結束バンド 全アルバム簡易レビュー 2023-2030   作:ぱらいそ

2 / 4
3rd「Mirror」、4th「ユーモア」

3rd「Mirror」

 

Vocal, Guitar:喜多郁代

Guitar:後藤ひとり

Bass Guitar, Violin:山田リョウ

Drums, Percussion:伊地知虹夏

 

結束バンド3rdアルバム。前作以降の配信シングルのうち、2ndミニアルバム「恋愛以外」に収録された「ひみつ基地」を除く2曲を収録。バンドの代表曲となった「青春コンプレックス」とCMソングとして大々的に広まった「僕と三原色」が入ったアルバムという事で自身初の1位を獲得、さらに初動売上だけで前作の累計売上を軽く突破、そのままバンド最大のヒット作となった。

 

今回ジャケ写からしてモノトーンでいつになくシリアスな雰囲気だが、デビュー以降突き詰めていた「エモエモなエモロック」をこれまでにないくらい極めた一作で、バンドの最高傑作と評されることも多い。特に「青春コンプレックス」は後ろ向きな歌詞+ストレートな邦ロックな初期結束バンドにおける一種の到達点みたいな曲だと思う。

 

一方でもう一つのシングル曲「僕と三原色」をはじめ、バンド仲間と出会って人生が好転した作詞担当の後藤の環境の変化が反映されたような前向きな歌詞も目立っている。今作発売後の武道館ライブではバンド結成前から「弾いてみた」系の動画配信者として活動していたことも公表(界隈では有名な人だったらしく、発表時にはトレンドにも載った)し、徐々に自分を前に出せるようになってきたことからも心境の変化を感じる。

 

4th「ユーモア」

 

Vocal, Acoustic & Electric Guitar:喜多郁代

Electric Guitar, Programming:後藤ひとり

Bass Guitar, Keyboards, Programming:山田リョウ

Drums, Percussion:伊地知虹夏

 

結束バンド4thアルバム。前作以降は3rdミニアルバム「We Will」が発売されたのみで、シングル無しの全曲新曲での発売となった。外向きの話題には若干乏しい内容となったが、「Distortion!!」がアニメタイアップに起用され新規ファンを大量獲得した効果もあり、売上は前作には僅差で及ばなかったが自身2番目のヒット作となった。

 

前作でも山田がバイオリンを入れたりして兆候は見せていたが、今作ではアコースティックギターやシンセサイザーなどの担当外の楽器を全力解禁。歌詞カードに掲載してあるメンバーのクレジットも上記の通りとんでもないことになっている。純粋な邦ロック路線からは外れてしまったので当時のファンの間では結構な賛否を呼び、今でも初期3作を至高とする初期リスナーをたまに見かけるが、個人的にはこれぐらい装飾があってポップな方が親しみやすくて好きだったりする。

 

また、今作の非ボーカルメンバー歌唱曲は後藤がボーカルを取った「夢を束ねて」が収録。これにより前作の「なにが悪い」、前々作の「カラカラ」と合わせてメンバー全員のボーカル曲が揃うことになった

 

そして今作をもってメンバー全員が20代に突入。初期バンドのアイデンティティだった高校時代が本格的に過去のものとなっていき、いつまでも昔の姿のままではいられないということで葛藤してたり昔と決別しようとしたり、かと思ったら感傷に浸ってたりと曲ごとにブレッブレな心情が歌われ、なんとか今を受け入れようともがいている様子が伝わってくる。「Distortion!!」をきっかけに本作を手に取った新規ファンにはおそらく戸惑いしかない作品だと思ったけど、次回作もほぼ同じ売り上げをキープしている(3rd、4th、5thは売上がほぼ横ばい)ので、そんなことはなかったのか…?

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。