「校舎より15km先で大規模の兵力を確認!」
「ヘルメット団?」
「多分違います!恐らく傭兵です!日雇いの!」
「へぇ〜傭兵かぁ確か結構高かった気がするけど」
とは言えヘルメット団でもある程度は連携は取れるが…そういった感じは見られない。ならばアヤネの言う通り傭兵を沢山誰かが雇ったのだろう。
(雇ったのは…。)
思い浮かぶのは少し前に会った4人組だがラーメンを分けるほどお金に余裕があったのか?
「…まぁ見てみればわかる…か。了解!全員出動だ!」
「「「「了解!」」」」
そして校門から見ると…。
「もうここまで!」
(そして…首謀者は…成る程。)
その目の前では大騒ぎしているヘルメット団?と少し前の4人組が居た。
「ヒューアルちゃんカッーこいい!」
「敵を倒します!」
「…。」
『前方に率いている集団を確認!』
「あれ…?ラーメン屋さんの…?」
「グッ…グググ…。」
恩知らずな行動は少し気が引けるのか引きつった顔をしながらもしっかりとスナイパーライフルをこちらに向ける陸八間アルと目が合った。それでも突き進むそんな目をして…剣鉄也はふと前の世界の兜甲児がその後どうなったのかが気になった。
「まぁ今はそんな時じゃねぇけどな!それよりも…だ。」
「多勢に無勢だ行っけーっ!」
「ムフフボコボコにしてやるのん。」
「先生をボボパンしてやるぜっ!」
「男もいけるしなっ!」
大勢の傭兵達が校舎に攻めてくる。ならばこちらもその前に倒さなければ、校門が突破されると全方位の敵に数で押し潰されるれる。ならばこちらは校門を最終防衛ラインとしてホシノとノノミを前線に…と指示しようとしたが。
(喋ってるな…今はやめとくか。)
喋って何か情報が手にはいるかもしれないと思い、鉄也はその間ライフルで傭兵達と戦う事にした。
「ちょ!アルバイトじゃなくてビシネスだから!ちゃんと便利屋68の肩書だってあるんだから!」
「私は社長の陸八魔アル!」
「あっちは会長のムツキ!」
「こっちは課長のカヨコ!」
「そして社員のハルカがいるんだから!」
「社長ここでそう言うと、余計薄っぺらさが目立つ…。」
「誰の差し金?いや答えるわけないか。(カチャ)力尽くで口を割らせる。」
「フフフそれは言わないわ。もちろん企業秘密だもの。それじゃ!総員!総攻撃!」
(来たか!)
その瞬間を待っていた鉄也は直ぐ様指示を出す。
「ホシノとノノミは前線に移動して出来る限り校門から奴らを後退させて「ハウッ!」くれ!そし「何だ!この先生!銃弾を全部当ててくっ!」てアヤネはまた上空で状況の報告とサポートを!他は校門で守りを固めろ!俺はあの陸八魔アルを相手取る!」
「えっ!?」
指示を出した後鉄也はアルへライフルを撃ちながら接近し飛び蹴りをする。
「ちょっ!危ないじゃない!」(スチャ)
「悪いが俺は外の人間だからなぁ簡単に倒れるんだ!だが流石にこんな数じゃあキツイからな多少なりふり構わねぇんだ!」
飛び蹴りを回避された瞬間すぐさま体勢を整えライフルを発砲しようとするもアルはライフルを掴み鉄也ごと投げ飛ばそうとする。
(グッ!なんていうパワー!アロナ!バリアの用意は十分か?)
『はい!もちろん大丈夫です!』
「先生案外重い!なら…多少痛いのは我慢してよね!」
撃つのは気が引けたからなのかスナイパーライフルで殴打しようとするアル。しかし腕に振り抜かれたスナイパーライフルは途中でピタリと止まる。
「えっ!?」
「バリアは正常に作動したみたいだな!」
『安心してくださいよ先生!このスーパーAIアロナちゃんに失敗の二文字はありえません!』
「そりゃぁ頼もしいっなっ!」
未知の出来事で一瞬思考がフリーズしたアルに背負い投げをして投げ飛ばす。
「さっさと眠っちまいな!」
「うっ!まだよ!」
しかしアルも負けておらず投げ飛ばされる寸前鉄也の体を蹴りその勢いのたま空中で回転することで綺麗に着地する。
「先生に手加減は無理そうだわ…だからこれは最終忠告よこれ以上続けるというのなら私の愛銃が貴方に火を吹くわ!」
「銃弾程度恐れるに足りねぇぜ!」
とそのまま戦闘をしようとして…校門の光景が目に入る。そこにノノミ達の弾幕を突き抜けた傭兵達が何人も校門に走っているからである。
(これ以上はマズイ…か?なら。)
これでは駄目な気がして、鉄也は3人と戦闘しているホシノに新たな指示を出す。
「ホシノ!更に追加だ!アルとの戦闘も頼む!」
「うへ~流石にキツイよ〜。けどまっやってみるね〜。」
「それじゃ頼むっ!よしっ!」
その間に校門へと走り、傭兵の1人にロケットランチャーを放つ。
「うわぁぁぁっ!」
「まだだ!」
更に追加でスモークグレネードをばら撒き視界を悪くする。
「クッソ!これじゃあ良く見えねぇよ!「そうだな。」なっ!?(ビリッ)あっ。」
「なっ!?グァッ!」
そして混乱する傭兵達を一人ずつスタンガンで気絶させていってると、途中アヤネよ通信が入る。
『外の世界の人間は確かキヴォトスとは違い弾の一発二発で死んしまいます!だから早く後退してください!』
「スマン。流石に心配させすぎた。撤退する。」
最後にブーメランを何人かに命中させつつ後退する。
「ん…。先生の体捌き凄かった。特にあのスナイパーライフルを途中で止めたやつあれどうやってやるの?」
「先生!今度からはあんな無茶やめてよね!見てるこっちがハラハラしたんだから!」
「すまん…だがそれよりもノノミとホシノの援護にシロコ頼む!」
「ん!わかった。」
そう言うとすぐにシロコは駆け出しホシノ達の場所へと向かう。
(とは言えそろそろマズイ…。)
頼みの綱のノノミの弾薬も少なくなってきて徐々に押し上げられていく前線このままだと校舎を捨てて逃走か、学校が更にボロボロになる事を承知でゲリラ戦を仕掛けるか…迷っている時に転機が訪れる。
キーンコーンカーンコーン
「あっ定時だ。」
「今日の日程はここまでね。後は自分達でお願い。」
「は?ちょっちょっと待って!?」
「終わったってさ。」
「帰りに蕎麦食べる?」
「これは…。」
『はい、どうやら傭兵さん達は日雇いでしたのでこれ以上は契約に無いから帰っていく様ですね。』
「こらー!!ちょっと待ってよ!どういうことよ!」
「…。」
「まさかここまで時間がかかるとはね。」
「お…覚えておきなさいよーっ!」
「あはは完全に三下のセリフじゃん♪」
「うるさい!逃げ…じゃなくて撤退するわよ!」
そう言いアル達は去って行った。
「これで…終わったのか?」
「はい…とはいえこれからの事を考えると…。」
「まぁそれは後で詳しく調べればいいよ。」
「今日は勝ったそれで十分。」
「それじゃ!帰るわよ!」
こうしてまた1つの戦いが終わった。
アビドスから少しだけシャーレに帰ってきた鉄也
「大人のカード…か。」
その手にあるのは何かを代償として奇跡を起こすアイテム。
「異世界…可能性…そして奇跡…。」
それが全て繋がってるような繋がってないようなそんな曖昧な気分を味わいつつ、鉄也はコンビニでスタンガンとスモークグレネードを買ったのであった。