アビドス砂漠…そこには6人の人がギッチギチに詰まっているジープから大声が走る。
「ノノミ!お前達はそのマシンガンによる弾幕で後ろから追うヘルメット団を怯ませろ!アヤネは上空のドローンを使用した追跡してくるヘルメット団と道案内を!ホシノはヘルメット団の銃弾を盾で防ぎつつノノミを支えてくれ。シロコはセリカの介抱を!俺はこのジープを運転する!」
その指示を聞いたホシノ、アヤネ、シロコ、ノノミが即座に動く。
「ん…。先生、安心して。」
「そうだよ〜先生。セリカちゃんを助ける時に私達はヘルメット団の車を少しとはいえ壊しているからね〜。」
「はい。先生ドローンで確認しましたがこちらを追跡してくる車は無いですね。」
「…そうか。なら安心だな、それじゃ戻るぞ!」
「そうですね先生。」
その後もヘルメット団が奇襲してくる…なんてことはなく安全に戻る。
「皆さん…大丈夫ですか?」
「うん、私は大丈夫。見てよ、ピンピンして…。」(ぐらっ…バタンッ)
「セリカちゃん!」
「私が保健室に連れていく。」
「Flak41の対空砲を食らったんだもん、歩けるほうがおかしいって。ゆっくり休ませてあげよー。」
「大変なことになるところでした。先生がいなかったら…。」
そうだな。…すぐに俺達はヘルメット団からセリカを助けれたからセリカは今こうしているが、もしかしたらそこら辺の砂漠に捨てられて干からびていたのかもしれないな。
「うんうん。先生のおかげでセリカちゃんの居場所を逃さす追跡できました。やっぱりすごいです★」
「確かに、ただのストーカーじゃなかったってことだね。」
「…それと、皆さんこれを見てください。戦闘中に回収した、散らばった戦車の部品を確認したところ、キヴォトスでは使用が禁止されている違法機種と判明しました。もう少し調べる必要はありますが…ヘルメット団は、自分たちでは入手できない武器まで保有しているそうです。」
「この部品の流通ルートを分析すれば、ヘルメット団の裏にいる存在を探し出せますね!」
「はい。ただのチンピラが、なぜここまで執拗に私たちの学校を狙っているのかも、明らかになるかもしれません。」
…確かに忘れていたのだが、このアビドスを狙う意味は何だ?先生という権力を狙うならともかくこのアビドスは正直砂漠だ。確かに土地は沢山あるのだが調べてみた所殆どがカイザーグループの土地になっている。ならばカイザーグループの方を狙うのが当たり前だ。…もしかして裏はカイザーグループなのか?だとしても殆どの土地を手に入れたカイザーグループが何故この学校までも狙う?それが納得出来ない。
「うん、わかった。じっくり調べてみよっかー。」
―
とある会社の部屋で一人の男が報告された内容を読んでいる。
「…格下のチンピラごときでは、あの程度が限界か。主力戦車まで送り出したというのに、このザマとは。ふむ…となると、目には目を、生徒には生徒を…か。専門家に依頼するとしよう。」(プルルル、プルルル…ガチャ)
男はそう言うと何処かに電話し始めた。
「はい、どんなことでも解決します。便利屋68です。」
「仕事を頼みたい、便利屋。」
「…。」
―
時は変わり、アビドス…。そこに4人組の生徒がヘルメット団を襲っていた。
「はあ…はあ…」
「うわああっ!!」
「ぐうっ!!」
「!」(バタッ)
「あーあー、こっちは終わったよー。」
「こっちも制圧完了だ、ボス。」
そう2人の少女が赤い髪の生徒に話しかける。
「う、うう…何者だ、貴様らは…。」
「…ふふふ。」(グリッ)
「うあああっ!!ま、まさか、アビドスの!?よくも我々を…。」
「はあ、こんな不潔で変な匂いのする場所がアジトだなんて。あなたたちも冴えないわね。いいわ。あなたたちを、労働から解放してあげる。」
「なっ、何だって!?」
「要するにクビってこと。現時刻をもって、アビドスは私たちが引き受けるわ。」
「ふっ、ふざけた真似を!貴様らは一体…。」(ガツッ!!)
「うわああっ!!」
「私たちは、便利屋68。」
「金さえもらえれば、何でもする…。」
「なんでも屋よ。」(ガラッ)
そう赤い髪の生徒が言う…アビドスには更なる混沌が訪れた。
―
「はあ…。あれ…?先生!?ど、どうしたの?」
…確か…私はヘルメット団に誘拐されて…それで…皆に助けられて…。ここは…病院?
「はあ…。あれ…?先生!?ど、どうしたの?」
「お見舞いに来たぜ。」
どうやら私は先生達に助けられた後気絶したらしくしばらくすれば退院してもいいという事が伝えられた。
「…ああ、私なら大丈夫。いつまでもこうしちゃいられないし。アヤネちゃんや他のみんなも心配してるし…バイトにも行かなきゃだし。だ、だから、お見舞いとかいいから!ほら見て、完気だし。」
「それは良かったぜ、セリカ。」
「…。あ、あの!!…え、ええとね…。そういえば、先生にちゃんとお礼を言ってなかったなあって、思って…。あ、ありがとう…色々と......。でもっ!この程度でアビドスの役に立てたなんて思わないでよね!この借りはいつか必ず返すんだから!な、何よ!?何ヘラヘラ笑ってんの!?はあ、まったく。じゃあ…また明日ね。」
「そうだな…また明日な…セリカ。」
そう言って鉄也は去って行った。その背中にセリカは、「えっと…せ、先生…ありがとう。」と改めて言い少し笑った。
最近運動不足で体がヤバい気がする…。ちょっとした階段で息切れしちまう…。