ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを 作:エンター・■■■■
今までメガゾードのαとβを逆に覚えていたというやつ。γはちゃんとしてたのにどぉして⋯⋯?
誤字脱字報告ありがとうごさいます。本気で助かります
改めて新しくなった特異現象調査部の部室。ヒマリとエイミ、そして先生はそこで集まっていた。レイチにリオに進言してもらうように言ってもらったが、レイチの目が死んで
「また隠し事が増えるんですか⋯⋯何でもかんでも私を介しすぎです。ちょっとは疑ってください」
とぼやいていたのをヒマリは忘れないだろう。またレイチを弄るネタが出来た⋯⋯⋯とニッコニコで部室に帰ってきてエイミが少しキモいよと言われるくらいにはニッコニコしていたからである。
まるでノアである。
「改めて、ケセドのデータを確認してみました」
「あれ?ケセドを?アレは一度確認したはずじゃ⋯⋯」
“確かに確認した筈だけど⋯⋯どうかしたの?”
「いえ、見逃しが無ければ。と思い確認したのですが⋯⋯ケセドの中に、気になるものが見えまして」
「気になるもの?」
ヒマリはそう言うとモニターを開いて車椅子を操作する。すると、そのモニターが変わりケセドの中のデータ⋯⋯それも、座標と信号のようなデータが現れた。
「この座標は一体⋯⋯?もしかすると通信を行っていた⋯⋯?それも、何処かの廃墟のように見えますが⋯⋯⋯」
その言葉に、私もエイミも首を傾げるしかない。廃墟やら座標やら信号やら⋯⋯⋯うーん、ちょっと面倒くさいことになりそうだねそれ。
「あぁ、ごめんなさい。これは後で確認する必要がありますね。少しだけお時間いただいてもよろしいでしょうか?」
「分かった、終わったら教えてね。部長」
そう言うと車椅子を操作し始める。そして、3時間程度が経った後、解析が終わったのかヒマリが通信で呼びかけて部室に戻る。すると、ヒマリが真剣な表情で此方を見ていた。
「廃墟のとある地域で、ほんの一瞬ですが無視できない信号を捉えました」
「信号?」
「そう、誰かに呼び掛けるような、『呼出信号』です」
そう言うとその座標を映し出す。
「⋯⋯一見、意味のないノイズのようにも見えますが⋯⋯私はこの信号パターンを覚えています。そう、私たちが遭遇したあの存在」
あの存在⋯⋯嘘!?まさかまさかのデカグラマトン!?そんな呼び出し信号よくわかったね⋯⋯やっぱり全知の称号は伊達じゃないや。アロナも凄いけどね。
『えへへ〜』
と言っていた声が聞こえた気がしたが、真面目な雰囲気なので少しちゃんといこう。そして、隣のエイミも気付いたようだ。
「ええ。デカグラマトンの信号と一致していました⋯⋯まさかとは思って何度も確認しましたが、間違いありません」
“つまり⋯⋯”
“「その信号が発せられた場所に、デカグラマトンがあるってこと?」”
「話の流れ的に、間違いなく」
確か、特異現象調査部の任務はデカグラマトンの正体を明かすこと⋯⋯⋯でも、そんなに急いでも意味はない。預言者自体もまだ2体しか確認できてないからね。
どうやら、ヒマリも同意見のようだ。
「一度、現地に行って確認してみましょう。もしかしたら、私が見間違えた可能性もありますし⋯⋯⋯」
「調査しに行くのは⋯⋯廃墟です。例の信号が発信された場所に向かいます。ほんの一瞬でしたので具体的な位置は特定できませんが、それをするだけの価値があります」
「では、征きましょう」
廃墟に来たエイミと先生、そして通信で移動しているヒマリを監視しているものがいた。そう、エスケイプとエンターである。エンターは特殊ゴーグルを、エスケイプは特殊なメガネを装着してじっくりと監視していた。
デカグラマトンの言う“妨害”、その意味は簡単に言えば彼女らの実力を試してほしいということ。今までのものをケテルでかなり見てきた筈だが、判断するにはもう少し欲しいということなのだろう。
「さぁて、前はネルにメガゾードγを試しましたからねぇ⋯⋯基礎Typeのβにしましょうか」
Typeβはパワー型⋯⋯⋯αを使うという手もあったのだが、一度万能型ということでγを使った。ただ、アレは実験程度であるということを言っておこう。
「マスター、転送開始します」
「えぇ、宜しくお願いします。エスケイプ」
別地点、メガゾード保管庫。そこではバグラーがジーザッザッジーと忙しなく動き回っていた。そして、大画面にメガゾードβの機内情報などが出て転送情報が入力される。理事はそれを見て一言。
「初仕事、というわけだな」
そして、メガゾードβが転送発射地点にまで自動で上がってくるとエネトロンを変換した転送システムでエネトロンの膜が作られ、それがメガゾードを通過するとメガゾードは徐々に緑色の情報体となり転送されていく。
同時刻、ケテルを倒し終えて一時的な撤退をしようとしたエイミと先生の前にヒマリが慌てた様子で通信を入れる。
『先生、エイミ!頭上に巨大なエネルギー反応が出ています!逃げてください!』
“!?”
「っ!? 先生、危ない!」
エイミが咄嗟に先生を掴み高速で走ると、その地点に巨大なエネルギー反応が実体として現れ、着地するとドォォォンという音とともに砂埃が宙を舞い、晴れてその姿が見える。
巨大な1つ目に両腕には巨大なバケットアーム。まるでそれは戦闘用に作られた巨大ロボが、そこにはいた。
「何、アレ⋯⋯⋯」
“かっ、かっこいい⋯⋯!”
『アレがネルの言っていた⋯⋯巨大なロボット⋯⋯?報告とは違うものですね。ハートマークのような紋章が付いているからエンターが作ったもので間違いなさそうですが⋯⋯』
ヒマリは一度、ネルから巨大ロボット⋯⋯⋯又の名を『メガゾード』について情報を交換していた。新たな個体、それを見てヒマリは冷や汗をかく。
『まるでショベルカーのアームが腕に⋯⋯ショベルロイドと関係が?一体、どれだけの兵力を⋯⋯⋯』
それは、エンターとエスケイプ以外、誰にもわからない。そうして、メガゾードが行動を始める。周りのビルの残骸を破壊しながらも此方に向かってきていた。ここのビルは水没地区、かなり昔に作られ放置されている。
つまりでいえば、かなり脆い。
「先生、少し背負うよ。舌噛まないでね」
“えっ、ちょぉぉぉぉぉ!?!?”
ビルの瓦礫が沢山飛んでくる。それをエイミはパルクールともとれるアクロバティックな動きで先生を落とさないように動きながら避ける。流石に、先生がいる中で戦っても瓦礫で巻き込まれたりしたら元も子もない。
シャーレの先生にはバリアがあると聞いているが、何度も防げるわけでもない。そう判断したエイミは逃げることにした。それをエンターは見る。
「逃げるのですか⋯⋯⋯させませんよ。ケテル」
そう呼ぶと、後ろからダダダダという音が聞こえ、エンターとエスケイプの真上を飛ぶ。そして、先生たちが逃げているその先に着地する。デカグラマトンの預言者が一体、名をケテルType V。それが先生たちの目の前に立ち塞がる。
「■■■■■――」
『なっ、預言者まで⋯⋯⋯まさか、エンターとデカグラマトンは結託している⋯⋯?』
「不味いね⋯⋯⋯挟まれた」
前にはデカグラマトンの預言者、後ろにはメガゾードβ。巨大なロボットによってエイミと先生は挟み込まれてしまった。絶体絶命のピンチ⋯⋯⋯それはまさに、この事を言うのだろう。
「戦うしかないね。先生、いける?」
“アロナのバリアならなんとかいけるかもしれないけど、このままじゃ不味いかな⋯⋯⋯”
デカグラマトンの預言者、ケテルの真骨頂は武装を変換できる点にある。ただ、変換しなくても強いものは強い。それがデカグラマトンの預言者である。そして、それはメガゾードも同じこと。
そんな事を話している間にも、メガゾードは建物を破壊しながら迫り、ケテルはミサイルポッドからミサイルの発射の用意をする。エイミは先生を守りながら戦わなければならないという、かなりのハンデを背負っていた。
だが、そんな時だった。突如、ケテルがいるであろう場所から何かが発射される音がし、メガゾードの身体に火花が散り始める。なんだ、とエイミたちはケテルの方を見ればケテルは別の方を攻撃し始め、そしてケテルが破損した。
「まさか本当に別のロボットがいやがるなんてな⋯⋯!」
「でっかいね、これ⋯⋯」
「状況確認、作戦を開始する」
「こんにちは、エイミさん」
助けに来たのはC&Cの4人。
ミレニアムが誇るエージェント部隊。美甘ネル、一之瀬アスナ、角楯カリン、室笠アカネ。ミレニアムの最高戦力が助けに来てくれた⋯⋯そのことにヒマリは困惑する。なにせ、これは秘密事項⋯⋯⋯のはずなのだから。
「ヒマリ、聞いてんだろ?詳しいことは会長に聞くんだな!」
そして、ネルは一瞬、目を明後日の方向に向かせる。その先には⋯⋯⋯エンターとエスケイプがそこにいた。姿は見えない、だが、そこに誰かがいるという気配だけは分かる。
「Oh là là⋯⋯⋯仕方ありません。あちらも仕切り直すでしょうし、撤退しましょう。エスケイプ」
「はい、マスター」
ただ、その気配も直ぐには消えてしまったようだ。そして、ケテルは直ぐに回収されようとしていた。それに気づいたC&Cの4人は即座に攻撃しようとするが、ワイヤーの張る速度が速すぎたのか傷一つ付けることはできなかった。
そうして、残ったのはメガゾードβが一体。
「先生、指揮を頼むぜ」
そう言うと、戦闘が始まった。
だが、この戦闘派の5人と先生が集まったことにより何が起こるか、簡単な話だ。
圧倒的な蹂躙である。
簡潔に言えば、メガゾードβは倒されたが爆発四散した。少しでも残骸を回収しようとしたが、パーツを変換したケテルによって阻まれ撤退することに。
ただ、先生たちにとっても、エンターたちにとっても収穫はあったとは言えよう。C&Cと先生たちは一度特異現象調査部の部室に戻っていた。
「皆さん、ご無事ですか⋯⋯?」
「はんっ、アタシらを舐めるんじゃねぇぜ!」
「へぇ〜!こんな所に部室があるなんて⋯⋯!」
アスナは目を輝かせながら部室を見て回る。カリンとアカネは落ち着いて話を聞こうと待機してネルは秘密基地みてぇだな⋯⋯!と目をキラキラさせて見て回る。
「C&Cの皆さん⋯⋯もしかしなくても、下s⋯⋯リオの差し金ですか?」
「あぁ、正確には会長が前にリーダーが会ったというロボットの調査にと派遣されてな」
「それを先に言ってくれればいいのに⋯⋯もう、あの人は⋯⋯!」
中々にカオスである。リオは多分調査しているうちに出くわす可能性があるかもと秘密裏に派遣したのだが⋯⋯C&Cはバレやすいのだ。秘密裏と言う言葉は彼女たち⋯⋯特にネルには似合わないのに。ただ、切り出すようにエイミが話し始める。
「びっくりした、部長。アレは一体⋯⋯?」
アレ⋯⋯⋯というのは襲いかかってきた2つの巨大ロボ。四脚型と人型のロボの事を言っているのだろう。
「⋯⋯私も初めてみました。あの姿はおそらく、新たなデカグラマトンの預言者⋯⋯のようですね」
「ただ、四脚型の方はです。もう片方⋯⋯先生が前に仰っていたショベルロイドに近い武装。アレの存在は私でも分かりません」
そう言いながらモニターで今さっきのロボと前にネルが戦っていたロボを映し出す。ネルが戦っていたロボットに関しては近くに生きていた監視カメラからノイズ混じりだがギリギリ広い、絵が上手い人に再現してもらったものなのだが。
「ただ、共通点としてはエンターが絡んでいるということ。そして、デカグラマトンと挟み込んだということは⋯⋯」
「少なからず、関わりがあるっつうわけか⋯⋯」
“でも彼はゲマトリア⋯⋯なんでデカグラマトンと?”
「というか、デカグラマトンってなんですか?」
コールサイン03のアカネがヒマリに問う。対してヒマリもまだよくは分かっておらずただ、そういう『特異現象』に対してこの部活が作られた、とだけ。
「エンターに関しては私とネルが良く知っています」
「あぁ、あんときステルスロイドとパラボラロイド、そしてアイツのそっくりさんで襲撃してきやがったのは今でも覚えてるぜ⋯⋯!」
「ただ、エンターがデカグラマトンに協力する意図が分かりません。もしかしたら何かの因果で繋がれている可能性も、または知り合って利害が一致したから行動している可能性も⋯⋯」
「リーダー、そろそろ別の任務の時間だ」
「ちっ、面倒くせぇ⋯⋯じゃあな。また後でな」
そう言うとC&Cの皆さんはそそくさと離れていった。そして、ヒマリ、エイミ、先生のみが残った。まるで台風のようだ⋯そんなことをエイミは呟き、ヒマリは言う。
「多分、ルートを変えてみてもケテルに遭遇せず、かつあのロボの猛攻を掻い潜るのは不可能です。座標を特定されてまた呼びされるのがオチでしょう。他の方法を考えてみます」
“一つ、聞いていいかな?”
「はい、どうしました?先生?」
“これって、シャーレとして他の学園から呼ぶことって出来る?”
その瞬間、ヒマリの目を見開いた。
その手があったかと言うかのように。
「ええ、構いません!」
“ちょっと、今呼べるか確認するからまっててね”
そう言うと、先生はタブレットを取り出して連絡を取る。
“猛攻を掻い潜るのは不可能、だけど突破する戦力があればいいってことなら⋯⋯!”
その連絡先にはアビドス高等学校、ゲヘナ学園、トリニティ総合学園の文字が並んでいた。
メガゾード、お前が活躍するのは今じゃない。
お前はお試しだ。
本番は別にあるからカットじゃけぇ
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