ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを 作:エンター・■■■■
誤字報告ありがと~ございます!何時も助かってます!!
諸事情により明日ないかもしれないのでご注意ください
先生はケテルやメガゾードの対策のために新たな人員を呼び、その人を待っていた。そして、時間が経ち⋯⋯⋯⋯全員集合した。
「うへ〜、アイツが関係あるんだったら何時でも飛んでくるよ〜」
アビドス廃校対策委員会、小鳥遊ホシノ。
「先生のためだったら何処でも飛んでくるわ」
ゲヘナ学園風紀委員長、空崎ヒナ。
「久々だな、先生」
トリニティ総合学園正義実現委員会委員長、剣先ツルギ。
そして、この中に混ざる者が一人。
「え、えぇ。先生久し振りね⋯⋯(震え声)」
(どっどどどどうしてこうなるのよぉー!!!)
便利屋68の社長、陸八魔アル。
彼女は心の中で発狂していた。当然だろう、各学園のトップクラスの生徒が集められ一堂に会しているのにその中に何故か混ざっちゃっているのだ。しかも天敵のヒナまでいるというのに白目にならないわけがなかった。可哀想に。
“皆、集まってくれてありがとう!”
嗚呼、今ばっかりは無いはずの胃が痛い。と言う声が何処かから聞こえてくる。そう、気配を消して監視している人がいた。レイチである。
「⋯⋯⋯外交問題、視野に入れておきましょうかねぇ。というか、なんでキヴォトスの最高戦力が⋯⋯えぇ⋯?」
余談だが、後に死んだような目をして動いているレイチを見てヴェリタスが恒例のごとく自粛し始めた。一度コユキの件でどさくさに紛れて色々やったせいでブチギレさせてしまったことがあるからである。
レイチは結構融通が利くためキレるともうどうしょうもなくなるからだ。簡潔に言えばその部室の電子機器は全てシャットダウンされるくらいにはエゲツないのだ。
そうして、彼は離れていったが先生たちの話は続いていた。
“ごめんね、急に集まってもらって”
「うへ〜ウチは構わないよ〜!」
「こっちはそこの問題児以外は大体捕まえてきたから今は大丈夫よ」
「こっちは暴動も少ないから大丈夫だ。ハスミたちが上手くやってくれる」
(どっどどどどうしましょう!?逃げ⋯⋯たら先生のお願いを蔑ろにする危険性が⋯⋯!)
「ウチも大丈夫よ」
「大丈夫、今日はシャーレとして参加してるから。貴方を捕まえることはない」
「(白目)」
ヒナやツルギは多忙であるが、今日はたまたま空いていたのと、問題児の美食研究会、温泉開発部の二大問題児組織を捕まえてきたので何とかなっている。ご都合主義と言う声もあるかもしれないがマジで正当な理由である。
じゃあなんでアル社長が呼ばれたのか。まぁ簡潔に言えばちょうど暇そうだったので任務という体で持ってきたのである。当の本人には秘密作戦と言われているのでめっちゃ目を輝かせていたのはここだけの話だ。ただ、他の人はいないのは何故かと言われれば一人のみと先生が言っていたためでもある。
そうして、先生が話しかけて先導する。
“じゃ、行こっか”
そうして、移動した先は特異現象調査部の部室。そして、部室の扉を開けて中に入ると、ヒマリとエイミが待機していた。そして、中に入った先生とヒマリの目が合う。
「⋯⋯⋯⋯過剰戦力すぎませんか?」
そう言いたい目をしていた。そして、先生は無邪気なのかは知らないが目をキラキラさせながら自己紹介をする。
“ええっと、紹介するね!タンクもアタッカーもお任せ出来る2人目の相棒、小鳥遊ホシノ!”
「あ、相棒!?うへへ〜〜アビドス廃校対策委員会、副委員長の小鳥遊ホシノだよ、シャーレ部員として入るからよろしくねぇ〜」
“対集団において私はこれ以上の適任を知らない、頼れるヒナ!”
「も、もう先生⋯⋯⋯ゲヘナ風紀委員長、空崎ヒナ。今日はシャーレの部員として助っ人に入るわ。よろしく」
“単騎戦力としても集団戦力としても十分なほど強く、頼れるツルギ!”
「せ、先生⋯⋯キェハハハハハハハ⋯⋯!!!正義実現委員会、委員長の剣先ツルギだ。シャーレの助っ人として来た。よろしく」
“そして、ヒナと渡り合えるくらいには強い、アウトローな陸八魔アル!”
「ちょっ!?先生!?ヒナと同格なわけ⋯⋯⋯こ、こほん。改めて便利屋68の陸八魔アルよ。シャーレ部員として来たわ。よろしくね⋯⋯というか何で私だけフルネーム!?」
エイミとヒマリは思った。絶対後始末大変になるな⋯⋯これ、と。この後、ミレニアムにキヴォトス最高戦力⋯⋯キヴォトスアベンジャーズとも言うべき人々が集まったのをレイチから知った結果、ユウカとノアの胃は死んだ。
そして話が始まったのは直ぐだった。
「改めてお待たせしました。先生から聞いてはいるでしょうが、超天才清楚系病弱美少女ハッカーであり特異現象調査部のヒマリです」
“ブレないね⋯⋯”
「ふふっ、それが私ですから」
「部長、流石にこのメンツの前でそれはちょっと⋯⋯」
エイミが何時も通りの長ったらしい自己紹介⋯⋯もうこれ事故紹介といったほうが良いのかもしれないそれを聞いてジト目になる。
「先ずは、デカグラマトンについてですね」
そうして映し出されたモニターには、何個かの画像とデータが貼られてあった。
第一の預言者・ケテル
第三の預言者・ビナー
第四の預言者・ケセド
第八の預言者・ホド
そして、エンターの画像である。
「デカグラマトンというのは、まだ私も詳しくは分かっていないのですが⋯⋯⋯元はただのAIらしきものが預言者と化しています」
ヒマリは、その場にいる全員に語った。
既にキヴォトス各地のAIがデカグラマトンによって『感化』されているようで、アビドス砂漠にて小鳥遊ホシノ率いるアビドス廃校対策委員会が一度協力して一時的に撃退した大蛇は『第三の預言者・ビナー』であること。
しかし、ただ存在するだけでAIを感化させるという特異性から、下手に発表すればキヴォトス中で混乱が発生すると思われ、簡単にはその存在を明かせなかったこと。
そして、それにはエンターも関わっているということが分かった為でもある。ツルギとヒナは直接の面識はあまりないが、ツルギとヒナは報告書にてその存在を知っていた。
曰くゲマトリアという危険な組織に所属している無機物からロボットを生み出せる謎の存在、と。
2人は先生たちからの報告を受けて何の冗談かと思ったが改めて集まり、先生の表情を見てこれは事実なのだなと悟ったのだ。それはそれとしてトンチキだろと思うが。
小鳥遊ホシノと陸八魔アルは直接の面識があるどころか色々とお世話になっている人である。アルたち便利屋68は依頼として関わり、小鳥遊ホシノは個人的にエンターを止めるために動いている。
「へぇ〜エンターがデカグラマトンって奴とね⋯⋯また、何かする前に止めないとね」
「そんな危険なものが⋯⋯情報部から裏取りは確認するけど、こんなものが広がったらまさしく大混乱になるわね。ミレニアムからキヴォトスに広がる敵に成りかねない」
「同意見だな。AIとはいえ、このようなものが各地に広がっているのなら対処しなければならない。正義実現委員会としても、私としてもな」
意見は三者三様。だが、デカグラマトンは危険であるということと、エンターに散々掻き回されたであろうホシノと先生が最大の重要参考人になりうることである。
ただ、セイアに関しては無理であった。先生が彼女に聞いた際には
『その頼みは、幾ら先生であろうと断らせてもらおう。彼とは今、同盟関係だからね』
とキッパリと断られてしまった。ファンロイドやソウジキロイドも元々はエンターによって作られた為同意見だ。アルちゃんが呼ばれたのは依頼人である関係とある程度は言いやすいものであるためでもある。
「エンターについては、その参考書通り⋯⋯中々に頓痴気な存在です。ホシノさんからの情報から推測するに、どうやってかは知りませんが自由自在の転送機能を持っている、無機物からメタロイドと呼ばれるロボットを生み出すこと」
そして、エンターのモニターの横に巨大なロボットが2体映し出される。
「巨大なロボット⋯⋯仮名称βとγとでもしましょう。そのロボットを保有しながらも、その巨体を何処かから送り込める技術。何処をとっても特異現象でしかないものです」
「うへー、まさかそんなに推測出来るなんてね。参考にさせてもらうよ。ありがとね、ヒマリちゃん」
「えぇ、報連相は大事ですから」
ホシノのその目には闘志が宿っていた。当然だろう、全力を出して互角だった相手に途中でヒエロニムスをメタロイド化されて逃げられたのだ。満足できてなかったのをここで消化できるのは最高と言っていいだろう。
「前回、エイミと先生、そして通信として私が行った際にはこのβと預言者ケテルが襲いかかってきました。そして、C&Cからケテルの出没する座標を見て、おおよその守っている場所を絞ってみました」
そうして出された地図にはバツ印が描かれた地点⋯⋯⋯ケテルが出没した地点が描かかれていた。
「ただ、βに関しては私たちの前にしか現れなかったことから、エンターが私たちに向けて送り出したと見て確定でしょう。何が目的でそんな事をしたのかは不明ですがね」
「改めて向かう地点は廃墟⋯⋯それも、水没地区の中でもかなり外郭の位置しており、研究室や実験室等があるエリア⋯⋯便宜上、『研究地区』とでも呼びましょう」
そうして映し出された地図には荒廃している巨大なビルが並んでいる画像、たがその下は水で埋もれており、所々に木々や苔が生え並んでいることから相当昔のものだと推測ができる。
「つまり、研究地区が目的地というわけか?」
「(こんな秘密作戦に参加させてもらえるなんて⋯⋯!最っ高だわ!!!委員長がいるのは⋯⋯終わったら逃げようかしら)」
「えぇ、正確にはデカグラマトンの信号を捉えた地点が最終目標ですが。そこに到達するためには預言者ケテルを引き離し、可能性的に送られてくるであろうβかγ⋯⋯または他のロボかメタロイドを破壊しなければなりません。倒せるかどうか⋯⋯」
その言葉を言った瞬間、4人の目が細くなる。アル自体は自覚はないが、キヴォトスでもトップクラスの実力を持っている少女、そしてその他の3人は学園最強と言わしめるトップクラスの精鋭、そんな事を言われたら⋯⋯
「ははっ」
「キヘヘヘェッ!!」
「ふふっ」
「ふふん!」
笑うしかないだろう。
「⋯⋯部長、一応この人たち⋯⋯」
“あー”
エイミと先生はもう気付いたようだ。手遅れという事実に。4人の目はもう猛獣のようにキラキラと輝かせていた。
「そんなの⋯⋯」
「倒せない?倒れない?何を言っているの?」
「簡単な話だ」
「えぇ、そうね」
今、この4人の心の内は一つになっている。ケテルという預言者、そしてβやγ。それを目の前で倒せるか。そんな事を聞かれたら答えは一つしかないだろう。そう
『完膚なきまでに、ぶっ潰してその道を征く』
言葉が重なり、圧が重くなる。だが、そんなものを気にしないと言わんばかりに、ヒマリは口を開く。
「⋯⋯⋯確かにそうですね。なら安心です。でも、エリアの捜索もしなければなりませんのでケテルは確実に潰してください」
「では、行きましょう」
《廃墟地区》
特異現象調査部から移動したホシノ、ヒナ、ツルギ、アル、エイミ、先生。そして通信で移動中のヒマリ。その姿をエンターはまたじっと眺めていた。
「⋯⋯⋯Êtes-vous sérieux。でも、データと神秘収集にはもってこいの人材⋯⋯とは言えども、流石にキヴォトス最高戦力を持ってくるのはやりすぎなのでは?」
エンターは最強、最高戦力を持ってこさせないために色々と動いていた。温泉開発部や美食研究会には敢えて逃走経路を用意させたり、ヘルメット団を蜂起させて暴走させたり⋯⋯その関係でネルは行けなかったりしたのだが。
ただ、委員長クラスを少し甘く見ていた。またたく間には制圧されてしまい、少し自己評価を見直すことにしていたのだ。だが、本気で持ってくるとは思っていなかった。
「ですが、ケテルは今戦っていますし⋯⋯数的にはαでいきましょうか。それが倒されたらβとγを同時召喚と。ま、メガゾードの武装タイプ全機種のお試しとしては丁度いいでしょう」
そうして、エンターはパソコンを取り出してカードをスライドさせる。同時刻、メガゾード保管庫でも動きがあった。バグラーがジーザッザッと忙しなく動き回り、メガゾードαのデータがモニターに現れる。
そうして、メガゾードαが転送装置に送られてエネトロンによる緑色の膜が貼られてそれがメガゾードαに降ろされる。すると、そのメガゾードαがデータ状になって消えた。
そして、同時刻であった。
『巨大なエネルギー反応!ケテルと戦ってる最中に⋯⋯!背後です!』
その巨大なエネルギー反応が実体となって背後から襲いかかってくる。長身・長脚かつスリムなシルエットの機体、そして炎のような頭周りに、火炎放射器が付いているロボット。
メガゾードαの襲来である。
「参考書とは違うタイプか。だが、行けるな」
「愚問ね。ドンとかかってきなさい!」
「おじさん相手にそりゃ弱すぎるんじゃないのかなぁ〜?」
「火炎放射器だろうが関係なく排除するわ」
『これ程頼りになるとは思ったことないかもしれません⋯⋯』
「同意見」
“行くよっ!”
キヴォトスアベンジャーズVSメガゾード&ケテル。
今、闘いが始まる。
唐突なQ&Aコーナー
Q.なんでミカじゃなくてツルギなの?
A.ミカは緩和されたとはいえゲヘナ嫌いなのを先生は知っていたため、一応ヒナだしいけそうかなとモモトークで打診してみたものの『先生の頼みだけど、うーん、やっぱりゲヘナだから無理☆』と返ってきたため。
Q.過剰戦力すぎない?
A.俺も思う
Q.ネルはなんで呼ばれなかったの?
A.エンターがわざと起こしたことの鎮圧任務で忙しいため
Q.つまりミカとネルを呼べなかったのはゲヘナとエンターが原因か。絶対に許さんぞ陸八魔アル
A.許さんぞ陸八魔アル