喜んだ松風と西園
対して、黒月はまた一歩目的に近付いた
だが、松風達は知らない
今のサッカーが自由ではない事を
入部試験を合格し、晴れて雷門サッカー部に入った黒月達
これから雷門中のサッカーが出来る、そう思った松風と西園
だが
神童「松風と西園は基礎メニューをしてもらう。久遠監督の指示だ」
西園「先輩達と出来ないんだ……」
松風「仕方ないよ信助」
神童「そして黒月と剣城だが、……俺達と一緒に練習だ」
松風「凄いよ!剣城!一夜!」
松風と西園は一夜達が神童達と練習する事を喜んだ
まだ入ったばかりの同級生が先輩達と練習出来るのだから
だが、剣城は
剣城「くだらねぇ、俺は練習なんぞ参加しない」
神童「剣城!」
そう言い、部室を出てしまった
「あいつはフィフスセクターの刺客でしょ?なら、居ない方がいいんじゃないですか?」
フィフスセクターの刺客である剣城
それもそう、フィフスセクターは脅威であり、支配する者
その刺客の剣城の反応は当然である
「それに、あいつはフィフスの指示で必ず邪魔をする、俺達の意思に関わらず」
神童「確かにそうかもしれない。だが黒月、お前も刺客ではないとはまだ決まってない」
「それはそうだ。疑いを向けるのは至極当然か」
あの試合での黒月のプレイ
そして、入部試験の時の動きとシュート
並の者よりも上というのは、神童達も嫌でも感じたのだろう
「俺は目的の為にこの雷門中に来ました」
松風「確か救いたい人が居るって目的なんだっけ?」
「ああ。だから、ここに来た」
松風「目的って何?」
「何でお前に教える?言っただろ、いつか教えると」
松風の詰めかたに少し、苛立ちを覚えた黒月
その後、先輩達だけ集められ、一年は解散
だが、黒月は松風達が出た後にすぐに戻った
「一年を帰して自分らで会議ですか?」
神童「解散と言っただろ」
「それで、ホーリーロード予選が始まるんでしょ?その練習相手、当然いると思いますけど」
神童の言葉を無視し話を進めた
音無「黒月くんの言う通り、雷門の練習相手は、【栄都学園】よ。そして」
今のサッカーは単純な試合ではない
何故なら
音無「3対0で、雷門中の負けよ」
試合結果が決まっているのだ
そう、これが今のサッカー
得点までもフィフスセクターが決めてしまう
そんなサッカーとなっていたのだ
「3対0ね」
音無さんの口からそんな言葉が出てしまった
それを聞いた黒月は
「音無さんからそんな事、聞きたくなかったよ」
誰にも聞こえない声量でボソッと言っていた
その後、久道から指示が下った
練習試合までの時間、やるべきメニューをこなす事になった
そんな中、音無が
音無「黒月君」
「音無先生、何ですか?」
音無「入部試験の時に使ったあの技、ファイアートルネードは」
「豪炎寺さんのファンですよ、ただの」
音無「そっか、あのシュートの威力、まるで初めて豪炎寺さんが雷門中で試合した時を思い出すなあ」
「帝国学園との練習試合ですよね」
音無「何で知ってるの!?」
「色々知ってます。けど、今は栄都学園との練習試合に向けて、みんなやってます」
音無「練習、……今のサッカーに昔の様なサッカーが出来ないの、それでも」
「先輩や俺は兎も角、松風と西園は諦めていない。その事実を知っていながらも、戦おうとしている。昔の雷門の様に」
音無「黒月君…」
「と言っても、栄都学園相手なら今の雷門でも余裕で勝てる。その気があればですけど」
そう言い、黒月は三国の元へ向かった
「三国さん、少しいいですか?」
三国「っ?黒月か。そう言えばあの時のお前のシュート、凄かったな。それもあの豪炎寺さんの使ってるファイアトルネード、あの威力は中々だな」
「どうして、本気で止めないんです?」
三国「本気で?何の事だ?」
「雷門のゴールキーパーはどんなシュートが来ても、全力で止める。それが雷門キーパーじゃないんですか?」
三国「……そうしたいさ。けど、フィフスセクターの指示は絶対、お前も知ってるだろ?」
「それが何です?それで貴方は雷門の守護神ですか?」
それを聞いた三国は、黒月の目を逸らした
返せる言葉が見つからない
いや、無いのだ
今の彼が、今の雷門メンバー誰1人、黒月に対して返せる言葉がない
「俺が憧れていた雷門は、もう無い。正直意味は無い、けど俺の目的を果たす為にこのサッカー部は抜けません」
前に言っていた黒月の目的、そして雷門中に入ったのとどういう関係があるのか
時間が経ち、解散した後
黒月は1人で特訓をしていた
それも日が暮れるまで
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練習試合当日
栄都学園vs雷門中
フィフスセクターの指示の元、試合をする事に
初めて立つ松風達
かなり緊張していた
「こんなもん、試合すればざらにあるぞ」
松風「一夜は緊張しないの?」
「しない。こういうのはそれなりに慣れている」
西園「けど、一夜一年生なのにスタメンなんだね。凄いよ!」
「久道監督の采配なんだ。それに戦力として使うとするなら、まあ当然ではあるけどな」
西園「僕もいつか出れる様になる!」
松風「頑張ろう信助!」
時間となり、各々ピッチに入りポジションについた
これから始まるのは、結果の決まった試合
熱の無い戦いが
ピィィィィィィィ!
始まった
雷門ボールで始まったこの試合
中々のぶつかり合い
そう見せている
すると、相手のDF技を使う
【シーフアイ】
分析し最適なボールカットを行うDF技
そこから、相手FWに渡り、シュート体制に
【パーフェクトコース】
こちらも分析を行い最適なシュートコースを割り出し放つシュート技
三国「っ!バーニング…キャッチ!」
KP技のバーニングキャッチで止める
だが、止める力を弱め、シュートが入った
いや、入れさしたのだ
松風「三国先輩が止められないなんて……」
「これ程つまらない事はない」
その様子を後ろの観客席に観ていた男が居た
??「これが【今の雷門】か」
フィフスセクターの管理サッカーが黒月達に襲い掛かる
前半戦
雷門vs栄都学園
0vs1
練習相手が決まった雷門中
その相手は、最近実力をつけた栄都学園
だが、それもフィフスセクターの力で強くなった
勝敗結果は3vs0
このまま、勝敗通りになるのだろうか