今のサッカーは自由ではなく管理される様になった
そんな世の中、フィフスセクターに反対する者が密かに存在していた
序章【暗闇のサッカー】
雷門中サッカー部
フットボールフロンティア優勝
そして世界大会であるフットボールフロンティアインターナショナルを優勝をもぎ取った
雷門中のエースストライカーである【豪炎寺修也】
炎のエースストライカーと呼ばれ、幾度となく雷門中の攻撃の要となっていた
ゴールキーパー【円堂守】
絶対なる守護神、ってのは一部の人が言ってる
だが、円堂守は最弱小のサッカー部を世界一にしてしまった功績がある
代表的な必殺技【ゴッドハンド】
どんなシュートも止めてきた円堂守の十八番
そんな快挙を成し遂げてから約10年後が経った
「はぁぁぁぁ!!」
飛んで来たボールを力一杯蹴り飛ばした
コンクリの柱を折ってしまう
「………」
?「いつ見てもお前のは凄いな」
「お世辞ならよせ。こんなもんここの奴らなら誰でも出来る」
?「それはどうだろうな。お前はあいつらよりも頭1つ、いや2つは出てる。お前はそれくらい他より優れてるんだ」
「やめろ───、俺はそんなたまじゃねぇよ。ふっ…全くお前は」
男の数少ない心を許した者
??「そう言えば、
「あれか?そうだな、まあでもお前は候補に入ってるだろ」
??「それはお前もだろ」
「そうだな。けど、やるからには俺が1番だからな」
??「言うな…ならどっちが1番か勝負だな」
「ああ!」
あの頃、競い合える者がいて楽しいと思えていた
どんな辛い練習でも耐えた
───はこの施設に入った時に出会った
あまり関わらない様にしていた男だったが、───の人間性に当てられ接する様になった
それからは───がキーパー
男はフォワードとして高め合っていた
いつまでもそんな事が続くと
だが、そうはならなかった
男はある日を境に施設を出た
───は何故施設を出たのか理由を聞かされていない
それを知るのはまだ先になる
男の名は【
サッカー界最強のエースストライカーと呼ばれていた男の名
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それから2年後
黒月一夜は中学生になった
そんな一夜が行く中学は
「【雷門中】……気は進まねぇけど」
あの名門校雷門中に入学になった
桜が綺麗に吹いている景色は、なんと言っても絶景と言える
一夜は入学するにあたって入部申請をする事に
その部活は【サッカー部】
名門ならばかなりの強者がいる
そう入れる難易度ではない
すると
「っ?なんだこれ?あっ!これって」
一夜が目にしたのはかなり古い建物
だが、その入口の横に看板が掛けられている
そこには【サッカー部】と書かれた看板が
そうここは
「昔の雷門サッカー部の部室か。味があるな」
一夜は昔の雷門のファンだ
一番印象深いのは雷門の守護神GK【円堂守】
この男は一夜の中では尊敬する人の1人である
そんな円堂守は廃部寸前のサッカー部を日本一にし、そして世界一を取ったGKである
あれから10年
流石に目の前にある部室は古くなっている
元々古い部室の様だが
だが、逆に味が出ていて良い建物にも見える
すると
??「ここが雷門サッカー部の部室かな。あれ?」
「っ?誰だお前?」
??「いきなりっ!?俺も雷門中に入学したんだ。君もだろ?」
「(入学な。そうかこいつは)まあな」
??「やっぱり。あっ!?ごめん!自己紹介がまだだったね」
「(こいつの言動的に、雷門サッカー部に入るつもりか。このご時世にサッカー部入部か、ご苦労な事だな)」
一夜は目の前の少年にドンマイコールを心の中で言っていた
少年の髪型は風の様に渦を巻き、髪の色は茶色
明るく真っ直ぐな目をしていた
松風「俺は【松風天馬】。君もサッカー部に入るんだろ?」
「いや、この建物が気になっただけだ。お前が言ってくれたし、俺も言っておこう。俺は黒月一夜だ」
松風「黒月か。珍しい名前だね」
「松風って名前も珍しいだろ」
松風「あっ確かに!」
初めて会ったのに松風は昔からの友達と話している様に接していた
一夜は愉快な奴がいるんだなと内心松風に対して思っていた
すると
??「貴方達!新入生?」
松風「あっ!はい!」
「…………」
??「そう。この建物のに何か用?」
松風「えっと、サッカー部に入部したくて!」
??「入学初日でサッカー部入部ね……」
一夜は目の前の女性に見覚えがある
10年前の写真に写っていた
「【音無春奈】さんですね」
音無「えっ!?なんで知ってるの?」
「有名でしょ。元雷門中マネージャーの音無さん」
松風「えっ!?音無先生があの雷門中マネージャー!?」
音無「まだ初対面だよね」
「昔の雷門の方々を覚えてますので」
一夜は憧れの雷門中のメンバーを覚えている
円堂守や豪炎寺修也等、選手は無論、マネージャーまでも覚えていた
「それもあの天才ゲームメイカーの妹ってのも」
音無「色々知ってるんだ。名前が違うのに」
「まあそれはいいですよ。それでその音無先生が俺達に何か?」
音無「うん。新入生がここに立ち止まってたから気になってね」
「俺は兎も角、この松風って奴はサッカー部に入りたいらしいですよ」
音無「君は?」
「まだ考えていまして」
音無「そう。ならかなり早いけど、松風……何君?」
松風「天馬です」
音無「じゃあ天馬くん、サッカー棟に案内するわ」
松風「本当ですか!?お願いします!一夜!またね!」
松風は音無と共に雷門サッカー部の部室棟に案内された
旧サッカー部室の前にいる一夜はまだ校舎に入らない
「まだあんな風にサッカーを楽しめる奴が居るとはな。いつか知るだろうな。今のサッカー界の事を」
すると、グラウンドが少し騒がしくなっていた
「なんだ?っ!あいつ、そうか。ここにも手が回ってるのか」
一夜は騒ぎになっているグラウンドへと歩み出した
────────────────────────
グラウンド
??「おいおい…この程度かよ。雷門中も大した事ないな?」
サッカーボールで相手をとき伏せているみたいだ
だが一夜には見覚えがある
「お前がここに居るとはな」
??「誰だ?」
「お前は知らねぇよな俺の事は。(まあそりゃあそうだろうよ)俺はここに入学した者だ。騒ぎを聞きつけて少し気になったから来たんだ」
??「物好きだな」
「よく言われる」
??「それで?お前は誰なんだ?」
「一夜だ。今のお前にこれで十分だろ」
剣城「一夜か。俺は【剣城 京介】だ。邪魔はしないでもらおうか」
「邪魔するな…か。サッカー部の人達を痛めつけてか?」
剣城「ほう?何故思う?」
「【フィフスセクター】……なんじゃないのか?」
一夜はどうやら剣城の事を知っている様だ
一夜の発言に驚いた剣城
入学初日にこんな事して大丈夫なのだろうか
傍から見たらそう思えてしまう行動だ
「なあ剣城。俺と1or1しねぇか?」
剣城「何だと?」
「お互いボールを奪い合い、先に一点取った方が勝ちっていうシンプルなゲーム」
剣城「仮に乗るとして、何のメリットがある」
「ねぇよ。けど強いて言うなら、お互いの事を少しは知れる…かな?」
すると
音無「ちょっと貴方達!何してるの!って一夜君?」
「音無先生ですか。早いですね」
音無「騒動を聞きつけたのよ。貴方新入生ね。駄目じゃない!喧嘩なんてしちゃあ」
剣城「喧嘩?俺喧嘩なんかしたっけ?」
そう聞くと、倒れているサッカー部の1人が話す
名は【一乃 七助】
セカンドチームのキャプテンだ
一乃「いえ。こいつはボールを使って俺達をこんなに」
松風「酷い」
「やろうか剣城。お前のサッカー、見せてもらうぞ」
剣城「余程自信があるみたいだな」
「すぐに分かるさ」
一夜と剣城以外はコート外に移動する
すると一夜は
「なあ剣城」
剣城「何だ?」
「
剣城「お前は俺の事、色々知ってるみたいだな」
「物知りと言ってくれよ。それで?どうなんだ?」
剣城「ふんっいいだろ」
ボールスタートは剣城
お互い正面に向き合う
動いたのは────剣城
剣城「はぁぁぁぁぁぁ!」
開始早々、剣城から黒い何かが現れる
音無「あれは」
松風「何だ?」
「………来るっ!」
すると黒い靄の様なものから鎧を纏った何かが現れた
そうこれが
剣城「【剣聖ランスロット】」
「あれがあいつの【化身】か」
化身──秘められる力を解放する事によって具現化する存在
今のサッカーは化身使いがいるかいないかで勝敗が分かれると言っても過言では無い
剣城京介も化身使い
その様な相手にどう迎え撃つのか
だが、予想外な事が起こった
「ふん!」
剣城「取られた!?」
刹那──その言葉通りにボールは既に奪われ、一夜の足元にあった
剣城ですら、見えなかったのだ
剣城「お前、シードか?」
「何だろうな。お前に教える義理はねぇよ。知りたかったら、来な」
人差し指で挑発した
剣城が一夜からボールを取る為に近づく
だが───────
?「お前達、神聖なグラウンドで何している」
「っ?」
ユニフォームを着た男が現れた
剣城とやった奴らとはカラーが違う
剣城「ようやく現れたか」
「(雷門中サッカー部、それも一軍キャプテンか)」
すると続々と他のメンバーも集まった
雷門中サッカー部ファーストチーム勢揃い
憧れを持つ者なら圧巻する光景
「この人達が危ない状態だったので、俺が代わりに相手をしてたんです」
??「君は?」
「黒月一夜です。貴方、雷門中サッカー部のキャプテン、ですよね」
神童「ああ。【神童 拓人】だ」
「神童さん、俺サッカー部にはいりたいんですが」
これが波乱の幕開けになる事に、まだ誰も気が付かない
「サッカーに興味が出て」
そして化身使い相手に化身を使わずに
憧れの雷門中に入学した黒月一夜
入学早々、騒ぎに遭遇する
雷門中サッカー部を潰そうとする少年──剣城京介
どうやら不穏な空気が流れている