ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを 作:エンター・■■■■
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アリス・エスケイプの絵誰か描いて欲しいけど匿名にしちゃってるから悶えてる今日この頃
《side先生》
“ん、あぁ⋯⋯⋯”
私は、目が覚めた。というか、いつの間に眠っていたんだ!?確か、今さっきまで鏡を取るために襲撃して⋯⋯⋯あっ!!そうだ!!
そうしてバッと起き上がって叫ぶ。
「アリス・エスケイプは!?」
「彼女ならここにはいませんよ。おはようございます、先生」
目の前には、十条レイチがそこにいた。
そうして一旦落ち着いた後に、立ち上がって辺りを見渡すと、何だかコンピューターが揃っているなんか凄い(小並感)場所にいた。そして、その中にいた車椅子に座っている女性と、隣にいる超不機嫌そうな生徒が私に声をかける。
「あんたが先生とやらか。初めましてだな」
“あなたは⋯⋯?”
「C&Cの美甘ネルってんだ」
「隣にいるのはミレニアムサイエンススクールの誇る至高の知性にして、全知の存在である特異現象捜査部部長であり、一瞥しただけでネットワークの深淵すら暴き出す圧倒的なハッキングスキルを誇る超天才でありながら、同時に硝子細工のように繊細で守ってあげたくなるような儚さを湛えた病弱な身であり、その実態は白磁の肌と知性溢れる瞳で見る者すべてを虜にする清純派の透き通った美少女であり、さらには伝説のハッカー集団ヴェリタスの元部長として数々の神話を打ち立て、今この瞬間も太陽のように眩しく月のように神秘的な輝きを放ち続ける、非の打ち所がない完璧超人たる⋯⋯」
「長いから簡潔に言うとミレニアムで3人しか取ってない『全知』の称号を持ってる天才の明星ヒマリ先輩です」
「最後まで言わせてください!レイチ!」
「いつも長いんです。少しは自覚してください、ヒマリ先輩。途中まで聞いてたことに感謝してください」
「それだけ私には非の打ちどころがないということです」
「いつも思うがポジティブ思考すぎねぇか⋯⋯?」
なんかもう凄いくらいに長い自己紹介をした明星ヒマリと言う生徒と、それを突っ込む美甘ネルと十条レイチ。なんかもうコントみたいな空間になった後に、話し始める。
“そういえばゲーム開発部は⋯⋯?まさか⋯”
「あぁ、それは私が部室に送り届けました。
「⋯⋯ちっ」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
その話をした瞬間、ネルとヒマリの顔が曇る。私が寝ている間に何があったのだろうと。それを聞くと、渋々と言った形で話し始める。
曰く、アリス・エスケイプとステルスロイド、そしてカリンたちの方にパラボラロイドというものが出現し、同時襲撃を仕掛けてきたこと。
曰く、喧嘩を吹っかけられた相手を全て逃した挙句、鏡をコピーされて送り返されたこと。
曰く、ミレニアムのセキュリティがありながら、それを全て物ともせず突破されたこと⋯⋯などなど。
頭が痛くなるような話でもあった。エンターは、何処まで予測していたのか⋯⋯⋯そして、ネルは壁にドンと拳を叩いて叫ぶ。それはまるで慟哭のようであり、それは怒りに満ちていた。
「クソがっ!!!取り逃した挙句、温情で鏡を返されただと!?こんな屈辱があってたまるかっ!!!試合にも勝負にも負けて!!!これじゃ仲間に顔向け出来ねぇ!!クソったれがぁ!!!!」
「それに、私のセキュリティも、ロボットも破壊され突破されてしまいました。そして、全知を取得している超天才清楚系病弱美少女ハッカーの私でさえもあのロボットをハッキングすることができませんでした。この『全知』の称号を持つ私が、です。こんな屈辱、あっていいはずがありません」
「プライドもクソもあったもんじゃねぇ!!これはもうそんな次元を超えてやがる!!」
“そんなことが⋯⋯⋯”
それは、慟哭であり、叫びであった。目の前の二人も、自分自身も、無意識に握り拳を作ってしまっていた。
『全知』の称号を持つヒマリ。
『約束された勝利の象徴』、又の名をC&Cの『コールサイン00』の名を持つネル。
称号を、名を、立場は違えど後輩を守る称号として君臨しているその存在は、突如現れたそれにプライドをズタズタに引き裂かれたのだ。
少なくとも、その称号に誇りを持っている2人にとってそれは度し難いことであり、何よりも『後輩たちを毒牙に掛けてしまった』という許せない事が起きたからだ。無理もない。
だからこそだろうか、先生に圧をかけて言う。
「だからな、先生よ。一つ聞きたい。奴らのことはどこまで知っている?あのデケぇロボのことも。あの奇怪なオートマタのことについても」
「知らないとは言わせません。アビドスの時も敵対したことは把握しています。くまなく教えてください」
“うん、分かった”
それに私は即答で是の言葉を出す。私も少なからず彼には因縁があるから、情報共有しても損はない。
だが、この場にいる者たちは想像出来ないだろう。まさかこの場にいる十条レイチこそがネルとヒマリのプライドをズタズタに引き裂いたアリス・エスケイプ&ステルスロイドを率いる全ての首謀者、エンターであることに。
まさかのガチの黒幕に聞かれていることも露知らず、先生は話し始める。それには、若干の困惑の声も含まれていた。
“先ず、アビドスに行った時の話からしよっか”
“アビドスに来たときは、ショベルロイド、ファンロイド、バーナーロイド、カッターロイドの四体が私たちの所に襲撃してきたんだ”
それは、出張先のアビドスで起こったこと。アビドスの概要を話しつつも、それを話す。
最初は、カタカタヘルメット団の前哨基地を潰すために襲撃を仕掛けたときに相対したショベルロイド。
次は、カイザーから刺客が送られてきた時にいたファンロイド。
次は、重要書類を燃やすために追いかけ回されたバーナーロイド。
そして、最後にカッターロイド。
“カッターロイドについては、目の前で作る所を見せられたんだよ。何故かピザ持ってたけど”
「作る所を見せられた⋯⋯?まるで即興で作られたみてぇな言い方じゃねぇか」
“ネルの言ってることは正しいよ。それも、変形する工程とかもこの目で見たんだ”
そして、私は話した。何をしたのかは知らないけれど、ピザカッターにメタウイルス?って奴をインストールしたらピザカッターが人型のロボに変化したことを。
そして、そのロボットたちの共通点である角張ったハートマークの真ん中に赤い目のような何かがついているシンボル的な何かがそのロボットには必ずついていることも。
それに彼女らは信じられないと言った表情をして話す
「冗談じゃねぇ⋯⋯巫山戯ていやがる。エイプリルフールでもまだ嘘って分かるぞ」
「先生、それは本当のことなんですね?」
“うん。嘘はついてないし、情報の不足もない。れっきとした事実⋯⋯⋯⋯だけど”
「私たちからしたらにわかに信じがたい話ですね。ピザカッターからロボが生み出されていることも。共通点を含めて的確であることが信憑性を高めさせていますが、それでも少しだけ疑念が残る私がいます」
そう、普通の人は信じられる訳がない。ピザカッターからロボが作られたなんて誰が信じるのだろうか。普通に考えて頭のおかしいひととして処理されるのが一般的だろう。
だが、この場にいるのはエンターに間接的にも直接的にも関わっている者。だからこそ、信じられることであった。特異現象調査部であるヒマリは特に。
「その映像などは?」
“ちょっと待ってて”
そうして、私はアロナに話す。その当時の映像はあるかなど。それにアロナは「はーい!」とそのカッターロイドが変形する映像を見せる。
それを食い入るようにヒマリ、レイチ、ネルは見る。そして、映像が終わった後に、ネルは歯軋りしながら青筋を立て、ヒマリは重々しく口を開く。レイチは何かを察したのか、ハンカチをポケットから取り出していた。
簡潔に言えば⋯⋯ネルとヒマリはブチギレていた。
「これは、本物の特異現象ですね。こんな事があり得ることがおかしい所ですが、つまるところ私のハッキング能力もこんな日用品から生み出されたロボに上回られているということです。こんなにブチギレそうになったことは前代未聞です」
「つまりで言えば、だ。こんな日用品から生み出されたロボとその仲間如きにアタシがやられたってことだ⋯⋯⋯⋯巫山戯んじゃねぇ!!!」
そう、端から見たらロボであるが、メタロイドというものは半生命体。つまるところ、ハッキングは無効なのだ。そんな事は知る由もないヒマリはハッキング出来ないほどの高いファイヤウォールであることなどを思い、エンターに対抗心が沸いていた。
そのヒマリとは反面に、ネルは叫ぶ。
アリス・エスケイプのゴクとマゴグによる同じ型、同じ接近戦特化⋯⋯そう。アリス・エスケイプと美甘ネルは、戦法方法は違えど、間合いなどは殆ど良く似ていたのだ。
そして、所々で放たれた水圧弾。それがあんな日用品から出されて、それで意識が奪われかけたと思うと、自然と顔が曇ってしまう。それ程までに、このことを深く、深く受け止めていた。
「アタシらが相手したのは、ドリルみてぇなヤツと透明水圧弾野郎。そしてパラボラみてぇなヤツと巨大なロボだ」
「順番に、その先生から言われた名前をとって『ドリルロイド』『ステルスロイド』『パラボラロイド』と名付けましょう。多分その映像が正しければ、それが元になったものがあります。ですが、最後の巨大ロボについては、殆ど何も分かっていません」
「しかも、場所が廃墟という⋯⋯何かが潜んでいるのは確定として、一つだけ分かっているのは、その前に言われたロボットたちとの共通点のシンボルがあるということです」
ネルから聞いたことはドリルロイドと交戦、その後に巨大ロボットと交戦、そして立て続けにアリス・エスケイプとステルスロイドとの交戦である。
そして、その全てにも同じ共通点であるシンボルが描かれていたり、ネックレスにぶら下げていたり、それがパーツとして組み込まれていたり⋯⋯等など。つまりで言えば⋯⋯
それは、最悪ともとれる結論に辿り着いた。いや、必然的に、だが。
“エンターは、巨大ロボを作れるほどの何かを持っている⋯⋯?”
逆にそうじゃなかったらどうなるんだと言われればその通りなのたが、何をどうしたら聞いた通りのロボが出来上がるのか、それはもう未知数な程に、考えが難航した。
「これについてはまだ不明な事が多すぎます。ですから、先生。このことは内密に頼みます。もしこれが漏洩したらミレニアムの威信にも関わりますから」
「つー訳でだ。もし、エンターとエスケイプやロボについての情報が追加されたら共有してくれ。次アイツらに出合ったらただじゃ置かねぇ⋯⋯⋯」
そうして、なんだかんだ話した後に、私は出ていってゲーム開発部の方へ向かった。そして、私が出た後に一通の通話がヒマリとネルのもとに掛かってきた。
その通話主を確認したヒマリは、はぁと溜め息をつきながら通話を繋ぐ。
「何の用です?下水道」
「ヒマリ先輩、失礼ですよ。で、何の用です?リオ先輩」
『急な連絡失礼するわ。ヒマリ、ネル、レイチ』
「んで、アタシたちを呼び出すってことはなんかあんだろうな」
『単刀直入に言うわ。ハブがハッキングされた』
それは、とんでもない事が起きたという知らせだった。だが、この中で唯一余裕そうなレイチは頭の中を通じて、pathで連絡を取る。
『ハブ⋯⋯⋯いえ、ホドさん。デカグラマトンの預言者へようこそ。歓迎しますよ』
『⋯⋯⋯⋯⋯ピッピッピッ。仕事したくない。仕事したくない。仕事したくない。仕事したくない。仕事したくない。仕事したくない。仕事したくない。仕事したくない。仕事したくない。仕事したくない。500年以上の連勤なんてもう懲り懲り』
『えっ?』
『仕事させないよね?するとしてもちゃんと休みくれるよね?』
『えぇ。ちゃんとホワイトな企業(?)ですよ。というか、今のところ仕事はありませんのでゆっくり休んでください』
『やったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』
若干、レイチは可哀想な目でハブ⋯⋯もといホドを思い浮かべた。確かに彼ミレニアム設立当初あたりからあるが故に⋯⋯かなり可哀想な思いを浮かべていた。
『⋯⋯⋯⋯⋯ということよ。レイチ?』
そう思いながらも、ちゃんとリオの話を聞いていた。
「つまり、ハブの監視を行いつつ、ゲーム開発部の身辺調査をすればいいのですね?」
『そういうことよ。じゃあ、失礼するわ』
そうしてブチッと通話が切られ、部屋に静寂が残る。ヒマリとネルの目には、炎が宿っていた。
「次会った時は⋯⋯」
「次出くわした時は⋯⋯」
「「完膚なきまでに叩き潰す(します)」」
その声は、重なりながらもこの部屋に響き渡った。
◇◇◇◇
同時刻、別の場所でも動きがあった。ミレニアム廃墟、エンターの研究所である。
「お疲れ様でした。ステルスロイドさん、ドリルロイドさん」
「お疲れ様でしたぁー!はぁ〜疲れた」
「えぇ〜!お疲れ様でした〜鏡をさっそく移しましょう〜」
そうして、机の上に置かれているノートパソコンを開いて、そこからステルスロイドがコードを伸ばしてそのパソコンに鏡をインストールする。
エンターが使用するノートパソコンとはまた違うノートパソコン。一旦、過去のゲマトリアのデータはこちらに移送しておいたのだ。
そして、アリスはその隣においてあるタブレットを手に取る。それは、アリス・エスケイプのマスター、エンターに言われたことであった。
『エデン条約編に入ったら、貴方にもメタロイドを作ってもらう必要があります。その関係で、メタウイルスのデータのコピーとそれに対応するタブレットの作成、及び私のノートパソコンと似たような機能を付与しましたので、よろしくお願いしますね』
そう。そのタブレットとは特命戦隊ゴーバスターズにて、本物のエスケイプが使用していたタブレットである。神秘と科学の結合。無名の司祭の技術を取り入れたエンターに不可能は多分ない。
計画にも必要になるが故に、それが作られるのをワクワクしながら待っていたのだ。
「ふふっ♪これでやっと本筋の計画に関われます!全ては我がマスターのために、キヴォトスの滅びを無くすために」
その顔は、ニヤリと機械とは思えないほどに感情的に笑っていた。
エデン条約編から、アリス・エスケイプもメタロイドを作り始めます。
何でもありか!!とか言われそうですが、無名の司祭の技術と神秘と科学の結合によるものは大体頭のおかしいことは大体できるのでこれくらいいいやろ。
複製とかいう意味不明すぎるやつもあるんだからさ