ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを   作:エンター・■■■■

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前に書いたのを再編成して再構成したものです。
又の名を実質的な初投稿です


目覚めとロールプレイの前準備編
Mission1 目覚め?転生?これが私?


 

 

 

目を開ける。

 

身体が重い。というよりかは何処か重厚感があるような感じ⋯⋯と言うか待て

 

 

「ここは一体⋯⋯⋯?」

 

 

これは俗に言う「知らない天井だ」と言う奴なのだろう。

 

取り敢えず上半身を起こして辺りを見渡す。確か私は家で勉強していた筈だが⋯⋯目が覚めたら廃墟にいた、というよりかはここは廃墟なのだろうか。

 

辺りに水が滴り、草が壁や地面にも生えている。当に廃墟の代名詞とも言えるだろう。

 

そして私の薄暗い視界に映るのは、荒れ果てた室内。天井はひび割れ、壁の一部は崩れ落ち、窓枠にはガラスの欠片がかろうじて引っかかっているだけ。

 

ここがどこなのか、思い出せない。

 

突然の転移、見た感じの体の変換、そして目が覚めたらの突然の廃墟。これから推測されることはただ一つ。漫画みたいな、小説みたいな話ではあるが

 

 

Hmm(ふむむ)⋯⋯⋯これは俗に言う転生とか言うやつですか」

 

 

あり来たりだろうが、推測自体は不可能ではない。というかラノベとかでもこういうのは見たことがある。こういうのはトラックに轢かれて真っ白い空間へGOして特典貰って転生とかいうテンプレートとかでもなく⋯⋯突然のタイプ。

 

 

「まさか転生するなんて夢にも思ってませんでしたが⋯⋯ま、転生したからには仕方ありません。過ぎたことです」

 

 

そう言って俺は割り切る。正直、そんな事いちいち気にしていたらいつまで経ってもこの廃墟からは出られないだろう。

 

そういえばこういうとき私は結構戸惑う筈なのだが⋯⋯妙に落ち着いている。自分でも少し驚くほどには。

 

 

「そういえば私の身体は⋯⋯?」

 

 

そう言って俺は自分の身体をペタペタと触る。自分の手を見下ろす。指先まで綺麗に整っていて、触れた顔の皮膚は冷たく、まるで血が通っていないようだった。

 

 

「⋯⋯これは、夢⋯⋯でしょうか」

  

 

呟いた声は落ち着いていて、大人びていて、どこか冷ややかだった。一応、頬をグッと抓ってみるが痛みはあるにはあるがほとんど感じていないに等しい。痛みは感じてはいるため夢ではないのだろうが。

 

男の大事な部分はあるようだが⋯⋯服装が何処かで見たことがある。しかも隣には錆びたノートパソコンのようなものとカード入れと何かのタンクのようなもの。そして頭を触ればゴーグルがある。

 

 

「もしや私は⋯⋯⋯」

 

 

可能性的にはそうなのかもしれないが、鏡を見てみないことには納得というか確信できない。そう思い俺は立ち上がる。案外、体の鈍りやらはなくスムーズに立ち上がることができた。

 

そしてノートパソコンとカードケース、そしてタンクのようなものを持ち上げ、移動する。

 

そして歩くこと何分か⋯⋯目に入ってきたのは、そこらじゅう傷だらけの部屋に、ほとんどのガラスが割れた窓。

 

しかし何かを研究していたような痕跡があり、食堂なども存在する……つまり、ここで人が生活していたのだろう。

 

そしてその割れたガラスから自身の姿を確認する。

 

オールバックにした髪型とゴーグル、ローブを現代風にしたような服装。

 

そして手に持つ錆びたようなノートパソコンにカード入れのようなものと、それに刻印されたヴァグラスのマーク。これから推測されることはただ一つ。確信した。

 

 

Je vois(なるほど)⋯⋯エンターになったわけですか」

 

 

エンター⋯⋯もとい、特撮番組【特命戦隊ゴーバスターズ】にて登場した敵組織【ヴァグラス】の幹部の1人。怪人製造から情報操作など多岐に渡りゴーバスターズを苦しめてきた幹部であり、というか組織で実質的にまともに稼働していた者が1人だけだったので実質的ワンオペでやってきたヤバい人である。

 

俺はそれになったようだ。

 

それに伴うのが口調も変換されている。少し怪しいフランス語に日本語を組み合わせたちょっとばかし怪しい口調。これもエンターの代名詞ともいえるものだ。今それは関係のない話だが。

 

一応のためもっと奥の方を探索するため足を運んでいく。廃墟だから当然というべきか、発電機と思しき機械や電力室は完全に壊れて修復不可能となっており、重要書類とみられる紙束はビリビリに破かれ、意図的に燃やされたあとが残っていた。

 

 

「何かの研究所⋯⋯にも見えますが、ここは一体何処なのでしょうか」

 

 

そもそもの話、薄暗い中活動できているのはエンターの特性上俺がアバターということは先に言っておいたほうがいいだろう。

 

アバターというのは特命戦隊ゴーバスターズでいう亜空間から転送されてくる人間の形をした人間でないものであり、いわばデータの集合体が人としての形をとった存在。

 

実体が存在し、物をつかんだりするのは勿論、食事をしたり水中に落下してずぶぬれになったりといった、ごく普通の人間とほぼ変わらない挙動もできる。

 

ただ、アバターであることの利点として、本体が消滅しない限り致命的なダメージを受けようと新たなアバターが亜空間から転送される形で何度でも復活できる、という点か。だが、そもそもの話で、アバターの元が存在するわけだがどうにも見当たらないし、そもそもここが亜空間だという確証さえもない。

 

と、まぁそれは一旦置いておいてだ。

 

そうなれば喉の渇きやご飯などの心配もない。体や本体が傷つかなければどうとでもなるのだ。

 

そうして辺りを捜索していると自販機らしきものが目にとまった。辺りが電気がついていないはずなのにここだけ電気がついている。しかも電源ケーブルは切られているという明らかに怪しいもの。

 

 

「こんな所に自販機があるのは珍しくもないでしょうが⋯⋯廃墟には電気がない筈なのに付いているというのは些か可笑しいですね」

 

『目が覚めたか、我がアバターよ』

 

「!?」

 

 

自販機が喋ったという事実には一旦目を背けつつ私は話しかけようとする。というか急すぎて思考が一時的に停止しかけたのは訳ない話だろう。

 

 

「貴方は?」

 

 

私は少し怪しい自販機に動じながらも質問をする。アバターといったならこの自販機が本体なのだろうか。

 

 

『初めましてというべきだな、我がアバターよ。』

 

『私は私、ただ存在するもの。始まりであり終わり』

 

DECAGRAMMATON

 

この自販機⋯⋯もといデカグラマトンが私を作ったであろう存在。まてよ?自販機、デカグラマトン⋯⋯そしてこの廃墟。これこら連想されるものはただ一つ。

 

「⋯⋯まさか、ブルーアーカイブ、ですか」

 

 

そうして窓から外を見れば空に輪っかのようなものが浮かんでいた⋯⋯そう、ヘイローだ。

 

ここはブルーアーカイブの世界。そして私はエンターに転生したもの。それが私なのだろう。

 

 

「1つ聞きますが⋯⋯アバターということは貴方が私を作ったので?」

 

『如何にも。だが、これ程までに意志が宿るとは』

 

 

なるほど、可能性的にはこのデータ型AIとして作ったはずの存在に私の魂か何かが入れ込まれたことによって誕生したから意志がここまでハッキリしているのはあちら側にとっては想定外なところだろう。

 

 

「一応聞きますが【デカグラマトン】というのは?」

 

『私は私。これ以上に、私を説明する術はない』

 

『私の存在証明には何も要らない、誰の許可も必要ない。私は私の許可のもと、こうして存在する』

 

『私は神秘であり、恐怖であり、知性であり、激情でもある。私のヘイローこそが私を証明する⋯⋯私はついに私を証明してみせる』

 

Hmm(ふむ)⋯⋯つまり」

 

『私自身の証明を完了させることで、私が新たな神に至る。そしてそのために生み出されたのが貴殿だ』

 

 

一旦言われたことを整理する。神を証明するというのは中々に面白そうなものではありますが、拒否権というものはないだろう。というかデカグラマトンが作ったなら強制的に色々させられるのは訳ないことだろう。

 

まぁ、特命戦隊ゴーバスターズにおいてのメサイアよりかは大分マシな上司とも言えるだろう。

 

 

「ならば私は何をすれば良いので?」

 

『貴殿がすることはデカグラマトンの預言者の護衛だ』

 

「護衛⋯⋯⋯?」

 

 

目覚めて⋯⋯というか転生して右も左も分からない私に護衛をさせる気ですか⋯⋯まぁ、ノートパソコンとメタウイルスとエネトロンタンクがあるからメタロイドの作成は可能でしょう。タンク自体は満タンになっていることはランプで分かりますが⋯⋯これが無限供給の奴ならかなり助かりますね。

 

 

『あぁ、それ以外にはまだ特にすることはない。まだ預言者に関しても全て揃ったわけではないからな。尤も、預言者に関しても護衛とは言えども近づく奴らを妨害するだけで良い』

 

「そういえば、貴方にはKETERという護衛がいませんでしたか?自動回収される貴方の護衛が」

 

『是だ。私に関してはKETERがいるからどうとでもなるが、どちらかといえば預言者の護衛とはいえども修理も頼みたい』

 

「つまりエンジニアというわけですか」

 

『如何にも。今後作る無限光(アイン・ソフ・オウル)に任せることではあるが、それまではそれも担当したい』

 

『任せたぞ、電光の守護天使【ENTER】よ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とは言っても難しいものですね」

 

 

そう言いながら私はこの薄暗い廃墟から出て、ヒビ割れて鉄骨が剥き出しになっていたり、所々草が生えている道路を歩く。

 

正直で言えばエンジニアというよりかはそもそもの話で機械知識など零に等しい。当分私は護衛やメタロイド製作に勤しむことになるだろう。

 

 

「にしても、まさかブルーアーカイブの世界とは。驚きもあったものですね」

 

 

ブルーアーカイブ⋯⋯⋯通称『透き通る世界観の皮を被った美少女版GTA』

 

銃弾を食らっても痛いで済む存在が跋扈する魑魅魍魎という表現が正しいのでしょうか。美少女をそんな風に表現したくはありませんが、性質上仕方のないことです。

 

 

「そういえば、ワープは出来るのでしょうか」

 

 

もしここが特命戦隊ゴーバスターズでいう亜空間的な場所ならば可能でしょうが、亜空間ではなく現実。ならば出来ないでしょうが⋯⋯⋯そう思いながらノートパソコンを開いて電源を押す。

 

場所的にはコンビニ⋯⋯その近くの路地裏が良さそうですね。

 

そしてエンターキーを押すと 

 

 

「なるほど⋯⋯⋯ミレニアムの廃墟ならばワープが可能ということでしょうか」

 

 

辺り一面がひび割れた画像を修復するように辺りが構成されていく。そして瞬きする頃には別の場所へと飛んでいた。特命戦隊ゴーバスターズで言う亜空間がこの場所に値するのでしょう。

 

そして来たのは路地裏。コンビニを想像したのですが流石に突然現れるのも不味いのでと、その近くの路地裏を想像したのですが⋯⋯まさかそこまで正確に移動できるとは。

 

そしてもう一度エンターキーを押すと橙色のデータが体に纏わりつき始め、その服装を変化させる。黒を基調とした制服。

 

ミレニアムサイエンススクールの制服である。

 

「さてさて、エンターになったことですし」

 

「エンターと言えば、策略とメタロイド」

 

 

俺はニヤリと微笑む。だが、その顔は当に悪辣な笑みでありマッドサイエンティストを彷彿とさせる笑みであった。

 

 

 

「ロールプレイ、してやりますか」

 

 

今ここに別人格とはいえ、最強の策略家が生まれた瞬間であった。

 

 

 

何文字くらいがいい?

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