バイクの共に、このブラックマーケット近くへ来た鉄也一行。一先ず移動に使ったバイクや車などは、近くの駐車場へ停めて徒歩でブラックマーケットに向っていた。
「ブラックマーケット……リン達連邦生徒会の管理が及ばない、無法地帯か……」
(しかしよくよく考えてみれば、いくら学園都市だとしてもこんな無法地帯とかがあるのは、おかしくないか?)
「ここがブラックマーケット……思ったよりも規模が大きい、てっきり小さな市場ぐらいだと思ってたけど街一つぐらい大きい」
「いやぁ賑わってますね☆」
「ここがブラックマーケット……」
「うへ~私達はあまりアビドスから出ないからね……学区外は奇妙な場所が他にもあるんだよ」
「ホシノ先輩、ここに来たことあるの?」
「いやぁ初めてだよ〜それに他の学校も色々とあるからね〜。いつか行ってみたいなぁアクアリウムって所に」
「なら……ある程度余裕が出来たら……俺が連れててってやるよ、ホシノ」
「……先生……」
『皆さん!ここはブラックマーケットです!様々な物違法物が取引されてる所です!油断なしでお願いします!』
『そうですよ先生!それに誰かこちらの方に来ています!』
「っ!!皆!前から来るぞ!気を付けろ!」
アヤネの注意を受け、気持ちを切り替えようとした瞬間にアロナから警告が飛び、咄嗟にホシノ達へ警告する。
「何が……きゃあっ!!」
それでもセリカに流れ弾?が当たってしったが、だがそれよりもさっき弾が飛んできた方から更に銃弾が飛んでくる……。つまりこの弾を撃った人はまだまだ撃ってくるということである。
「アイツを捕まえろー!」
「う、うわぁぁぁ、マズイです!つ、ついてこないでくださいー!」
「そうはいくか!」
「グヘヘ鴨が葱を背負って来たぜ」
「トリニティのお嬢様の正体見たりっ!ブラックマーケットに入り浸る異常ペロロ愛者だったのかぁ!」
「違います!私は普通の……あっ!」
「わ、わっ……ど、どいてくださいっ!あぅ」
「いたた……ご、ごめんなさい。大丈夫です?」
「大丈夫。それよりも追われてるようだし」
そう言ってシロコが不良を少し見ている間に、鉄也はシロコ画受け止めた生徒の校章を見て驚いた。
(まさかトリニティ!!いやそういえばさっきの不良が普通に言ってたか)
『あの校章はっ!キヴォトスの三大マンモス校!トリニティ!?』
車でナビゲーター兼オペレーターをしているアヤネも、気づいたようですぐに報告してくれる。
「そうだ!コイツはお嬢様学校の生徒なんだろ?なら私達がコイツを誘拐して脅せば、身代金をガッポリと稼げれるんだぜ!分け前与えてやるからよぉ、ちぃっと……こちら側つかねぇか?」
高らかに目的を喋った後、こちら側につかないかと交渉してくる不良のリーダーらしき人物、しかしそんな隙をアビドスの精鋭たちが見逃すはずもなく、その隙に気絶させられた。
「ん……」
「悪党は懲らしめないとです☆」
「あ、あ〜、あ……とりあえず助けてくださりありがとうございます。危うく学校側に迷惑かけるところでした。しかもこっそり学校から抜け出して問題を起こしたら……想像もしたくないです……」
「えっと……ヒフミちゃんだっけ?トリニティのお嬢様がなんで学校抜け出したしてこんな場所来たの?」
「あはは……それはですね、実は探してる物がありましてね、それは今は販売されていないブラックマーケットのみで取引されてる物でして……」
「もしかして戦車?」
「それか飛行機?」
『ミレニアムの発明品ですかね?』
「違法な火器?」
「化学兵器とかですかね?」
「い、いえ……ペロロ様の限定グッズを……」
「ペロロ様……?先生知ってる?」
「……いや……知らないが……アロナシッテルカ?」
『いえ……お役に立てず申し訳ございません、先生……』
「いやそれは気にするな」
アロナでもわからない物……鉄也にはそれが何なのか全くと言っていいほど想像出来ていなかった。
「はい♪これはアイス屋さんとペロロ様がコラボしたグッズの限定ぬいぐるみです♪限定生産で100体しかいないんですよ!ね、可愛いでしょう♪」
「お……おぅ」
そう早口で喋りながら、ヒフミ取り出したぬいぐるみは……鉄也でも少しキモいと思ってしまうデザインであった。ラリった目、ゆるゆる力の口、ボーっとしたような表情、そしてなんか突っ込まれてるアイスクリーム……普通に混沌としていた。
「……。」
「わぁ☆モモフレンズですね♪私も大好きです♪ペロロちゃん可愛いですよね!ちなみに私はミスターニコライが好きです!」
「わかります!ニコライさんの哲学的な所とかかっこよくて!最近出たニコライさんの本も買いましたよ!」
「……いやぁオジサンには何の話かサッパリだよ」
「俺もだ……ホシノ……今どきああいうのが流行ってるのか?」
「ホシノ先輩はこういうファンタジー系はまったく興味ないでしょ」
「あっ!そういえば皆さんはどうしてここに?」
「あぁ……それはだな」
『っ!!皆さん!四方から武装した人達が来ています!』
「すまない!質問の答えは後だ!ヒフミっ今は指揮下に入ってくれ……俺はシャーレの先生をやってる剣鉄也って者だ!指揮にはほんのちょっぴり自信がある!」
「わ……わかりました……!……えっ!貴方が、噂の先生!?」
ヒフミの驚いた顔を見つつ、今は四方から来る敵を迎え撃たなくてはならない。その為にまずはアヤネのドローンにより、上空から撮られたリアルタイム映像ををシッテムの箱に転送してもらった。
(これは……ブラックマーケットのオートマタが一機混じっているとはいえ、戦力差を考えるとこれは変に策を練るよりも正面突破の方がいいか……)
「……ヨシッなら奴らを迎え撃つ!総員正面突破を狙う、行くぞ!」
「はい!」
「やってやるわよ!」
「え……?えっ??」
「望むところよ!」
そして始まった正面突破の戦闘だが、それでも最低限の戦略はあり、まずホシノが正面でショットガンを持ち突っ込ませる。そしてシロコのドローンとセリカはホシノが漏らした敵を気絶させる。他の方角からの敵は出来る限り気にせず、追いつかれそうになったらノノミとヒフミがある程度応戦するという方法で突き抜けた。
『敵撤退しました!恐らく私達を見失ったのでしょう』
「そうか……ならよかったぜ」
「あ……あの……本当になんでこんな危険な場所にアビドスの皆さんは来たんですか?」
「それは…、君と同じでこのブラックマーケットで探し物をしているからだよ」
「そうですか……なら私がこのブラックマーケットを案内しますよ!」
そうヒフミは言い、結果俺達はヒフミの案内に従ってこのブラックマーケットを詳しく調べる事となった。