ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを   作:エンター・■■■■

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予約投稿を間違えて明日にしてしまっていたので初投稿です


私の作品でゴーバスターズを見始めた人が出てきて嬉しい!


Mission31 ミレニアムプライス

 

 

 鏡争奪戦の後、結果的には、鏡はセミナーに再度押収、セキュリティをガチガチに強化するという形に収まりました。と言っても主犯がここにいては意味がないのですがね。

 

 そして、モモイたちに確認した結果、G-Bibleは『ゲームを愛しなさい』とだけ。

 

 あと、色んなボタンを押したらなんか色々出てきたらしく、少しだけムカついたとのこと。多分私がG-Bible作ったら間違いなくそうしますね。だって面白いんですもん。

 

 それはそうとして、ネル含むC&Cはゲーム開発部&先生と戦ったとのこと。そして、今は研究所にてエスケイプと共にミレニアムプライスを待っています。

 

 

「それで、どうでしたか?美甘ネルは?」

 

「うーん、そうですね⋯⋯⋯確かに強かったのですけど、体力を消耗させていたので、こちらとしては余裕でした。でも、万全の状態でやったら分かりませんけどね」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯成る程、やはりドリルロイドとメガゾードを向かわせて正解でしたね」

 

「同じ接近戦でも、タイプが違います。あれはオラオラタイプです」 

 

「無駄無駄とか言ってませんよね?」  

 

「えっ、なんで分かったんですか?」

 

「言ったんですか⋯⋯」

 

 

 アリス・エスケイプは単純な戦闘訓練に加えて、pathによる繋がりで預言者同士による高速演算、そして私による戦闘指揮によって頭のおかしい程にレベルアップしています。多分、他の学園最強レベルにも引けを取らないでしょう。

 

 

「でも、鏡を返してあげたときは少し爽快でしたね」

 

 

 と言うかエスケイプいつの間に煽り散らかしていたんですか⋯⋯確かに帰ってきた時妙にスッキリしている感覚がありましたがまさかネルに煽りという名の喧嘩を売っていたとは⋯⋯

 

 別に私は何も言いませんが、パヴァーヌ2章の時に相対させませましょう。有無は言わせませんよ?エスケイプ?

 

 

「そういえば、ミレニアムプライスはどうなるんですか?」

 

「そろそろ始まるみたいですよ」

 

 

 そして、備え付けられているテレビをつけてチャンネルを変え、ミレニアムプライスの番組に移す。お、丁度みたいですね。関係ない話ですが、私はリアルタイム派です。

 

 

『これより、ミレニアムプライスを始めます!司会及び進行を担当するのは私、コトリです!』

 

「えっ、この人がするんですか?聞いた情報だと説明で日が暮れるとか聞いたことがある気が⋯⋯⋯」

 

「大丈夫ですよ⋯⋯⋯多分」

 

「心配になりますね⋯⋯」

 

 

 解説のコトリさん⋯⋯⋯もとい、エンジニア部のコトリ。説明だけで日が暮れる程に長く、かなりの情報量を叩き込むことで有名な人です。

 

 因みに私はそれについていけますし、なんなら補足、質問も出せます。確かそれで日が暮れて次の日まで没頭して話したこともありましたっけ。懐かしいですね。

 

 

『今回は、これまでのミレニアムプライスの中でも最多の応募数となりました』

 

『おそらくは生徒会の方針変更により、部活動維持のために【成果】が必要になった影響だと思われます!』

 

「へぇー確かマスターはセミナーでしたよね。どうしてそうなったんですか?」

 

「そうでもしないと、部活が増えに増えて学校が耐えきれなくなるんです。一時期『プラモデル研究会』に加えて、『プラモデル研究会研究会』という部活作って予算を多くいただこうと画策した生徒がいましたからね。Gênant⋯⋯あの時は本当に苦労しました」

 

「もうそれ屁理屈じゃないですか。研究会つければいいってものじゃないですよ?」

 

「多分コユキが悪戯でやったんでしょうけど⋯⋯まぁ、後で鉄拳制裁しましたが」

 

「妥当ですね」

 

 

 本当にあの時は苦労しました。何ですかプラモデル研究会研究会って。研究会並べればいいってものじゃないんですよ?ホントに。

 

 

『昨年の優勝作品であるノアさんの【思い出の詩集】は、本来の意図とは少し違った様子でしたが⋯⋯その刑而上的な言葉の羅列が、ミレニアム最高の不眠症に対する治療法として評価されました』

 

「懐かしいですね。ノアとユウカの前で朗読したことありましたっけ。ノアの悪戯の復讐として」

 

「マスター結構えげつないことしてません?」

 

「仕方ありませんよ。そこにそれがあったんですから。顔を赤らめたノアは可愛かったですよ」

 

「マスターのアホ」 

 

「どうして今罵倒したのですか?」

 

 

 確かあの時は、偶然壁ドンみたいな状況になって、それをからかったノアに対して復讐として目の前で朗読したんでしたっけ。ノアのあの顔は本当に見ものでした。カメラで撮って保存したかったです。

 

 

『今回も、【歯磨き粉と見せかけてモッツァレラチーズが出る持ち歩きチーズ入れ】、【ミサイルが内蔵された護身用の傘】⋯⋯【ネクタイ型モバイルバッテリー】、【光学迷彩水着セット】、【ちょうど缶1個なら入る筆箱型個人用冷蔵庫】⋯⋯』

 

「『ミサイルが内蔵された護身用の傘』ですか⋯⋯結構役立ちそうですね」

 

「Je vois⋯⋯護身用でも奇襲に使えると。私も一つ貰いましょうかね⋯⋯というか変なの多すぎじゃありません?」

 

「ミレニアムってそういうとこじゃないんですか?」

 

「否定出来ないのが辛いですね」

 

 

 というか一つ疑問に思ったんですけど、『歯磨き粉と見せかけてモッツァレラチーズが出る持ち歩きチーズ入れ』って何ですか。何処に需要があるんですかそれ。  

 

『ネクタイ型モバイルバッテリー』とか『ちょうど缶1個なら入る筆箱型個人用冷蔵庫』とかならまだ、大分妥協しても需要がありますけど⋯⋯

 

 

『そして!今キヴォトスのインターネット上でセンセレーションを巻き起こしている、スマホでマルチプレイが楽しめるゲーム、【テイルズ・サガ・クロニクル2】などなど!』

 

「えっ、アレ新作出たんですか?演算をバグらせる程凄まじいあのクソゲーオブザイヤーのアレの?」

 

 

 すっごいガタガタ震えた声と指でテレビを指差しながらこちらを向くエスケイプ。しかも何やら顔が少し青褪めている気がします。

 

 あぁ、確かに口調崩壊させたのテイルズ・サガ・クロニクルでしたね、まぁ、これでなんとか話しやすくなったので結果的オーライですが。

 

 

「と言っても前の意味不明な言動などの演算処理が不可能なものはないですよ。アレは楽しかったです」

 

「そっ、そうなんですか⋯⋯私は遠慮しておきますけど」

 

 

 そうしてテレビを見る。ミレニアムプライスは今回三桁に及びましたが、たったの七作品。それが受賞なのですが、今回は私は裏側に携わる者。結果は知りませんが、特別賞を設けていることも確認済みです。

 

 

『まず!7位は光学迷彩水着セットです!』

 

「あれ、これマスターがメタロイドにした元の奴だったような⋯⋯」

 

「と言っても、プロトタイプですよ。まぁ、倉庫の不用品なので気付かないでしょう」

 

「それ、バレたら下着泥棒とか言われませんか?」

 

「⋯⋯⋯⋯念の為に複製しておきますか」

 

 

 正直、それがバレると少しだけなんかこう⋯⋯なんと言えばいいのでしょうか。なんか嫌な予感がするので複製しておきましょう。そういえば、7位の審査員については分かりませんが、何処か浦和ハナコ風味があるのは気の所為ではないでしょう。

 

 そうして、6位、5位、4位、3位、2位と次々の発表されていく。何でしょうか、ミレニアムにはホントに奇人変人がかなりいますよね。

 

 

『1位は!CMの後で!』

 

「これ、何故私もドキドキするのでしょうか」

 

Bien(さぁ)?同じアリスがあっちにいるからじゃありませんか?」

 

「そういうものなのでしょうか⋯⋯」

 

 

 そういうものなのですよ。というか、そろそろ解凍が終わった頃でしょうか。鏡をステルスロイドからインストールしてコピーしたあとに、ゲマトリアについての資料が入ったノートパソコンにぶち込んだのですが⋯⋯中々に厄介でした。

 

 メタロイド制作のノートパソコンと鏡を持ってしても、1時間以上は掛かりましたからね。どれだけ高性能なセキュリティだったのでしょうか。

 

 

「Hmm⋯⋯まだ時間は掛かりそうですね。終わる頃は大体ミレニアムプライスが終わったくらいでしょうか」

 

「1位⋯⋯⋯⋯ふふっ♪楽しみですね♪」

 

「何だか雰囲気変わりました?」

 

「気の所為ですよ♪」

 

 

 いつの間にそんな本来のエスケイプみたいな感じになったんですか⋯⋯⋯⋯⋯でも、少しだけケイちゃん風味もありますし⋯⋯ハイブリッドですか?可愛いですね。

 

『第1位は!!新素材開発部の!!』

 

「えっ、てことはゲーム開発部は⋯⋯」

 

Veuillez faire silence(静かにしてください)まだ、続きはありますよ?なにせ、ゲーム開発部ですからね」

 

 

 

 


 

 

 

《 ()()()・ゲーム開発部部室》

 

 

 もうそこはホントにお葬式ムードになっていた。まぁ、簡単に言えば7位以内に入らず、ゲーム開発部は廃部確定したと確信してしまったからだ。

 

 だが、そんな時にユウカとレイチとマキがガチャっとドアを開けて、喜びの声を上げてゲーム開発部を祝福しようとしていた。それにゲーム開発部は困惑する。

 

 

「えっ、何この反応。結果見てなかったの?」

 

「あぁ⋯⋯ディスプレイ破壊されちゃってますよ。多分1位の時点でヤケクソになって破壊したからその先を見れなかったのでしょう」

 

「け、結果?」

      

「私たち、7位以内に入れなくて⋯⋯」

 

「あぁ⋯⋯成る程ね。ちゃんと最後まで見たほうがいいわよ」

 

 

 そうして、ユウカがスマホを見せると、ゲーム開発部の全員は一斉にそのスマホを覗き込む。すると、そこにはとんでもないことが言われていた。

 

 

『ミレニアムプライスはこれまで、生徒たちの才能と能力で作られた作品に対し、【実用性】を軸に据えて受賞を行ってきました。これはより良い未来を求め、実現していくという趣旨に基づいています』

 

 

 それは、前までのミレニアムプライスにおいての言葉。実用性、それがとても重視されていた。それが、未来へ繋がるからと、そう信じて。

 

 

『しかし、今回の作品の中には、新しい角度から【実用性】を感じさせてくれるものがありました。とあるゲームが実際に、懐かしい過去をありありと思い出させ、未来への可能性を感じさせてくれたのです』

 

 

 それは、『ゲーム』に対する言葉。過去のゲーム⋯⋯つまりはレトロゲーム。そして、ゲーム開発部とそれは繋がりがあった。それにゲーム開発部は希望を持った。

 

 

『よって、私たちはこの度、異例の選択をすることにしました』

 

 

 それは、今までにない『例外』の言葉。過去のミレニアムプライスにおいて、そんなものは無かったのだ。今回が初であり異例の受賞。それは⋯⋯⋯⋯

 

 

『今回は【特別賞】を設けます、その受賞作品は⋯⋯ゲーム開発部の【テイルズ・サガ・クロニクル2】です』

 

「ええっ!?嘘ッ!?」

 

「一体何が起きて⋯⋯」

 

「ホントに⋯⋯?」

 

 

 それを見たモモイ、ミドリ、ユズは驚きの声を上げる。それは思っても見なかった新しい形の受賞。それは一筋の希望が、ゲーム開発部存続へと繫がった瞬間だった。

 

 

『レトロ風という時代を超えたコンセプト、常識に縛られず次々と想像を超えていく展開、一見してそれらとマッチしそうにない不可思議な世界観⋯⋯と最初は困惑の連続でしたが⋯⋯』

 

『新しい世界を旅して、一つ一つの新たな絆を結びながら、魔王を倒しに行く⋯⋯そういったRPGの根本的な楽しさが、しっかりと込められた作品だと思います』

 

 

 それは、ゲームそのもの。根本的なRPGにおいての感想。昔は、今とは違ってレトロゲーム、それも2Dのものであり、懐かしさを感じさせるもの。それが評価されていた。

 

 

『プレイしながら、かつて初めてこのゲームに夢中になった頃の思い出を、鮮明に思い出しました。そういった点を評価して、この作品に⋯⋯⋯』

 

『今回、ミレニアムプライスの【特別賞】を授与します』

 

 

 

 その言葉に、ゲーム開発部の皆は呆然としていた。ミドリは声にもならない声を、モモイは涙をグショグショにして、ユズとアリスは涙目になる。

 

 そして、ユウカとレイチとマキがおめでとうの声を出す。

 

 

「本当におめでとう!その、私たちもプレイしてみたの。決して手放しに面白かったとは言えないけれど⋯⋯独特な感覚を味わえた」

 

「本当に、懐かしい感覚を思い出させてくれました。これで良いんですよね?了解

 

「モモ、ミド!あたしも『TSC2』やってみたよ!すっごい面白かった!今ネット上でも大盛り上がりだよ!ヴェリタスの調べだと、有名アイドルの名前より、『TSC2』の検索数の方が多くなってるってさ!」

 

 

 それは、ゲーム開発部にとって、待ち望んでいた言葉。称賛の言葉を、目の前で実際に聞ける日が来たのだ。それに嬉しさ混じりの声を漏らして、ミドリたちが言う。

 

 

「ほ、ほんとに⋯⋯?」

 

「確認しました!3時間前にアップした『テイルズ・サガ・クロニクル2』は、先ほどまでダウンロード7705回、合計3821個のコメントが、付いていましたが⋯⋯」

 

「ミレニアムプライスの発表以降、約26秒でダウンロード回数が1万を超えました」

 

「えっ!?」

 

 

 それは、驚きの連続であった。

 

 

「コメントも約500個追加、言葉のニュアンスからして否定的、疑惑のコメントが143個、肯定的・期待のコメントが333個、残りは不明、もしくは評価を保留しているコメントです」

 

「う、ううん!?そ、それって私たち駄目ってこと!?」

 

「ううん、そんなことはない。見て。今同率で、一番多くの共感をもらってる、2つのベストコメント⋯⋯」

 

 

 そうして、ユズの持つスマホに皆は覗き込む。それは好奇心など、様々な感情が含まれていた。

 

 

『Ent:Très bien!実際にプレイするかどうかは少し迷いましたけど⋯⋯今はこのゲームに会えて良かったですよ!頑張ってくださいね!merci!』

 

『Kotoha0507:これまでのミレニアムに対して、偏見を持ってしまってました。冷静さと合理性しかないというミレニアムの生徒たちへの偏見は、今回のミレニアムプライスと、この【テイルズ・サガ・クロニクル2】を通じて無くなったと断言できます』

 

 

 それを見てゲーム開発部一同は本当に驚きの顔になっていた。自分たちが作ったゲームが評価された。この事実に、嬉しさが紅潮していたのだ。

 

 

「てことは!廃部にはならないんだよね!?」

 

「そうね、あくまでも『臨時の猶予』だから。正当な授与ではないし、生徒会としてはまた来学期まで⋯⋯ゲーム開発部の部室の没収及び廃部を、『保留』することにしたの」

 

「大体はユウカさんが言ってくれましたがまぁそういうことです。ですが、あくまでも猶予ですので、気合入れてくださいね」

 

「貴方たちのおかげで小さい頃のことを思い出せたわ。ありがとう。それじゃあ、部室の延長申請とか部費の受取処理とかは必要だから落ち着いたら生徒会室に来てね。じゃ、また後で!」

 

 

 そうして、レイチとユウカは部室から離れていくと、モモイが両腕を上げて、途轍もない大声で、喜んだ。

 

 

「やったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 そして、喜び、励まし合い、色んなことをして寝静まった夜。ゲームに突然電源がついた。

 

 

『システム作動⋯⋯⋯準備完了。システム作動。プログラムをセット』

 

『Divi:shon⋯⋯⋯』

 

『AI-1S⋯⋯いえ、アリス⋯⋯私の、大事な』

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 場面は戻って研究所。

 

 

「⋯⋯⋯⋯これにて、パヴァーヌ編第一章。レトロチック・ロマンは完ですね」

 

「さぁて、次はエデン条約編ですか⋯⋯色々と準備を始めましょうかね」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯そうです。まだ()()、よろしくお願いしますね」

 

 

不穏な空気は、まだまだ漂っている。

 

 







ブルーアーカイブNEXTMission!


「マエストロ⋯⋯一緒に協力しませんか?」

「全く、君という奴は⋯⋯⋯」

「あなた、何か勘違いしていませんか?」 


次章『地獄と天国が混ざるエデン条約編!』

Ready!GO!
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