ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを 作:エンター・■■■■
19日になったら毎日投稿に戻ります
流石に新章が公開されて新たな設定でプロット崩壊の危機が来るかもしれないので(って言っても殆ど無いだろうけど)
てなわけでよろしこ
「おいおい、アタシらメガゾードとアイツら以外に何も出くわさねぇが大丈夫か?」
「あちら側の作戦の可能性もありますね⋯⋯」
「うーん、何だか嫌な予感がするんだよねー」
『右方向よ』
そう言いながら走る5つの影⋯⋯⋯⋯C&Cの5人である。トキはアビ・エシュフのフルアーマーを装備しているが、その他の4人はメイド服である。そして、ネルの隣で飛んで付いて行っているドローンから映し出されているのはリオである。
今のところ、メガゾードとバグラーしか相対しておらず、サクサクと進めていた。だが、何かのブラフか⋯⋯それとも罠か。警戒していた。
そして、右方向の道へと差し掛かろうとした瞬間、銃撃が走る。それを察知した5人は即座に離れて警戒態勢を取り、その方向を見る。その方向から現れたのは⋯⋯⋯複製兵のバグラーであった。それを見たネルは少しだけため息をついた。
「またバグラーかよ⋯⋯そろそろ飽きてきたぜ」
頭を掻きながら満更でもないようにバグラーを見る。目の前にいるのは、メガゾードと戦った後に出てきた15体よりも多い20体。かなり多いが、C&C⋯⋯ネルたちの敵ではない。だが、無駄な消耗は避けたいという思いで、リオは言う。
『そろそろ、アヴァンギャルド君を発進させるわ』
「!! いいんですか?もしかしたら⋯⋯」
アカネが少し心配するような声でリオの通信を聞くが、隣にいたネルが一言。
「そんときはアタシらが破壊するだけだ」
『⋯⋯⋯⋯ソンナ』
哀愁漂う声が聞こえた気がした。少し時間が経ち、コンテナをぶら下げているドローンが上空から降ろそうと降下してきた時であった⋯⋯⋯カリンの右にコードのようなものが現れてコンテナに巻き付き、まるでワイヤーフックのように上がっていく影があった。
「Pardon?Mademoiselle?」
そのコンテナに着地してドローンを下から見上げるのは⋯⋯我らがエンターであった。それを見た5人は狙撃態勢に入る。この距離ならば、カリンとトキが有効ではあるが⋯⋯⋯
「エンターッ!!」
「うっそ!そんな事も出来るの!?」
『⋯⋯⋯おかしいわ。降下地点近くにはカメラはないはず⋯⋯それらしき反応もない。まさか、監視されていた?ドローンから見える距離には存在していないし生体反応も機械信号もない、いえ⋯⋯⋯⋯』
リオが熟考し始めたその瞬間、バコン!と音が鳴り響きコンテナに穴が開く。コードの力によってコンテナをねじ開けたのだ。それを見たエンターはニヤリと笑みを浮かべ、シールを貼り付ける。
「これほどの武装とエネルギーがあれば、さらなる成長を⋯⋯」
「させるか!!」
カリンは即座に狙撃してエンターを撃ち抜こうとするが、コードによって弾を逸らす。だが、カリンは即座に2発目を放つと、その弾はドローンに見事命中した。それによってコンテナとエンターは急降下していく。
流石に落とされると思っていたエンターは急いでノートパソコンを開いて赤色のメタウイルスカードを取り出して確認しながらノートパソコンにスライドする。
「ちっ!!メタウイルス!『統べる』インストール!」
エンターのパソコンに繋がれたアヴァンギャルド君がエネトロンにより緑色に発光し始めてコンテナが地面に落とされるが、その前にエンターはデータ状になって消えた。その様子に、C&Cの5人は驚愕と警戒の目でそれを見る。
アバンギャルドロイド
アバンギャルドロイド
アバンギャルドロイド
「はーっハッハッハッハッハ!!!!!」
高笑いして着地してきたのは、作戦の際に見たアバンギャルド君とは似ても似つかぬものであった。キャタピラが足に変形しており、四本腕から二本腕になっている。左腕には黄金比の盾を、右手には白色の剣を装備しており、両肩にはガトリングが装着されて、その武装全てにSUBERUとA-01と描かれている。
アバンギャルド君から生まれしメタロイド
『アバンギャルドロイド』
アバンギャルドロイドは着地すると、辺りを見渡して目の前のC&Cの5人と通信によって映っているリオを見る。そして、目を光らせて白色の剣を向ける。
「貴様ら!ギタギタにしてやるよ!!おらぁっ!!」
その瞬間、両肩に装備されているガトリングから超高速で弾丸が放たれる。5人はその攻撃を避けるが⋯⋯⋯他の方向から弾丸、小型ミサイル、グレネードなどなど⋯⋯様々な攻撃が迫ってきていた。
その様子から察することができた5人は冷や汗が出る。
「うっそ!?」
『AIMSの反応が検知されたわ⋯⋯⋯メタウイルスは『統べる』ってことは、そんな⋯⋯⋯⋯』
「これは不味いですね。大ピンチです」
『文字通り、統べているのね⋯⋯⋯⋯辺りにある機械全般を』
そう、統べて⋯⋯⋯⋯否、ハッキングして全てをC&Cに向けているといったほうがいいだろう。アバンギャルドロイドの能力は至って単純。辺りにある機械などをアバンギャルドロイドの視界に映らせた瞬間に操り、使役することができる能力。
先ほど見回したのは辺りにある全てを統べ、攻撃を仕掛けるためである。
「AIMS、エリドゥの防衛機器、その全てを私は統べる。故に貴様らの敗北は決定する」
「はんっ!んなわけねぇだろ!!」
「そうですよ?スクラップにされるのは貴方の方です」
ネルはアバンギャルドロイドが言ったことを鼻で笑い、アカネは眼鏡をキランと光らせてアバンギャルドロイドを見る。だが、そんな時に少し悲しみを帯びた声が聞こえる。アバンギャルド君の元の制作者、リオである。
『⋯⋯⋯⋯アバンギャルド君、言うことを聞いてくれないかしら』
少しだけ涙目になりながら見る。だが、アバンギャルドロイドから出たのは無慈悲ともいえる回答⋯⋯というか、残当と言える言葉だった。
「⋯⋯⋯こんなダサいデザインにした人の言うことを聞くことはない。私は統べる側に至ったのだ!」
『ソンナ⋯⋯⋯⋯』
『ちょっと!?リオ会長泣いてるんだけど今どういう状況!?』
『ユウカ!ハンカチを持ってきてください!ビッグシスターモードですよこれ!』
『レイチ、そのビッグシスターモードって何!?』
通信の向こう側からハンカチを持ってくるためにドタバタしている音が聞こえる。アバンギャルド君の離反は想像以上に心に来たようだ。だが、戦略的には指揮系統が機能しなくなったため、アバンギャルドロイドが少しばかし優勢に傾いた程度か。
「隙ありだ!」
まるでコントのような空気になった瞬間に、アバンギャルドロイドは肩にあるガトリングで連射する。だが、先に回り込んでいた影が一つ⋯⋯
「二番煎じは消えてください」
「二番煎じでも良いだろう!」
トキである。アビ・エシュフにもガトリングが装備されているためパクリと判断して襲いかかった。AIMSによる援護射撃が加わり、戦いがより一層激しくなった。C&Cの5人も攻撃しようとするが、エリドゥの防衛システムやAIMSに阻まれてしまった。
トキが右腕に装着されているガトリングを振り下ろすと、それを黄金比の盾で防ぎ、トキは左腕のガトリングから弾丸を放つ。アバンギャルドロイドに対して零距離射撃をして腹辺りから火花が散り、少しだけ離れる。
「『伝令』守れ!」
その瞬間、エリドゥの防衛システムやAIMSの銃口が全てトキの方へ向く。それにトキは目を見開いた。
「一斉掃射!」
「まずっ⋯⋯⋯!」
エリドゥの防衛システムやAIMSの性能はリオの専属メイドであるトキであるからこそ、銃口が全て向けられロックオンされる、その恐ろしさは身に染みてわかっている。一つ一つは小さくても、数が多ければその分火力は膨れ上がる。だからこそ、迎撃しようとした。
だが⋯⋯⋯⋯
「おいおい、アタシらを忘れんなよ?後輩」
「こんなんじゃやられないよー!」
ネルとアスナ、アカネがトキの後ろから現れる。一瞬、一瞬のみAIMSやエリドゥの防衛システムがトキに向いたその瞬間に4人は猛スピードで迎撃し、アバンギャルドロイドに迫ってきていた。
「狙い撃つ」
カリンも、離れた場所から銃口を構えてアバンギャルドロイドに狙いを定める。アバンギャルドロイドは「しまった」と言いながらも冷や汗一つ流さず冷静に見ていた。それを見たトキは
「今のうちにっ!!」
「!? グッ⋯⋯⋯!」
アビ・エシュフのブースターでアバンギャルドロイドに猛スピードで近づき、回し蹴りをアバンギャルドロイドの顔に当てようとした。アバンギャルドロイドはその攻撃を盾で防ぐものの、ブースターによって増した蹴りの速度と火力によって、壁に叩きつけられた。
「『伝令』私を守れ!!」
だが、何も起きなかった。アバンギャルドロイドはAIMSたちが来ないことがおかしいと思ったのか、何度も見回す。だが、何も起きなかった。困惑⋯⋯⋯だが、最悪なことに気付いてしまった。
「どういうことだ?いや、まさか⋯⋯⋯」
「そのまさか、ですよ」
「なッ!!!」
真横からアバンギャルドロイドの頭に銃口を突きつけられる。アバンギャルドロイドが目線を送れば、アカネが眼鏡を光らせて銃口を突きつけていた。その瞬間に肩にあるガトリングをアカネの方に向け、放とうとするが別の攻撃によって遮られる。
「はあっ!」
カリンによる砲撃。それが真正面から撃ち抜かれようとするのを黄金比の盾でギリギリのタイミングで防ぐが、ネル、トキ、アスナが上から迫ってきていた。
「クソぉっ!!!」
アバンギャルドロイドは察していた。辺りにはもう、AIMSもエリドゥの防衛システムも全て壊れているか、それともハッキングされてしまったか。どちらにせよ、兵力を操るという特異性のある能力を使用できなくなった以上、逃げるしかない。
アバンギャルドロイドは背中を少しだけ変形させて、飛び去ろうとする。つまり、新たな兵力を得るために逃げようとしていたのだ。だが、そんなことをC&Cのエージェントが許すはずもない。
「おせぇよ!」
「その程度、訓練で実践済みです。大人しくやられてください」
「何ッ!?」
上空に飛び上がったはいいものの、先回りしていたネルとトキによる踵落としでアバンギャルドロイドは地面に叩きつけられる。これでもアバンギャルドロイドが壊れないのは元々のアバンギャルド君の硬さなのか、メタロイドになったときに得たものなのか⋯⋯⋯それは、誰にも分からない。
だが、アバンギャルドロイドも簡単にはやられない。直ぐ様立ってガトリングを放とうとするが⋯⋯⋯⋯ガトリングが破壊されていた。そしてアバンギャルドロイドはもう分かってしまった。勝てない、ということに。
「クッソが⋯⋯⋯⋯!」
だが、アバンギャルドロイドも負けじと5人を倒そうと移動する。だが、アカネとカリンが狙撃してネルとアスナとトキが当たり前のように武装を破壊する。そんな状況でアバンギャルドロイドは何が出来る⋯⋯?
そう、何もできない。
C&Cの5人による圧倒的な蹂躙である。
『⋯⋯⋯⋯ヒッグ』
リオは、自作のアバンギャルド君が変形したアバンギャルドロイドを見てまた涙を浮かべた。リオにとっては自分が作ったものの大半を奪われてしまい、目の前で破壊される光景を通信越しとはいえ目の当たりにしているのだから。
「⋯⋯⋯⋯!クソぉっ!!!」
その瞬間、最後の足掻きのようにアバンギャルドロイドは剣をトキに投げる。トキは頭を少し横にしてかわすが、アバンギャルドロイドがトキの眼前に近づく。そして、アバンギャルドロイドの体温が上がっていく。
『まさか、自爆しようとしているの!?』
そう、自爆である。
兵力もない、武装は破壊された。
もう抗えることはできない。
そうして下した決断は―――――自爆
「ッ!! 離れてください」
「離れるものかッ!!」
アバンギャルドロイドはトキの武装であるアビ・エシュフに抱きついて自爆しようとしたが⋯⋯⋯その最後の足掻きは簡単に断ち切られてしまった。主に、ネルの蹴りによって。
「増えた後輩を倒そうとしてんじゃねぇよ!」
アバンギャルドロイドは不意討ちの蹴りによってアビ・エシュフから離れてしまい、壁に叩きつけられた。もう、自爆プロトコルは始まって15秒⋯⋯⋯もう、プロトコルを解除しても間に合わない。
「さようならだ!!我が主リオよ!!そして作り変えてくれたエンターよッ!!!また会おう!!」
断末魔のように叫ぶと、大爆発が起きた。ビルの中身ごと崩壊し始める。だが、『統べる』能力によってエリドゥのシステムの一つ、ビルの移動によって爆発などは別のビルによって遮られてしまった。
「⋯⋯⋯先を急ぐぞ!」
ネルはそう言って先を進んで行った。
それを追うように他のC&Cは進んでいく。
ネルがアバンギャルド君の断末魔を聞いて、少しだけ罪悪感を持ってしまったから、その場所から逃げるようにして立ち去っていた。
アリス破壊予定時刻まで、あと11時間
新章読んだよ
うん。雷帝がエグいことはよく分かった。
最初に日常を持ってくるのは盛大な曇らせフラグとは思ってたけど予想を遥かに超えてきやがった。
この第一章に対して一言言えば
「3人とも良かったね!これでゲヘナは偉大になれるよ!」