ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを   作:エンター・■■■■

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時系列はエデン条約編第3章が終わって1週間後。第4章がそろそろ始まる頃


Mission53 ゲマトリア会議・エデン条約

 

 

《sideエンター》

 

 

 エデン条約編3章辺りのゴタゴタも大体一段落つきました。どうもエンターです。セイアさんから今後の対策をしていたのですが

 

『アリウススクワッド⋯⋯いや錠前サオリか。彼女を見つけて色々聞いたら私に連絡してくれと先生に頼んだ。そろそろ、同盟関係もここまでかもしれないね。個人的には普通の関係で付き合いたいが⋯⋯監禁しても君はデータだから無駄なことはわかるのだがね。やはり君は本当に危なかっしいね⋯⋯⋯もうデータごと監禁してしまおうか

 

とのこと。いやはや、本当に助かります。聖園ミカの暴走も止められましたし、これでエデン条約編のバットエンドルートは大体回避したと言っても過言ではないでしょう。(後半は聞こえなかったものとする)

 

 まぁ、後はベアトリーチェ⋯⋯⋯いえ、マダム(笑)と称しましょうか。彼女がアリウススクワッドを殺してしまうと本当に今後において困るので対応に困ります。

 

 ⋯⋯⋯⋯なんで、今この話をしているのか?とかこれを聞いている人は思うんでしょうね。なんでか言いましょうか?

 

「要請によって、私は自分の力を貴下に貸したのは覚えているな?戒律を守護せし者を複製して、そちらの計画に付き合わせた件だ」

 

「ええ、とても感謝していますよ、マエストロ。お陰様で、私は領地で更に大きな力を得ることができました」

 

「私は貴下がそれを利用することは許可した覚えはない。そもそも、私の作品をそのように扱うことは許可していないはずだ」

 

 喧嘩、してるんですよ。マエストロさんとベアトリーチェの御二人が口論で喧嘩しちゃってます⋯⋯。もう空気が最悪です。まるで重力がここだけ6倍になったくらいです。ロールプレイとか言う以前にこれ収めないと収集付きませんってこれぇ⋯⋯

 

 まぁベアトリーチェが10割悪いんですけどねこれ。なんで相手の許可なく勝手にやってんですか。まぁ私も似たようなことしたことありますし、する予定ですけど。それにしても、開き直るのはちょっとどころかかなり良くない気がしますねこれ。

 

 エンターロールプレイもここまで来ると慣れてくるというもの。記憶を取り戻せば私のナニカに繋がるのでしょうけど⋯⋯鬼が出るか蛇が出るか。まぁどうせ私なんです。

 

 碌でもないことしでかしてるんでしょう。転生前に完璧追い始めてるんですから、どうせ過去の私もそれを遂行しようとしているんでしょうけど⋯⋯データとなってその記憶のバックアップがある今、確実に何者かが私に何かしたか、私自身が何かやらかしたか⋯⋯⋯⋯⋯

 

 まぁそこは関係のない話です。話を戻しまして、マエストロさんは『ユスティナ聖徒会』をベアトリーチェ自身の兵力に仕立て上げたことに怒りを覚えているようです。まぁ自分の開発したものが兵器にされるのはいい思いをしませんからね。

 

 転生前のダイナマイトの開発者のように、ね。

 

「まぁまぁ⋯⋯⋯御二人とも落ち着いてください。事を荒立ててはいけませんよ」

 

「そういうこったぁ!!!」

 

 2人の口論に、ゴルコンダとデカルコマニーが混ざる。こういうの静止出来る人って本当尊敬します。

 

「⋯⋯⋯⋯失礼しました。マエストロはきっと、普遍的な現象を通じて独創的な解釈をすることは、自分なりの表現方法と考えているのでしょう」

 

「しかし、マダムの立場では別段考慮する必要がない部分かもしれません。私たちは皆、この世界を解釈する方法が違いますから。そうでしょう、エンター?」

 

「ええ、私たちは物事の解釈の仕方が違います。違うのは当然と言っても過言ではないでしょう。だからこそリスペクトはして欲しいというものですけどね」

 

「――つまり、私がマエストロの武器を勝手に奪ったことが気に食わない、ということですね?」

 

 その言葉に一瞬シン⋯⋯と鎮まり返って、マエストロがギギギと木を動かしながらも言う。人によっては背後にメラメラと怒りの炎が燃え上がってるようにも、青筋を立てているようにも見えます。

 

「⋯⋯貴下が行うのは芸術ではない。そこには美学もリスペクトもなく、ただただ貴下に都合のいい兵器を生み出すだけの行為だ」

 

「何か、問題でも?それに、貴方だけではありません」

 

「黒服やエンターが提供した技術力も、ゴルコンダが解釈したテクストもそのように扱っています」

 

「私は貴方たちの芸術には興味は微塵もありません。『ゲマトリア』の一員になる頃から主張している話のはずですが」

 

 この瞬間、他のゲマトリアメンバーは確実にこう思ったでしょう。『こいつ本気で⋯⋯⋯』みたいな感じでしょうね。えぇ、私もそう思いましたもん。普通に兵器として利用されてそれを堂々宣言されて苛つかない奴いませんもんね。

 

 もう自身の額に手を添えたいくらいですよこれ。どうしようもなくゴミ、紛うことなきゴミ。燃えるゴミは月・水・金して欲しいですね本当。

 

 黒服は小さい溜め息をつきながらも、口を開く。

 

「クックック⋯⋯⋯その通りです。それはそれで良いのではないか、と私はそう思っています。あくまでも私は、ですがね。ですから身内の喧嘩は辞めましょう」

 

「彼女はキヴォトスに自分たちだけの領地を確保しています。私たちの計画にも最も重要な存在ですから」

 

「アリウス自治区ですね。あそこの生徒と学園を全て自身の支配下に置くのはまさしく偉業です」

 

 そのアリウスという言葉を聞いて、少しだけ思うことがあるんですよね。特に、マエストロから聞いたバルバラという言葉には特に。何か、何かとても大切なことを忘れている気がします。データでは表せない、何かを。

 

 だからこそ、アリウスに関わるのは必然的、でしょうね。

 

 というか、セイアさん。貴方覗いたら駄目だと言っているでしょう?一応夢の中の彷徨い方と入り込む方法、そして百鬼夜行自治区の精神移動まではできるようにはしましたけど⋯⋯本当に。

 

「黒服のアビドスは残念でしたが⋯⋯おっと、失礼。皮肉を言っているつもりではありません」

 

「ククッ⋯⋯お気になさらず。確かに惜しかったですが⋯⋯あの時は“先生”の存在は教えられたとはいえ、イレギュラーでしたので」

 

 

『シャーレ』、そして『先生』。その言葉を聞いた瞬間、ベアトリーチェの雰囲気が一段と重くなった。まさに、敵対してますよみたいな雰囲気を出して威圧する⋯⋯てか会議ですよね?銀行とかの会議とかじゃないですよね?半沢の直樹みたいな会議じゃないですよね?

 

「『シャーレ』⋯⋯例のあの者ですね。私たちの敵対者」

 

「そういうこった!!」

 

 シャーレの先生については意見が割れやすいのです。

 

「いえ、あの者とは敵対してはなりません。むしろ仲間として引き入れたほうが良いかと」

 

「私としても、芸術を理解してくれそうな人材だからな。私たちの理解者になってくれるかもしれない」

 

「Je suis d'accord。まぁ、私は完全に敵対しちゃってますけど⋯⋯入れるなら入れたほうがいいと思いますよ。メリット凄いありますからね」

 

 黒服、私、マエストロ、は引き入れたほうがいいと言う形⋯⋯いわば一回会ったことがあるか、間接的に関わったか⋯⋯どちらにせよ、先生を実際にこの目で見たものたちは賛成派となっています。

 

「私はまだ判断を保留していますが⋯⋯もし、ベアトリーチェのように私たちの一員となってくれるのなら⋯⋯」

 

 ゴルコンダ&デカルコマニーは様子見という判断ですね。彼らはゲマトリアの中でもメッチャ温厚で優しい人ですからねぇ⋯⋯しかも物語の考察者としても物凄いほどの考察力。ま、だからこその保留の判断なんでしょうね。

 

「愚かで怠惰⋯⋯醜い思考ですね。『シャーレ』の先生は必ず排除しなければなりません」

 

「説明が必要なようですね。ええ、折角ですので一つずつ順を追って話していきましょう」

 

 そうして話していくのはエデン条約編で起きたゴタゴタ。⋯⋯⋯てか、私この人の邪魔しかしてませんね。セイアさん助けましたし、ソウジキロイドに二重スパイやらせましたし、ピアノロイドで色々しでかしましたし⋯⋯

 

まぁ、協力してるのはあくまでもマエストロなので、そのついでという形ですが。

 

「聖園ミカがアリウス自治区を訪れて以降、彼女には多くのことを手伝って頂きました。そう、いわば聖園ミカは私にインスピレーションを与えてくれる⋯⋯ミューズとでも言いましょうか」

 

「『エデン条約』を利用して太古の威厳を確保するというアイデアも、預言の大天使を真っ先に排除すべきだという判断も、彼女のおかげで実現できたのです」

 

「預言の大天使については、そこのエンターに邪魔されましたが」

 

 ギロと言う目で私を見つめてくるベアトリーチェ。集合体恐怖症からしたらキモっと呼ばれそうなその目は私を凄い睨みつけて来ました。それに私はあしらうようにさっさと答える。

 

「その節はすいませんね、マダム。ですが預言は伝えさせませんでしたし、エデン条約襲撃の前のトリニティ襲撃についてはまだ桐藤ナギサが倒されるのは個人的にもデメリットが大きかったんですよ。それはお伝えできずすいません」

 

「⋯⋯⋯⋯本来なら預言者などという厄介な存在は排除するに限りますからね。珍しい技術を提供してくれたデカルコマニー⋯⋯いえ、ゴルコンダには感謝します」

 

 えっ、ベアトリーチェが感謝した⋯⋯⋯?天変地異でも起こるんですか?あっ、いやキヴォトスでは日常でしたか。あぁ、もう感覚バグりますね、てかデータが感覚でバグるってどういうことですか(自問自答)

 

「そういうこった!」

 

「私はテクストを提供しただけで、それを形にしたのはマダムですよ。それに⋯⋯逆にそれが足を引っ張っていませんでしたか?」

 

「えぇ、ですが生贄の体に埋め込んでおいた防御システムのおかげで助かりました。感謝します、黒服」

 

「⋯⋯クックック。無名の司祭の技術が役に立ってよかったです」

 

「そして、襲撃の際のメタロイド⋯⋯あの固有能力については目を見張るところがあります。私の邪魔しかしてくれませんでしたが、そこは感謝しますよエンター」

 

「⋯⋯⋯⋯えぇ、新たなインスピレーションを得られたのならそれでいいです。私自身も色々知ることができたので」

 

 わーお、本当に珍しい。ベアトリーチェさん私に対して嫌悪感凄いですからねぇ⋯⋯もしかしたら私が子供だってこと気づいてるのかもしれませんね。そうだとしたら辻妻が合うというもの⋯⋯まぁ、学園に所属していることは知らなそうですけど。

 

「そして、聖園ミカが最後にくれたインスピレーションが⋯⋯まさに『シャーレ』の先生についてのことでした」

 

「彼女が先生をトリニティに招待したので、私はその存在を認識し、考察できたのです」

 

 ベアトリーチェは元々、アリウス自治区などには興味はなくただ『秘匿された場所』だから興味があったとのこと。『トリニティ』や『ゲヘナ』に向けられた憎悪などどうでもいいとのこと。なんなら子供も使い捨ての兵器扱いですし⋯⋯やっぱりこの人⋯⋯いやいずれ舞台装置になる人ですけど嫌いです。

 

「アレが介入すると、私の持っている全ての意味が変わってしまいます。あの者は危険です」

 

「そして、気づいたのです。私の計画を果たすためには、真っ先に『先生』を消さなければならないということに」

 

「まさに、アンタゴニスト(絶対者)ですね」

 

 まぁ物語の筋書き的にそうなるのは必然的⋯⋯いえ、プレナパテスの世界線があるのです。注意は必要でしょう。このままいけばカルバノグは大丈夫でしょうけど。

 

「私の決定が気に入らないようですが――どうせ私たちは各々の目的を追求するための存在。貴方方に私を妨害する権利はないでしょう」

 

「⋯⋯えぇ、そのような権利はありません。思うがままになさってください、ベアトリーチェ」

 

 ただ、と言いながら黒服は人差し指をピンと立てる。成る程、今それを聞くんですか。

 

「貴方の計画というものがなんなのか、私たちに具体的に教えてくれたことはありませんでした。マダム、貴方はアリウス自治区で何をしているのですか?」

 

「祭壇を用意しています」

 

「祭壇⋯⋯?」

 

「貴方がアビドスでしようとしていたことと本質的には同じです。ただ、私は契約をする気は更々ありませんが」

 

 凄い重要なとこ省いていますねベアトリーチェ。まぁそれはゲマトリアの数少ない『違反』に入るから仕方ないんですけど。皆さんはもう知っていますけど。一応の確認と言う形なのでしょう。

 

「ほう、契約の代わりにですか⋯⋯本来その2つは変わらないと考えることも出来ますが⋯⋯それを実行する上で先生の存在が必ず邪魔になると?」

 

「えぇ、そうです。既に手は打ってあります。『スクワッド』が先生を処理してくれるでしょう」

 

 やはり、そうですか。

 

「廃棄しようとしていた消耗品ですが、先生を殺せば許す機会を与えると伝えました。彼女たちは断ることのできない提案ですから」

 

 やはり、私とあなたでは根本的に敵対するしかなさそうです。でも、それは前提知識によるもの。もし、記憶がないのなら⋯⋯間違いなく、私はロールプレイとして先生を確実に抹殺しようとしていましたね。というか、いつの間にか倫理感が欠如してしまっているんですね私。

 

「(まずいっ、先生が危険だ⋯⋯!早く報告をっ!)」

 

「⋯⋯どうやら、ネズミが入り込んでいるようですね」

 

 あのバカ⋯⋯!だから無闇矢鱈に見るなとアレほど言ったのに⋯⋯⋯⋯!計画がもう破綻しちゃいましたよどうしてくれるんですか!!

 

⋯⋯⋯仕方ありません。もうこれは一種の賭けです。セイアさん、貴方は絶対に『百鬼夜行の大預言者』に会ってください。できれば、速やかに。

 

「ここに?ここには我々以外誰も⋯⋯」

 

「少々話しすぎたようです。私はこれで帰るとします」

 

 そうして、扇をパチンと鳴らしてくるりと背を向けて帰るベアトリーチェ。そして、ベアトリーチェが完全にいなくなったことを確認して、私は皆さんに声をかける。

 

「やはり、そうでしたね。ボヤかすと思っていました。後は手筈道理にいきたいのですが、よろしいですか?黒服、マエストロ、ゴルコンダ、デカルコマニー?」

 

 そう言うと、皆さんは少し考え始めました。一番最初に話したのは、黒服。

 

「えぇ、祭壇⋯⋯アリウスのバリシカにある祭壇と見て間違いないでしょう。そして、彼女は『違反』を起こすでしょう。我々の天敵『色彩』を呼び寄せるというね」

 

「あぁ、物語として運命付けられている⋯⋯いわば舞台装着とはいえ、実際に聞かないと分からないことも多くあるからな。ただ、私は賛成だ」

 

「私にとっては彼女は同胞なのでそういうことはしたくはありませんが⋯⋯ですが、彼女はいずれそういう事をするなら、致し方ないです」

 

「つまり⋯⋯⋯⋯」

 

「ベアトリーチェをメタロイドにして『破壊』する。ということで宜しいですね?」

 

「そういうこった!!!!」

 

 さぁ、私の進化の礎となってください。ベアトリーチェ。

 

 さて、あのバカを起こすために私も神秘使って導くとしましょう。百鬼夜行のあの場所についてはゲマトリアのログにありましたから。

 

 私の数少ない『仲間』ですから。私にとって、かけがえのない大切なものなんですから。

 

 セイア、待っててください。預言の権能は失われてしまう可能性がありますけど、百鬼夜行の預言者に会えば、色々と知れるはずですから。

 

 ログを見た限りは⋯⋯⋯百鬼夜行の預言者、クズノハは私のことを知っているみたいですからね。

 






ゲマトリアメンバーからのエンターについての評価

黒服→結構話の合う後輩。アビドスの一件で契約持ちかけて色々とお世話になった。彼のエネトロンについては電力削減などで非常に役立っている。

マエストロ→新たなインスピレーションを与えてくれる人。技術が素晴らしいが何処かユスティナ聖徒会と似ている雰囲気がある気がするとのこと。

ゴルコンダ&デカルコマニー→中身は違えど同じテクストを扱う者同士仲がいい。個人的にキヴォトスや漫画などの考察を一緒にして盛り上がるくらいにはくっそ仲がいい。新たな視点をくれるから更にいい。

ベアトリーチェ→嫌い。ただ、技術には目を見張るところがあるので利用できるものは利用しようというスタンス。一回エンターがアリウススクワッドの所に出向いてきたのでわざと殺してパソコンとカードを奪ってしまおうと画策した。

先に聞いておこう。パヴァーヌ編第二章の先生たちにとっての攻略難易度を聞いておきたい。

  • MAX HAZARD ON!(最小)
  • アークの意思のままに
  • ハイパー無慈悲ー!エクゼーイド!
  • 逢魔時王必殺撃!!(最大)
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