ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを 作:エンター・■■■■
ベアババァについては、最初(最初のゲマトリア会議)ではゴミじゃなくてちゃんと誠実に対応しようとしたんだけど、最初の対応見て「あぁ、こいつは駄目だな」ということを悟っているため、もう彼女は只の舞台装置としか見ていません。
因みに、その他のゲマトリアのメンバーや生徒、先生はちゃんとした人として見ていますし、ゲマトリアメンバーに至っては尊敬しているということを念頭に置いておいて欲しいです。
てなわけでほんへどうぞ
《side先生》
『クリーナー』さんと共に掃除して結構な日数が経過した。あれから、模試をやったり、ハスミと話したり⋯⋯⋯様々なことが起こった。
それで、今とある人に誘われてそこに来ていた。
「わぁっ、水がはいってるー!」
プールに水が入り、そこではしゃぐ女の子。桃色の髪をしていて、背中には翼が生えている。ティーパーティーのトップの一人、『聖園ミカ』
「あはっ、ここに水が入っているのなんて久し振りに見たなー。もしかしてこれから泳ぐの?それともみんなでプールパーティー?」
“お待たせ。用件をお願いしたいな”
その目を少しだけ鋭くしてミカを見つめる。それを気にせずにミカは話し始める。
「先生は大丈夫かなーって」
「にしてもナギちゃん、随分入れ込んでるみたいだねー。こんな施設まで貸し出しちゃって」
そうして見るはここ。合宿している場所。トリニティのお嬢様学校とはいえ、このような大型の施設を一部活貸し出すには大きすぎるだろう。
「所で、合宿の方はどう?遠いのを良いことに、何か楽しそうな事してたりしない?例えば皆で水着パーティーとか!」
⋯⋯⋯⋯生憎だけどそんなのする暇ないんだよぉ⋯⋯。というか、私だって遊びたいよ!!こんな水が溜まってるプールなんて久し振りだからめいいっぱい遊びたいのよ!!まぁ駄目だけど。
にしても、こんな時にティーパーティーのお偉いさんが来るってことはなにかある。確実に。警戒心は今MAX HAZARD ON!だよ。そんな姿を見て、ミカは少しだけ震えて言う。
「そこまで警戒しちゃうのはちょっと心外だなー。私こう見えても飴細工のように繊細なんだよ?」
「所で、食事はどうかな?お菓子とかお茶とか送ろっか?」
もう凄いくらいの鋭い目でミカを見つめる。早く本題入ってほしいな。今は補習授業部のことでめいいっぱいなんだ。
「⋯⋯ふふっ、ごめんね。先生も長い前置きは好みじゃないみたい。じゃあ本題に入ろっか」
あっでも、私の独断専行という言葉をミカが付け加える。一体何が目的なんだ?
⋯⋯⋯エンターのせいで色々疑うようになっちゃったじゃないか。でも、それのおかげで色々と助かる部分があるからなぁ⋯⋯それはそれとして!
「先生、ナギちゃんから取引とか提案されなかった?」
“取引?”
「そう、『トリニティの裏切り者を探して欲しい』とか」
その言葉に私は沈黙してしまう。それはドンピシャだったからだ。でも、私が黙るということは肯定と捉えられてしまう。まぁ、正解だからもう隠す必要もないか。
“誘いなら断ったよ”
“私は、生徒たちの味方だから”
「へぇ⋯⋯⋯じゃあ、私の味方っていうことでもあるの?」
“勿論。ミカの味方でもあるよ”
先生というのは、生徒を守る存在。生徒を教え、導く存在。だからこそ信じる。それが先生の在り方だった。だが、それは表裏一体である。良い点でもあり、弱点でもあるということを先生は知らなかった。
生徒の味方とは言えども、場所、そして場面によって大きく変わる。例えそれが揺らがないとしても、
「わーお。そりゃすごいや」
「でもさ、それって」
ーーー誰の味方でもないってことでしょ?
その言葉は、私の胸に突き刺さった。決意が大きく揺らぎかける言葉。それを、私は知らなかった。だが、その先で私は思い知らせることになる。その言葉が、いかに足らなくて、いかに甘い言葉だったかを。
そして、黙った私を見てミカは喋る。
「ふぅん?まぁいっか。別に今は関係ないし」
「じゃあ本題に入ろっか。補習授業部の中にいる『裏切り者』が誰なのか、教えてあげる」
その言葉に私は驚いた。目の前のミカが、裏切リ者の正体を知っている⋯⋯?じゃあ何故ナギサに話さないんだ?何故私にだけ話そうとするんだ?そんな思いが頭の中を支配する。
だが、間髪入れずにミカは話す。
「ナギちゃんの言う『トリニティの裏切り者』、必死に探して退学にさせようとしているその相手」
「その名前は⋯⋯⋯⋯って言おうと思ったんだけど」
「そこにいるの、誰?」
そうしてミカが睨むのは私たちの近くにあるプールの反対側。そこには、誰もいない⋯⋯筈だった。
「何もしないならこっちから仕掛けるよ」
そうして、ミカは自身の銃を取り出してそこを攻撃する。すると、辺りがまるで熱のように歪み始めてその姿が見える。
透明なビニール素材のような身体を持ち、所々に白色のアーマーが付いている。右腕にはミレニアムのロゴが、左肩には角張ったハートのマークが刻まれている。
そして右腕に装着された巨大なアサルトライフルと左腕に持つ剣。
ステルスロイドがそこにいた。
そして、ステルスロイドの弱点は熱。例え水が近くにあったとしても、一瞬の解除は免れない。そしてそれを認識した2人は即座に戦闘態勢にはいる。
「あれ、何か知ってるの?」
“多分あれは初めましてだけど⋯⋯その似たような奴とは戦ったことがある”
「分かった。やろ⋯⋯っか」
だが、話している隙に奴には逃げられてしまったようだ。一体何が目的だ?エンターが刺客を送ってくるということは確実に何かある。その裏切り者についての何かが。
「うーん、逃げられちゃったかぁー。改めて話そっか。先生」
「補習授業部の裏切り者は⋯⋯白洲アズサ。だよ」
場面は変わって、エンターの研究所。そこでは、エスケイプが人を駄目にするソファーで寝っ転がらっていた。そして、エスケイプがエンターに問う。
「マスター、補習授業部の裏切り者が白洲アズサということは分かりますけど、そもそも何であんなにアリウスはトリニティとゲヘナを敵視するんですか?」
「そうですね⋯⋯先ずはトリニティについて言いましょうか」
そして、ノートパソコンを開いて見るは『ゲマトリア』のログ。過去のゲマトリア⋯⋯もとい、『対・絶対者自律型分析システム』を構築する組織に支援していた組織。そのログをディビジョンシステムから回収してログを確認し、それを見せた。
「ここにある通り、トリニティというのは沢山の学園が集まってできた存在です」
「第一回公会議、そのログが残っていました」
可能性的に、過去のゲマトリアは学園も支援していたのだろうか。分からないことは多いが、そういうことなんだろう。もう何百年も前の話なのだから真偽は定かではない。
「アリウス、そこが最後まで反対していた学園です」
「⋯⋯⋯⋯それが、あの荒廃した」
「えぇ、10年前まで紛争が起きていたらしいですからね」
それは、私が転生する前の話。10年前までは彼処でも紛争が起きていた。血で血を洗う戦争。それが10年前までのアリウス。だが、それを収めたのが
「ベアトリーチェ。ということですか」
「C'est exact。あの馬鹿は、今の世代の子たちに恨みをトリニティとゲヘナに向かわせました」
「エデン条約、それは第一回公会議の再現のようなもの。『戒律の守護者』を顕現させるためのものに過ぎません」
「そして、彼女はトリニティとゲヘナを滅ぼして陣地を広げようとしている。色彩を利用して自身を崇高へと至らせる為に」
「マスターがセイアさんと手を組んだのは⋯⋯」
「あの馬鹿の企みを崩す。それのためでもありますし、この世界の分岐点でもあります」
そう、この世界⋯⋯いやブルーアーカイブというものにおいて、このエデン条約編は大事な分岐点となる。色彩を一度、呼び寄せなければならないのだ。そうでもしないと、この世界は破滅の道へと向かい始める。
「エデン条約編というのは非常に複雑なのですよ。思惑が交差し、誰かを疑う。そんな悲しいもの」
「トリニティ、ゲヘナ。そしてアリウス。過去に起きたもの、過去に勃発した戦争。その確執は果たして、自身のものなのでしょうか」
「もしかしたら『植え付けられている』可能性だってあるのに」
それは、トリニティがゲヘナを、ゲヘナがトリニティを嫌う理由。校風の違いなどからそれを連想していたが、それ自体が思い込みだとしたら?もしかして、戦争が起きて、それが原因で仲が悪い状態がずっと続いているのか⋯⋯
だとしても、その確執はどうやって連れてこられたのだろうか。始めは些細な出来事⋯⋯もしかしたらしょうもないちっぽけなことから始まったのかもしれない。そこから戦争が始まり、停戦したが仲の悪い状態が続き⋯⋯それが受け継がれてしまったのかもしれない。
何故嫌いなのか⋯⋯『野蛮だから』とか『気品がない』とか『ドス黒い』とか。真反対の校風だからとは言え、分かり合える道だってある筈なのに。それをしない。戦うことしかない。
「そういうの、私は嫌いです」
「Parce que⋯⋯皆、同じ『人』なんですから」
「⋯⋯⋯」
それを聞いたエスケイプは黙ってしまった。“完璧”を追い求める理由は話してくれない。だけど、何かを失っているということだけは何となく察することができていた。
「辛気臭い話は辞めにしましょう。で、何時まで聞いているつもりです?セイアさん、ミネさん」
私は徐にそのドアの方を見る。普通に光で出てくる影で分かるんですよ?そうしていると、ミネさんがコンコンとノックしてドアを開ける。
「すいません。セイア様がどうしてもと言うので」
「覗き見FOXですまない。君に用があってね」
用件を簡潔に言えば、エデン条約編での大量の分岐点。それの全てを隈無く探し出した結果、私と似たような世界は見つからなかったとのこと。
多分、平行世界が消えてしまっているか、それとも色々とあるか⋯⋯⋯⋯
「というか、どんだけ予知夢してるんですか。体調不良な筈ですよね?」
「ふっ、その位など気合で⋯⋯」
「セイア様は無理をなさっています。救護しても行くと聞かないので渋々です。セイア様、忘れないでください」
「⋯⋯体調不良なら休んでください」
「エスケイプもそう言ってますし、休んでください」
そう言って彼女をジト目で見る。
今回、百合園セイアがヘイローを破壊されたということになっている。コピーロイドに血ノリ持たせて、死体を再現しつつ本人は私の研究所に移動。そして、コピーロイドも建物の崩れに紛れてエスケイプが回収して偽装工作は完璧。
【ナギサが探している『裏切り者』は白洲アズサのこと。アズサはアリウス分校の生徒で、ミカがトリニティに転校させたこと。その理由は、アリウスとトリニティの希望の象徴になってほしかったからだという。そして先生にはアズサを守って欲しい】
そういう事が、今ステルスロイドから言われたこと。現在はミカと先生の邂逅中。そうして、全てを聞き終え、全てを知っているセイアにとっては少しチクリとしていた。
そうして、居ても立ってもいられなくなってこちらに来たのだろう。予知夢という完全な理由を作って。
「確かにナギサとミカには申し訳ないですが、これも必要なことになってしまっています」
「介入するべき点は襲撃時のみ。中々に厄介だからね」
「疑問、そうでなくても普通に変装すれば良いのではないですか?」
「それだとナギサの疑惑が明後日の方向にオーバーフローしちゃうじゃないですか」
「⋯⋯その内、ナギサ様を“救護”しなければなりませんね」
ミネからの威圧感は凄まじい。特に救護においては。ミネが壊して他が治す、それが救護騎士団。そこの長を務めているからかその思いは人一倍多い。
まぁ、簡潔に言えば⋯⋯ミネは多分疲れているであろうナギサを“救護”するということだ。ナギサ、南無三。
「取り敢えず、ミカがクーデターを起こすまでは監視させますけど、ちゃんと戻っていってくださいね」
「⋯⋯わかった」
「少ししょんぼりしないでください。結局は夢の中で会えるのですから」
「現実で合ったほうがいいじゃないか」
「一応匿っていますけど居候なんですからね?忘れていませんか?」
「⋯⋯⋯⋯(目反らし)」
「Soupir⋯⋯まぁいいです」
私も、神秘を取り込んで強化するとしましょうか。
そうして、私はこの部屋から研究室へ向かった。
何故かついてきているセイアはケモミミをモフモフして眠らせた。
Q:なんでこんなに遅れてるの?
A:原作設定とか聖書とかを1から見直しつつストーリー確認とかで時間が溶けてるから。あと、書く時間がなぁぁぁぁぁい!!!
てなわけでドーモ=作者です
ほんとにもうちょっと本気でうわぁぁぁん!!