人工知能(イスクストヴェニ・インテリェクト) 作:名無しさん
スロノフ、メドベティスク、ベーニャの三人のロシア人の三年にわたる連携の末、遂にシンパシーシステムの実験が始まります。詳しくは前編をご覧ください。
スロノフ(2).exe
#abstract block
<Body>
now……Jul/23/35.時は満ちた。シンパシーシステムの試作が完成してから半年以上の間熟成させた訳に特に深い意味合いはない。
単にいよいよ私の運動不足習慣が仕上がってきて、冬の厳しい寒さで体調を崩していただけだ。
それはいいとして、面白いデータが取れたので是非ご覧いただきたい。
私としては、他人の感情の振れ幅は未知数であったため、大きなバグも起こってしまったわけだが、バグを見つけるための実験なので何ら問題ない。
むしろ私自身が被験者を選別する腕はそれなりにあるということが分かって、自信がついた。
早速以下に記載しようと思う。
<Raw_Data>
※日本語に翻訳済み(文字化けも含め)
だれ女……なん?01\1101\11001,0001??
ききっきききキキタカミ
キタカミ 総也(ソウヤ) Feb/11/19, 16歳 #チューニング成功!
《アッ、ヒナさんだ……流石は「キョ学」御三家の娘、可憐だなあ。
勉学だけに励むのがもったいないぐらいの端正な顔立ちだ。おっといけない、これじゃあぼくの嫌いなルッキズムを助長するような考えじゃないか。
まったく、どうして嫌いなことなのに自ら進んで思考してしまうんだろう?
例えば、十何年か生きてきたらトラウマの一つや二つは生じてもおかしくはないだろう。それらを忘れてしまったらいいものを、ふとした拍子に思い出して恐怖したり、後悔したりする。
ぼくの場合は、跨川橋を渡っているときに、背筋が急激に冷え切って、歯茎がむき出しの化け物の顔なんかを思い浮かべてゾクゾクと震えて、今しもぼくが襲われてしまうのではないかと杞憂していると、横を過ぎ去る暴走族のバイクの空ぶかしに必要以上に吃驚したり、家の前の長い長い階段を上っているときに、鼻腔が貫かれたような感じがして、あのとき公園の焚火に興味なんか持たずに、見て見ぬふりしておけばよかったなあ、と思い思い、自戒の念に駆られては堰を切ったように涙が頬の上側を伝い落ちたりする。
って、何を考えているんだ、ぼくは。
考えても鬱屈になることばかりを頭に浮かべてしまうのは、他でもない自分の所為なのか知らん。
いいや、違う。いいかげん気づいてしまった。
ぼくがこんな調子で思考を複雑怪奇にコンガラガラせるのは、ヒナさんのような綺麗な女の人を見たときに、不埒で再現性のない妄想をしてしまわないよう逃げているからだ。
逃げるからモット息が詰まり、苦しい……そう愚考したぼくは、畢竟再現性のない妄想をただ一つ、木霊させながら彼女の横を通り過ぎた。
"いっそのことアイドルにでもなって、ぼくを夢中にさせてよ。"させてよ、させてよ――。
その刹那、彼女は究極的にときめき、驚き、恐怖し、目を腫らし、信条を上書きされ、そして眩んだような気がしたが、絶対に錯覚だと分かっていたので無視をした。》
#彼の脳波に基づく思考の変遷はとても面白く見えますね。
一人の少女を見て、気を紛らわそうと無理矢理哲学に奔って、果てには収拾がつかなくなり、アイドルになってほしいと思い、彼の趣向が露呈した。
なんだか、私自身の思春期の記憶も蘇ってくるのではないかと思えるほどの迫力・深刻さが伝わってきました。
最後の節では、キタカミ総也の目前にいた飛菜伽子(ヒナカコ)に異状なシンパシーを与えたことを薄ら自覚していたことの証左も見られました。
――――
《たった今ぼくと雑談しているのは、学年が一つ下の後輩、モリシタ真理亜だ。
彼女はぼくの親しい友人である貴彦の妹で、彼の紳士的でどんな状況においても冷静沈着な振る舞いに相反して、とても溌剌な子だ。
そのため、所作の一つ一つが芝居じみていて、小動物を彷彿とさせるような、少々慌ただしい動きを見せる。
とはいっても、そんな彼女の様子を見ていて苛立ちを覚えるなど、とんでもない。
むしろ、ぼくとしては彼女に好印象を抱いているほうだ。
どうやら貴彦にとっては"ちょこまかと動く小癪な畜生"程度にしか思えていないらしいが、それはヒトの近親相姦を本能的に避けようとするシステムの発露にすぎないだろう。
そう感じるほど、つま先から頭頂に至るまで滾らせている愛嬌と、未熟で薄いながらもしっとりと香を漂わせるフェロモンで、周りのオスを引き付ける魅力が彼女には、ある。
さらに、冴えないぼくにも偶然会っただけでこんな風に廊下で立ち話をしてくれるぐらい、警戒心がなく、打ち解けやすい性質を持っている。
自信に満ち溢れている、鼻筋の通った容姿端麗な男子のように、自分から女子に話しかけられないぼくにとっては、ちっぽけな傷心を癒すオアシスだ。
まったく、全校女子生徒に彼女の接し方を倣ってほしいものだ。たいていのイマドキの女子は、同性の面子の殻にこもりすぎている……(と言ったら自分にも当てはまってしまうのだが)。それはそれ、これはこれだ。
ぼくに対しては警戒心がないとはいえ、誰に対してもこのようなありあまる愛嬌を振りまくわけではないのだろう、とぼくは推測する。
根拠はないが、「兄の友人」という事実だけで、彼女にとっての信用手形となり得るのだろう。
そうである以上は、ぼくは彼女に友情以外の情を感じてはいけない、いけないのに。
うちの学校にしては珍しく、このあたりの廊下はLED電球ではなく蛍光灯にぼんやり照らされており、他の場所に比べると薄暗くなっている。
年季の入ったリノリウムに真理亜の細い両脚の影が立つ――その奥の方にあるのは健康的な太腿、そのさらに奥には上品な絹糸で紡がれた肌着に密着しているお尻、最奥には……。
最後まで考えを巡らせる寸前でぼくは正気に返った。いけない。いけないいけないいけない、いけない。
彼女を娼婦を品定するような目で陰湿に観察してはいけない。貴彦の善意と本人のあどけなさによって、たまたまもたらされた人間関係の中で、発情してはいけない。
ぼくは空前の罪の意識を抱いて、どうしようもなく彼女に一切を打ち明けたうえで、謝りたいような気持ちになった。いや、実際にそうしてしまうと彼女の精神衛生上よろしくないだろうか。
たとえそうだとしても、やらねばぼくの告白心理のやり場がなく、やりきれない。
如何しよう?ぼくの頭上に無数の疑問符が蛆の如く湧き出てくる。
このようにひとりでに妄想が暴走しているのを悟られまいと、ぼくは突拍子もなくはにかんだ。ぼくの顔は当然、口角も、目頭も、どこもかしこも引きつっていただろう。
すると、彼女はぼくの瞳の中央を見据え、一瞬だけ不思議そうな表情を浮かべたが、すぐにぼくの真似事をして、いや、彼女の方がより上手に、はにかんだ。
"飼いたい、飼わせてくれ!"
(※以下、百九十六行にわたるエラーコードがありましたが、可読性保持の観点から削除しています。)
今までの人生の中で感じたことのない多幸感で、全身麻酔を投与されるときのようなふわりとした感覚をもたらされ、副交感神経が交感神経を絞殺する。
それと同時に、ぼくは強く彼女をペットないしは家畜、はたまた奴隷にすることを強く念じた。》
――――
《目を覚ますと、まず消毒液の臭いが鼻をついた。エッ、ぼくは間違いなく先刻まで真理亜と廊下で雑談していたのに、どうしていきなり眠ってしまっていたのだろう。
それにここは、見渡す限り学校の保健室じゃないか。ぼくは貧血か何かで、昏倒してしまったのか知らん。
そんな症状を引き起こす原因たり得る物事の心当たりなんてまるっきりないが。
真理亜の残り香は保健室の不潔な寝具や消毒液の臭いで上書きされ、無残にも消え失せてしまった。ぼくはその事実に軽い落胆を覚え、矢鱈と柔らかい枕に顔をうずめた。
母に抱きかかえられていたときのこの上ない安堵感を呼び起こすような心持ちで。
何十秒か起きているような寝ているような意識状態でうつ伏せになっていると、次第に窒息しそうになってきたので、グルリと廻転して顔面を天井に向け、同時に息を吸い込む。やはり保健室の空気は不味い。
こんなところにいては、むしろ体調が悪化しそうだ。
そう考えたぼくは、教室に戻る面倒臭さを多少なりとも抑制しつつ、保健室を出る意を決してベッドから上体を起こした。
起こしたはいいものの、その際に鮮烈な頭痛と眩暈がして、思わず後頭を勢いよく枕の僅か右の煎餅布団に不時着させてしまった。
どうやら、自分で思っている以上に体調が尋常ではないらしい。誰かに手伝ってもらいつつ、今日は早めに寮に帰ろう。
朝霧然としてもやが蔓延する頭で、やんわりとそう思いながら、しばらく間をおいて保健室の先生を呼び、早退を申請しようとする。
ぼくは「すんませーん。頭痛がひどいんで、今日は早退しまーす。」と声に出す。しかし、返答がない。
「すんませーん、先生?」もう一度声を出してみたが、外界を隔てるカーテンにその音が吸われ、霧消した。保健室には他に誰もいないのだろうか。
ぼくは仕切りのカーテンを少し開け、ベッドの右側をのぞいてみる。隣に二つ置いてあるベッドの上には整然と枕と薄い掛布団がちょこん、ちょこんと載っているだけであった。
続いて、足を向けている方までカーテンを開けてみると、もちろん保健室に勤める先生の机と入り口が見えたのだが、肝心の人影は一つも見えない。
一種の諦観をひしひしと感じつつも、完全にカーテンを開けてみると、やはり左側にあるもう一つのベッドも使われていなかった。
伽藍洞の保健室に、ぼくがただ一人……なんというか、地上に這い出す時期を間違えて早々と鳴きだしたセミ(具体的な生物学上の呼称は分からない)の声に誘われて、かつて見たアニメのうちのどれかの主人公のような底なしの寂しさと、終末観を食らった。ベッドの横には、食事すらない。
まあ、両者ともに思春期特有のセンチメンタルだと理解しているが。
ともあれ、ここには誰もいないという事実だけが確認できた。誰かによってここに運び込まれてきたのに、無断で退室することがまずいことは了解しているので、誰かが来るまで待機することにした。
それから数分経って、足音がしたので、開け放しにされている入口の方を見てみると、成人男性と思しき人影が見えた。
うわっ、まさか担任だろうか。
ぼくは担任が嫌いだ。理由は単純明快なもので、馬が合わないからだ。
彼のような不逞を、多くの人は許容しているのかもしれないが、ぼくにとってはどうしても許容できない。なんだろうか。
これはどん底まで単純な理屈で、性格の違いとしか説明のしようがないので、これ以上触れるのは無意味だろう。薄らと担任が来てほしくないという希望だけを心中に収めつつ、じっと入り口を見つめ続けていると、白衣の上に青い使い捨てエプロンを身に纏った、中肉中背の男が担架を後ろ手に持って小走りで保健室の中に入ってきた。
続けざまに、担架の上に横たわる顔色の悪い少女、担架を持っているもう一人の男(ディテールはよく見られていないが、担架の前側を持つ男のクローンのように見えた)、保健室の先生が保健室に入り、せかせかと横断し、やがて裏口を開け放ち、いつの間にかロータリー的な場所に駐車されていた救急車の中へ、男と顔色の悪い少女と、もう一人の男が順に乗っていき、すぐさま後蓋が閉められ、ゥゥゥウウウーッとけたたましいサイレンの音を鳴らしながら急発進して学校の敷地を去っていった。
この間、僅か数十秒。
その後は、ぼくと、裏口の付近に立つ保健室の先生が、唖然として余韻を喫していると、数分経ってようやく最初に開口したのは、保健室の先生の方だった。
「ごめんなさいね、どうやら気絶したあなたよりも正面に立っていたコの方が重症だったみたい。」
正面に立っていた子?モリシタ真理亜だ。まさか、彼女が担架に横たわっていた斯の顔色が悪い少女?そうに違いないと確信した途端、ぼくの頭は混乱し、腋下の無数の毛穴からじっとりと冷や汗がにじみ出てきた。そんなことはないはずなのだが、自分が何らかの形で真理亜に深刻異状をもたらしたのではないかと、さっきの空前の罪の意識のペンキが乾ききっていないにも拘わらず塗り替えられてしまうようであった。
自分の世界に入り込まんとするぼくを引き留めるように、先生は問うた。
「あんた、何年生?」
「アッ、二年です、高等部の」訊かれたので、咄嗟に答える。
しかし、その返しはぼくを精神的に追い詰める羽目となる。
「はぁ?あんた下級生のコと話してたワケ?この事件の原因は第三者にあると思い込んでいたけれど、一気にキナ臭くなってきたわね。」
明らかにぼくを責める言葉を受け、誤解を解くべく弁明する。
「ち、違います!ぼくはただ彼女と話してただけで……」
「わかってるわよ、そんなことぐらい。それよりも、あんたがどんなことを話していたかの方が重要事項なのよ。一体全体、あのコにどれだけショッキングなことを言ってしまったワケ?」
ありとあらゆる脳機能が凍結し、ぼくは繰り返しぱちぱちと目を瞬いた。
「あ、あの、その、ええっと、、、」
数秒経ってから、ぼくの脳機能は沸々と湧き上がる憤怒によって解凍され、やがて早口でまくし立てて喋り始める。
「断言します!彼女になんの危害も加えていません!第一、ぼく達がしていたのはたわいもない雑談で、それ以上でもそれ以下でもありません!エロ、グロ、その他一切の刺激的な話題には及んでいません!信じられないなら、今は無理かもしれませんが彼女自身に訊いてみてください!絶対にぼくに非がないことが完膚なきまで明らかになってきますから!それに、どうしてぼくの発言だけでこんな酷いことになったと主張されるんですか?ぼくだって悲しいですよ、彼女が救急搬送される事態になるなんて。だからこそ、濡れ衣を着せようとしてきた先生に今、ものすごく怒っています。どうか、前言と疑念を両方、撤回してくれませんか。」
言い切った。そう、これが事実。
ぼくの側に非があろうものなら、いかなるものだろうか。見当もつかない。
荒く、不規則な呼吸を整えるべく、ぼくは徐々に深い呼吸へとシフトしていく。
保健室の先生は、ぼくの息が安静になるのを待ってから、再び口を開く。
「悪かったよ。あたしの勘違いだった。そうね、今の弁明を受けて自分の考えを省みてみたんだけど、あたしの疑念には穴が多すぎたね。前言撤回させてもらうよ。――でも、四年間大学でこの道を学んでいた身として、そして一人の女性として忠告しておくと、」
先生は、軽く嘆息してから、いつものくねくねとした口調とは打って変わって一音一音をはっきりと発音した。「言霊ってのは、言った場合にはもちろん効果を示すけれど、言わなかった場合にもその半分ぐらいは効果があるのよ。ヒトは言葉を通じて物事を考えるようになった動物だからね。」
先生は、斯様に言い放ってのけた。言霊か。迷信の域を出ない、危うい論。
普段はそのような俗語でしかないはずの諸刃の矢が、自分自身の最奥にある図星を的確に突いてきた。
その感覚を無視するべく、事務的な会話に仕向けることにした。「ありがとうございます。ところで先生、ぼくは頭痛が酷いので早めに寮に戻らせてもらいます。また倒れたら面倒なので、先生か他の誰かに介抱してもらいたいのですが、ご自身は?」
これを聞いて、先生はどこか興醒めしたような、ポカンとした顔を見せ、黒目をグルリと一周させてから応じた。「あたしは真理亜ちゃんの件で急用ができちゃったから付き添えないわ。担任を呼んでくるから、ちょっと待ってなさい。」
杞憂に終わったはずの担任との対面が、今になって復活したことを怨み怨み、カーテンを閉めながら了解を声に出す。
「分かりました。」そして、ベッドに突っ伏した。》
#いやはや、これは天晴れ。
やはり彼、キタカミ総也の思考はどこもかしこも病的な筋に乗っているのだから面白い。
これほどまでに感情が揺れ動く場合においても完璧に近い精度で脳波を追跡できる代物を提供してくれたメドベティスクと、密かに通信拠点を置いてくれたベーニャには再三、敬意を示そうぞ。
さて、データの内容についてだが、どこから触れればいいのやら。ひとまず、あまりデータに割り込むコメントを長々と書くのはセオリーに反するから、摘要のみおさらいしよう。
キタカミ総也は、モリシタ真理亜(マリア)との雑談中にムラムラっと発情し、その結果として(脳波計測器ではなく)シンパシーシステムにエラーが発生した。
そのエラーコードの内容から推し測るに、おそらくキタカミ総也、彼がモリシタ真理亜に対して支配欲を向け、念じた際、彼女の神経に彼の今までの生涯の記憶、思考、その他諸々の反射交感作用の全部が流れ込んでしまったという事象が今回の問題点である。
彼の嗜虐心の強さには仰天させられたよ、まったく。
どうせ彼は類稀な妄想癖を持つ異常者、すなわちマイノリティに過ぎないのであろう。
でも、最初の被験者がこんな調子では、どれだけの例外想定しておかねばならないのか途方に暮れる始末になるのが目に見えている。
だからこそ、最初の環境だけでも完璧に適応できるようなシステムを構築したいと思うのが、全プログラマーの思うところではなかろうか。
それにしても、彼女が受けた精神的苦痛は相当なものであろうな。
ヒトは神経が受信可能な信号のキャパをオーバーすれば、回路が閉じて生命維持に尽力する機能が本能として備わってはいるものの、彼女の場合は一般人よりも頭脳明晰であるが故、より多くの信号を真に受け、処理し切ろうと無為に努力してしまったことだろう。
ここロシアの地から日本には謝罪の声は届かないのが当然であるから、ここでは敢えて彼女を憐れむことはしないでおこう。実験の本筋から逸れてしまうのでな。
むしろ、このようなカワイソー(?)な事故を傍観しても眉一つ顰めないぐらいの内なるサディズムが、実験を行う側としては必要だと考える。
最後に、保健室においての脳波計測データからは、時折シンパシーシステムの存在、ないしは誤作動をまたしても彼が薄ら自覚していたことの証左たり得る思考が散見されていたことをここに記録しておくのをもって、本コード群の締めとさせていただく。
キタカミ総也――彼の罪の意識は流転・継承し、ますます強くなってゆく。今は廃人に同じ。
飛菜伽子――彼女の罪は拡散・浸透し、私立キョーブク学園全校において災いをもたらす。今は骸に同じ。
モリシタ真理亜――彼女の怨念は潜伏・暗躍し、上記の災いの台風の目となる。今は狂人に同じ。
脳髄と欲望の奴隷たる親愛なる子らよ。刺激は足りているかい?エッ、ナニナニ……足りないと申すか?!
しかしここで私が降臨させ得る奇跡はここまでだ。ラブレターの「敬具」にあたる言い回しはなんだっけか。あ、そうそう。"Dear You"
ご読了おめでとうございます。
今やあなたは同志です(おそらく)。
さて、この物語はとある中編小説の裏側という形で無理矢理独立させた短編小説ですので、
もしかすると都合上(もしくは気分によって)改稿する可能性があります。
どうかご理解ください。
あらためて、ご読了おめでとうございます。そしてありがとうございました。