ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを 作:エンター・■■■■
最近ゲッターロボにハマった私である。
ゲッターロボのビジュアルはカッコイイ。ロマンが詰まっている。しかも敵の性質がメタロイドとちょいと似ている。たからとても良い!!
てなわけでほんへどうぞ
次の日、私は黒服所有のビルに訪れていた。今日、小鳥遊ホシノがここに来るらしく、その護衛をして欲しいとのこと。
アリス・エスケイプでもいいんじゃないかと思ったが、彼女は複製品とは言え『忘れられた神々の王女』だから見せる訳にはいきませんでした。なので私が渋々了承した⋯⋯という形です。
黒服に関しては、そのことは知らないでしょうが私の従者にこさせることが何かしらの厄ネタになることは理解してそうだからでしょう。やはり敵に回したら厄介な大人です。
「ボンボヤージュ?黒服、来ましたよ」
「クックック、お待ちしていました。エンター。護衛依頼を受けてくれて有難い限りです」
「半ば脅しに近いでしょうに。Monsieurも、中々狡猾な大人ですね」
「それが私たちなのでね」
この世界での大人というものについては少しだけ歪です。というよりも大人が"悪"という風潮がある気がするのです。ゲマトリアは兎も角、その他の大人たちもそういう物が多い。
例外を言うとすれば、ゲルマニウムブレスレットは生徒製作、というかミレニアムサイエンススクールの生徒が作ったものですか。あの詐欺師は一体どこへ逃亡しているのやら⋯⋯⋯話が逸れました。
カイザーの『大人』、ゲマトリアの『大人』どちらとも大人という文字がつくし、その章ごとの何かしらの原因となることが多い。特にベアトリーチェとかいうゴミについても。
まぁ、そんな話です。
「で、私は変装したほうが良さそうで?Monsieur黒服」
「そうですね⋯⋯出来ればしたほうがよいかと。彼女にその姿を見られて警戒されては計画に支障が出てしまう。そうなれば元も子もありません」
「ですね、ありがとうございます。では、早速」
そして懐からノートパソコンを取り出してそれを開き、パソコンのエンターキーを押す。すると橙色のデータが私の身体を包み込み、服装が変化して黒服と同じスーツへと変化した。
「クックック⋯⋯やはりそれ便利ですね」
「私がデータというのも有りますが⋯⋯テクスチャの上書きという点では唯一無二かもしれませんね」
「複製出来ればよかったのですが⋯⋯そもそもそれブラックボックスみたいなものですからね、それ」
「目覚めたらそれがあったのですから仕方ないです。そろそろ時間みたいですよ」
そんな感じで談笑していると、チーンというエレベーターの開く音がこの部屋に鳴り響いてコツコツと歩く音が聞こえる。そして来客であろう人がドアを開けてその来客の姿が見える。
桃色の長い髪に黄色と青色のオッドアイ、そしてアビドス高校の制服を着ている女の子。
もとい、“キヴォトス最高の神秘”を持つ者。アビドス高校生徒会副会長・小鳥遊ホシノである。
「お待ちしておりましたよ、暁のホル⋯⋯いえ、ホシノさんでしたね。失礼。では、こちらへどうぞ」
「黒服、何の用だ」
黒服は机の前にある椅子へホシノを手招きし、それにホシノは渋々といった感じで同意してそこに座る。そして彼女は警戒心を剥き出しにして黒服に問う。
その目はまるで鷹のように鋭く、一般の人では気絶してしまいそうなほどの圧が黒服を襲う。だが、黒服も私もそれには慣れているのですよ。
ベアトリーチェとかいうカスがよくそうしているのでね。
「状況が変わりましてね、再度キヴォトス最高の神秘をお持ちのホシノさんにご提案をしようと思いましてね」
「提案?巫山戯ないで!!それはもうやらないって言った筈!!」
そう言って彼女は自身の銃を黒服に向ける。そして私がヌルっとそこから出てその銃を掴み黒服から軌道を変えた。気配がなく突然現れたそれにホシノは最大級の警戒をする。
「ボンボヤージュ、私の名は⋯⋯レイ。黒服の同胞であり、今は彼の護衛をしております。以後お見知りおきを」
そして私は礼儀正しく挨拶をする。ただ、それだけでは彼女の警戒心は絶対に補えないが、今回は好感度稼ぎなどはするつもりは全くない。
そして敢えて偽名を言う。計画の都合上、ホシノにもまだバレる訳にはいかないのだ。どちらにせよ後々でバラすつもりではあるが。黒服に目配せすると小さくククッと笑っていたため、私の思惑に分かってくれたようだ。
「私は、Mademoiselleが黒服に危害を加えなければ攻撃しませんので、落ち着いてください」
そう言いながら銃を離して座らせる。その手は少しだけ震えていて、その感情は恐怖か、怒りか⋯⋯そして話し始める。
「レイもそう言っていることですし、話しましょうか」
そして指をピンと上に指して話す。黒服の顔の亀裂の輝きがさらに輝きを増していることから、興奮か、興味深さか。そのどちらもかが伺える。
「お気に入りの映画のセリフがありましてね、今回はそれを引用してみましょう」
「貴方に、決して拒めないであろう提案を一つ」
そしてそう言いながら彼は机の上に一つの紙を取り出す。黒服が何時も使う契約書。それは黒服が策士である最大の所以の一つである。
「アビドス高校を退学し、私共の企業に所属する⋯⋯その条件を呑んでいただけれは、今アビドスが背負っている借金の半分近くをこちらで負担しましょう」
そうニッコリと笑みを浮かべながら言う。それに私は心のなかで溜め息をつく。
全く、私と同じくらいの策士じゃないですか。書類を見たら『私共の企業に所属する』と書かれているけど、それはカイザーではなく黒服が運営する企業。そして人体実験のための施設製作の為の企業でもある。
多分ホシノさんはカイザーに所属すると勝手に解釈してしまっているのでしょう。まぁ、襲ってきているのはカイザーですからね。黒服はカイザーと直接の関わりがあるとはいえ、殆ど交流はないですから。
利害の一致で行動しているのがカイザーと黒服なので、企業が違うとは思わないでしょうし、多分ホシノさんは黒服はカイザー所属とでも思っているのでしょう。
そしてその見合いに借金の半分近くを負担するということ。彼女はアビドス高校生徒会所属であるから『学校としては』残ることができているが、廃校対策委員会は連邦生徒会『非公認の』組織。
つまりで言えば、最後の生徒会役員がホシノさんなのにそれがいなくなってしまったら『学校』が機能しなくなる。だから学校が無くなってしまう。
だからそれを知らないホシノさんは騙されていることに気づかないのだろう。
もっとホシノさんは警戒する前に情報などを知っておくべきですよ。外を見なさすぎです。
「ククッ、ククククッ⋯⋯さぁ、答えを聞きましょう。もしイエスならばこちらにサインを」
「何度も言ったはずだよ。断るって」
「じゃあ追加条件として、あのオートマタとは違う何かについて、そして彼女⋯⋯ユメを救った者の情報について教えることも付け足しましょう」
「何だって?」
やっぱりそうしましたか。まさか目の前にいる私があのメタロイドを生み出した張本人であり、ユメを救った者であることも。どちらとも私だからである。
「⋯⋯⋯⋯⋯」
その言葉にホシノは黙ってしまう。ホシノからしてみれば破格の条件でしょう。ま、私もたまたまとは言えユメさんを救ったのですから。まぁ、昏睡状態にあるようですが。
そんな時、一通の電話が掛かってきて、それを私は手に取る。相手は柴関ラーメンをビルの上から監視していたアリスのようだった。少しだけ会話してそれを戻すと、ホシノさんに言う。
「おやおや、ゲヘナ風紀委員会が柴関ラーメンを攻撃したようですね」
「は!?」
「多分便利屋絡みでしょう。早めに行ったほうがいいですよ?」
私はそう助言する。流石に柴関ラーメンが壊れるのは残念ですが、後で建て直せるくらいのお金はあげるつもりです。ま、あの大将は屋台からやり直すでしょうけど。
「⋯⋯ちっ」
そう舌打ちをしてそそくさと出ていった。そしてその後ろ姿を見た私と黒服は話す。
「クックック⋯⋯行ってしまわれましたね」
「仕方ないです。彼女はそういう性格なのでしょう。特にゲマトリアなんかは異形の見た目が多いですからね」
「クックック⋯⋯辛辣ですねぇ」
「事実でしょうに。小鳥遊ホシノ⋯⋯彼女は私と似ている。大切なものを失っているという点においては特に」
そうして私もドアの前へ行く。
「少し、私はカイザーの話し合いがあるので。これで失礼します。merci」
そして静かになった黒服の部屋。ぽつんと残った彼は誰に対してか、呟いた。
「⋯⋯⋯⋯大切なもの、ですか」
黒服はそんな事を考えたことはなかった。彼は研究一筋であるが故に、大切なものなどは無かったのだ。
強いて言うとすれば、神秘やキヴォトスは大事だと思っているが、本当に大事だと思ったことは一度たりとも無かった。
「クックック⋯⋯⋯私には、理解できませんね」
その呟きは薄暗い部屋に響き渡ったが誰も、その言葉を聞くものはいなかった。
《カイザーコンストラクション・社長室》
目の前の扉⋯⋯もとい、カイザーコンストラクションの社長室の扉の前に今私は立っている。丁度、今日はカイザーの報告なのだ。黒服の代わりにという言葉がつくが。
どちらにせよ依頼に関しても私のことは伝えているらしい。ならば大丈夫でしょう。
コンコンと扉をノックする。カイザーについては時々どうしても嫌だと思うことは幾つもある。特にアビドス砂漠の宝の件については、ビナーに交渉しないといけなかったし、セトの憤怒やらの厄ネタもあるというのに色々とまわらなきゃいけなかったからだ。
そのせいで色々と時間を取られたのはもうホントにイラッとくる。それとこの会議とはまた別でね。
「入れ」
という言葉が中から聞こえてくる。その言葉に反応して、「失礼します」と言いながら入った。そこにはゲンドウのポーズをしながら座っているカイザー理事の姿があった。
皆最近ゲンドウのポーズにハマっているのだろうか。確かにカッコイイが、なんかこう⋯⋯別時空のネタをこっちに引っ張り出しているような感覚なのだ。私は一体なんの話をしているのだろうか。
「Bonjour、カイザー理事」
「あぁ、久し振りだな。エンターよ」
機械のずっしりとした体に、明らかなロボヘッド。他のオートマタやロボットたちとは一線を画した存在であることは一目瞭然である。
「では、これを」
そうして渡したのはカタカタヘルメット団の金の流れの書類。金が詰め込まれて移動している最中にすり替えたものだ。前に、協力態勢を結んだ時、これを消せという依頼でしたからね。
「成る程な。黒服が寄越すものがどんなものかと思ったら、優秀な奴が来たではないか」
「それは何よりです、Monsieur理事」
「ふん、キサマが我々の会社に入ってくれればどうにかなるものを⋯⋯⋯」
なんだか凄くゲッソリとしてますね。あぁ、多分カイザーは俗に言うブラック企業なのだろう。多分ノルマやらがキツすぎて色々と疲れてしまっているのだろう。
「便利屋はどうなりました?報告はちゃんと致しましたが」
「キサマが報告してきた後に一応、奴らに電話を掛けた。情報などに不備はない」
「それは何より」
便利屋は多分私の言った通りの事を言ったのでしょう。ま、あの方たちは多分もう襲撃することはないでしょうけど。
「一つ聞きたい、対策委員会は何故彼処まで強くなっている?弾薬の補給ならまだしも、便利屋の実力は確かだ。やられるはずがない」
「それは、とある“変数”がいますからね」
「なに?」
“変数”もとい先生のことである。あの方の戦闘指揮はかなりのもので、私にも引けを取らないほど。しかも彼女にはシッテムの箱バリアーがありますからね。
「“先生”。アレが変数であり、貴方たちが上手く行かない最大の原因です」
「成る程な⋯⋯⋯黒服も懸念していたみたいだが、それ程なのか?」
「えぇ、多分指揮に関しては、貴方の上司にあたるジェネラルをも超えるかと」
「それは厄介だな⋯⋯⋯」
そう言いながら彼は溜め息をつく。多分上から宝を手に入れるために砂漠を手に入れろと上から焦らされているのでしょう。宝自体が今、私が強化したビナーによって手に入れることが不可能に近いというのに、まぁ頑張るものです。
「少し、愚痴に付き合ってくれないだろうか」
「愚痴ですか?」
「あぁ⋯⋯⋯正直に聞きたいのだ。明らかにちょっと、な」
「⋯⋯⋯なるほど」
多分、上についての質問やらの愚痴でしょう。今は盗聴器などは⋯⋯仕掛けられていませんね。ならば話せそうです。
「私も、とある方には手を焼いておりましてね」
「キサマも似たようなものを抱えていそうだな」
「多分、同類かと」
そうして理事はジェネラルとプレジデントの愚痴を、私はベアトリーチェの愚痴を言い合いました。すると出てくる出てくる、やれノルマが多すぎるやら、やれ宝なんてどうでもいいやら。
正直、やめたいくらいまであるのだがそれだと稼ぎ口がなくなってしまうから逆に困るのだと。カイザー理事⋯⋯あなたも苦労しているのですね。
私も私でベアトリーチェとかいうカスについての愚痴を吐きまくりました。癇癪を起こすわ、自分の思いどうりにならなかったら子供に癇癪をぶつけるわ、会議でもマトモな話にならないわなどなど。
ベアトリーチェやらゲマトリアはぼかして言いましたが大体そんなところです。カイザー理事、私を哀れむような目で⋯⋯
「はぁ⋯⋯⋯愚痴に付き合ってくれて感謝する」
「えぇ、久し振りにスッキリしました」
そうして私は後ろを振り向き、ドアの前まで歩く。
「では、また」
「あぁ、会おう」
そうして私はカイザーの会社から出た。多分今、彼女らは風紀委員会による柴関ラーメン襲撃事件の真っ最中でしょう。別に私にとってはどうでも良いのですが。
そうして、私は監視していたアリスを回収して研究所に戻った。
そして何日か経ったあと、黒服が小鳥遊ホシノを手に入れそうだということを聞かされた。それも彼女から契約するという言葉を聞いたということと共に。
3/20〜3/21 日間22位ありがと〜ございます!
お気に入り登録700件もありがと~ございます!
しかもバーが全て埋まった!!やったぁ!!!
この小説をよろしくお願いしま〜す!
あと、感想より選択肢の物に大事なものが一つ抜けていたことに気づいたので改めてアンケート取るさね。
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