ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを 作:エンター・■■■■
期待に応えられるよう頑張ります!!
転生してデカグラマトンからエンジニア&護衛という突発的なことを言われたとは言え、何をすればいいのか疑問に思う。そう思いながら私はコンビニの中に入っていく。
ミレニアムサイエンススクールの制服を着用しているためか誰も私のことを気にせずに買い物をしている。ロボの店員なども私については気が付いて「いらっしゃいませ」と声を掛けるだけで気づくよしもなかった。
そもそも、ブルーアーカイブにヘイローはまだしも生身の男は中々存在しないというのに、いやだからこそか。
「先ずはビナーから行ってみましょうか」
ブルーアーカイブでのデカグラマトンの存在が明らかになった最初の預言者。
デカグラマトン第三セフィラ・BINAH
確か
パスは『理解を通じた結合』
異名は『違いを痛感する静観の理解者』
でしたか。
「ですが、あそこは砂漠。何が起こるかは分かりませんね」
ビナーの生息地は砂漠。又の名をアビドス砂漠。確か砂漠化が原因でカイザーから借金9億の負債を投げかけられたアビドス高校もあったんだったか。
お金については無問題と言いたいところですが、転生初日で何もないというのはありきたりな話なのだが、一体どうするべきか⋯⋯
「そういえば⋯⋯デカグラマトンから支給されたものがありましたね」
そう言って懐から預金通帳を取り出す。明らかに奴がハッキングしたのだろうが、ここまでしてくれるというのは非常に有難い。
可能性的にはエンジニアだから人の中で生きていくのにそれがないと困るだろという形なのだろうが。
だが、エンターの本来の上司⋯⋯もといメサイアよりかは大分⋯⋯いや圧倒的にマシと言えるだろう。
元々、奴⋯⋯もといメサイアというものは、性格は極めて自己中心的で我欲も甚だ強い。
さらには現実世界を支配したいという渇望も相まって非常に気性が荒く、度々暴走しそうになってはエンターにたしなめられるパターンなどなど簡潔に言うとすれば会社にいる無能上司と真面目で計画的な部下みたいな関係性なのだ。
また、人間を苦しめることに快楽を見出しているため、そちらを優先するあまりエネトロンを効率よく集める本物のエンターの作戦を却下することも珍しくない。そのため本物のエンターも度々「子守は大変だ」などとぼやいているほど。
さらには彼や後に生み出されたエスケイプの働きに対しては労いの言葉すら全く掛けておらず、自身のアバターのことは「単なる自己の欲求や願望を満たすだけの駒」としてしか見ていないほどの無能っぷりなのだ。
それと比べたらデカグラマトンなど最高の上司に等しいと言えるだろう。
使い捨ての駒ではなく神を証明するための預言者をちゃんとエンジニアとして守ってねっていうので私が作られたわけですし。
なによりそのためのお金もハッキングだろうが渡してくれたのはありがたい。
まぁ、流石にデカグラマトン3章のマルクトやアイン・ソフ・オウルに対してのあれはないが。
そうして私は一旦コンビニに併設されている小さい銀行へ行き、預金を引き出してコンビニへ再度入り水を3、4本そしてメタロイドを作る用に⋯⋯⋯そうですね、小型の拳銃を購入しましょうか。そして工具を買うためにマーケットへ寄ろうとした時だった。
「おいおい、そこの」
「ん?」
「そうそうお前だよ、そこの兄ちゃん」
「
目の前に立つ、ヘルメットを被った姿をしている生徒。こちらからはその表情を伺えないが、悪びれた笑みを浮かべているのが想像できる。
ぞろぞろと、物陰から現れる影。いつの間にか、周囲をヘルメット姿の生徒たちに囲まれていた。彼女らの手には、黒く無骨なアサルトライフル。それが一斉に私へと向けられる。
「へへへっ⋯⋯有り金全部よこせよ。お前、今さっき金を出していたのをみたからな」
⋯⋯端から見れば理不尽極まりない展開だろう。
忘れていました。ここは別名『透き通る世界観の皮を被った美少女版GTA』でした。コンビニに寄ってお金を出す姿を見られればこうなるのは当然ですね。
こんな状態ではパソコンからメタロイドを製作しようにもパソコンを開く前にアサルトライフルで潰されるのがオチ。
だが、そんなときある考えが脳裏をよぎる。
そういえば、ダークバスターやエンター・ユナイトはどうなっているのでしょうか。
今の肉体の状態はデータ体。メサイアカードが入っているかどうかは分からないが、ギリギリ使えるか?
まぁ、つまりだ。ダークバスターならまだしも、エンター・ユナイトなら使えるはずだ。という推測を立てた。
尤も、もし使えたとしたら、使いこなせるかはともかくこの程度の奴らには初戦にはぴったりでしょう
「やれるものなら、やってみなさい。ほら、私は無防備ですよ?」
口角を上げ、ゆっくりと背後⋯⋯もといヘルメット団がいる方向を向き、手を広げる。
「な、なんだコイツは⋯⋯」
不良たちは戸惑いの表情を見せたが、次の瞬間にはニヤリと笑った。
「ハッ、バ、バカかこいつ。じゃあ、撃たせてもらうぜ!」
そうして、不良は宣言通りに引き金を引き、乾いた銃声とともに、弾丸が放たれる。
だが、その弾丸は頬を掠めたもののデータのポリゴンらしきものが少し出ただけで、気にする要素でもなかった。
「ふむ。この程度ですか。アバターとはいえダメージを食らうのは精神的に良くないですね」
アバターというものは元々データ人間のようなものである。故に本体が消滅しない限り致命的なダメージを受けようと新たなアバターが亜空間から転送される形で何度でも復活できる。
だからこそこんなダメージを食らっても痛くはなく、精神的に辛いというだけであった。
銃を見ても妙なほどに落ち着いているのもエンターの特性だろうか。
「なっ、なんだこいつ⋯⋯」
その様子を見た不良たちはその冷静さに少しだけ後ずさった。その中に宿るのは潜在的な"恐怖"。
テラーとは違い、精神的に追い詰められたとかではなく、怖いと思えるほどの、相手してはいけないと思えるほどの恐怖であった。
「うっ、撃てぇ!!」
そして赤いヘルメットの奴が伝令を言い渡すと後ろについていたヘルメット団が一斉にアサルトライフルを乱射し始めた。
そして私は1つ、確信していた。
「流石に転生だからといってイキってしまったら踏み台みたいな者になってしまい、私のプライドに反するので嫌なのですが⋯⋯」
そして目の前のアサルトライフルを乱射する女性たちに殺意を向ける。それは私が過去にとある者に向けた殺意。そして私は言い放つ。
「見くびらないでもらえます?
次の瞬間、その右目が紅く光りその身体の周りに橙色のデータのようなものが周りに纏わりついたと思えば、その姿を変えて手に現れたスピア状の剣で飛んできた弾丸を全て防ぐ。
赤を基調としつつ、エンターのテーマカラーである黒とゴールドが混ざり合ったカラーリング。
人間態の髪型を模したような意匠の上に、メカニカルなマスクが被さっており、特に目の周りが強化され、よりギラついた目。禍々しいが、スーツが細身で、スマートかつ優雅な印象を与える姿。
人間としての、アバターとしての優雅さと、機械的な凶暴さが同居した、不気味で洗練された見た目。
エンターの強化形態エンター・ユナイト。それが顕現した瞬間であった。
それを見た不良たちは後ろへ立ち退いだ。だが、まだ終わってないと思ったのかアサルトライフルを乱射するヘルメット団たち。そしてその中の一人が声を上げた。
「なっ、なんだてめぇ!!」
「なんだと言われましてもねぇ⋯⋯」
「ひっ、ちっ、近づくな!!」
その飛んでくるアサルトライフルの弾を全てスピア状の武器で弾く。ガキンガキンと弾く音がビルたちに反響し大合唱を奏で始める。その剣からは火花が散るが、それを意にも返さずに不良たちの方を歩く。
「さぁ、もっと攻撃を仕掛けてみてください。何処まで行けるのか知りたいので」
「なっ、ならこいつならどうだ!!」
そうしてヘルメット団の一人がグレネードのピンを外して投げてくる。確かにそういうのもありですが
「ま、初見なら知ることもないですね」
エンター・ユナイトの特性。それは原点における、コピー元【レッドバスター】の能力、高速移動。そしてグレネードを地面に落として敢えて爆発させる。
「や、やったか?」
「お、おい馬鹿!!」
ヘルメット団の一人が死亡フラグというか、やっていない時に必ず言うであろう「やったか!?」という声を出す。まぁ、どちらにせよやっていないため無駄なのだが。
そのグレネードの爆発を高速移動で避けてその場所へ再び戻りスピア状の武器で宙を舞う煙を横薙ぎで散らす。
そして不良たちに私は不良たちに歩きながら声をかける。相当な"圧"をかけて。
「深謀遠慮という言葉があります。
「ひっ!?なっ、なんの話だ!!」
「いえ、問うだけ無駄でしょう」
「何言ってんだてめぇ!!」
「蜂の巣になれぇ!!」
そうして私にアサルトライフルを使って弾丸を放ってくる。だが、私は剣で弾かず躱すと同時に剣にエネルギーを蓄え始める。
「もう、何を言っても無駄ですね」
すでに私は不良の懐のなかにいて剣で逆袈裟斬りを放ち、アサルトライフルを粉砕する。そしてそれに戸惑った瞬間にもう片方の手でアッパーカットを繰り出す。
「確かに硬い、ただそれだけですね」
「ぎゃぁっ!?」
そして空中に不良が舞い上がり、重力に従って降りると同時に剣にエネルギーを蓄えて空中で横薙ぎを放つ。
そのエネルギーは水圧カッターのように不良たちの方へ飛んでいき、丁度不良のお腹へクリーヒット。そいつはボーリングのピンの要領で不良をバッタバッタと倒していった。
その時だった。
轟音と共に壁が砕け散り、咄嗟にその方向を見る。
奥の壁から現れた巨大なモノ⋯⋯ガラガラと音を立てて壁が粉砕され、その姿が顕になる。
そのものをみた瞬間、私は咄嗟に剣を構える
「
それはなんと戦車だった。
「潰れろぉぉぉ!!!ヘルメット団の力を思い知れぇぇぇぇぇ!!!!」
ヘルメット団が車内の中へ引っ込むと間を置かず砲塔が旋回する。まさかまた戦車を見ることになろうとは夢にも思いませんでしたが⋯⋯あの時は未熟でしたからね。ですが
「今は違う。さぁ、やってみなさい!」
その砲が轟音と共に火を噴いた。
見た感じは旧式⋯⋯⋯ですがあれは独自に改造を施していますね。流石はGTAレベルの世界。これくらいは当たり前というわけですか。
古今東西、歩兵が戦車を倒した事例は数多く存在する。この世界でもそれは変わらない。
アビドス最強【小鳥遊ホシノ】
ミレニアム最強【美甘ネル】
ゲヘナ最強【空崎ヒナ】
トリニティ最強レベルの持ち主
【聖園ミカ】
【剣先ツルギ】
【蒼森ミネ】
アリウス最強【錠前サオリ】
この者たちは単独でも戦車をも圧倒し、1vs多数でも難なく勝利を収める強者達。試したことはまず転生初日だからあり得ない話だが、私が強くないのならば強くなるしかない。
「故に、礎になってもらいましょう」
私は高速移動で戦車を中心にしてその周りを回るように駆け出した。その速さは目にも留まらない。クロックアップさえも対応できたその力は戦車の操縦を撹乱する。
「はやっ!?」
その動きに不良は焦ったのか砲塔を旋回させる。砲塔の回転速度はこの世界では知らないが前の世界では最新式でも1回転20秒⋯⋯⋯
旧式なら尚更、最新式でも今の私を捉えることは不可能。そんなノロマな速度では私を倒すどころか攻撃を与えることさえも不可能に等しい。
「戦車だからこそ、というべきでしょうか。隙だらけです」
私はその周りに散った走った際の煙を使って撹乱し、戦車に乗り込み、ハッチを強引に開ける。
「
「ひゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」
そして私はヘルメット団のヘルメットを掴んで強引に引き抜き、1人、2人と外に出していく。その引き抜いたヘルメット団員はもれなく完全に気絶していた。
そして全てのヘルメット団を気絶させた後、私は戦車の前に一定の距離を置いて構える。
エンター・ユナイト⋯⋯もとい私の体に赤き灼熱の炎が舞い上がり、周りにはデータのようなものが浮き出てくる。そして目の前には赤いリングのようなものが3つ並んでいた。
「さて、終いです」
それを潜り抜けると同時に強化されたスーツの能力により、彼の思考と行動は加速する。動きの止まった戦車の周りの動きがスローモーションに見える中で、私は溶岩のような熱を帯びた刃を突き出し、超高速の突撃を敢行する。
戦車の背後に着地した瞬間、私が駆け抜けた軌跡が一本の灼熱の線となって戦車を貫通し、爆発した。
「なんだという質問お返しいたしましょう」
「デカグラマトン所属、『エンター』と申します。以後お見知りおきを」
「と言っても聞こえていませんか」
振り返ることなく私は呟く。
この世界に来ての初戦闘が終了した瞬間だった。
そして、私は変身を解く。
「グッ!?」
だが、次の瞬間に途轍もない重さが掛かり胸を抑える。というよりかは、初変身、初戦闘による負荷というところか。なんとか立ち上がり、コンビニの方へ向かった。
流石に前の肉体ではなく今の肉体ではこれが限界ということですか。
「まだまだ、成長の余地はありそうですね」
そして私は気絶したヘルメット団を尻目に今さっき買った物を手に改めて持つ。
その後、工具用品店に向かった私はドリルなどの整備用用品を購入し、ビナーのもとへ向かうのだった。
戦闘スタイル敵には何でも利用するゲリラ戦法ですが、高速移動&火力による圧殺なども行う戦法です。
滅多に戦うことはないですが、今回の場合は可能性的にできることを証明するために、ということで変身しました。次回の変身は未定です。
因みに殆どの場合はメタロイドやバグラーに任せます。
評価、感想よろしくです!
因みに必殺技演出に特殊タグ演出にムーンフォックス様の特殊タグを使わせて頂きました。
ムーンフォックス様にこの場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございます。
何文字くらいがいい?
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3000〜4000字
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いつもどうりの約5000字
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6000〜7000字
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もしかして:10000字?