ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを   作:エンター・■■■■

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ゲマトリア履修するために東奔西走している今日この頃
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2026/03/08
日間入ってたぁ!!!
シャァオラァ!!!


Mission3 理解者と救助と黒服

 

 

工具用品店でお買い物を済ませた私は一旦廃墟へデータ化して戻り、持ち物を整理。

 

そして工具入れを製作してそれを持ち、その中に水などの遭難者用の必需品も入れておきます。

 

そして私はノートパソコンを開いてエンターキーを押す。その周りはひび割れたものを修復するかのように辺り一面が変化し、砂漠へとなりました。

 

そしてビナーを見かけた私はビナーに声をかけ、頭のうえに乗りました。

 

 

「デカグラマトンの預言者が敵対しないのは有難いですね」

 

 

そうして乗っているのはデカグラマトン第三の預言者【ビナー】の頭上。

 

色々と聞いた感じ、どうも現在存在している預言者の方々は私のことは既に伝えられているようで。

 

私を見かけても何もしないどころか交友的に話しかけるようです。

 

まぁ、ただの興味本位でしょうが。

 

 

『貴方、興味、何故、人型?』

 

Maintenant(さぁ)?⋯⋯デカグラマトン曰くエンジニアらしいのですからね。修復しやすいように人型にでもなったのではないでしょうか」

 

『修復、ナノマシン、所有、修復、不要』

 

「そうは言っても細かいところなどは直せないでしょう?多分その為でしょう。まぁ、Majesté(陛下)デカグラマトンの思惑は分かりませんが、取り敢えずそういうことにしておいてください」

 

 

確かに、ビナーに関しては修復ナノマシンを所有している。というかそうでもなければ簡単に姿を現すなど出来る筈がないだろう。

 

デカグラマトンの預言者が最初に現れたのはビナーでしたがその技術に関しては不明。何処から現れたのか、何処で作られたのか⋯⋯⋯無名の司祭の奴らが特に関わっているのでしょうが考察班ではないのでそこまでは詳しくはありません。 

 

そうして進んでいるとなにやら人が倒れていますね。緑色の髪、ほわわ〜んとした感じ。これは梔子ユメさんですね。ということは本編開始2年前ということですか。

 

ミレニアムのコンビニから直でアビドス砂漠に行きましたから年代などは把握していませんでしたが⋯⋯まぁいいでしょう。

 

 

『人類、発見、殲滅?』

 

「いいえ、ここは救助しておきましょう。流石に同じ人である以上、そういうのは見たくはないですからね」

 

『不明、何故、救助』

 

「そういうものだと思っていてください」

 

 

そうして私はビナーの頭上から飛び降りて砂漠に着地し、梔子ユメさんに声をかける。

 

 

「大丈夫ですか?」

 

「だれ⋯⋯ひと?み⋯⋯ずを」

 

「仕方ありませんね。ビナー、少し頭を下げてください。ほら、水ですよ」

 

「あり⋯⋯がと⋯う」

 

 

そうしてプルプルと震える手をとって水を渡す。一応、ここは砂漠であるため遭難者がいるやもと用意していて良かったですね。

 

そうして目の前の梔子ユメさんはゴクゴクと水を飲むと疲れたのか、脱水症状なのか⋯⋯そのまま意識がなくなってしまいました。

 

そしてビナーが問いかける。

 

 

『驚愕、貴方、何故、人類、救助?、預言者、人型、人類、相違』

 

「一応言っておきますが私は人に酷似しています。故にこれを誰かに見られたら見捨てたと非難されるのは普通でしょう」

 

『理解、不能』

 

「まだ、理解しなくても良いです。これから理解すれば良いのですから」

 

 

そう言って私は梔子ユメさんをお姫様抱っこの要領で持ち上げ、ビナーの頭上に飛び上がって着地する。そしてビナーは私の思惑は分からずともそのつぎにすることは理解したようで直ぐに移動し始めた。

 

 

そして病院が見えてきたが、そこからは「私が行きます」と言っておいた。流石にこのビナーの巨体では驚愕されるでしょうからね。

 

そしてアビドス高校の電話にはユメさんの懐にあったスマホを使おうと懐から取り出した。パスワードに関してはこちらのノートパソコンで高速で解除しましょう。

 

ノートパソコンは案外優秀で、セキュリティの構成、解除、さらには物質の変換にメタロイドの製作など非常に役立ちます。それも私が何もしなくても勝手に私の意志を汲み取ってやってくれるのでありがたいです。

 

流石にメタロイドは自分で作らなければなりませんが。

 

アビドス高校の⋯⋯小鳥遊ホシノさんの連絡先は⋯⋯これですね。面倒事にならなければよいのですが⋯⋯

 

 

「聞こえますか?」

 

『あなた誰ですか!!なんでユメ先輩のスマホから!!』

 

Veuillez vous taire(静かにしてください)。あなたの言うユメという方を救助した者です。遭難していて脱水症状が起こっていたため、こんな形で電話をかけさせて頂きました。」

 

『は?遭⋯⋯⋯難?』

 

「ええ、何が起こったのかは聞かないでおきますが生死不明、意識不明です。急いで来てくださいね」

 

『ガタガタドゴォォォォォーン、何処の病院ですか!』

 

「焦らずに。〇〇病院というところです。では」

 

 

そうしてユメさんのスマホから電話を切ってユメさんの懐に戻しておきました。流石に過去ホシノはゆるふわでは無いですから関わるのは面倒くさい。また厄介事に巻き込まれるのは勘弁ですね。

 

 

「〇〇さん、では私は用事があるので」

 

「ええ、遭難救助ありがとうございました。後はお任せください」

 

 

そうして後は病院の先生方にお任せしました。まさか転生初日にユメさんを救うことになろうとは。ロールプレイをするためにも黒服と会っておきたかったのですが。

 

そして待機しているビナーの目の前に立つ。

 

 

「ビナー、そろそろ私は失礼します。もし何かあれば伝令を」

 

『了承、帰還』

 

 

そしてビナーは砂の中に戻っていきました。このアビドス砂漠の砂漠化現象に関してはビナーは根本的な原因ではなく、セトの憤怒というものが原因だというのは理解しています。

 

そもそもの話で、ビナーはアビドス砂漠が出来る前、無名の司祭がウトナピシュティムの船を守る為に設計されたと考えています。可能性的に、その時でもまだ砂漠化されていない時であった為に、セトの憤怒が根本的な要因なのでしょうね。

 

まぁ、そんな考察は置いておいてです。

 

異世界転生⋯⋯いや、異世界転移でしょうか?どちらでも良いが、住む家はともかく、身分の保証が一切無い。だがそんなイレギュラーを観測する組織は存在する。

 

そう

 

 

「さて、何時まで見ているつもりですか?」

 

 

私は声に出して背後を振り向いた。その声は私がびっくりするくらい静かに落ち着いていて、内心では驚いていた。私は警戒心を少しだけ抱きながら、おもむろその方向へと視線を向ける。

 

こんな趣味の悪い覗き見をする奴らは一つの組織しかない、そしてアビドス砂漠なら一人に限られる。

 

 

「クックック⋯⋯まさか気づかれていたとは」

 

 

そこには、一人の男が立っていた。

 

全身を黒いスーツで包み、まるで闇そのものが人の形を取ったかのような存在感を放っていた。特に目を引いたのは、右目と口元に走る亀裂。その亀裂からは青白い光が漏れ出し、異様な雰囲気を醸し出していた。

 

まるで人間の姿をしていながら、人ならざるものを思わせる風貌だった。

 

まぁ、私も人ではないので人のことを言えたものではないですが。

 

 

Bonjour(こんにちは)。何時までも見ているだけで何もしないというのは些か嫌な気分になるのでね」

 

 

私は眉をひそめつつも軽い声で問いかけた。余裕綽々に、かつ警戒心を隠しつつ、目の前の男の出方を伺った。

 

やはり見ていましたか。黒服。

 

まぁ、もし見ていなかったらただただ何もない所に話しかける痛い奴と思われて終わりですが。と言っても誰も見てないので羞恥心もありませんし。

 

どちらにせよ視線は感じていたのでね。

 

 

「クックック、これは失礼。あなたの言う通り、ずっと見ていることに気づいているのでは警戒しても当然ですね」

 

 

目の前の男はコホンと軽く咳払いをした後、口元の亀裂から言葉を紡ぎ出す。

 

 

「自己紹介が遅れました。私はゲマトリア所属の『黒服』と申します。私はこの名前が気に入ってますので、そう呼んでいただければと」

 

 

目の前の男⋯⋯もとい黒服は一礼し、丁寧な口調で自分の名前を名乗りました。

 

気に入ってる⋯⋯確か小鳥遊ホシノが名付けたのでしたか。確かにそういう見た目はしていますが⋯⋯安直すぎやしないでしょうか。

 

⋯⋯しかし、その態度は礼儀正しいが、どこか底知れぬ不気味さを感じさせます。まるで計算し尽くされたかのような振る舞い。何処か私と似たようなものを彷彿とさせるものですね。だが、少しだけ警戒している自分がいる。

 

まさか現実で対面するとここまで警戒心が出るとは。侮れないですね、利害の存在というのは。

 

 

「ならば私も自己紹介を致しましょう。私の名は『エンター』そう呼んでくだされば幸いです」

 

 

私はペコリとお辞儀をして、冷静に自己紹介をしました。この黒服の目的が何であれ、相手の出方次第では対応を考えなければならなりません。もし攻撃を仕掛けてきたらそれまでです。

 

今のところユナイトには変身可能だがまだ負荷は掛かるでしょう。時間をかけて解除するしかありませんしね。

 

ですが、エンターのロールプレイをする以上ゲマトリアの関係は必要不可欠。だからこそこちらから声を掛けたのです。

 

 

「実は、私はあなたに興味を抱きまして。先ほど、 梔子ユメさんをビナーと共に救っていたのをこの目でしっかりと拝見させていただきまして。そしてその前のヘルメット団との戦闘についても」

 

 

黒服は微笑を浮かべながら言う。その言葉には何かを探るような含みが感じられ、黒服の視線が私の全身を舐め回す。それはまるで何かを見定めているようなもの。

 

まぁ、研究者ですから気になるものにコンタクトを取るのは必然的でしたね。

 

 

Je vois(なるほど)⋯⋯つまり貴方はそんな私に興味が出たと。そう言いたいのですか?」

 

「ええ、デカグラマトンを従えている貴方の力。そして貴方の持つ神秘とも言えない観測しても捉えられないナニカ⋯⋯興味が尽きません」 

 

 

その言葉の中に少しだけ違うことがあったので修復をと人差し指をピンと立てて黒服に言う。

 

 

Désolé, (すいません)少し修正を。デカグラマトンを従えている⋯⋯というのは少し語弊があります。正確には私はデカグラマトンのエンジニア兼護衛を務めています」

 

「これは失礼。改めて、あなたが持つその神秘、精神性、そしてデカグラマトンのエンジニアという特異性。貴方には『ゲマトリア』に所属できる素質があると感じています。私達と共に、崇高なる真理を追求しませんか?」

 

 

黒服は一歩踏み出し、私に向かって手を差し伸べた。その姿勢は紳士的だが、どこか押し付けがましい。まるで既に私がその誘いを受け入れることが決まっているかのような、自信に満ちた態度だった。

 

ならば一時的に断ってみるというとも手か。入るのは確実だがこの態度を崩してみたい。多分相手もそれがあるから何か仕掛けてくるでしょうし。

 

 

Hmm(ふむ)⋯⋯もし、私が断るのならどうするので?」

 

「ならどうもしません。ですが⋯⋯⋯」

 

 

そうして黒服は懐に手を伸ばすとタブレットらしき物を取りだす。

 

 

「これをバラされたくないでしょう?」

 

 

そうして見せてきたのは私がエンター・ユナイトとして戦っている画像。なる程、脅しを仕掛けてきましたか。ま、大体そういう事をすると思って先に手は打っておいたのですが。

 

 

「ま、最初から入るつもりではありましたが⋯⋯その手段はもう私には通用しませんよ?」

 

「ほう?」

 

「その画像をよく見てみてください」

 

 

そうして黒服は自身のタブレットを凝視し始める。驚くだろう。自身のノートパソコンで彼のタブレットどころかギウォトス中のエンター・ユナイトに関する事を撮った電子機器に侵入してその痕跡を削除したのだから。

 

そして黒服の画面にはノイズが走り始めヴァグラスのマークが発生したかと思えば、その画像やバックアップまで、全て削除されたことが映し出されただろう。

 

 

「なるほどこれは⋯⋯!!素晴らしい!!」

 

 

それに黒服は感嘆の声を出す。まさかここまで徹底的にされるとは思っていなかったのか、それとも予想を遥かに超えた結果を出した為なのか⋯⋯

 

 

「最初の実験としてか、それとも脅しとして使ったのかは知りませんが⋯⋯⋯私、というよりかは、これが私由来の神秘の能力と言えばよろしいでしょうか」

 

「ええ、想像以上の成果を得られました!貴方を誘って(脅して)正解でした!!」

 

 

黒服は薄く笑みを浮かべた。その顔はひび割れた光をさらに光らせ、そこから見える青い光はまるで炎のように、興奮しているかのように燃え上がった。

 

 

「で、貴方の脅す手段はなくなりましたが⋯⋯Comment vas-tu(いかがなさいます)?」

 

「ええ、ええ!!!それでも、私は勧誘致します。貴方はゲマトリアに入る資格がある!!」

 

 

その姿は研究者としての姿か、それとも崇高を目指す者としてのものか、それでも尚私を勧誘する姿に私は一旦目を瞑って開く。そして言葉を紡ぐ。

 

 

「ええ、話は決まっています。入りますよ、ゲマトリア」

 

「!!」

 

「貴方とは協力関係を築いていたほうが良さそうですからね」

 

「クックック⋯⋯ならば、脅したことに非礼を詫びます。改めて、我がゲマトリアへようこそ、エンター」

 

 

黒服は私の言葉を聞くとヒビ割れた様な口が三日月のように歪み、まるでそれはマッドサイエンティストを彷彿とさせる。それに乗っかって私も趣味の悪い笑みを浮かべました。

 

そうしていると黒服が振り向き黒服が先を歩き始めました。その先にはゲートらしきものが。

 

その後ろを私も歩き、その2つの影は闇に吸い込まれていった。

 

 




  
備考

ビナーはほぼの言葉を2字熟語で簡潔させます。
大体の人の呼び方は貴方

人を見る時は大体殲滅を選びますがエンターがいる際はエンターに聞く模様。最初に関わった預言者

ビナー君からの評価
「疑問、人類、救助、決定者、興味、修理、助力」

何文字くらいがいい?

  • 3000〜4000字
  • いつもどうりの約5000字
  • 6000〜7000字
  • もしかして:10000字?
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