ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを   作:エンター・■■■■

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次回からパヴァーヌ編入ります。

誰だ!良いこと言っても
(こいつ砂漠でピザ食ってんだよな⋯⋯)
とかいう呪いを思いついた奴は!!

もっとやれ!(便乗)


vol2 歯車が廻るパヴァーヌ編・第一章
Mission22 夢の中の会談


 

 

 

真っ白い空間。それも本気でなんにもない空間。突如その空間が変化してトリニティの風景へと変えていく。そしてその中には高貴な机と、その椅子が3つあり、そこには3つの人が座っていた。

 

 

1人は

 

ゲマトリア兼デカグラマトン所属

 

又の名をセミナー所属

 

『エンター』

 

1人はトリニティ・ティーパーティー所属

 

『百合園セイア』

 

そしてもう一人⋯⋯

 

 

 

「まさか、君がまた乱入してくとは夢にも思わなかったよ。ここ夢だけれどもね」

 

「Mademoiselleは大体そういう人なんですよ。仕方ありません、ちょっとお人好しなバカでしょうから」

 

「ちょっ!?酷くない!?」

 

「「妥当だ(です)」」

 

「ひぃん⋯⋯⋯」

 

 

 

その一人とは

 

アビドス高校所属・生徒会長

 

『梔子ユメ』

 

であった。

 

 

「それにしても、ホシノちゃんがあんなにゆるふわになってたとはねぇ〜前まではあんなにツンツンしてたのに」

 

「セイアさん、ホシノさんの脳をコンガリベーコンのようにこんがり焼いた人がなんか言ってますよ。多分焼き加減はWelldoneです」

 

「それについては観測したが同意見だ。人は普通あんなに変わるものじゃないからね」

 

「えっ⋯⋯⋯?」

 

 

その言葉にユメは凄く困惑しているような表情をしていた。そしてその様子を見た2人は呆れたように声を出す。

 

 

「無自覚というのも恐ろしいものだね」

 

「えぇ、全くの同意見です」

 

 

もうその目は呆れとあんまりなクソボケさにエンターとセイアはジト目を向ける。

 

お人好し+優しい+面倒見のある+ちょっとおバカ=コンガリベーコンの等式が成り立つ。それが梔子ユメという女性なのだ。

 

 

「そういえば一つ聞きたいのですが、何故度々夢をつなげてほしいと頼んだのですか?」

 

 

そう、2度目の夢の接続時に百合園セイアは時々夢に来て欲しいと頼まれたのだ。私は私で睡眠を取ることはしなくても良いのだが、頭を休めることは大事なのだ。

 

 

「予知夢を見ることが苦痛ではなくなってきたが、話相手がいなければ暇で不便だからね」

 

「確かにひとりぼっちっていうのは寂しいからね〜その気持ちはよく分かるなぁ〜」

 

 

なるほど、ひとりぼっちが辛いのは私もよく分かります。だから話相手になって欲しいと。そういうわけですか。暇になるのもよく分かりますけどね。

 

 

「私は頭を休めたいのですがね」

 

「まぁまぁ、私を慰めると思ってくれたまえ」

 

「慰める要素何処にあるんですか。私は今一区切りが終わって疲れているのですよ」

 

「アビドスについてだね。それは隣の当事者が一番疲れていそうだが」

 

「逆だと思います。夢の中で『そろそろ起きるよー』と言ってくるくらいですからね。お気楽なくらいだと思います」

 

 

そして目を向けるのは机の上でグテーんと擬音語がつくくらいにぐったりとなっている梔子ユメさん。うへへと言っている限り夢の中でまた夢を見ているのでしょうか。 

 

そして私はグテーんとなっているユメの頭にチョップする。すると「ひぃん」とアビドスユメノキセキ特有の声を漏らす。

 

 

「起きてください。一応ここ夢なんですから」

 

「もう奇想天外の域を超えているような気がするよ。夢の中で夢を見るのはもうお気楽を超えているのではないのかね」

 

「多分きっとおそらくMaybe⋯⋯それがホシノさんの脳をコンガリ焼いた原因なのでしょうけどね」

 

「ちょっとぉ⋯⋯チョップしないでよぉ⋯⋯」

 

「「それは君(あなた)が悪い(です)」」

 

「ひぃん」

 

 

アビドスユメノキセキ特有の声がまた聞こえた。もう夢の中で夢を見るなんて言ったら無限ループが始まるじゃないですか。

 

夢の中で夢を見てその中でまた夢をみて⋯⋯それを無限に繰り返す面白い光景を見れますね。

 

 

「そういえば、夢の中なのに紅茶の味がするのですね」

 

「ふっ、夢の中だったら何でもできるのだよ。例えばこんな風に」

 

 

そう言って萌え袖を上にあげると周りの風景が変化していく。トリニティの会議室とは違い、今度は自然に恵まれている光景⋯⋯それも平原に変化した。

 

 

「成る程⋯⋯夢の中なら無敵というわけですか」

 

「フッフッフ⋯⋯現実世界ではこんなことは出来ないからね」

 

 

涙目になりながら言う百合園セイアさん。確かに貴方病弱でしたね。しかも今救ったとはいえアリウスに突撃されて療養状態ですからね。仕方のないことです。

 

 

「はぁ⋯⋯にしても、不穏分子を潰したいがためにアリウスの兵隊をわざわざ派遣させるとは⋯⋯」

 

「でも、君のおかげでなんとか死は免れたじゃないか」

 

「正直、先生が来る前まではメタロイドは作りたくなかったのですが⋯⋯⋯」

 

 

原作開始前、百合園セイアに襲撃対策会議を夢の中でしていた時に、私に依頼されたのだ。セイア自身を守ってほしいと。で、その関係で作ったのがコピーロイド。

 

コピーロイドというのは、プロジェクターにメタウイルス『写す』をインストールさせたもの⋯⋯能力は単純。外見を全てコピーすること。

 

それはヘイローもコピーされるから、先生視点からも問題はない、まさに潜入捜査特化型のメタロイドなのだ。

 

 

「まさか、外見を全てコピーするオートマタを制作しているとは。だが、そのお陰で私も隠れはするが自由に行動できる」

 

「一応言っておきますが、その関係でミネサン説得するのに相当時間かかったんですからね。それで二人とも研究室に匿ったんですから。覚悟しておいてくださいよ?」

 

「チェスでもするかい?勿論将棋やオセロでも構わないよ?」

 

「話を逸らさないでください。見返りは求めませんが、神秘を少しずつ頂きますからね」

 

「そのくらいなら構わないさ。取り敢えず今後を考えなければならないからね」

 

 

そうして、彼女が出したのは観測し、写したものであろう写真。そこには、要塞都市エリドゥが変質していき、その中央に少女が浮かんでいる画像だった。

 

 

「これ⋯⋯⋯何?」

 

「成る程、観測したのは天童アリスについてですか」

 

「如何にも。まだまだ先の話ではあるがね。他にもこんなものを観測した」

 

 

そうして、写真を並べていく。

 

そこには

 

『王女として覚醒したアリスの写真』

 

『アズサが倒れ伏す人を見て死人のような顔をしている写真』

 

『ヒナの腹部が血に塗れ、目には光が灯っていない写真』

 

『復讐の魔女と化したミカの写真』

 

『涙を流すRABBIT小隊の写真』

 

『人知れず命を絶ったミサキの写真』

 

 

その他にも、沢山の、沢山の写真を取り出すセイアさん。もう容赦なく観測していますね。もうここまでま来たら精神崩壊していても可笑しくはないのですが⋯⋯

 

当初警戒度が最高!最大!最強!MAX!HAZARD!ON!だったセイアとここまで打ち解け、こんな風に夢を繋げて話し始めた理由、それは私の言う目的とセイアの見た予知夢が合致していたからです。

 

遠くない未来にキヴォトス全域の空が赤く染まり、都市は大混乱に陥り滅亡する未来。

 

その他にも起こる、沢山の崩壊する未来。

 

そして、それを変えたいという思い。

 

それが私とセイアが協力関係を築くに至った経緯です。 

 

尤も、セイアはロールプレイのことも理解しているため、話しやすいことこの上ない。

 

セイアはロールプレイ辞めて素直に先生と協力してくれと思っているみたいだが、ゲマトリアとして出てきてしまった以上、それもできない。その事も理解しているため、半ば諦めているのは別の話だ。

 

 

「正直に言えば、エデン条約の件も比べものにならないほどの、沢山の予知夢を観測した結果がこの写真たちだ」

 

「予知夢というよりも平行世界の観測のほうが正しい気がしますね。まだ起きていないことをこんな風に見せることもできるのですから」

 

「あぁ、観測した中にはアビドスの件も存在した。つまりで言えば、君の言ったことが正しいのかもしれない。だが、変えることは可能というわけだ」

 

「もう難しすぎてよく分かんないよぉ⋯⋯」

 

 

そう言ってまたグッタリしてしまったユメさん。確かにこの人可愛いですがアホでしたね。難しい話をされたらもう訳わかんなくてついていけなくなったのでしょう。

 

私だけでも色彩関係については確実に滅ぼさねばならない。だからこそメガゾードを制作している。それも、預言者のデータを入れた最高火力のものを。

 

だが、全学園生徒会員達の承諾を取って対策することは絶望的。セイアの予知夢を信じる者が少なすぎる。調月リオならまだ信じるのかもしれないが、それでも尚絶望的なのだ。

 

そもそも、未来というもの自体があやふやであるが故に、信じるものなどは余りにも少ない。

 

私は原作知識という名の観測した未来を持ち得ているからこそ信じれることなのだから。

 

幸いにもまだ時間に余裕はあるが、迎え撃つしかないのです。

 

だが、一つだけ聞きたいことができました。

 

 

「一つ聞きたいのですが、何故容赦なく観測し始めたのですか?前まではあんなにも怖がっていたのに」

 

「ふふ、君のおかげさ。君のおかげで色々と吹っ切れたわけだ。ま、君がその机のうえにある写真たちを無くすということを信じているということも含まれているがね」

 

「信頼し過ぎでは⋯⋯?」

 

「それ程に縋れる人物が君しかいないということだよ」

 

「重くないですか?夢の中なのにこの重さは一体なんなんですか?」

 

「ふふ、愛の重さと言う奴さ」

 

「あなたに恋愛感情なんてものあったんですね。意外です。もう枯れていたと思ったのに」

 

「君は私のことをなんだと思っているんだい?一応これでも1人の乙女なのだよ?」

 

「乙女なら私の覗き見は辞めてください。いつも視線を感じてずっと警戒してしまうんですから」

 

「却下する。君を見るのが今の一番の楽しみだからね。暇人の私にとってはこれくらいしか趣味がないわけだよ」

 

「もう喧嘩しないでよぉ⋯⋯⋯⋯」

 

 

私とセイアさんの目がバチバチし始めた時に、ユメさんが間に入って静止する。どちらかといえば喧嘩というよりかは激重感情ぶつけられているような気がしますが⋯⋯

 

 

「話を戻そうか。今までの観測した夢の中で、君はいなかった。どの観測した予知夢でも、君の存在は確認できなかった。それどころか君のところにいるアリス・エスケイプもいなかった」

 

「やはり、私は完全なるイレギュラーだと言うことですか?」

 

「かもしれない。だが、逆も然り。似たようで違う世界もある可能性だってあるから注意したほうがいいだろう」

 

「忠告、感謝します。ですが私はやることは変わりませんので」

 

「やりすぎも注意したまえよ?」

 

「⋯⋯⋯⋯もうっ!!!」

 

「「!?」」

 

 

話が落ち着こうとした時に、ユメさんが机をダンと叩いて痛っと呟きながら言う。

 

 

「難しいこと言いすぎだよぉ!!ここ夢なんでしょ!楽しくお茶会でもしよーよー⋯⋯」

 

「⋯⋯仕方ない、お茶会を再開しましょうか」

 

「そうだね。ユメが除け者にされてしまっているから、ちゃんと3人で話そうか」

 

 

そうして写真を一旦纏めて、端において私はカップを手に取る。

 

セイアは夢の中なので、手を出すと何やら唐揚げが出てきた。その唐揚げが出てきた途端、シマエナガが何かの危険を察知したのか、ユメの頭の上に留まる。

 

そう、セイアが出したのは鶏の唐揚げ。明らかに意識していないと出てこないもの。なんでシマエナガいるのに同族食べようとしてるんですか?サイコパスですか?

 

シマエナガ少し震えていますし⋯⋯

 

 

「ふふ、鶏の唐揚げは美味しいな」

 

「エンターさん⋯⋯少しセイアちゃんが怖いよ⋯⋯」

 

「えぇ、ドン引きものです。本当に」

 

「む?何故そんなにも怖がっているんだい?必要なら出そうか?」

 

「「要らないよぉ(りません)」」

 

 

最近、こういうものが多くなっている気がする。現実世界で唐揚げを飲み物にしようとしてスムージーにする機械にぶち込んだり

 

ミレニアムの廃墟だから自販機からジュースが出ないことを忘れて自販機揺らしてその自販機を破壊したり( Majestéとは違うもの)

 

偶にロッカーに入って私を驚かせようとして、逆に驚かされてどちらともミネサンに叱られたり⋯⋯

 

そして今回はシマエナガの目の前で鶏の唐揚げを食べますか⋯⋯もうクレイジーの域を超えているような気がします。そうするとセイアさんが話しかけてくる。

 

 

「二人とも、ちょっといいかい?」

 

「どうしました?」

 

「どうしたの?セイアちゃん?」

 

 

鶏の唐揚げを食べ切ったセイアさんがこちらを向いて喋りかける。シマエナガが危機を脱したことを察したのか、ユメのアホ毛からセイアさんの頭に飛び移った。

 

セイアさんはその様子を見て、少しだけニッコリと笑みを浮かべていた。

 

 

「最近、勘が鋭くなってきていてね。視界に頼らずとも色々と判別できるようになったのだよ」

 

「勘?ですか?」

 

「あぁ、試しに何回かやってみるかい?」

 

「はいはーい!じゃあ私から!!」

 

 

そういえばミカさんとユメさん少しだけ似ているような気がするのは気の所為でしょうか。天真爛漫を体現した女の子という点では少し似ていますが⋯⋯違う点は頭の良さくらいでしょう。

 

そうして、セイアさんが目を瞑ったと同時に、ユメさんがニッコリとしながらピースをする。

 

 

「ユメがピースをしているね」

 

「ほう、ならこれはいかがです?」

 

 

私は立ち上がって、とあるポーズをする。

 

 

「ほう⋯⋯⋯左腕にある腕時計らしき物の縁を回して、時計のガラス部分を押し、それを顔の前に移動させて腕時計の右にあるボタンを押したか」

 

「流石ですね⋯⋯これは分からないと思ったのですが」

 

「ふふっ、最近の私の勘は冴えていてね。このくらいは問題なく言える」

 

「それはそれで羨ましいですね」

 

「すごーい!!ホシノちゃんでも出来るかなぁ⋯⋯」

 

 

そんな感じで、夢の中で色んな遊びやらをした。彼女からしたら新鮮なのだろう。かなりはっちゃけている。そんな感じでやった後、そろそろ夢が覚めそうになった。

 

装置の限界だろう。

 

 

「そろそろ時間みたいです。また会いましょう」

 

「私もそろそろ起きないといけないから、じゃあね〜」

 

「あぁ、また会おうじゃないか」

 

 

意識が薄れていく。そしてまた物語が始まる。

 

次はミレニアム。私の生徒としての舞台と、エンターとしての舞台が交わる最初の舞台。

 

さぁ、幕を始めましょう。

 

 





ミネサン
原作前にセイアさんと一緒に匿まわれた人。現在、ミレニアム廃墟地区・エンターの研究所の医療室に匿われている。

ミネサン「現在、研究室に匿われていますが、何をどうしたらこんなに医療器具を集められるのでしょうか⋯⋯しかもちゃんと手入れされているものを⋯⋯」

ミネさんだけミネサンと表記しているのは仕様です。
誤字報告は大丈夫ですのでご心配なく。

あとなんか書いてたらセイアがおもしれー女になってた。これはまさにヒロイン()



ブルアカNEXTMission!


「初めまして、先生。十条レイチと申します」

「さぁ!鏡争奪戦の幕開けです!」

「あなた、何者なの?」

「初めまして、私は⋯⋯」


次章『歯車が廻るパヴァーヌ編・第一章』

Ready,GO!
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