔面から足をどけ、懐から先ほどの『魍魎匣』を取り出すと、ポイッと軽く放り投げた。

 空中でキューブの口が開き、弱り切った漏瑚の生首を吸い込もうとした――その、まさに瞬間だった。

 

 ――ズドォォンッ!!

 

 空から巨大な槍のように降り注いできた「太い大樹の枝」が凄まじい勢いで魍魎匣を直撃し、そのままアスファルトを砕いて地面に深々と突き刺さったのだ。

 

「……ん?」

 

 悟が目を丸くした直後。

 突き刺さった枝を起点にして、周囲のアスファルトの隙間から一斉に色とりどりの花々が狂い咲き、ふわりと甘く、優しげな香りが辺り一面に広がった。

 それは、呪いというおぞましい存在とはまるで無縁の、どこまでも穏やかで美しい光景。

 

「……なんだ、これ……」

 

 その花畑に包まれた瞬間。

 五条悟の脳裏から、先ほどまでの戦意や殺意が、まるで春の雪解けのようにスゥッと消え去ってしまった。

 戦う理由も、敵を追う意志も、すべてがふんわりとした思考の霞の中に溶けていくような、心地よい弛緩。

 

 ――ヒュッ!

 

 その思考の空白のほんの数秒を縫うように、花畑の中から飛び出してきた巨漢の如き呪霊が風のような速度で漏瑚の生首を拾い上げ、そのまま夜の闇へと一目散に駆け去っていった。

 

「…………あ」

 

 花御の姿が完全に見えなくなり、周囲の異常な花畑がパラパラと枯れ落ちて幻のように消え去った後。

 ようやく正気を取り戻した悟は、足元から襲いかかってこようとしていた残党の植物の蔓を、軽く蹴散らして踏み潰した。

 

「……あーあ、逃しちゃった」

 

 悟は砕け散った魍魎匣の破片と、誰もいなくなった夜の道路を見下ろし、ポリポリと頬を掻いた。

 悔しがるでもなく、ただ「やっちまった」と軽く舌を出すような、飄々とした態度。

 

「戦意を削ぐ花畑ねぇ……。あの当主なら、さっきの火山頭よりこっちの術式のほうが珍しくて喜びそうだな」

 

 悟は逃げた呪霊たちよりも、この報告を聞いた時の全の反応を想像して一人で悪戯っぽく笑った。未知の特級呪霊たちの組織的な暗躍。

 呪術界の平和な水面下で、確かに何かが動き出している。

 その予感を肌で感じながらも、悟は「まあ、いっか」と踵を返し、夜蛾のもとへ、のんびりと歩き出したのだった。

 

 当然、大幅に遅刻した。

 

 

***

 

 

 とある高層マンションの最上階。

 オートロックのセキュリティを抜け、エレベーターを降りた羂索は、コツコツとヒールの音を響かせながら、突き当たりの一室の鍵を回す。

 

 ガチャリ。

 重厚な扉を開け、一歩足を踏み入れると——。

 そこは、都心の高層マンションの一室などでは断じてなく、果てしなく続く穏やかな波音が響く、どこまでも青い()()が広がっていた。

 

「ぷぅ、ぷぅ……」

 

 透き通るような海面に、真っ赤な蛸のような呪霊——陀艮(だごん)がぷかぷかと浮いている。

 そして、白砂のビーチに鎮座する大きな岩の上には、目の位置から枝を生やした呪霊——花御(はなみ)が腰掛けており、その腕の中には、先ほど五条悟によって首だけになった漏瑚の頭部が、大切そうに抱えられていた。

 

 未登録の特級呪霊、陀艮の生得領域。彼らがアジトとして利用している、外界から完全に隔絶された安全地帯である。

 

 羂索は履いていたヒールを脱ぎ捨て、素足でサラサラとした砂浜を踏みしめながら、波打ち際に設置されたビーチパラソルの下へと向かう。

 ライダースジャケットを脱ぎ薄着となった彼女は、パラソルの下に置かれたサマーベッドに豊かな胸をたゆんと揺らしながらゆったり腰を下ろすと、蠱惑的な笑みを浮かべて首だけの漏瑚を見つめた。

 

「……さて。無事で何よりだね」

 

 ふふっ、と余裕の笑みをこぼす羂索に、漏瑚の頭頂部の火口からシュウッ!と怒りの蒸気が噴き出した。

 

「どこをどう見て言っている! 儂のこの無惨な姿を見て、無事だとのたまうか!」

 

 首だけになった状態で憤る漏瑚の姿はどう見ても滑稽であり、本人のプライドはズタズタに引き裂かれていた。

 

「怒らない怒らない」

 

 羂索はなだめるようにヒラヒラと手を振り、冷徹な事実を突きつける。

 

「君たちが逃走する際、残穢を消してここまでの足跡を綺麗に隠してあげたのは私だろう? ……もし放置していれば、五条悟の報告を受けた術師たちが血眼になって残穢を辿って、ここまで追撃をかけてきていたかもしれないよ」

 

 その言葉に漏瑚の怒りがピタリと止まり、単眼が僅かに見開かれた。

 現代の術師たちの徹底した呪詛師・呪霊狩りのネットワーク。その追跡能力は、彼らも肌で感じて知っている。

 

「君たちの存在は、完全に明るみに出た」

 

 羂索はサマーベッドに深く背を預けながら、クスクスと笑い声を漏らす。知性ある未確認の特級呪霊ともなれば、実力ある術師にとっては垂涎の獲物だ。

 そこらの呪術師なんぞに狩られるほど漏瑚は弱くないが、それらを返り討ちにした実績が積み上がれば、いずれ必ず禪院全本人が出てくる。

 

 そうならない為に、人間を無闇に殺す事もなく隠れ潜んでいたというのに。

 

「これで、もう迂闊には出歩けなくなっちゃったね?」

「ぐ、ぬぬ……っ」

 

 漏瑚はギリッと牙を噛み締めたが、反論できなかった。

 誰にも知られていないことで保たれていた優位性は完全に失われた。これから彼らは、「狩りの獲物」として常に警戒しながら動かなければならなくなったのだ。

 

 五条悟を討ち、獄門疆を手に入れる。それで禪院全さえ封じてしまえば、器が死んで使い物になるか不透明となった宿儺に頼らずともこの窮屈な時代は終わりを告げる……その筈だったというのに。

 だからこそ、姿を晒したというのに。

 

「五条悟めぇ……!!」

「ふふ、五条悟に喧嘩を売ってそれだけで済んだなら、まだマシというものさ」

 

 羂索の瞳が、スッと細められた。

 

「これがもし禪院全相手なら……君は死ぬことすら許されず、今頃は彼の術式でいいように使われる()()に成り下がっていたろうね」

 

 その言葉に、漏瑚に氷のような悪寒が走った。

 彼は一度だけ、禪院全という男の姿を遠巻きにながら見たことがあったのだ。

 

 呪術界も存在を認知しながら、その術式の厄介さ故に討伐よりも封印の維持を選択してきた旧き特級呪霊——姦姦蛇螺

 漏瑚の目から見ても、かの土地神は自身とそう大差ないほど強力な存在であることが分かった。

 だが、その強大な特級呪霊があの全という男の足元に恭しく傅き、あろうことか同族である呪霊たちに向かって自らの術式を振るい戦う姿を彼は目の当たりにした。

 

 従順な狗のように、自らの意志を完全に剥奪されたその姿。

 

(——呪霊操術。アレは駄目だ。我ら呪霊の、絶対的な天敵だ)

 

 漏瑚はあの光景を思い出すだけで本能的な恐怖を覚えていた。

 少なくとも、自分一人ではあの特異点を排除することなど絶対に不可能だと、魂の底から確信していた。

 

 そして今回——五条悟もまた、自分の手に余る存在なのだと、身を以て理解させられた。

 

「まあ、そういう訳さ」

 

 黙り込んだ漏瑚を見て、羂索は満足そうに微笑み、優雅に足を組み直した。

 

「五条悟は然るべき時に、然るべき場所で……こちらのアドバンテージを完全に確立した上で、封印へと臨む。まともにやり合って勝てる相手じゃないのは、君も嫌というほど分かっただろう?」

 

 漏瑚は不服そうに視線を逸らしながらも、沈黙をもって同意した。

 

「決行は、十月三十一日の渋谷」

 

 羂索の口から紡がれた、あまりにも具体的な日付と場所。

 

「大丈夫。彼の()()()()()()()()は、しっかりと心得ているからね。……詳細は、また追って連絡するよ」

 

 羂索は妖しく嗤い、その手元に視線を落とした。

 彼女の白魚のような指先には、最新のハイエンド機種スマートフォンが握られていた。

 そして、その明るい画面に表示されているのは——。

 

SEIRAN Youth Support 公式ページ

 

 夏油傑が代表を務める、理解なき非術師の迫害から若き術師の卵を発見・保護・教育するNGO団体のホームページであった。

 

(——表の公的機関の代表としての身分を持つということは、その動向が非常に()()()()()()()()ということだ)

 

 彼女は画面に表示された「ハロウィン・特別相談イベント開催のお知らせ」というバナーに視線を落とす。

 ハロウィンにかこつけた、渋谷での大規模なイベントに人が集まる狂騒の裏で迷える術師の卵たちを探し出す彼らなりの地道な活動に、千年の呪詛師の魔手が迫ろうとしていた。




五条悟「傑ならできたぞ? 禪院全ならできたぞ?」

■ 虎杖悠仁 vs 禪院真希
虎杖とパーフェクトフィジギフの差がどんなもんか数字で表すのが地味に難しい。
少なくとも、現状ではボッコボコにされるレベル。

■ 漏瑚 vs 五条悟
危うく手持ちポケモンにされかける漏瑚。
事前に情報もらってるので小手調べの段階から極ノ番ブッパ。
なお、相手が悪いため原作のようにサクサクと処理される。見学者もなし。

この世界の漏瑚は、かつて自身と同じくらいの格があると感じた姦姦蛇螺を容易く使役する全を見て軽くトラウマになっています。
呪霊こそ真の人間だと言い張る彼らにとって呪霊操術はマジで冒涜的かつ恐ろしい術式だと思うんですよね。
(記憶違いじゃなければ)原作でも自然呪霊たちの前で露骨に呪霊操術使っているシーンは真人取り込みの時くらいだったと思うので、それはそういう理由もあるのかな、と。

■ 羂索
サービスショット担当。
五条悟の弱点っていったらもちろんアレだよね? のノリでロックオン。
スマホはきっとアンドロイド派、ハイエンド機種とか買ってそう。
ガラケーのときはその時々で変なギミックついたやつを買ってそうなイメージ。
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