ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを   作:エンター・■■■■

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都合上、Mission47を一部加筆修正しましたのでご報告します。

ブルアカライブ最初からぶっ通しで見ました。

新ストはゲヘナかぁ⋯⋯プロットの崩壊の危機はなさそうで一安心



Mission61 廃墟探索と隠し扉!?

 

 

 研究地区から一度戻り、もう一度来た特異現象調査部一行。

 

「デカグラマトンの信号が捉えられた場所は、ここですね」

    

 ヒマリは車椅子でここまで来ていた。ホシノたちシャーレ組はその車椅子の技術⋯⋯段差があろうとスイスイ行けるその技術力に感心していた。障害者がいた場合にも扱いやすい車椅子だな⋯⋯とか思いながら。

 

 ただ、先生はあまりこの人が出向いたことを見かけたことがなかったため

 

“ヒマリが現場にいるの珍しいね⋯⋯”

 

と言っていた。それに対してヒマリはもういつも通りの自画自賛モードで言う。

 

「それはもちろん、私は基本的に安楽椅子美少女ですが、必要とあらば殺陣だって厭いませんよ?」

 

“今はその殺陣も必要なさそうだけどね”

 

 そうしてみるのはワチャワチャしているシャーレ組4人とエイミ。その廃墟を見て考察して、ルート的なのを確認して、出入り口を確認して⋯⋯⋯万が一のことを想定しているが故に、めっちゃ動いていた。

 

 キヴォトス最強格、又の名をキヴォトスアベンジャーズの4人は+αで戦闘力は足りているのだ。ヒマリは心の中でちょっぴり泣いた。

 

「まぁ、多少の危険は伴うとはいえ、時間があることは確か。何よりも自分の目で見ておきたかったので」

 

「何か理由が?」

 

「⋯⋯デカグラマトンの信号を捉えて以来、ここについての情報を沢山収集してきました。その為にありとあらゆる手段を使いました」

 

 ヴェリタスのハッカーとしての技術、そしてミレニアムの技術力。その両方を持ってまさに沢山の情報を調べていたのだ。過去の文献から関係のありそうな一冊の本まで。様々なものをありとあらゆる形で調べ、観察した。

 

「結果、幾つもの面白い情報が見つかりました」

 

「『神を研究し、その存在を証明できれば⋯⋯その構造を分析し、再現できるだろう。即ち、これは新たな神を生み出す方法である⋯⋯』」

 

『?』

 

 急にポエムのようなことを言い始めて皆は困惑する。だが、そんなことを気にせず、ヒマリは話す。

 

「『対・絶対者自律型分析システム』の設計思想です」

 

「対・絶対者自律型分析システム?」

 

「成程、察するにここが⋯⋯」

 

「その研究されていた施設⋯⋯それの廃墟ってわけね」

 

「何で神を証明しようとしたのかしら⋯⋯にしても、そんなものがあるなんて、驚きね」

 

 察しが良好きて説明の手間が省けるなとヒマリは思ったが、少しばかしは活躍させてほしいと願うばかりであった。アベンジャーズは頭のまわりも速いのか。まぁヒマリよりは劣るだろうが。

 

「結果的に、超人工知能を作ろうとしたのですが⋯⋯最終的に、()()()()()()()()()()()()。ですので、証明は始まるまでもなく終了しました」

 

「つまり、ここでその信号が捉えられていたとしたら話は変わってくるわけか」

 

「そういうことです。つまり、ここがその研究が行われた場所です」

 

 

 この廃墟が⋯⋯と何人かが呟く。外壁が崩壊していて、さらには草や苔が生えていることから相当昔のもの⋯⋯であることが分かる。ただ、それだけだ。ただ、皆デカグラマトンの正体はピンと来たようだ。

 

“つまり、デカグラマトンの正体は⋯⋯”

 

「廃墟に残ったAIが神を証明するために分析を続け、最終的に自らを神だと称するようになったとしたら⋯⋯⋯とはいえ、今はただの仮説に過ぎません。何が真実なのかをこの目で確かめるために、ここに来たので」

 

「そうだね、多分エンターもここには何らかの関わりがあるかもしれないし」

 

「というか、ここすっごい危ない場所じゃ⋯⋯あ、いや大丈夫だね、これ」

 

 エイミは即座に自身の言葉を否定した。この面子で危ないなんて言ったら何が起こるか分かったものではない。分かることとすれば、外敵は跡形もなく粉微塵にされるだろうということだけである。ヒマリも絶対的な自信を置いているため、大丈夫なのだ。

 

「取り敢えず、突入してみましょう」

 

 

 

 

 


 

 

 

《廃墟内・研究室跡地》

 

 

 

 エイミたちが廃墟の中を進んでいくと、とある場所に辿り着いた。そう、研究室の跡地らしき場所である。オートマタやメタロイドへの警戒心を置きながら先へと進んでいく。

 

「ここがさっき言ってた『対・絶対者自律型分析システム』の研究室?特に変わった様子は⋯⋯⋯」

 

「兎に角、調べてみましょう」

 

「うへ〜先生、私から離れないでね⋯⋯今度は絶対に失いたくないから

 

 そうして中を進んでいく一行。ギギギと古びたドアを開けた先には薄暗い廊下があった。だが、見た感じの感想は普通の廊下である。

 

「普通の⋯⋯廊下ね」

 

「そう見えますね⋯⋯どうやら、資材倉庫に繋がっているようですね」

 

 そうして先に進んでいく。意図的に燃やされたであろう黒い燃えカスがあったり、窓ガラスは粉々に砕け散っていたり。明らかに何かがあったと言えば、そうなのだろう。だが、まるで迷路のように入り組んでいるそれは、まさに異質。だが、その先でとある物を見つけた。

 

「⋯⋯⋯見つけました」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯これ?」

 

「こんなものが⋯⋯か?」

 

 

 目線の先には一つの組み上げ途中みたいなパソコンがあったが、特異的なのは()()()()()()()()こと。まるで、何者かがいつもこれだけ手入れしているような異質さがそこにはあった。

 

「多分これが、対・絶対者自律型分析システムの本体⋯⋯?」

 

「確かに、おかしいね。他の機械とかは錆びついているのに、これだけ新品みたい」

 

“これは一体、何なんだろうね”

 

「でも、これ電源付くかな?」

 

「やってみる価値はあるとも思います」

 

 そうヒマリは近づいてパソコンをカタカタとしてみる。だが、画面がつくことも、ましてや何かが起動する音も⋯⋯何も聞こえなかった。それを見てヒマリは改めて考える。

 

「このパソコンが異質なのは確かなのですが⋯⋯電源がつかない、つまりは抑制されている⋯⋯?もしかしたら噂通り実験は失敗していて⋯⋯?」

 

「もしかしたら、対・絶対者自律型分析システムなんて存在しなかったんじゃないかしら」

 

「有り得る話ではありますが、それだと反応の説明が⋯⋯」

 

 また一からの振り出しに戻ってしまった。そう言わんばかりのものであるということは全員が察してしまった。だが、何かあることは確かなことから、そのパソコンはマークしていた。

 

「一旦別のところ移動してみよっか」

 

「そうだな」

 

 そうして進んだ先は食堂のような場所。他のところに比べたら比較的に綺麗だが、所々錆びているところや埃っぽい所がある。職員用のシャワー室、大浴場もある。

 

「施設自体はしっかりしていますね」

 

「職員用の休憩室、ねぇ⋯⋯」

 

「うへ〜、自販機動いてるねぇ。一個なんか買おうかな」

 

「普通に考えて腐ってるわ。辞めておいた方がいいわよ」

 

「それもそっか。ありがと、ヒナちゃん」

 

 そうして先に進んでいく一行。その先には何故だか分からないが、レセプションルームらしき物があった。殆ど使われていないのか、その設備がそのまま残っていた。

 

「レセプションルーム⋯⋯何故こんなものが?」

 

“殆ど使われていないような気が⋯⋯”

 

 またその先に進んでいくと、今度は謎の部屋に出てきた。エイミがそれをよく見ると雷のマークがそこにはあった。それが意味するのは⋯⋯⋯

 

「施設の発電機だね。大分年季が入ってるけど⋯⋯」

 

「燃料も空っぽですね⋯⋯⋯」

 

 そうして最終的に、一番最初の廊下に戻ってきていた。その時間はいつの間にか夜を指しているかのように、空は薄暗くなっていた。

 

「食堂、休憩室、仮眠室⋯⋯割と何処にでもあるよ」

 

「これ、もしかしてデカグラマトンの信号は回線のエラーみたいなのなんじゃ⋯⋯⋯」

 

“そうなのかもね⋯⋯”

 

 そう言いながら先生が廊下に寄りかかった時だった。カチリという音が聞こえた。先生はん?とそのなんかかった場所を見ると、壁が何かを開くボタンのように押し込まれていた。瞬間、先生の足元が開く。

 

『⋯⋯⋯えっ?』

 

 皆、困惑した。

 

 突然だが、重力というのをご存じだろうか。

 

 簡潔に言えば 地球上の重力は、地球がものを引っ張る『万有引力』と、地球の回転による『遠心力』を合わせたものであり、ものを落としたとき、地球の中心に向かってまっすぐ落ちる方向に働くものである。また、人々が体重計に乗ったときに出る『重さ』は、この重力によって地球に引っ張られている強さを表しているものである。

 

 なら、先生の足元が消えてしまったらどうなるか、簡単な話だ。真っ逆さまに落ちる。

 

“ひゃぁぁぁぁ!?!?”

 

「っ!! 先生っ!!!」

 

 落ちた瞬間、直ぐに動いたのはホシノ。直ぐに飛び降りて一回転して弾丸を放つ。その火力による加速で先に地面に着地して先生をお姫様抱っこのようにキャッチする。

 

「う、うへ〜危なかったね。先生」

 

“あ、ありがとう。ホシノ”

 

「いいよ〜、私も大丈夫だからね」

 

 そうして上を見れば、ほかのメンバーが覗き込んでいた。降りようとしたものの間に合わず、ホシノが飛び込んだためにその様子見として残ってしまっていた。

 

「大丈夫ですか!?」

 

「先生っ!大丈夫!?」

 

「大丈夫か!?」

 

「先生、大丈夫!?怪我はない!?」

 

 即座に心配の声が聞こえる。だが、ホシノが先生とおじさんは怪我ないよ〜と言って先生を降ろす。今すぐにでも行かなくちゃ、そう言いながらヒナも飛び降りる。ツルギとアルも降りようとするが、それをヒマリが制止する。

 

 

「ここで戦える人が全てあっちに行っては意味がありません。少し、先生たちを待って戻って来たらロープでも垂らしてみましょう」

 

「⋯⋯⋯⋯っ」

 

「⋯⋯そうだな」

 

 冷静な判断を見失いかけていた2人を制止してヒマリは下に行った先生とヒナとホシノに言う。

 

「先生、通信致しますので繋げてください」

 

“了解!”

 

 そう言うと、シッテムの箱を取り出して操作すると隣にヒマリのデータが浮かび上がる。どうやら成功したようだ。ヒマリはキョロキョロしながらもその場所を見る。

 

『どうやら、デカグラマトンがある可能性が出てきましたね』

 

「そうね、慎重に進んでいこう」

 

 コツコツと歩く音が響き渡る。先生はシッテムの箱のライト機能で前を照らしながら進んでいた。シッテムの箱は本当に便利である。多分中のアロナもえっへんとしていることだろう。ドヤ顔である。

 

 そうして、ライトを頼りに進んでいくと壁に何か描かれているものが見えた。それをライトで全てを照らすと、目を見開いた。その壁に描かかれているものは、角ばったハートマークのようなデザインのもの。

 

「これって⋯⋯!」

 

「メタロイドや巨大ロボについていたマークだね。やっぱりアイツが関わってるのは確定、もしかしたらここはエンターの研究室とかの可能性も出てきたよ」

 

『協力しているのも研究室を守るためなら納得できる部分がありますね。ですが、あんな巨大ロボをどうやって⋯⋯』

 

“取り敢えず先に進んでみよう”

 

 そうして先に進んでいった先にはドアのようなものがポツンとあった。まるでボス戦のような雰囲気を醸し出していたそれは、警戒するに越したものではないものだった。

 

“これRPGとかのラスボスの扉みたいだね”

 

「うへー、こんなの作って⋯⋯アイツ何なのさ?」

 

『鬼が出るか蛇が出るか⋯⋯取り敢えず、碌なものではないでしょう』

 

 そうして先生がドアを開くと、薄暗い部屋であり窓ガラスなどは地下なのかない。まるで機械のような外壁をしていて明らかに何かがあるのは確定。さながらホラーゲームである。

 

 もっと奥へ行ってみよう、そう思いながら先生はその部屋に足を踏み入れると何処かから電子音声が聞こえる。

 

『侵入者ヲ確認。コノ部屋ノ電力制限ヲ解除シマス』

 

『!?』

 

 次の瞬間、ブンとライトが照らされ咄嗟に皆は目を瞑る。そうして少し時間が経ってから目を開くと、角ばったハートマークと、その周りに描かかれている10角形の図形に棘のようなものが生えているものであった。

 

「何、これ⋯⋯」

 

「何かの暗号かしら⋯⋯」

 

『見てください。前にパソコンらしきものが』

 

“それ以外には何もなさそうだね⋯⋯”

 

 そうして危険を感じながらも先生たちはパソコンに近づく。こういうのは途中にトラップがあったり、ボスが出てきたりとRPGでは定番だが、ここは現実。そんなことが起こったらびっくりするどころの騒ぎではないだろう。

 

 電力が通っているため、ヒマリがそこに接続を試みるが何もなかった。ただ、その目の前のパソコンに反応があるのみだった。パソコンの前に近づいても何もなかったため、パソコンを開いてみる。

 

“パスワードだね”

 

『ここは私の出番です。ハッキングしてみます』

 

 そう言うとデータから見てもカタカタし始めた。

 

 ホシノとヒナはその巨大な壁画を見つめる。

 

「メタロイドのマークもあったけど⋯⋯この周りのものはなんだろうね」

 

「10角形⋯⋯⋯10。何を意味するのかしら」

 

「うーん、まだな~んにもわかんないや」

 

 そのマークが意味するものも、ここが何なのかも。何もかもが理解できない。ただこの施設にそれが組み込まれているということは、エンターが確実に関わっているということ。ただそれだけのことであった。

 

 同時刻、ヒマリからハッキング完了の報告が聞こえると、ヒナとホシノは先生の所に近づいてパソコンを見る。フォルダが一つだけあり、それをクリックすると開かれた画像は⋯⋯⋯

 

『これは⋯⋯⋯」

 

“設計図⋯⋯?”

 

 その画像、それは設計図らしきもの。チーター、ゴリラ、ウサギのようなものがヘリコプター、トラック、車に変形しているようなもの。そして、その隣には⋯⋯

 

『これは、あの巨大ロボットの⋯⋯!』

 

「成程、メガゾードって言うんだね⋯⋯」

 

 メガゾード3体⋯⋯α、β、γの設計図らしきものであった。ただ、疑問でしかないものだ。

 

『何故こんな所に設計図が⋯⋯?』

 

“一旦、持ち帰ってみよう”

 

 そう言うと先生は懐からUSBを取り出してそのデータをUSBに移行する。このパソコンの処遇はどうしようか⋯⋯そんなことを考える。

 

『流石にこれは⋯⋯⋯やはり、机と接合されているようです。もし、これがエンターの持つデータなのなら、一旦破壊しておきましょう』

 

「なら任せて」

 

 そう言うと背中から銃を取り出してパソコンに弾丸を放つが傷一つ付くことがなかった。叩いても傷一つ付かないそれは異質としか言いようがなかった。

 

『⋯⋯⋯エンターに利用されてしまうというのなら、データを消してしまいましょう。破壊できないというのなら、です。少しの嫌がらせ程度ですけどね。データはコピーしましたし』

 

 そう言うと、カタカタとし始める。すると、そのファイルは跡形もなく消えてしまった。ハッキングしたのだろう。そして、一旦壁画を写真を取ってそそくさと帰る。出入り口に戻ってロープを降ろしてもらうと、そそくさと登る。

 

「お疲れ様⋯⋯何か見つけた?」

 

「キヘヘヘェッ⋯⋯こっちは暇だったぞ」

 

「というか何で部長はトランプなんて持ってきてたの」

 

「いえいえ、もしかしたら暇な時が出来るかも、と」

 

「完全にお婆ちゃんのしk」

 

「何か言いましたか?」

 

 先生たちが探っていた間にこの人たちトランプしてたのか⋯⋯とか思っていた。エイミは完全にヒマリにジト目を向けている。もう完全にお婆ちゃんの思考なのだ。

 

「へぇ〜?私たち苦労してたのにトランプね⋯⋯?」

 

「いや、暇だったからな⋯⋯」

 

「アル、貴方覚悟しておいてね」

 

「な、な、な、なんですってぇーー!?!?」

 

“後で皆でやろっか”

 

『賛成!』

 

 もう仲いいだろこいつら。と言いたいくらいには仲いい。ここにエデン条約があったのかとか言う人が出てくるかもしれない。そして、ヒマリは3人に何を手に入れたのかなどを共有して話す。もう扉は閉まってしまっているようだ。

 

というか、本来の目的⋯⋯⋯

 

「さて、状況確認です。そのデータはメガゾードのデータが入っているもの⋯⋯⋯ケテルはそれを守っていた?ですが、隔離されている意味が分からない」

 

「でも、何か見逃している気がするんです。先生のそれは偶々だとしても、デカグラマトンについては何も関係ないもの。だからこそ、何かある筈なのですが⋯⋯⋯」

 

「⋯⋯⋯あっ」

 

 皆それについて考えていると、ホシノが何か思いついたような顔を浮かべる。ツルギとヒナも分かったようだが、アルは何も分かっていなさそうだった。先生も気付いたようだ。

 

“⋯⋯そういえば、さ。アレが点いてるのって変じゃない?もし、繋がっていないのなら⋯⋯”

 

「っ!? それです!!何故それに気づかなかったのか!!」

 

 そうして向かっていった先、そこには⋯⋯⋯

 

 ポツンと光っている自販機があった。

 

 







壁の絵柄はデュエマの暴輪ノ裁キの縁参照。その絵柄の中心にヴァグラスのマークが描かれているような感じ。

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