だが、雷門の新監督─円堂守が来た
円堂は本気でホーリーロードを勝ち抜く為に、来たのか
新たな雷門の風が吹き、いつも通りに練習をしていた
翌日、部室に集まった(特に1年生)人達で去年のホーリーロードの録画を見ていた
それは、ホーリーロード決勝戦
木戸川との試合風景
白熱した試合だった
神童《【フォルテシモ】!》
シュート技を使い、木戸川ゴールのネットを揺らした
フォルテシモ━━そして【神のタクト】
これらを使い、去年のホーリーロード決勝を戦った
だが、結果は敗北
準優勝という形で終わった
松風「フォルテシモと神のタクトか。良い試合でしたね!熱くなれる試合でしたよ!」
西園「でも、これもフィフスセクターの指示でやった試合なんだよね」
三国「いや、この試合だけは、フィフスセクターの指示はなかったんだ」
そう、フィフスセクターはたまに本当の試合をさせてくれる時がある
だが、これはたまに
勝敗指示を出して行う事が多く、普段は後者の方が大半なのだ
「あの試合は誰が見ても熱い試合だった。去年のホーリーロード、観には行けなかったですが誰が観ても良い試合だと思いますよ。まあそのMVPの人は欠席してますけど」
黙り込んでしまった三国達
流石に言い過ぎなのではと心配する松風達
そこに円堂が入って来た
円堂「皆んな集まってるな」
円堂はホーリーロードを本気で勝ちに行くと宣言
それに対し、特に上級生達は暗い表情を浮かべる
フォフスセクターに逆らいたくないが為に、賛同出来ないでいた
その後、黒月達はグラウンドに集まり、練習をしていた
ホーリーロードに向けて、皆練習をする
その時
神童「………」
三国「神童」
「神童さん、復帰ですか」
神童が復帰
雷門のキャプテンが戻って来た
神童「……円堂監督…ですね。キャプテンの神童拓人です」
円堂「円堂だ、これからこの雷門の監督になった。よろしくな」
復帰した神童
これで雷門は戦える
松風はそう思った
だが、黒月は
「戻ったんですね神童さん」
皮肉な口調で神童に言う
「けど、化身をまともに使えない状態でホーリーロードを勝ち上がれるんですか?」
神童「…………」
黒月の発言に神童は反応しなかった
校長の冬海がグラウンドに訪れた
冬海は監督である円堂を理事長室に呼びに来た様だ
居なくなった円堂
「まあ神童さんがそうしたいのならいいです。俺の邪魔さえしなければ」
黒月は神童に忠告をした
神童から離れた
自分の練習を始めた
「三国さん、練習に付き合ってもらいませんか?」
三国「……俺か?」
「シュート精度を上げたいので」
三国「今のままでも十分通用するんじゃゃないのか?」
「この先、どんな相手が来ても、強烈な威力を出す為に、練習は必要です」
目的の為に、黒月は自分を強くする為に練習をする
それが、当たり前であり、あるべきサッカー
そう信じて黒月はやる
三国「分かった、付き合うよ」
帰宅まで黒月は練習をする事に
少し経った後、円堂が戻って来た
円堂「集まったな。フィフスセクターから指示が来た」
もう来たのか
そう三国達は思った
そこには剣城も居た
円堂「2−0で、雷門中の敗退だ」
敗北──ホーリーロード初戦敗退、無情な指示が雷門中に来た
「初戦敗退か、まあそうなるか」
松風「初戦敗退って、そんな……」
円堂「でも、それは関係ない。さっきも言ったが、勝つ為に来た。フィフスセクターの指示には従わない」
意思は固く、熱かった
その後、円堂の元に神童が
神童「監督、これを」
神童は封筒を円堂に渡した
円堂「……これは?」
そこには、【退部】と書いてあった
やはりというべきか、神童はサッカー部を退部するつもりだった
神童「サッカー部を辞めます」
松風「神童先輩、サッカー辞めちゃうんですか?」
霧野「神童、本当に……」
三国「………」
円堂「本当にいいんだな?」
神童「…………」
神童は円堂に頭を下げた後、部室を去った
そこに黒月が
「サッカー部を去るのは本人の意思、止める必要はないですよ」
それに対して2年3年が反応する
倉間「お前はあいつの気持ちを分かってない。どんな気持ちで辞める決断をしたと思ってるんだ」
天城「そうだド!今悩んで一番苦しい思いをしてるのは神童だド」
「お言葉ですが、そんなんでホーリーロードを勝ち抜けるとでも?こんな有様な雷門じゃどの相手でも容易に負けれそうですけどね」
今の雷門に言ってはいけない事を黒月が放ってしまった
倉間「どれだけ俺達を馬鹿にすれば気が済むんだ?少しサッカーが上手いだけで、粋がるのもいい加減にしろ!!」
天城「仮にこいつと一緒にサッカーなんてやりたくないド」
南沢「同感」
三国「落ち着け!お前ら!黒月も、そう言うのはやめろ」
「………まあいいです。俺の邪魔さえしなければ。今の先輩達じゃあ理解は出来ないでしょうけど」
それから黒月達は練習を開始した
それぞれ各自の練習メニューを円堂から渡されていく
松風はこの場に居なかった
「(あいつ居ないな。まさかだと思うが、神童さんの所に行ったんじゃな)」
黒月は三国・霧野・浜野・天城の4人と練習する事になった
天城「何で俺も……」
三国「監督の指示だ、霧野達もいいな?」
霧野「俺は大丈夫ですよ。けど、天城さんの気持ちも分かります。黒月!」
「何ですか?」
霧野「お前のやろうとしている事に俺はどうこうするつもりは無い。けど、天城さん達の事も考えt」
「そんなんで、勝ち進めれるとでも?……はあ、そんな事はいいとして、早く練習しましょう」
何がともあれ、黒月達は練習を始めた
DF陣の霧野達の動きはかなり良かった
プレスのかけ具合、通さない様に行く手を阻んで来る
だが
スイッ
「……………」
天城「っ!?嘘っ」
浜野「凄いな!?抜けられちゃった」
次々と抜けて行き、走って行く先には霧野が
霧野「通さない!」
数メートルの所で黒月は止まった
「次は霧野さんですか。天城さん達より歯応えのあるDFして下さいよ!」
抜ける為に走り出す黒月
それを止めに来る霧野
先程の2人よりも抜けにくい
「中々やりますね。抜けにくい」
霧野「良い攻めだな」
黒月を抜けさせない為に阻み続ける霧野
だがそんな霧野は
霧野「(何だこの違和感。黒月なら簡単に抜けて行く筈)」
黒月の実力であれば、霧野のDFを抜ける事が出来る
だが、それが無い
違和感を感じている霧野
すると
「ふんっ!」
逆サイドに抜けて行った
霧野「っ!?しまった!?(やられた!?)」
ゴール前まで黒月が行った
三国「来い!」
黒月はボールを高く上げ、跳び上がる
三国「ファイアトルネードが来るか?」
だが、炎が現れなかった
三国の居る反対側へ向かって行く
三国「っ!逆サイドかっ」
触れる事が出来ず、ゴールした
天城「あの三国が……」
浜野「入っちゃったか。まさかゴールまで決めちゃうなんて」
「まあ、俺を止めれる様に出来れば、ある程度のオフェンスは止めれますよ」
霧野「自身ありげだな。何でそう思う?」
「経験……て言っておきます」
そう黒月は言った
霧野達より年下の黒月
経験としては霧野達の方がある
三国「それはどうであれ、あのオーバーヘッドキック、あれはやられた」
「少し練習すれば誰だって出来ます。倉間さんは少し難しいと思いますけど」
また倉間から何か言われそうと思った黒月は一通り練習した後、黒月は練習を終えた
────────────────────────
河川敷
「ファイアトルネード!」
無人のゴールポストへファイアトルネードを放った黒月
あの後、放課後になった時間、黒月は早めに上がり、自主練をしていた
河川敷で自主練をしてから1時間
シュート回数───既に
自主練の内容は毎回違うが、これを毎日やっている
すると
松風「一夜!」
西園「一夜だ、自主練?」
「松風と、西園か。っ……神童さんもですか」
神童「………」
まさか、松風と西園だけでなく、神童も河川敷に来ていた
松風「一夜、何の自主練をしてたの?」
「シュート練習だ。まあ日課でな、今日は必殺シュートの精度を上げる為にな」
西園「必殺シュート、て事はファイアトルネード?」
「まあな。1時間やってもう100は打ってる」
神童「っ!?」
松風「1時間で100回も!?」
神童達は自主練内容に驚いていた
特に驚いていたのは神童だった
神童「100回以上も打ってるのか」
「ええ……何ですか神童さん。退部したかったんじゃないんですか?」
松風「俺が言ったんだ。そしたら一緒に来てくれて」
神童「半ば強引にな」
「まあどっちでもいいけど。それで何しようと?」
松風「勿論サッカーだよ!」
「なら俺はこれで上がる。それj」
松風「一夜も一緒にやろうよ。多い方が練習になるし」
「何で俺が(正直、神童さん達じゃあレベルが低すぎる。俺がやっても邪魔になる)」
一夜と松風達の実力はかなり離れている
あの剣城の化身に素で勝っている黒月
だからこそ、黒月は自主練をするしかなかった
だが、意外にも
神童「黒月、一緒に練習をしろ。正直、お前の実力を俺はまだしっかりと見れていない」
「(どういう風の吹き回しだ?前までサッカー部を辞めると言っていたのに)………分かりましたよ。ただ、少しだけです」
渋々黒月は一緒にやる事になった
松風は相変わらずドリブルは良かった
だが、DF力が低く抜けられる事が多かった
西園はボールキープ力は無いものの、守備力はそれなりにあり、食らいついていた
神童はというと、黒月とフォーカスに入った
神童「(中々黒月からボールが取れない。あの剣城と渡り合えるだけはある)」
「(流石、雷門キャプテン。けど)」
簡単に神童を抜いてしまった
そしてそのままゴールに入れてしまう
「ふぅ」
松風「やっぱり凄い!神童キャプテンを抜いてゴールに入れちゃうなんて」
西園「どうしたらあんなプレーが出来るだろう」
「練習していけばいつか出来る様になるだろうさ。神童さん」
神童「なんだ?」
「このままサッカー部を辞めるのなら俺は止めません。ただ、もしも続けてフィフスと戦いホーリーロード優勝したいのなら、俺は手を貸します。俺は雷門入って、勝たなきゃならない」
黒月はそう神童に言う
まだ悩む神童
練習に励む松風と西園
黒月はホーリーロードを勝ち抜くと、 神童達に言い放った
その後、再び練習をしていた
すると、なんと松風オフェンス技【そよかぜステップ】を習得する事が出来た
松風と西園は必殺技が使える様になって喜んでいた
神童はというと
神童「黒月」
「何です?」
神童「本当にフィフスセクターと戦うんだな?」
「やらなきゃいけない。自由なサッカーを取り戻し、楽しいサッカーをする為に。フィフスに勝つ以外に無いですよ」
神童「…………そうか」
時間も遅くなり、各自自宅に帰って行った
??「…………ふぅん、前から何だ」
去年のホーリーロードの映像を見た黒月達
それは木戸川清修との決勝戦
それはフィフスセクターの勝敗指示がなく、純粋なサッカーが行われていた
それは、【神のタクト】と神童の必殺技【フォルテシモ】だった
円堂が、ホーリーロード優勝を宣言
だが、神童はサッカー部を辞めると言い出す
松風は神童の元へ行きサッカーをしたいと何度も神童に言った事で折れ仕方なく河川敷へ
そこには自主練をしていた黒月が居た
各々の気持ちが湧いていく中、今の雷門中はホーリーロードを勝ち抜けるのだろうか