銀行強盗をして一日が経過した。銀行強盗した後の逃走する途中に便利屋68から絡まれたりしたのだが、特になんとも無く話をしただけであり、その後は特になんとも無くヒフミとも別れた後、俺達はそれぞれアビドスで解散していった。
「……記憶……か」
柴崎ラーメンでこっそりと大将に予約しといた酒を飲みながらふと呟いた。
(俺は本当に記憶を失っているのか?カードを使った時、あの頭痛やその後話の食い違いで俺は記憶を失った事がわかった。だが!!)
「もし……俺が、本当に記憶を失っているのなら、何故俺はこれ程までに記憶の……いやこの世界に無い言葉を言える?」
確かに大部分の記憶は恐らく失った。しかし恐らく……記憶を失う前に覚えてたのであろう単語が少し頭に浮かぶ。
(グレートマジンガー、マジンガーZ、エネルガーZ。他にもパイルダーなどの単語が出てくる。このキヴォトスで調べても一切出てこない単語……これは一体何なんだ?)
とはいえ連邦生徒会は俺の素性は知らないようであり、このキヴォトスに来た後の言葉から、外の世界の傭兵だと思われていたらしい。だが、この記憶喪失についての原因は連邦生徒会長の残した『大人のカード』。アビドスの生徒達の教えによると、俺はこのカードを試しに使った結果、記憶と引き換えに謎のバイクを無から生成した……様に見えるらしい。
「あのバイクをミレニアムで調べてもらってはいるが、現状バイクの素材にとんでもないエネルギーが込められてる素材を使用している……ぐらいか」
今もミレニアムには調べてもらってはいるが、あのバイクは何かが足りない……そんな風に思えてならないのだ。
(だが、外の世界の記憶がわからない以上、今の俺は無知だ。そんな俺でもわかることがある)
あのバイクと大人のカードはこの世界の物理法則を逸脱している事だ。
「ならば俺は記憶を失うというよりは、何者かによって別の世界の『記憶』または……いや『記憶』と『人格』が外の世界にいた時の俺に『憑依』した何者かとも考えられる。そして大人のカードとは、その世界から『転移』させる物なのでは?そしてその世界からあのバイクを持ってくるために、連邦生徒会長は今別の世界にいる?」
骨董無形な考えだ。だが、もう一つの連邦生徒会長が残した『シッテムの箱』も踏まえると、この考えが補強される気がした。
「この『シッテムの箱』は持ち主を電脳世界に意識を移す。この技術を応用すれば意識の切り替えが可能だ。しかもアロナによるバリアなどは現実にも作用する。ならばこのシッテムの箱には……いや、そもそも大人のカードで別の世界から転移するのでは無く、大人のカードを合図にシッテムの箱からこの世界に転移させるのか?一度、物質を電脳化させれば……?」
考えれば考えるほど沼にハマっていく感覚がする。
(だが、これはあくまで俺の考えだ)
一度思考を切り替え、考えるのを止める。これ以上は……いや、もはやアロナを疑ってるも当然だ。流石にアロナを疑ってはいけない。何故か……無意識にもそう思えた。
「青髪……何処かで見たような気がするんだよな」
そう呟いた瞬間に(ダンッ!!)と音が聞こえ、その方向を向くと、どうやら便利屋68がラーメンを食べながら大声でアウトローやらなんやらを話している。
(気づかなかったか……やはり俺は戦闘の……戦闘のなんだ?)
一瞬頭に浮かんだ単語により気を取られた結果足を止め、だが詳しく思い出せない為諦め、便利屋68へと改めて話しかけようとした瞬間。ハルカの手に起爆装置がある事に気付いた。
「っ!?大将っ!!」
即座に大将を庇い、俺は「……へ!?」という声を最後に意識を失った。
鉄也さんのキャラが未だにわからない…でもグレートマジンガーのアニメを見たくても金が無い…これは…詰みか…?