ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを 作:エンター・■■■■
ミレニアムEXPOのイベだと⋯⋯?
今ミレニアムで、
セイアと関わりがあって、
つまり俺に合わせてくれたってコト!?
(あり得ない話)
よっしゃラッキー!!!!!!
てなわけでほんへどうぞ
《sideエンター》
さてさて、私は今廃墟に戻ってきています。
そして、今はその廃墟の内のビルの一室⋯⋯それも、エネトロンによって電気を少しだけ稼働させたビルの一室にいます。そしてノートパソコンを取り出し、プラグ付きUSBを差し込む。
「さて、そろそろ来る頃でしょうか」
そうして、耳につけた盗聴器を起動させて先生たちの声を聞く。やはりG-Bibleを探しに来たみたいですね。多分、かなり近くにいる見たいです。
ヴェリタスには基本的に私は頼らない主義ですが⋯⋯多分最後に稼働した座標を知っているのでしょうね。
それでも、Keyから信号を発した可能性が高いです。最後の稼働された場所というのも、不自然ですからね。
でも、それもアリスを出すための演技にしか過ぎないでしょうが、私は私で、先に回って知っておきたい情報があるのですよ。
何故だか、G-Bibleが懐かしいと思えるのは気の所為でしょうか⋯⋯⋯まぁいいでしょう。
『ジー⋯⋯ガッガッガッ⋯⋯』
『その⋯⋯には⋯⋯が入っ⋯⋯だって』
おっと、そろそろ座標も近いようですね。なら始めるとしますか。そして私はカードケースから青色のカードを取り出し、それをノートパソコンにスライドさせる。
今回、メタロイドを作る訳ではありません。バグラーを10体ほど作成して誘導させます。そして、ノートパソコンに繋げているのは、何時ものエネトロンタンクではなく、このビルのエネトロンが入っている場所。
そして、ビーッ!ビーッ!とエネトロンが急速に減っていく反応を確認して、私ははしゃぐようにしてコンセントの前に立つ。そしてプラグをつまむ。
「さぁ!!先生たち御一行の⋯⋯⋯ご相手を」
そして力強くそのコンセントにプラグを挿し込む。そして、外では10体ほどのバグラーがそこにはいて、「ジーザッザッ」と動作確認などをしていた。そして私はパソコンで少しだけ繋げて伝令を送る。
「バグラー、前に人海戦術で見つけたアリスの場所に誘導してください。
さて、私は高みの見物でもしておきましょうかね。
《side先生》
私たちは今⋯⋯少しだけ唖然としていた。まぁ、無理もないだろう。
だって今、目の前で⋯⋯ロボが生み出されたんだもん。そりゃ固まらないほうがおかしいよ。多分、そこの剥き出しになっているコンセントから出たんだろうけど⋯⋯えぇ⋯⋯
そして再起動したモモイが叫ぶ。まるでゲームで起きたことが現実でも起きたかのようなはしゃぎ方であった。
「ス、スポット出現だよ!!!やっぱりここには何かあるんだよ!!インスピレーション爆アゲだよ!!」
そしてモモイはミドリの肩を掴んでグラグラと揺らす。そして、ミドリが青褪めながら、あのロボたちのほうを指さす。
「お姉ちゃんそんなこと言ってる場合!?ほら見て⋯⋯あのロボたち⋯⋯」
「え?」
「こっちに⋯⋯あれ銃なのかな⋯⋯?こっち、向けてない?」
「えっ?」
そうしてモモイが落ち着いてその方向を見た時⋯⋯あのロボたちがエネルギービームを発射してきた。それを私たちはすぐさま避けて、走り続ける。そして私はある所へと指示する。
「ひゃぁぁぁぁ!?!?」
「このままじゃ包囲されちゃう!!」
そして叫ぶモモイ&ミドリ。確かシッテムの箱で確認したなら、ここの近くには⋯⋯!
“あっち!あっちに工場みたいなのが見える!!”
そうして指をさした先には、何やら工場らしき物陰が見えた。
「先生ナイス!!急いであのロボットたち突破して、あの工場に逃げ込もう!!」
「先生!戦闘指揮をお願いします!」
そうして、私はシッテムの箱を起動してモモイ&ミドリに繋げる。
そうして、あのロボットたちがこちらに向けてエネルギー弾を放ってくるが、それを2人は前回転で避けてアサルトライフルによる弾丸を放つ。
案外、オートマタと同じくらいの硬さのようで、簡単とはいかないが、5、6発ほどで爆破されるようだ。
「と言っても数が多いよぉ!!!」
そうして、倒しながら逃げる逃げる。アロナのバリアーがあるとは言えキツイものなのだ。連続射撃や狙い撃ちなどで徐々に数を減らしつつ先に進んだ。
そして、いつの間にかそのロボットたちは消えて、薄暗い工場についていた。まるで何かの遺跡のようにそれはあって、陽の光が外から差し込んでいる神秘的な場所だった。
「はぁっ⋯⋯はぁっ⋯⋯はぁっ」
「追って⋯⋯来なくなった?」
“凄い数だった⋯⋯多分明日は筋肉痛かなぁ⋯⋯”
足がもうほんとに疲れて痛い。只でさえ仕事が多くて運動が出来ていないというのに、こんな走るのは聞いていなかった。多分⋯⋯どころか確実に筋肉痛だろう。
「そういえば⋯⋯ここの工場に入るまで鬼の形相で襲いかかってきてたのに⋯⋯ここに入ったら急に来なくなった⋯⋯?」
「兎に角、よっしゃラッキー!でいいのかな?」
そうモモイが言うと、ミドリが涙目になりながら肩を掴んで、必死に訴えるようにして叫ぶ。
「良くないよぉ!!うわぁぁぁん!!もういやぁ!何でこんな所でロボットに追われなきゃいけないのぉ!」
「落ち着いて、ミドリ。生きていればいつかいい日が来るよ」
「今日の話をしてるのぉ!!そもそもお姉ちゃんのせいでしょぉぉぉ!!!!」
“まるでコント、これが双子か”
私は双子というものをあまり見たことはなかった。兄弟や姉妹などが私の周りには多かったけれど、双子というものがいなかった。だからこれを見るのは新鮮だし、なんだか楽しいな。
にしても⋯⋯
“ここ、なんなんだろう?”
「連邦生徒会は、あのロボットたちがいるから出入りを制限していたのかな?」
「あのロボットの腕に連邦生徒会ではなさそうなマークついてたけど⋯⋯」
“そのマークって、どんな形だったの?”
「なんだか、ハートをカクカクにしたみたいな形で、真ん中に赤い目?みたいなのか付いていたような⋯⋯」
それを聞いた私は脳をフル回転させる。やっぱり、同じだ。ショベルロイド、バーナーロイド、ファンロイド、カッターロイド。この四体にもアレがついていた。つまりアレは⋯⋯
“エンターが作った奴か!”
「うわぁっ!?先生、ビックリさせないでよ!」
「えっ、先生あのロボットについて何か知ってるの?」
“多分、エンターっていう人が作った奴で間違いないと思う。前に色々あってね”
「へぇー!そんな人がいるなんて⋯⋯でも、なんでそんな人が製作したロボットがこんな所に?」
“分からない”
そう、分からないのだ。多分、彼が呼び出すってことは明確な理由がある。ショベルロイドは分からないけれど、ファンロイドは便利屋の加勢、バーナーロイドは重要書類の焼却、カッターロイドは時間稼ぎ。
それぞれ、何かしら理由があったはずなんだ。あのゲマトリアっていう非道組織に所属してるから嫌な思いしかないけれど、それは確かなんだと思う。
だからこそ、ここに来ることを警戒している。多分、ここにはエンターが刺客を送るほどのナニカがあるのだろう。
そんなことを考えていると、急に電子音声みたいなものが聞こえてくる。
『接近を確認』
「えっ!?なっ、何?」
「部屋全体に、音が響いてる⋯⋯?」
“これは⋯⋯一体?”
急な電子音声に少しだけ警戒しつつも、この部屋を見渡す。何処からなっているのかは分からないけれど、なんなんだろう。そうしていると、なにやらまた電子音声が鳴り始めた。
『対象の身元を確認します。才羽モモイ、資格がありません』
「えっ!?なんで私のこと知ってるの!?」
『対象の身元を確認します。才羽ミドリ、資格がありません』
「私のことも⋯⋯一体どういう⋯⋯⋯?」
次々と対象の身元を確認していく電子音声。多分次は私なのだろう。多分かなり昔に残ったAIがたまたまここに残っていたのか⋯⋯そうしていると、また電子音声が鳴る。
『対象の身元を確認⋯⋯○○先生。資格を確認しました。入室権限を付与します』
「えっ!?」
「先生はいつの間にこの建物と仲良くなったの!?」
“知らないよっ!?そもそも初めてきた所だし⋯⋯”
急に知らない権限を付与されました。どうしよう、また面倒事に巻き込まれそうな気がする。シャーレになってからアビドスの一件があったから覚悟はしてたけど、早すぎない?
そんな考えさせることもさせないまま、また電子音声がこの部屋に響き渡る。
『才羽モモイ、才羽ミドリの両名を、先生の【生徒】として認定、同行者である【生徒】にも資格を与えます』
『下部の扉を開放します』
下部の扉⋯⋯?目の前の扉じゃなくて?
「下部の扉⋯?この目の前の扉じゃなくて?」
同じ事をミドリも考えていたようだ。そうすると、何かを察したのか、モモイが私の方を向いて目を合わせる。
「なんか、この展開知ってるような気がする。これって、もしかして、もしかする奴⋯⋯⋯⋯」
“スゥーハァー、多分モモイの言う通り、もしかするかもね。覚悟しておこう”
「流石に違うでしょ。どっからどう見ても只の床⋯⋯エッ」
そう言った瞬間、ガコンと音が響き渡って、その音源の下を見てみれば⋯⋯床が無かった。嗚呼、これが落とし穴って奴かな?それとも仕掛け扉ってやつ?
ギャグ漫画みたいに空中スイースイーとか⋯⋯物理法則があるのに出来るわけないよねーーはい、せーのっ!
“うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?”
「「ひゃぁぁぁぁぁ!?!?」」
はーい3名様何処かにごあんなーい!
⋯⋯⋯⋯⋯おはようございます。寝てないけど。只今、ミレニアムの廃墟の工場からお送りしています。そして今、モモイとミドリに乗っかられています。この子らが小さくて助かった⋯⋯!!
そうしてモモイ&ミドリを起こして位置確認と怪我の確認をする。幸い、怪我は何もなかった為良かった良かった。そうして、起き上がって辺りを見渡す。
そして、ソレが目に入った瞬間、私たちは驚きの声を漏らす。
“嘘⋯⋯”
「「えっ!?」」
それは、まるで玉座であった。
それはまさに神秘的だった。
その中に座っている一人の女の子は、上から降り注ぐ太陽の光によって照らされ、まるで神々しいような姿であった。
「お、女の子?」
「眠ってるのかな⋯⋯⋯?」
“気をつけて、何が起こるかは分からないから”
そうして、椅子に座っている女の子に近づいて色んなところを確認する。まるで機械のように、人形のように、電源が入っていないように眠ってる。しかも『AI-1S』という文字の刻印まで。
そうしていると、モモミドが流石にずっと裸なのは良くないからと、ミドリが持ってきていた予備の服を着させると、その女の子が起動したかのように、目を覚ました。
『状態の変化、及び接触許可対象を感知、休眠状態を解除します』
そして、事情を聞けばデータがないとのこと。そして、敵対意思やその他諸々もないため、一旦『アリス』という名前をつけて、ゲーム開発部に持ち帰ろう。そんな話に落ち着いた。
誰かが見ていることを知らずに。
私たちが去った後、2人の人が物陰から出てくる。片方は懐かしいものを見るような目で、もう片方は驚きの顔をしていて、辺りを見渡していた。
片方はエンター、もう片方は⋯⋯⋯
「懐かしいですね。ここが、あなたが眠っていた場所なんですよ」
「疑問、私が2人いることについて説明を求めます」
「あぁ、彼女は⋯⋯⋯⋯そうですね。貴方の姉にあたる人物になるかと」
「了承、そしてここが私が眠っていた場所⋯⋯」
そのエンターについてきていたもう一人の人物は、感慨深いものを見るように、アリスが座っていた場所を撫でる。
エンターが来るまで誰も来なかったのか、部屋中に草や苔が少しだけ生えているが、この椅子だけは何も生えていなかった。そこは関係のない話であるが、この子にとっては良かったと言えるものなのだろう。
「確か前にここに来たのは1年前でしたか。元々はここで座っていて、それを私が少しだけデータを拝借したもの。そして作ったのがあなたなのですよ」
「⋯⋯⋯⋯⋯成る程。私はあの子であり、あの子は私であるということですか?」
「えぇ、ですが機体が同じなだけの別人なのでお気になさらずに」
「了解、そろそろーーは開始したほうが宜しいですか?」
「まだ、その時ではありません。少しだけ待つべきでしょう。そろそろ行きますよ」
その女の子はエンターについて行っていた。
その女の子は⋯⋯⋯⋯⋯
アリスとそっくりの顔をしていた。
曇らせとは、直ぐに曇らせるのではない。種を入れてじっくりと成長させて、根を張って、張って、張って、一気に爆発させる。
それが大好きなんだ。だから、私は曇らせのタグは入れるし、当然それが機能する時間もかかる。
よろしい、ならば愉悦ろう。
だから愉悦ろう。
私は大好きだ。裏切りが、最初から違うと思わせるほどの絶望が。
訳
(つまりミレニアムの皆を曇らせるまでかーなーり時間がかかるよ、ごめんね)