ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを   作:エンター・■■■■

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ゲッターロボと推しの子の共通点皆無なのにあんな合うMAD作れるの素直に尊敬する今日この頃。
お気に入り登録800件超えたよ!、やったね!!!

てなわけでほんへどうぞ


Mission16 明かされた真実と蠢いていた罠

 

 

 

 

昨日、黒服が小鳥遊ホシノを手に入れそうだということを聞かされた。それも彼女から契約するという言葉を聞いたということと共に。

 

それに私はあぁ、始まるのだなとそそくさと研究所にて準備し始めた。さてと、行くとしましょうか。

 

 

 


 

 

 

《黒服所有のビル・執務室》

 

 

 

窓から大きな砂漠が見えるビルのとある一室、そこには2つの影がいた。一つは“キヴォトス最高の神秘”を持つ者『小鳥遊ホシノ』もう一つは神秘を探求する組織の一員『ゲマトリア』の黒服である。

 

小鳥遊ホシノは右手に持つペンを走らせてとある書類にサインをする。その書類は前回参照の契約書、それにサインをしていた。

 

 

「⋯⋯⋯これで良い?」

 

 

目を細めて、何処か諦めたような顔をしている小鳥遊ホシノ。そんな姿に意にも返さずホシノがサインした書類を確認した黒服は話し始める。

 

 

「⋯⋯⋯はい、確かに」

 

「契約書にサインも頂いたことですし⋯⋯これで、ホシノさんがお持ちの生徒としての全権利は、私の元に譲渡されました」

 

「これで、正式にアビドス高校が背負っている借金の大半は、こちらで背負うことにしましょう。そしてあなたが聞きたいであろう真実も」

 

 

そんな時、急にデータが構成されるような音が部屋中に鳴り響き渡り、その急な音にびっくりしたホシノと冷静な黒服はそのほうを向ける。

 

そこには私ことエンターがそこにいた。

 

 

「Bonjour、丁度良かったみたいですね」

 

「いえいえ、お待ちしておりしましたよ。レイ⋯⋯⋯いやエンター」

 

 

新たな仲間かと警戒するホシノ。そんな事を気にせず、私は黒服に話しかけて、ホシノを連れて行こうとする。

 

 

「話は後です。そろそろ時間みたいなので、あちらで話しましょう」

 

「⋯⋯⋯⋯確かにそうですね。そろそろ移動しましょう」

 

 

そうして私たちはビルを降りて、前に待つ車に乗る。前には私と黒服を、後ろにはホシノを乗せて、アビドス砂漠・アビドス高校本校跡地へと出発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてホシノを特設の檻へとぶち込んで拘束する。ホシノは何も言わずに拘束具へとかけられて、柱野近くに座らされて、腕、足を柱に固定された。

 

そして話し始める。真実を。

 

 

「先ずは、ユメについてですね」

 

「あなたがユメを見つけられなかったのは、アビドス砂漠に巣食うとあるモノによる仕業です」

 

「とある⋯⋯⋯モノ?」

 

「えぇ、とあるモノによって偶発的に砂嵐を起こされ、あなたにユメが見つからないように仕向けたのです」

 

「は?」

 

 

拘束具に拘束されながらも顔を上げて困惑するホシノ。それを気にせず黒服は真実を話す。

 

 

「そして死にかけのユメを見つけたのは、隣にいる私たちの同胞なのですよ」

 

「Bonjour、私の名はレイ改めエンター。以後お見知りおき」

 

「なん⋯⋯⋯だって!?」

 

 

それに犬歯を剥き出しにして凄い形相で私を睨みつけるホシノさん。うわぁ、そんな圧前世でも見たことがありませんよ。何がどうしたらそんな圧出せるんです?

 

 

「そして、同じくあの謎のオートマタを仕向けたのも、エンターなのですよ」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯は?」

 

 

その言葉にホシノは思考が停止した。ユメを救った人物が、お礼をしたいと思っていた人物が、あの謎のオートマタを仕向けてアビドス高校を襲撃させていた人物だと?というのが彼女の思考でしょう。

 

全く、黒服は人の心というものがあるのですか?というかそもそも私たち人ではありませんね。私は人に成りたいですが。

 

そんな時、ドンドンと大きな音が聞こえる。街をカイザーが襲撃を始めたのだろう。その音に気づいたホシノは激昂して声を荒げる。

 

 

「な、何で⋯⋯⋯⋯何をしている!?」

 

「どうして、どうしてアビドスを、街を攻撃しているんだ!!」

 

 

拘束具を外そうともびくともせず、逆に鉄の音が拘束室に鳴り響く。まるで罪人かのように。その質問に黒服は少しだけ困惑しながら話す。

 

 

「どうして、と言われましても⋯⋯」

 

「何もおかしなことなどありませんよ、ホシノさん。あの借金の大半はキチンと返済させて頂きますとも。それが私たちの間に交わされた約束であり、契約ですから」

 

 

そして黒服はあっけらかんと、さも当然のように言い放った。

 

「それはそうとして⋯⋯⋯あなたが退学してしまい、残念ながらアビドス高等学校にはこれ以上、公的なメンバーが残っていないようですね。ユメは昏睡状態で休学してしまっているのでね。それでは、学校は成り立たないでしょう」

 

 

その言葉にホシノは何かを察したように目を見開いた。あーあー、ホシノさん可哀想ですね。黒服さんって結構狡猾ですから。この人相手に契約関係は勝てるわけがないというのに。

 

 

「私とエンターが、何故あんなくだらない企業の、詐欺紛いの行為を支援していたと思いますか?」

 

「自治区の土地を奪った所で、ブラックマーケットのような無法地帯が一つ増えるだけです」

 

「そんな場所など、キヴォトスには幾らでもあります」

 

 

ブラックマーケットは無法地帯。又の名を、休学、退学、何かしらの面倒事を抱えているキヴォトスの問題児や企業が集う場所。学校が主体であることキヴォトスに、幾らでもあるのは事実でしかない。

 

 

「しかし⋯⋯もし、企業を主体とした新たな学園が誕生したら?」

 

「アビドスに現れるその新しい存在は、果たしてこのキヴォトスにどんな影響を齎すのでしょうか」

 

「⋯⋯⋯っ!?」

 

 

その最悪とも取れる考えにホシノは顔を歪める。まるでそれはやらかしてしまったと言わんばかりに、泣きたくなりそうな顔であった。それを全く気にせず、黒服は喋り続ける。

 

 

「しかし、それは単なる余興に過ぎません。ホシノさん⋯⋯いえ、暁のホルス。私の目的は最初からあなたでした」

 

「あなたにしてもらった契約、そして頂いた権利。その目的のために利害関係が一致し、カイザーコーポレーションに協力していた。ただそれだけのことです」

 

 

まぁ、エンターは目的が違いますが。と言いながらその本当の目的を、真実を、さも当然のように言い放つ。まるでホシノを追い詰めるかのように。

 

 

「おや、何か勘違いしているようですね。誤解を招いたのなら謝罪しましょう。しかし私は最初からカイザーの所属ではありませんよ。『私共の企業』がカイザーコーポレーションとは一度も言っていないはずです」

 

 

あーあー、ホシノさんが絶望したような表情になっちゃいましたよ。黒服の言葉を安易に聞いてはならないですよホントに。私でもトランプとかやると負けることあるんですからね。

 

策略においては私に右に出るものはいないでしょうけれど、交渉技術については、黒服の右に出るものはいないでしょう。それ程の相手をしたのですよ?ホシノさん?

 

 

「貴方のようなキヴォトス最高の神秘を手に入れたというのに、まさか、勿体ない形で消耗させることなんて致しません」

 

 

そして黒服は前へ歩き、ホシノさんの目の前、それも鎖で触れれないであろうかなり近くへと近づき、ホシノさんを覗き込みながら言い放つ。

 

 

「貴方を実験台として研究し、分析し、理解する。この興味深い実験こそが、私たちが観測を渇望していたもの」

 

「つまり、そういうことです」

 

「行きますよ、エンター。あなたにはまだまだやって頂きたいことがあるのですよ」

 

「はぁ、私は Monsieurの傀儡でも都合のいい駒でもないのですよ?ま、ここまで来たら最後まで付き合いますが」

 

 

そして私と黒服は振り返って歩き、重厚感のある鉄のドアを、開けて、閉める。その部屋にはぽつんと、ホシノだけが残っていた。

 

 

そして、一人になったホシノは涙を流し始めた。そして話す。贖罪を、悲しみを。

 

 

「そっか。私⋯⋯⋯また、また大人に騙されたんだ」

 

「⋯⋯⋯ごめん、皆。私のせいで、全部」

 

「ごめんっ⋯⋯なさいっ⋯⋯⋯」

 

 

 

 


 

 

 

 

《同時刻・アビドス住宅街》

 

 

 

同時刻、黒服が説明したように同じ事を言ったカイザーPMCの理事はアビドスの者たちを見ていた。

 

 

「そんな、そんな事になったら今までの私たちの努力が⋯⋯」

 

「まさか、本気だったのか?」

 

 

その言葉に理事は驚きの言葉を出す。約10億、そのお金を返すには、株をするか、ここにある砂を売り払えばよいというのに。そんなことさえもしなかったアビドスが?というのが本音であった。

 

毎回利子しか払わないアビドス高校はカイザーにとってはせいぜい『都合の良いカモ』と呼ばれることだろう。そんなことに気づきもしないアビドスの面々に理事は呆れていた。

 

理事は、正直に言えばカイザーのジェネラルやプレジデントが求める宝なんて微塵の興味もない。どちらかといえば、ブラック企業だから辞めたいと思えるほどには疲れていた。

 

でも、与えられた任務は果たすのが使命であり、軍人の誇りとプライドというものがある。だからこそ色々と仕組んでいた。それは子供を騙す狡猾な手段だとしても、だ。

 

エンターに関わってから、理事というもの自体が少しばかし変化した。少しだけ態度が軟化して部下にあまり当たらなくなったのだ。まぁ、気が合って愚痴を言い合う仲になったと言えばそうなのだが。

 

エンターは元はヴァグラスを取り締まっていた存在。故に、意識のある、自我を持つ機械とは仲良くなりやすいのだ。デカグラマトンであるが故に、ということは別の話としてとっておこう。

 

故に、人というものを、子供というものを理解し始めていた。確かにここまで頑張っているアビドスの面々には尊敬に値する。確かに前までなかったはずのその思いがあった。だが、それとこれとは話が別だ。

 

 

「本気で、何百年もかけて、借金を返済するつもりであったと?」  

 

 

その目は機械的な目でありながらも、少しばかしの怒気を混ぜてその言葉を言い放つ。 

 

 

「馬鹿にするなよ。何も仕掛けもしない、何も大きな挑戦さえもしない。ただただアルバイトなどでやり繰りしてようやく利子を返せるのみ。私も、違法な利子は済まないとは思っているが、上からの命令でもあるのでな」

 

「だが、それでも挑戦すれば、それこそシャーレの先生もいるのだから他の高校に頼れば良かったものを。そうすれば希望を持てたというのに。そんなこともしないで本気で借金を、10億もの借金を返せるとでも思っていたのか?」

 

「私が助言するとすれば、アビドス砂漠の砂をセメントなどの材料としてミレニアムなどに売りに行けば良かったものを。貸しを懸念したとしてもこれなら正攻法で返せたというのに」

 

「そんなこともせず地道に返すつもりだったと?何百年もかけて?何世代にも渡って?馬鹿馬鹿しいにも程がある」

 

「てっきり、最後に諦める時『それでも頑張ったから』と言い訳を、自分を慰めるための材料を作るために程々に頑張っているのだと思っていたが」

 

 

それは経営マンとしての言葉。確実ではないが勉強すればいけるかもしれない株とは違い、ここの砂はかなりの好品質。だからこそ売りに行けばよいというのにそれをしなかったアビドスに対しての言葉である。

 

それにアビドスの皆と先生は口ごもる。ド正論であるからだ。それに理事は続けて言い放つ。

 

 

「君たちは、どうしてあんなに努力していたんだ?何のために?」

 

 

その言葉に対してのアビドスの反応は銃口を向けて鋭く睨みつけ、言い放つのみだった。

 

 

「それ以上言うと⋯⋯」

 

「撃つよ?」

 

「で、ですが⋯⋯」

 

『⋯⋯今ここで戦って、何か変わるのでしょうか』

 

「アヤネちゃん!?」

 

 

それは⋯⋯⋯⋯諦めとも取れる言葉だった。

 

 

『今も凄い数の勢力が、兵力がこちらに向かってきています』

 

『たとえ、戦って勝ったとしても⋯⋯⋯その後はどうすれば⋯⋯』

 

『学校が無くなったら、戦う意味もないですし、残ったとしても借金が残ってしまっている⋯⋯取引された土地も戻ってこない、何よりもホシノ先輩もいない、生徒会もいない。そんな状態で⋯⋯⋯⋯⋯』

 

 

その次の瞬間、ドゴォォオォォオンと大爆発の音が鳴り響く。そして理事の持つトランシーバーから信号が送られてきた。それは攻撃され、壊滅していくPMCの報告の声だった。

 

 

「何事だ!?アビドスの面々は確かにここにいる。そんな状態で助けに行けるとすれば⋯⋯⋯まさか!?」

 

 

その煙が晴れ、その姿が顕になる。それは4人組であった。それはアビドスも、カイザーも見たことがあった。その真ん中にいる者は口を開く。

 

 

「全く⋯⋯大人しく聞いていれば、何を泣き言ばかり言っているのかしら?」

 

「目には目を、歯には歯を。無慈悲に、孤高に、我が道の如く魔境を行く⋯⋯⋯⋯」

 

「それが貴方たちの、覆面水着団のモットーではなかったの?」

 

 

それはアウトローを目指す便利屋、便利屋68であった。

 

それにアビドスの面々は驚きの声を出すが、それを気にせず話す。アビドスに対しての言葉を。

 

 

「何をすれば良いのか分からない、どうすればいいのかも分からない。やる事なす事全て失敗に終わる⋯⋯」

 

「これを超えたとしても逆境と苦難しかない?」 

 

 

「だから何なのよっ!!」

 

 

それは自身が過去に経験しているからこそ、便利屋として営んでいたからこそ言える言葉でもあった。

 

『えっ⋯⋯⋯?』

 

「ある人が言っていたわ」

 

 

アルは人差し指を天に突き上げ、言い放つ。それは何処か天の道を行き、総てを司る男の面影が見えた。

 

その言葉は、依頼の再確認の際、エンターにアル達が聞いた言葉だった。もし、仲間が、もしもあなたのメイドさんが敵に渡って、それが大きな権力を持つ者だったりしたらあなたはどうするの?と。それを彼はこう答えた

 

 

『私の尊敬する人はこう言っていました。私はその理念に従っています。それは⋯⋯⋯』

 

「『たとえ世界を敵に回しても守るべきものがある、大切な仲間をな、と。だから私は助けに行く』とね!!!!」

 

「仲間が危機に瀕しているのでしょう!?もしかしたらもう二度と会えないのでしょう!?それなのにそんなウジウジして、そんなくだらないことを考えて!!それで全部奪われて!!それで、あなた達は納得出来るわけ!?」

 

「私たちはそんな腑抜けた集団を相手にしたつもりはないわ。私たちが相手にしたのは、夢に満ちてて!ここ(アビドス高校)を必死に守らんとしたアビドスの人たちよ!!」

 

 

それは激励の言葉であり、諦めかけていたアビドスにとってはとても響く言葉であった。急に現れた便利屋68にアヤネは驚きの声を上げる。

 

 

『ど、どうしてあなた達が⋯⋯⋯⋯!?』

 

「あはっ。それにしても私の可愛いメガネっ娘ちゃんを泣かせた罪は重いよ?だからもうこれは⋯⋯」

 

 

「ぶっ殺すしかないよねっ!!!」

 

 

それは殺意に満ちた言葉であった。それは怒りに満ちた言葉だった。そしてハルカとカヨコも口を開く。

 

 

「ふふっ、ふふふふふ⋯⋯準備は出来ています、アル様。仕込んだ爆弾もまだまだ沢山ありますので⋯⋯」

 

「もとは風紀委員会にする作戦だったけど、予行練習ということにしておこうか。どうして⋯⋯私たちラーメンを食いに来た筈だったのに⋯⋯」

 

 

そしてアルはアビドスの面々に言葉を投げかける。

 

 

「目をもう一度開けて、よく見ておきなさい。今から腑抜けたあなた達に、真のアウトローな戦い方を見せてあげるわ」

 

「ハルカ」

 

 

号令を投げかけた瞬間、それは大きな大爆発となって響き渡った。それは大規模に仕掛けた地雷や爆弾の数々。それを一斉起爆させたのだ。

 

 

「そこの腑抜けたちは見てなさい。先生、今こそ協業の時よ。私が真のハードボイルドの力を見せつけてやるわ!」

 

「ふん、やれるものならやってみろ。便利屋68よ」

 

 

そう言って彼女たちはカイザーPMCに反旗を翻し、攻撃を始めた。

 






書いてて思った。理事が真面目になってる⋯⋯機械頭なのにエンターに脳を焼かれちゃったんだなぁ⋯⋯⋯⋯
それはそうとね、陸八魔アルちゃんに天道語録がエントリーしたようです。

もし掲示板回やるとしたら、この世界線で放送されているのは?(改訂版)

  • 特命戦隊ゴーバスターズ
  • 動物戦隊ゴーバスターズ
  • 特撮はあるけどゴーバスターズがない世界線
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