ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを   作:エンター・■■■■

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『guruukulu』様からタイトルのファンアートを頂きました!

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おいおい、カッコいいタイトルロゴじゃねぇか。最高だぜ

時系列的には先生が曇ってるエデン条約調停式の日の前日です。


vol3 エデン条約編第3幕&4幕 『襲撃と悲しみの鎮魂曲』
Mission41 前日の会議


 

 

 

 エデン条約調印式。

 

 それは、トリニティとゲヘナの長きに渡る因縁を終わらせるために生まれた条約。連邦生徒会長が直々に提案し、行方不明になったが故に頓挫仕掛けていた条約。

 

 

「やれやれ、ベアトリーチェから契約を持ちかけられたと思ったら、武器を製作しろとは⋯⋯」

 

 

 エデン条約調印式のちょっと前、ベアトリーチェから契約を持ちかけられた。正直に言えば断りたかったが、アリウスとの関係やマエストロとの協力関係にて渋々と言った形で了承した。

 

 時間がなくとも渡すものは渡した。

 

 そう、シンゴウアックスを。

 

 

「Madameはシンゴウアックスを渡した意味を知らなそうですからねぇ⋯⋯⋯まぁ、知らないことは罪ではありませんし、そもそも別世界のものですからね」

 

 

 シンゴウアックスとは言えども、ちゃんと原作遵守である。流石にベルトの構造などは知らないため、ベルトなどは作ることは不可能に近いが、小物のシフトカーなどは作れる。尤も、勝手に動いてくるわけじゃないが。

 

 

「正直、やろうと思えばモーフィンブレスなどは作れそうですけどねぇ⋯⋯⋯」

 

 

 そうだとしても、かなりの時間を要する。だから半ば諦めかけていたというのが事実としてある。

 

 転送技術やメタロイド、メガゾードの製作などはロボットの設計図を一から製作することやメタウイルスをプログラムしたりなど簡単なことは多いが、モーフィンブレスなどはそうはいかない。

 

 転送技術をフル活用しつつスーツを作り出し、武装も作り出さなければならない。やろうと思えば再現出来なくはないが、作る理由もない。

 

 

「モーフィンブレスに関しては、ゴーバスターズのスーツがなければ実現できませんし、そもそもユナイトに変身できますからそこまで必要でもないですしねぇ⋯⋯」

 

 

 そう、エンター・ユナイトに変身できる。ダークバスターは兎も角として、エンター・ユナイト⋯⋯もといエンターの怪人態ともいえるそれはかなりの出力を誇る。故に、必要などない。だから作りませんでした。

 

 話が逸れましたね。現在地はエデン条約調印式の会場⋯⋯もとい、トリニティの古聖堂の近くにあるビルの屋上。私が設置したトリニティに移動するためのマーカー。その場所に私とエスケイプは待機しています。

 

 今回ばかりはミサイルが来ることなどは先生たちに一切話しません。ミサイルを落とさせて被害を最小限に食い留める、それが私たちの任務。この日が、世界の命運をかけるものになります。

 

 

「もしミサイルを撃ち落としたり、仕掛けをしていたらMadameが何をしでかすか分かりませんからねぇ⋯⋯面倒くさいものです」

 

 

 理由はこれに限ります。あのゴm⋯⋯ベアトリーチェはミサイルを撃ち落としても何か手を残しているのは確定でしょう。ならば敢えてミサイルを落とさせて被害を最小限にするほうが効率がいいし最も合理的です。

 

 百合園セイアさんは苦虫を噛み潰したような顔をしていました。流石に決断をさせたのも酷でしたが、もし既定路線から外れたら何が起こるか分からないこの世界において難しいもの。

 

 ただ、ミカとナギサには話したいとそう言っていました。渋々私も了承しましたが⋯⋯⋯

 

 多くの血が流れる。いや⋯⋯

 

 

「何を迷ってるんですかエンター。私はとうの昔に決断したでしょう」

 

 

 私はあの日、ゲマトリアに入った日に決断したんです。完璧になると。そのために世界を救うと。その転換点でもあるこの日の被害を最小限にして滅びを阻止すると。

 

 

「⋯⋯⋯⋯」

 

 

 ゲマトリアに入った日⋯⋯何故か、何かが重なっているような気がします。何か、忘れている。欠けたデータの中にそれも入っているのかもしれない⋯⋯はぁ。

 

 

「早く、欠けたデータを取り戻さなければ。あるかどうかも分かりませんけれど⋯⋯⋯」

 

 

 パヴァーヌ一章から全く見つからない。それどころかバグラーによる人海戦術を以てしても欠けもかけらも見当たらない。もしかしたらMajestéのところにあるのかもしれないか、もしくはもうなくなってしまっているか⋯⋯⋯もどかしいです。本当に。

 

 

「監視していればいずれデカグラマトン編が来ることでしょう。その日にもしかしたら⋯⋯」

 

 

 先生たちが見つけるかもしれない。私では見つけられなくても、ご都合主義の塊である先生ならば見つけるかもしれない。そんな可能性を胸に秘めながら。 

 

 

「準備はまだ終わりではない。行きますよエスケイプ」

 

「了解しました。マスター」

 

 

 その言葉と同時に、その2人はビルの屋上から消えた。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 エデン条約調印式の前日、ミカ、ナギサ、セイアの3人はテラスに一堂に会していた。ミカは一応牢屋にぶち込まれたとはいえ、色々な工作や根回しによってその噂などは消えかかっていた。

 

 じゃあ誰に罪が着せられたって?簡単な話だ。あんな大音量でクーデター中に音楽を流していたら自然とそいつがヤバイやつか主犯格かと思わせる。

 

『ピアノロイド』エンターが作りしメタロイドが一つ。そのおかげでミカの罪は消えかけていると見ていいだろう。尤も、ミカが何を思っているのかは知らないが。

 

 腹を割って話し合ったあの日にはミカの謝罪も含まれていた。勿論、セイアやナギサもだ。もう腹の探りあいは辞めよう、そんなものを胸に秘めながら彼女⋯⋯もといセイアは話す。

 

 

「すまない、こんな忙しい中集まってくれて」

 

 

 セイアが重々しく声をかける。だが、その顔色は悪かった。まるで何かを恐がっているような、悲しみで押しつぶされそうな顔をしていた。

 

 

「セイアさん、一体どうされたのですか⋯⋯?」

 

「セイアちゃん⋯⋯」

 

 

 2人も、そんなセイアを見て重々しい顔をしていた。彼から聞かされたことは本当に何がどうしてそうなるのかは理解するのに時間がかかったけれど、腹を割って話したときに色んなことを聞いた。

 

勿論、彼女の能力⋯⋯予知夢について。そして、紡がれたその言葉は予想以上に大きいものだった。

 

 

「先に言っておこう。この条約の締結は確実に失敗する」

 

「「!?」」

 

 

 その言葉に、ミカとナギサは驚いた。中立である彼女が、この条約は失敗すると言ったのだ。そう、予知夢持ちである彼女が、だ。ナギサとミカは困惑の声を出した。

 

 

「⋯⋯え?」

 

「へ?」

 

  

 というか、困惑の声を出さないほうが無理がある。だが、こんな時でも調子に乗るのがミカだった。ミカはトリニティ随一のゲヘナ嫌い。そのためか、嬉々とした反応をした。

 

 

「やっぱり!ゲヘナは野蛮だから無理だったんだよ!」

 

「⋯⋯⋯っ、そんな⋯⋯」

 

 

 だが、セイアはそんな彼女たちを見て溜め息を漏らした。ナギサは分かるがミカはどうしてこうも⋯⋯という少しばかしの呆れも含まれていた。

 

 少しだけ怒気を含んだ声でミカを制止する。

 

 

「ミカ、調子に乗るのもいい加減にしたまえ」

 

「えっ、でもエデン条約は締結できないんでしょ?だったら⋯⋯」

 

「そんな単純な話ではないんだ。エデン条約が締結されないのはあちらのトップが騙されたせいではあるが⋯⋯それ以上に深刻な事態なんだ。締結以前に、死人が出る可能性がある」

 

「「!?」」

 

 

 死人、その言葉に2人はまた驚く。平和の祭典に死人が出るなどあり得ないと言いたいのだろう。だが、そんなものはセイアの真剣さによってなくされていた。

 

 そして、次のセイアからだされた言葉は予想以上に大きいものだった。

 

 

「ミカ、君にも関係のある話だ。明日、エデン条約の締結できない理由は⋯⋯アリウスの襲撃によるテロだ」

 

「⋯⋯⋯は?」

 

「うそっ⋯⋯」

 

「ミサイルによる古聖堂の爆撃。それによるテロだ。今『協力者』⋯⋯いや、エンターと言ったほうがいいだろうか。彼にも被害を最小限にするように手を組んでいるが⋯⋯」

 

「君たちに話したのは他でもない。アリウスを止めるのを手伝ってほしい」

 

 

 突然にして話されたこと。それは予想以上のもの。ナギサは頭を抑えて、ミカは目を見開いて固まっている。無理もないだろう、アリウスによってエデン条約は止められ、アリウスとの平和を願っていたミカは聞けるはずがなかった。

 

 

「アリ⋯⋯ウスが⋯⋯?」

 

 

 当然、聞けるものではないだろう。誰よりもアリウスと仲良くしたいと願っていた彼女からしたら耳が痛くなる話なのはセイアが一番理解している。

 

 様々な未来を予知夢として観測して、観測して⋯⋯吹っ切れていたというのもあるが、エデン条約調停式においてはセイアにとっても大事なことだ。

 

 

「正確にはアリウスを裏で支配している屑のような大人がそれを引き起こしたと言っても過言ではないだろう。奴によって、アリウスは⋯⋯」

 

「ゲヘナとトリニティ。両方に恨みを持っている⋯⋯いや、植え付けられている」

 

 

 2人は黙ってセイアの話を聞いていた。アリウスは想像以上に⋯⋯根が深く、辛く、苦しいものであったことをセイアから聞いた。

 

曰く、10年前まで紛争が起きていたと。

 

曰く、その屑のような大人がそれを鎮めたと

 

曰く、その大人が紛争で生き残った子供に虚しいという解釈を捻じ曲げた言葉を植え込み、トリニティとゲヘナに恨みを持たせるように仕向けたと

 

 それは、原作開始前にエンターから聞いたアリウスの真実そのもの。それは、2人にとっては途轍もなく重いものであることは間違いなかった。

 

 

「前に、私には予知夢があると言っただろう?」

 

「う、うん⋯⋯」

 

「アリウスは接触したミカが私を痛めつけるということを好機に思い、私の予知夢というその大人の計画最大の弊害を消そうと画策した。私たちのほうが一枚上手だったからいいものの、それがなかったら確実に今もなお眠っていただろう」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯」

 

「今日、今話したのは他でもない。エデン条約調停式の襲撃⋯⋯その被害を食い止めたい」

 

 

 それは、願ってもいない言葉。というか、その話をするにあたってそういうことなのはナギサは察せるだろう。ミカは兎も角としてだ。ナギサはセイアに問う。

 

 

「先生には⋯⋯?」

 

「先生には伝えていない。それについてはエンターに制止されている」

 

 

 その言葉にセイアは首を振った。ナギサとミカはエンターについて色々と聞いていた。

 

曰く、私を救ってくれた恩人であると

 

曰く、不可思議な能力を持っていると

 

そして⋯⋯何かを背負っていることも。それも、セイアには想像出来ない何かを背負っているということを。

 

 

「彼曰く、『先生にとっても決意を固めることになるものですから』らしい。彼が何を思っているのかは知らないが、何か思惑があるのは間違いないだろう」

 

「兎も角としてだ。予知夢で様々な未来をみた結果、これが一番良い判断だと理解した。最悪の未来は⋯⋯」

 

「トリニティ、ゲヘナ、アリウス、そしてシャーレの先生。全てが死に至ることだ」

 

 

 その言葉に息を呑む。予知夢と言いながらどれだけの未来を見たのだろうか、どれだけの暗闇の未来を見てきたのか。ナギサとミカには想像もつかなかった。

 

 

「だからもう一度言おう、アリウスを止めるために手伝ってくれ。頼む」

 

 

 そして、セイアは頭を下げた。その覚悟はどれほどのものなのかナギサとミカは察せるほどには覚悟が伝わった。だからこそ2人は目を見合わせ、頷きセイアのほうを向いた。

 

 

「セイアさん、私たちがそんなに薄情に見えましたか?当然協力します」

 

「セイアちゃん、私も責任ってやつ?があるからさ。協力させて。私もアリウスがそんなことになってるのは知らなかったからさ⋯⋯⋯」

 

 

 当然、トリニティを守るためでもあるしアリウスと和解したいというものもある。当然、『責任』だって存在する。

 

ナギサは疑心暗鬼に陥っていたためか皆に牙を向けてしまった。

 

ミカはアリウスの現状を知らずに和解しようとしていた。

 

セイアも予知夢の怖さから逃げようとしていた。

 

3人とも一定数責任があり、結果的にクーデターが引き起こされ、そしてエデン条約調停式においてはテロを起こそうとしている。 

 

全てはすれ違いで起きたこと。一つのほころびから広がった疑心暗鬼と闇。それが解消された今だからこそできることでもあった。その言葉にセイアは安堵していた。

 

 

「ふぅ、これで一安心だ。もし協力を仰げなかったら説教しようと思っていたからね」

 

「ちょっと待って、セイアちゃんそんなに私のこと信用してなかったの?」

 

「ミカについてはゴr⋯⋯ちょっと分からないことかもしれなかったからね」

 

「へぇ〜?そんなに潰されたいんだ?」

 

「やめたまえ、やめてくれ」

 

 

 少しだけ遅いアイスブレイクをしつつも、セイアは話す。

 

 

「先に言っておくが、救護騎士団にはもう連絡を取っている。どちらかといえばミネが即座に動くだろう」

 

「シスターフッドについては協力体制を整えてはいるが、あくまでも調べ物をしてもらうだけ。とは言えども、サクラコは何か察しているようだけどね」

 

 

 それは協力を仰いだこと。シスターフッドは兎も角として救護騎士団に連絡を取れたのはデカいだろう。ナギサは何かを決意したような顔をしてセイアに向き合う。

 

 

「正義実現委員会には私から通達しておきます」

 

「頼んだ。ミカにはゲヘナ、トリニティのどちらともを避難させるのを手伝ってほしい」

 

「⋯⋯え?」

 

 

 ミカはその言葉で止まった。もう一度言おう、彼女は随一のゲヘナ嫌い。クーデターもゲヘナが嫌いだからこそ起きてしまった事だから。トリニティは分かる。だがゲヘナを助ける事については意義を申そうとした。

 

だが、それを見計らったかのようにセイアは言う。

 

 

「ミカ、有無は言わせない。もし、ミカがゲヘナを嫌い助けようとしなければ⋯⋯」

 

「そうだね、私はトリニティから逃げてまたエンターの所で隠居でもするか、飛び降り自殺でもしようか」

 

「え?」

 

「私はそのくらいの覚悟だ、ミカ。頼む」

 

 

 飛び降り自殺⋯⋯その言葉を聞いた途端、ナギサは固まりミカはまた目を見開いた。セイアは夢の中で様々な未来を観測した。その中でのミカを説得する最適解を編み出していた。

 

それがこれだ。

 

 

「⋯⋯⋯そこまで言うなら」

 

「セイアさん?二度と飛び降り自殺なんて言葉を使わないでください。また何時ものように、ミカさんにロールケーキをぶち込ませていただいたように、セイアさんにもぶち込ませていただきますよ?」

 

「あ、あぁ。分かった」

 

(圧がすごいな)

 

 

 ナギサはセイアの方を向いて笑顔で言い放ったがその目は笑っていなかった。ていうか笑うわけがなかった。

 

 

「さてと、エンター。先生たちを頼むよ」

 

 

 それは、何処かにいるであろうエンターに対しての言葉。

 

 

 そして次の日。

 

 

 アリウスによるテロが始まった。

 

 

 






先生に伝えたほうが良いんだろうけど伝えたら先生が決意出来ないからね。彼女はまだまだ曇らせるよ


先に聞いておこう。パヴァーヌ編第二章の先生たちにとっての攻略難易度を聞いておきたい。

  • MAX HAZARD ON!(最小)
  • アークの意思のままに
  • ハイパー無慈悲ー!エクゼーイド!
  • 逢魔時王必殺撃!!(最大)
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