こうして多数決とその場の流れで銀行強盗をする事になってしまったが、やはりすぐにこの事態を解決するのなら確かに有りなのだろう。とはいえ……だ。
「……フッわかったぜシロコ!それじゃ行くぞっ!」
と、俺は言えないのである。やはり普通先生はこういう事は止める立場であるというのもあるが、何よりも生徒達の達の将来を考えるとリスクが多い。
(だが、それは生徒達の覚悟に背く……何よりも!俺の心が今ここで行動すべきだと言っている!!)
「……フッわかったぜシロコ!それじゃ皆っ!行くぞ!」
「先生……わかってくれた!!」
「でも先生の顔を隠すものは無いですよ?」
「まだ余ってるたい焼きの紙袋を私みたいに覆面にして使いますか?」
「いや、大丈夫だ」
そう言って懐から一つの仮面を取り出す。これはこの世界?に来た時すでにスーツと一緒に持っていた、グレートマジンガーの仮面だ。仮面を付け、覚悟を決める。
「皆!用意と覚悟は済んだか?ならカイザーローンへ行くぞ!」
◇◇◇
「え、ええっ!?ちょ、ちょっと待ってよ!!」
陸八間アルと銀行員が揉めている最中、パッと銀行の照明が落ちる。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ」
「何っ!なんだぁ!」
外から2人の悲鳴が響いて扉の方へ向く。瞬間大きな音とともに落ちた照明がつき、そこには扉を蹴破って侵入したと思われる6人がいた。
「全員その馬に伏せなさい!持ってる武器も捨てて!」
「言う通りにしないと、ケガしちゃいますよ☆」
「あはは、ケガしないように、伏せたほうがいいですよ」
「ぎ、銀行強盗!?」
その6人は銃で周りの人々を脅して、堂々と銀行の受付所へ歩いていく。その姿はまるで……いや本物のアウトローの様で……。
「かっ、カッコイイ……!」
◇◇◇
「非常事態発生!非常事態発生!」
「うへ〜無駄無駄〜外部の電源は落としちゃったからね〜」
「ひいっ」
まず第一段階として銀行員にパニックを起こさせ、一先ず無力化?させる。ここまで5分だ。とはいえ怪我をさせてはいけない、あくまで俺達の狙いは集金記録だ。
「うへ〜ここまでは計算通り!次のステップに進もうー!リーダーのファウストさん!指示を願う!」
「えっ!?えっ!?ファウストって、わ、私ですか?リーダーですか?私が!?」
「待て!ファウスト。リーダーは俺がやるぜ!万が一の時に責任を俺一人が負うためにな」
流石にヒフミにこれ以上迷惑をかけてはいけない為リーダーは俺にしとく。とはいえ今更なのだが、というか一緒に銀行強盗をしているのはよくよく考えなくても何故なんだ……?
「センセイガソウイウナラ……副リーダーです!参謀です!ちなみに私は覆面水着団のクリスティーナだお♧」
「うわ、何それ!いつから!?そらにダッセー名前だし!」
「……」
「うへ、ファウストさんは怒ると怖いんだよー?言うこと聞かないと怒られるぞー?」
「あう……リーダーになっちゃいました……これじゃあ、ティーパーティーの名に泥を塗る羽目に……」
ティーパーティー……アビドスからシャーレに帰って仕事をしている時にアロナから聞いたはず……確かトリニティの……最高権力者……そしてヒフミはもしや相当凄い上なのでは?
(これはマズイっ!?下手すればアビドスが潰れるどころかヒフミ……いや考えられねぇ程の被害がっ!クソッやっぱ辞めとくべきだったか?いや今更後悔しても遅え、なら捕まらねぇようにさっさと終わらせるべきだ)
「アディオ〜ス☆」
と考えてる内に、シロコ達は集金記録を手に入れた様なので一緒に去る。
「シロコ?確か道は覚えてるだよな?なら頼むぞ!この強盗はシロコが頼りだからな」
そしてシロコとヒフミの案内の元、俺達はカイザーローンから去って行った。