ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを 作:エンター・■■■■
「この雨だって絶対止むよ。そしたら青空になる。今だってこの雨を降らせてる雲の向こうには、どこまでも青い空が広がってるんだ」
仮面ライダークウガより
『仮面ライダークウガ』五代雄介
ブルーアーカイブ・エデン条約編
『青春の物語』
雨が降る。ザァザァと流れ落ちてその傷に染み込む。だがその勢いは、その顔は衰えずに鋭い眼光を向けている。名を白洲アズサ。そして相対しているのはアリウススクワッド。
だが、その傷は限界で⋯⋯アズサは倒れ伏してしまった。
「何故だ。何故そこまでして足掻こうとする?そこに何の意味がある?何をしようと、証明しようとしている?」
だが、アズサはその傷で、その痛みに耐えながらも立ち上がる。人殺しになる、エンターに戻れると言われても、決めたものは変えられない。
だからこそ、これを言う。
「例え虚しくても、足掻き続けると決めた」
その言葉はサオリには理解し難いものだった。いや、理解出来るわけがなかった。アズサのような、眩しい、眩しい存在には。目を向けれない、目を背けたい。そんな思いが木霊する。まるで、それは⋯⋯温かみを求めてるようで。
矛盾しているというのは、サオリは薄々分かっていた。だけど、認めたくもなかった。まるで、それは、サオリ自身がアズサに嫉妬しているようなものだと、言ってるようなものなのだから。
「そこに、何の意味がある!!!」
その言葉を否定するようにサオリはアズサに向かって銃弾を放つ。アズサはその痛みに耐えながらもなんとか避けようとするが、何発か当たってしまい、倒れそうになった。
だが、その倒れるアズサを制止するものがいた。
トリニティの制服、特徴的なペロロのバッグ。そして、涙目になりながらも雨に隠されながらも、しっかりとアズサを見ている者⋯⋯⋯⋯⋯
補習授業部部長、阿慈谷ヒフミその人であった。
「ヒフ、ミ⋯⋯?」
その後ろには、正義実現委員会、風紀委員会、そのどれでもない⋯⋯⋯補習授業部がそこにはいた。そのちょっと遠くには覆面を被った6人の生徒も見える。出る隙を伺っているようにも見えた。
「なんだ、お前は」
「通りすがりの普通の生徒、トリニティの生徒です」
それを言った瞬間、覆面を被った生徒たち6人は少しだけ目を細くする。今、意見は、心は合致するだろう。まぁ主に『お前普通なのか⋯⋯?』という凄い当然のことを聞いているのだが。
「なんで、ヒフミ⋯⋯普通の人はこんな所にはいちゃいけない⋯⋯」
「⋯⋯はい。確かに、私は普通で平凡です」
だが、今さっきのとは違う。5と書かれた紙袋を被りヒフミはアズサのほうを見る。
「見てください、この恐ろしさ!!アズサちゃんと並んだって、全然見劣りしないほど不気味でしょう!!こっちの方が恐ろしくて怖いと言う人だっているんです!!」
「⋯⋯ひ、ヒフミ?」
アズサは困惑の声を漏らした。当然だろう、普通なのだから来てはいけないと言ってるのに紙袋を被って「私は普通ではありません!!!」とデカデカと言っているのだから。
当然その真意を知らないアズサ、アリウススクワッド、補習授業部は全員揃って困惑していた。見る人が見ればヒフミが壊れたと言う人もいるかもしれない。
「だから私たちは違う世界にいるなんてありません!!」
「同じです!だから一緒にいられます!!」
「だから世界が違うだなんて、一緒にいられないなんて⋯⋯そんなことを言わないでください!!」
一歩、一歩と確実にアズサのほうへ近づいていくヒフミ。その勢いは、その気迫はアズサを変えるに等しいものでもあった。
「私は、アズサちゃんのそばにいます!!」
突然だが、『覆面水着団』というものをご存知だろうか。
知る人ぞ知る、ブラックマーケットの噂である。
曰く、銀行強盗初陣にして1億を勝ち取った猛者だと。
曰く、覆面を被って行動していると。
曰く、本来はアイドルだが、その実態はブラックマーケットが恐れる義賊であると。
曰く、曰く、曰く⋯⋯⋯⋯そんな噂が絶えないもの。ブラックマーケットで噂され、一時期波乱と混乱を巻き起こした伝説の義賊。
それが覆面水着団。
エンターもそれには面識があった。主にバーナーロイドで追いかけ回したという第三者から見て「何をやってるのだろうか」と言わしめるものなのだが。別のもので例えるとするなら青鬼とたけしみたいなものだ。
だが、まぁそんな作り物らしきモノを見てアズサは嘘だろうと、優しい嘘なのだろうと思い声をかけた。だが、それはすぐに覆えされることになる。
「誰が嘘だって!?」
そんな声とともに。
そうした瞬間には、後ろには5人の生徒が集結していた。全員が覆面を被り1、2、3、4、6と被り物を被っている。アズサは目を見開いてまた困惑した。
「うへ〜何だか凄いことになってるねぇ⋯⋯」
「ええっと⋯⋯『ファウスト』さん!助太刀に来たよ!!」
その突然の出現にハナコは高速で頭を回転させる。そして、一つの結論へと至った。
「あの覆面⋯⋯まさか!」
その他の者は何が何だか分からずに困惑していた。そうしていると1の覆面を被った者、『小鳥遊ホシノ』こと1号はニヤリと笑みを浮かべながら口を開く。
「目には目を、歯には歯を。無慈悲に、孤高に、我が道の如く魔境を征く⋯⋯」
「ん、それが私たちのモットー」
「普段はアイドルとして活動していますが、夜になると悪人を倒すグループなんです♧」
「私は初の初陣!!さぁ張り切るよー!」
「先輩、言葉が重なっています」
「ひどい!?」
え、本当なのかこれは⋯⋯?と言いたげな目線を送るアズサ。明らかにカオスすぎた。
『覆面水着団のリーダーであるファウストさんのご命令で、集結しました!』
その反応は個々によって違った。本当に実在したんだ⋯⋯やら要警戒対象だ⋯⋯⋯やら。それを見る者たちは奇跡を目の当たりにするかのように。夢を掴み、星を取る。それこそがアビドスの軌跡なのだから。
「あら、集まってるみたいじゃないの」
「はぁ⋯⋯ここまで来たらとことんやるしかないか⋯⋯」
「はわわわ⋯⋯」
「あははっ!面白そうなことになってんじゃん!」
「おやおや、集結していますねぇ〜!」
別方向からもまた声が聞こえて、覆面水着団、補習授業部、アリウススクワッドがその方向を見る。その4人と一つの機械は敵意を向けながらも冷静にその場を見納めていた。
『便利屋68の皆さん⋯⋯!』
「困ってるでしょう?助太刀に来たわ!」
どんどんと、集結していく仲間たち。
ある場所では正義実現委員会が。
ある場所では風紀委員会が。
そして、補習授業部の者たちがいる場所にも先生が合流した。
そう、アリウススクワッドは包囲された。無限に増殖するユスティナ聖徒会がいるとはいえ、如何せん数が多い。
そして、それを眺めるものがいた。
「そういえば、エンター。一つ聞いてもよろしいでしょうか」
曇り空に覆われたビルの屋上、雨が降っていた場所では4人の者たちが集まっていた。黒服、ゴルコンダ、デカルコマニー、エンターである。
「どうしました?Monsieur黒服?」
「貴方の神秘⋯⋯いえ、こう言いましょうか。貴方の中にある
「ええ、そうでしょうが⋯⋯」
「もし、彼女が今から何らかのことをするのであれば。と思いましてね。この状況、何かが起こらないわけがないことは承知済みです。もし、これを見越したのでは?と思いましてね。未来を見据える力があるとはいえですが」
それは『興味』の言葉。それにエンターはゴーグルを外しながら、そのゴーグルをタオルで拭いてゴーグルを付け直し、真実をしっかりと伝える。
「偶々⋯⋯とは言い難いですね。必然的なのかもしれません。なにせ、彼女たちは運命を変える力を持っています。とは言えどもエデン条約の時は、ですがね。それも、この場面での『主人公』のテクストを持ちうる彼女たちならば尚更。そうでしょう?Monsieurゴルコンダ?」
「えぇ、彼の者は『生徒』のテクストを持つただの生徒。そして『主人公』のテクストを持ちうる者たち。ですが、その神秘の輝きは計り知れません。そう、それがキヴォトスのテクスチャが固定されていようと、ね」
「そういうこったぁ!!!」
「⋯⋯ほら始まりますよ」
そうして、彼らは眺める。
補習授業部の、阿慈谷ヒフミのほうを。又の名を、『主人公』のテクストを持ちし唯一無二の平凡で優しいアウトローな生徒を。
だが、この状況をアリウススクワッドは当然警戒していた。ミサキはサオリに視線を向けながら周りを目でグルリと見渡して状況を確認する。
「これはちょっと厳しいんじゃない?リーダー?」
サオリは背中に装着しているシンゴウアックスを手に持ち替えてアズサ達に向けてまさに射抜いて殺してしまいそうな視線を向ける。
「知ったことか。無限に増殖する『ユスティナ聖徒会』の前では等しく無意味」
「⋯⋯いや、むしろ好都合だわ、アズサだけでなく、この場全員に思い知らせてやれ。この世界の真実を」
――――――殺意の憎しみに満ちたこの世界で、あらゆる努力は無駄なのだと
――――――足掻こうと何の意味もない、全ては無駄なのだと言うことを!!
それは、まるで自分自身にいい聞かせるようだった。
『vanitas vanitatum. et omnia vanitas』
全ては虚しい。そう言い聞かせているように。
でもそれを彼女らは許容しない。怒りも憎しみも全て抱えて引っ括めて、それでも尚話し合う。それが『友』であり、分かり合おうとする者たちなのだから。
「アズサちゃん、私は今すごく怒っています。とぉーっても怒っています」
「でも、それ以上に無事で良かったです」
ヒフミが零したのは安堵の言葉。エンターが助けてくれたとはいえ、死にそうになって、殺そうとして。泣きたくなりそうなぐちゃぐちゃな顔になっても、それでも生きてくれてよかったとヒフミは心の底から安堵した。
「でも、その怒りは元々アズサちゃんのせいではありません」
「ですが、あの方たちには怒っています。殺意?憎しみ?
それがこの世界の真実とかそれを強要して、全ては虚しいと言い続けてきましたが⋯⋯⋯⋯」
「それでも、私はっ!!!」
雨が降ってもなお、傷ついてもなお足掻き続ける心。
「アズサちゃんが人殺しになるのは嫌です⋯⋯」
一歩前でも必死に手を伸ばし続ける心。
「そんな暗くて憂鬱なお話、私は嫌なんです」
『人殺し』の罪を背負う物語。憂鬱な物語。それを真っ向から否定する強き心。
「それが真実だって、この世界の本質だって言われても、私は好きじゃないんです!」
夢に手を伸ばして必死に手を掴み取る人を信じ支え合う勇気の心。
「私には、好きなものがあります!」
それはペロロを愛する一筋の心。
「平凡で、大した個性もない私ですが⋯⋯自分が好きなものについては、絶対に譲れません!」
それは愛する物への言葉。
「友情で苦難を乗り越え、努力がきちんと報われて⋯⋯!」
それは、補習授業部での出来事。クーデターでの出来事。それを『友情』と『努力』で切り抜けたこと。
「辛いことは慰めて、お友達と慰め合って⋯⋯!」
それは、とある者にも突き刺さる言葉。記憶を失った彼にとっても、記憶を失う前にとっても大事な、大事な言葉。
「苦しいことがあっても⋯⋯誰もが最後は、笑顔になれるような!」
その光は、その神秘の輝きは更に増していく。
「そんなハッピーエンドが私は好きなんです!!」
それは仮面ライダークウガの、五代雄介の心。『人を笑顔にする』その心ととても良く似ていた。
そして、曇り空が晴れていく。
「誰が何と言おうと、何度だって言い続けてみせます!」
悲しみの鎮魂曲は今尚も鳴り続ける。
だが、それはもう終わりだ。
「私たちが描く物語は、私たちが決めるんです!」
その瞬間、阿慈谷ヒフミは『主人公』のテクストを持ちしものへと至る。
「終わりになんてさせません、まだまだ続けていくんです!」
曇り空は晴れる。何処までも暗くて悲しい雨の空は無くなる。
憂鬱が消え、そこには何が残り、生み出されるのか。
簡単な話だ。
「私たちの物語⋯⋯!」
「私たちの、
ここから先は生徒たちが紡ぐ
ハッピーエンドの物語へと、繋がるのだ。
次回『青春宣言』
最近ウルトラマンzとジード見たら神秘融合機・メガゾードとかいうウルトラヤベーの思いついてしまった。つまり何を意味する?メサイアロイドが出てくる可能性が出てきたってことだよ
先に聞いておこう。パヴァーヌ編第二章の先生たちにとっての攻略難易度を聞いておきたい。
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MAX HAZARD ON!(最小)
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アークの意思のままに
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ハイパー無慈悲ー!エクゼーイド!
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逢魔時王必殺撃!!(最大)