ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを 作:エンター・■■■■
エデン条約編のEDを想像してみたら『青空になる』が思い浮かんだ。
こんなに合ってる曲早々ないと思う。
てなわけでほんへどうぞ
「私たちの物語⋯⋯!」
「私たちの、
そうして、天を指さし宣言するヒフミ。それは正に主人公の風格。神秘の極致。一人の生徒が起こした絆と絆によって起きた些細な軌跡が紡がれて生まれた奇跡。
“ここに宣言する”
“私たちが、新しい
その宣言は連邦生徒会長の代わりに宣言されたもの。エデン条約を発起させた連邦生徒会長に代わって連邦生徒会のシャーレが宣言した。
そして、ユスティナ聖徒会が混乱し始める。
先生たちが宣言したエデン条約機構。そしてアリウスのエデン条約機構。2つあるその機構が同時に存在し相対しているのだから。サオリは、シンゴウアックスを握る力を強くして鋭すぎる眼光をヒフミたちに向ける。
「ふざ、けるな」
「ふざけるな!!認められるか!!」
それは、怒号だった。サオリはずっと、ずっと嫉妬していた。陽だまりにいるアズサのことを。自分自身に虚しいと言いながら抗うアズサのことを。なんで、アズサはそっちにいるんだと言わんばかりの眼光を。そして、それが爆発した。
「何処までも虚しい、その筈なんだ!!ハッピーエンド?そんな言葉で世界が変わってたまるか!!!」
「何も信じられない、こんな世界を変えたとでも言ったつもりか!!!ふざけるな、ふざけるな⋯⋯!!夢のような話を⋯⋯!」
「えっ、呼ばれた!?」
「こんな状況で呼ばれるわけないじゃないですか。何言ってるんですかユメ先輩」
「ホシノちゃん酷いよ〜!」
「⋯⋯見られてますね。少し行ってきます。ちゃんともどってきますから」
「えっ!?いっ、いってらっしゃい?」
ずっと、小さい頃からアリウスに過ごしていたサオリは、知っていた。大人の理不尽さを、憎しみを、恨みを、苦しみを。小さい頃からいるヒヨリやミサキを守るために奔走した日々を。虐げられた日々を。
だからこそ、許せなかった。
そして、先生は口を開く。
“私ね、ちょっと前まで悩んでたことがあったんだ”
それは自重するように、皆を見ながら言う。
“大人とか、子供とか、信じれば変わるようなちょっとした悩み”
“それで、決めたんだ。先ずは寄り添って信じてみるって。そして、貴方たちの⋯⋯生徒たちの夢を助けたいって。心から願う夢を。笑顔を見たいんだ”
それは、先生の決意。夢を助けたい、夢を応援したい。そんな願いを、そんな希望を先生は信じた。
「全ては虚しい⋯⋯そう思っていた、筈なのに」
「どうしてなんだッ!」
「どうして!!」
それは、心からの叫びだった。過去の怨恨、過去の闘い。それによってずっとずっと誰も助けてくれず、ずっとずっと寒かった。あの時、ご飯をくれたあの手は暖かかったのに、それでも冷めてしまう。
斧を持つ手が震え力を込めていく。怒りでもあり、悲しみでもあり、憎しみでもあり⋯⋯⋯そんなぐちゃぐちゃになった感情がサオリの中を支配していた。
「どうしてそんな夢を見せるんだっ、そんな希望を見せるんだ!!!そんなもので腹は膨れない!!寒さだって凌げやしない!!」
「夢だと!?希望だと!?笑顔だと?じゃあ何故、私達はあれ程までの苦痛を味わった!?数百年前の誰かも知らない怨恨を背負わされて!!その罪を押し付けられて!!
「なんで、なんでなんだ!!!」
それは、アリウスの出来事。過去の、『聖女バルバラ』がいなくなった⋯⋯⋯⋯いや、『卒業』した後に起きてしまった悲劇。争いが争いを生み、悲しみが悲しみを生み。それが何十年も何百年も続き今に至る。家族⋯⋯今の仲間たち、アツコ、ヒヨリ、ミサキ、そしてアズサ。小さい頃からいる家族たち。それを守ることのできない深い深い絶望。
それを今、吐き出した。
サオリは思え返しながら吐き出す。
もしも、ヒフミのハッピーエンドがサオリたちにも適応されるのなら。もしもその幸福が来るのなら。どれほど良かっただろう、どれほど苦しまなくて済んだだろう。
そんな
『皆をバラバラにさせてあげたくない。成長を見届けたい』
そんな小さい頃からの細くなって、砕け散ってしまいそうな願いがあったから。死ぬことなど到底出来なかった。だから叫ぶしかない。この理不尽を、この辛さを、この悲しみを、この何とも言えない、怒りの感情を。
ベアトリーチェ⋯⋯あの女に身を挺して守り抜いてもまた傷つけられる。そのモノを見てもう涙は枯れていた。代わりに残ったのは深い深い絶望と細く、砕け散ってしまいそうな絆だけだった。
だから、サオリは叫び、否定する。
目の前のことを。
見せてほしくない、その
「そんな、甘いことをっ!!」
“確かに、甘いよ”
それを返したのは先生だった。
“手を伸ばせる範囲なんて限られてる。無闇矢鱈に伸ばしたって空振ったりすることだってある”
“人と人が完全に分かりあえるなんて不可能なのは百も承知だよ。自分自身が甘すぎることなんて誰よりも承知さ。貴方達に何があったのかは知る由もないし、見当だってつかない。それでもね、私は寄り添ってあげたい”
“私は、生徒の事を信じたい。悪い事なら寄り添い、罪を認識させて、未来を見届けたい。だって、私は”
―――――――生徒の事を信じたい。そして信じてるから
“だから、止めなきゃいけない。罪を犯したのなら、尚更。もう止められなくなって、制止する人がいなくなったその先は、血で血を洗う
その気迫に、サオリは口元を歪ませながらも押し黙った、
やられたから、やり返す。傷付いたから、傷付け返す。その果てに待っているのは殺し合い⋯⋯それも血で血を洗う戦争。
今も尚、自分達が足を踏み入れようとしている領域。其処に入ってしまったらもう、戻っては来れない。他者の命を奪うと言う途轍もなく重い罪悪を背負う事になる。
過去にも、それがあったように。ある人が自分のせいで冷たくなって、喋らなくなって、そして記憶を失って。何もかもを忘れて一からリセットされて。その罪と罰を忘れロールプレイをしている者のように。
トリニティ、ゲヘナの生徒が傷ついたからトリニティやゲヘナの生徒はアリウスの生徒を恨み傷つけた。アリウスの生徒は傷つけられ恨みを持ったから、トリニティやゲヘナの生徒を傷つけた。それで恨みを持ったトリニティやゲヘナの生徒はアリウスを⋯⋯⋯
過去から今になるまで永遠に続く怨恨、永遠に続く血で血を洗う殺し合いの輪。
それを、止めるのは今しかない。
そして、ミサキとヒヨリがサオリに話しかける。
「リーダー、もうユスティナ聖徒会がまともに動作してない。ETOが2つになった時点で、戒律は意味をなくしつつある⋯⋯」
「残った聖徒会も、アンブロジウスも、もう⋯⋯」
「手札が、もうない⋯⋯私たちの負けだ」
それは、事実上の敗北宣言。戒律が書き換えられ、ETOが2つになりバグった結果⋯⋯そして覆面水着団、便利屋68、ゲヘナ風紀委員会、正義実現委員会、ティーパーティー、万魔殿。その全てが協力して、全てを薙ぎ払った。
そして、アズサはサオリたちの近くに立つ。
「サオリ、もう諦めて」
だが、サオリは⋯⋯⋯
「ふざ、けるな」
「ふざけるな⋯⋯」
「ふざけるなっ!!!」
もう、心が折れかけていた。いや、もうとっくの昔に折れていたのかもしれない。だが、ふらつく足取りでアズサのほうへ近づく。そのアズサのいる陽だまりを求めて。フラフラと、フラフラと。
アズサはその目を見て目を見開いた。
もう、砕けた心は濾過できなくて、涙は疾うの昔枯れて。もう一粒も流れなくて。アズサも同じ筈だったのに。同じアリウスで過ごしてきた仲間で、家族だったのに。『平等』な筈だったのに。その叫びは、その怒りは、その悲しみは⋯⋯まるで慟哭のようだった。
「どうして、どうしてお前だけなんだ⋯⋯!!」
「私たちは一緒に苦しんだ、絶望した!!灰色しかない世界に!!」
「全てが虚しいこの世界で、お前だけが
それは、紛れもない本心からの言葉だった。苦しみ、辛い思いをしてきたサオリの本心からの言葉は陽のあるこの場所に響き渡る。その場所はサオリとアズサを分断していた。
サオリは薄暗い曇り空に。
アズサは明るい青い空に。
まるでその場所が物語っているように。
「全て、否定してやる。アズサがしてきた何もかも!!!なにせ、全ては虚しいのだから!!!」
そんなことを、補習授業部は許す訳がない。ハッピーエンドを目指しているその者たちは許す訳がない。
「いえ、そんなことはさせません」
「私たちが合格したのも、そこまで頑張ったのも、無かったことにはならない!」
「例え虚しくても最後まで抗ってみせる」
―――――だから、もう負けない。
その言葉を火蓋に、戦闘が始まった。
《同時刻・ビルの屋上》
エンターたちは、その光景を⋯⋯神秘の極致を見届けた後、黒服、ゴルコンダ、デカルコマニーらは一旦帰還してエンターは見守ることにしていた。
だが、そんな時だった。後ろから足音が聞こえたのは。エンターはそっと振り向くとそこには⋯⋯
「うへ〜、やっぱりいたね」
桃色のアホ毛のある長い髪。その髪はまるで梔子ユメを想像とさせるもの。そしてその手には梔子ユメから受け継いだ盾と、自前の銃を持つ少女。そして、『キヴォトス最高の神秘』と『暁のホルス』の異名をもつ生徒。
名を『小鳥遊ホシノ』
その姿を見てエンターは即座に警戒する。
「何故、ここにいるのが分かったので?」
「う〜ん、なんとなく視線を感じてさ。おじさん、こういうのには勘付きやすいからねぇ〜」
「Êtes-vous sérieux⋯⋯他のメンバーはどうされたので?」
「ちょっと行ってくるって言ってこっちまで来たんだよ。後でまた合流するし」
小鳥遊ホシノの口調は何時も通りの軽い口調だが、その目はまさに鷹のように射抜くような鋭い目線。何をしていたんだ、とか何をしようとしていたんだ。とかそういうのを聞きたそうな目をしていた。だが、ホシノから出たのは意外な言葉だった。
「⋯⋯⋯この前はありがとね。説教してくれて。あの時、私もずっと怖かったから。説教しながら仲間がいるって言ってくれてちょっと嬉しかったんだ」
「ユメ先輩も助けてくれたし、返しきれない程の恩があるの。だから、本当にありがとう」
感謝の言葉。そして自重するような言葉。アビドス編にてホシノを一度説教したことがエンターにはあったが、感謝されるとは思ってなかった。エンターにとっては、心の内をホシノに漏らしただけなのだから。
「感謝される筋合いなどありませんよ。私は子供でもゲマトリアなんですから。というか、それを言うためだけにここへ?」
「!⋯⋯⋯うへ〜、やっぱりそういう所は先生と似てるんだねぇ⋯⋯ま、それもあるけどちょーっと違うなぁ⋯⋯」
ホシノは首を振りながらその言葉を漏らした。
「止めに来たの。エンターが今からすることは目に見えてるから。そして、この先も止めに行く」
「成る程、私を止めると⋯⋯恩を仇で返すおつもりで?そして、それが出来るとお思いで?」
「ううん、違う。ちゃんと恩は恩返しするつもり。だけど今は『
その言葉に込められているのはアビドスとしての小鳥遊ホシノなら恩返しをしたい。だけど、今は小鳥遊ホシノ個人だから。そして、もうこれ以上罪を重ねてほしくないからというホシノの願いだから。
「Je vois、c'est donc vous⋯⋯いいでしょう。かかってきなさい」
そして、エンターの右目が紅く光りその身体の周りに橙色のデータのようなものが周りに纏わりついた。赤を基調としつつ、エンターのテーマカラーである黒とゴールドが混ざり合ったカラーリング。
人間態の髪型を模したような意匠の上に、メカニカルなマスクが被さっており、特に目の周りが強化され、よりギラついた目。禍々しいが、スーツが細身で、スマートかつ優雅な印象を与える姿。
人間としての、アバターとしての優雅さと、機械的な凶暴さが同居した、不気味で洗練された見た目。
名を、『エンター・ユナイト』
『Unite』の名は『団結の意味』か、それとも『結合』の意味か。その姿を見てホシノは目を見開いた。
「その、姿は⋯⋯⋯」
「エンター・ユナイト。私の戦闘スタイルの一種です。さぁ、かかってきなさい。Étudiants d'Abydos」
同時刻、小鳥遊ホシノとエンターによる激戦が始まった。
運命の巻戻士本気でかっこいい大好き
先に聞いておこう。パヴァーヌ編第二章の先生たちにとっての攻略難易度を聞いておきたい。
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MAX HAZARD ON!(最小)
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アークの意思のままに
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ハイパー無慈悲ー!エクゼーイド!
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逢魔時王必殺撃!!(最大)