ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを   作:エンター・■■■■

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現在私の妹にアリス・エスケイプの絵を頼んでる
そろそろ出来るらしいからそれまでストックを貯めていた。

そういえばレイチのヘイローに関して言っていなかったため言っておくと、ユウカのヘイローの配色を灰色にしたような感じです。公式公認の理由がここにもあったんですね()

因みに、アリエス&サクラコの二人はかなり仲が良いです。最近は一緒にパフェを食べに行ったり、服を一緒に選んだりなどなど。ちゃんと青春してます。そしてエンターはそれを見て百合に感謝の感情を抱きながら度々拝むことがあるとか。セイアはそれを見てジト目になっているとか。

てなわけでほんへどうぞ



Mission74 極夜と悪魔の合唱

 

 

 

 万魔殿の議長、羽沼マコトは考えていた。まさしくエンターのことである。彼の目的、行動、作戦。その他諸々についても考えていたのだ。

 

『アリス破壊までのタイムリミット』

 

 エンターはそう言っていた。

 

 マコトの結論は率直に言えばあり得ない。過去のこと⋯⋯自身がやらかしたエデン条約の出来事、その前の風紀委員会と先生の報告であったエンターの出現、そして今回の出来事。

 

 思えば、ま(・)る(・)で(・)未(・)来(・)で(・)も(・)見(・)て(・)い(・)る(・)か(・)の(・)よ(・)う(・)な(・)動(・)き(・)だ(・)と(・)も(・)い(・)え(・)よ(・)う(・)か(・)。完璧ともいえるメタロイドと呼ばれる機械の配置、製造。かなりの策士であることは確実だが、エデン条約では百合園セイアを暗殺から救ったと噂で耳にしたこともあり、警戒するには十分だった。

 

 だからこそ言える。エンターがそんな簡単に目的を話すはずがない。普通に考えて、そんな簡単に目的を話すなど愚の骨頂ともいえる行為。まるで、自分たちの士気を敢えて高めようとしているような行為なのだから。

 

 だが、マコト様はそんな不条理をひっくり返してやると躍起になっていた。

 

 そして、目の前に現れたその存在⋯⋯⋯エンター。否、エンター・ユナイトを見る。無機質な黄色の目からはまるで睨むような、試すような目線が見え隠れしていた。

 

 そして現在、戦闘が開始していた。

 

「行きますよ⋯⋯!Ma puce!」

 

 エンターがレイピア状の剣を突き立てて加速する。ヒナはホシノから前もって加速などの情報を聞いてはいたが、いざ実際に体験してみると異様な光景だといえよう。その刺突をヒナのデストロイヤーで防ぎ、剣を反らして蹴りを撃ち込もうとする。

 

「(加速⋯⋯⋯遠距離武器がないだけマシかしら)」

 

 加速しながら遠距離武器を何度も撃ち込まれたらたまったものではない。だが、それが出来ないからこそ接近戦で対応できる。だが、エンターはロンダートして躱すと剣を地面に突き刺して前に振る。

 

「ふんっ!」

 

 地面から火花が散り、その空気斬りとも言える斬撃が向かうがヒナは横に踏んでそれを避けると、エンターの両脇から影が見える。エイミとマコトだ。

 

「中々に頓痴気な技だけど⋯⋯」

 

「雷帝の遺産に比べたら、まだ人道に即しているが⋯⋯」

 

「「対処は出来る」」

 

 蹴りと銃撃、同時に相手に当たらないように放つが、即座にエンターは加速してその技を避ける。現れたのはヒナの真後ろである。剣にエネルギーを溜めるとエネルギーの斬撃が飛ぶ。それをヒナはスレスレで避け、マコトとエイミはサイドステップで避けるとマコトとエイミが弾丸を放つ。

 

「シッ!」

 

 その瞬間、空中からまるで球体のようなものが浮かび上がる。その球体はエンターに向かう弾へと向かっていき相殺された。

 

 何が起こった⋯⋯⋯?

 

 そんな考えを与える前にエンターは動き出す。胸にあるボタンを押して出てきたのは一丁の拳銃。それが現れたと同時に上に放り投げる。加速してエイミの元へ瞬時に移動すると高速で蹴り、ビルの壁に打ち付けられる。

 

「グッ!」

 

『エイミっ!』

 

 ヒマリは少しだけ叫ぶが、ヒナとマコトのナビゲートを進める。

 

 マコトは即座に体勢を立て直すと、エンターに向かって銃撃する。それをエンターは避けるが、その先にも弾丸を放っていた⋯⋯⋯⋯いわば、予測撃ちである。弾丸がエンターに当たり、火花が散るが空中から戻ってきた拳銃を掴むとマコトに照準を合わせる。

 

「終幕 イシュ・ボシェテ」

 

 瞬間、ヒナから神秘解放によって扱えるEX技を放ってくる。紫色のレーザーのような弾丸がエンターを襲うが、それを腕を盾にして防ぐ。一瞬の隙を見て加速して、拳銃を上に投げて剣に持ち替えると、ヒナへと急接近する。

 

 エンターは剣で斬ろうとするが、それを銃で防ぐとかなりの至近距離になった。そして2人は話す。

 

「一体、何が目的?」

 

「貴方に言う必要があるのですか?」

 

「確かにない。だけど、雷帝に関連するのだったら容赦はしない」

 

「雷帝⋯⋯⋯あぁ、あの⋯⋯。雷帝が残した遺産は狙う気など更々ありませんよ」

 

「⋯⋯⋯何処まで知っているの?」

 

「一つ言えるとすれば⋯⋯私は雷帝の遺産など興味はないということです。シッ!」

 

 エンターはヒナの持つ銃を剣で斬りつけると、蹴りを放つ。ヒナは翼を展開しながらも、空中で一回転して着地する。だが、エンターは上に投げた拳銃を手に持ち、ヒナに照準を定めていた。そして、弾丸が放たれた⋯⋯⋯が。

 

「一つ、聞きたいことができた。キキキッ、このマコト様をこれ程に動かすとは、やるな」

 

 そう言うとヒナに向かう弾丸を掴んで、その掴んだ手を開くとパラパラと弾丸が落ちる。そのマコトの顔はニヤリと笑っていて⋯⋯⋯⋯エンターは目を見開くと同時に警戒態勢を取る。

 

 セイアたちや先生たちが知る由もないが、あくまでもエンターの原作知識というのはデカグラマトン編第3章までであり、ロアなどの第2部については知る前に死んでしまった。まぁ、2年前からいたため、雷帝のことについては資料で色んなことを知っているのだが。

 

 だからこそ、ヒナが強いことを知っているのは勿論、マコトが強いことも知っていた。だが、予想外だった。神秘をあまり取り込んでいない状態⋯⋯ヘイローが薄い状態だが、銃撃などはかなりの火力はある。今まで戦ってきたデータを取り込んでパワーアップしているエンターにとっても、それは予想外だった。

 

「⋯⋯⋯⋯⋯loi」

 

「フッ、その程度か?エンター。その程度ならこの天下無双のマコト様を倒すことなど出来ないぞ?」

 

「いえいえ、羽沼マコト。Mademoiselleの評価を見直す必要がありそうです。貴方がそれほどまでに強いとは」

 

 エンターは少しだけ目を逸らして時間を確認する。

 

 残り7時間30分。戦い始めてから20分も経過していた。そろそろ良さそうだろう⋯⋯⋯⋯そう思いながら、グレネードを転送で取り出す。ピンを引っこ抜いてヒナたちに投げようとしたときだった。

 

「ふうっ⋯⋯⋯⋯よくも、やってくれたね⋯⋯」

 

 弾丸が放たれようとしていた。このままでは銃弾がグレネードを貫通して爆発するのは確定しているため、それを察知したエンターは上に放り投げ、グレネードは空中で爆発してエンターを爆炎で包み込んだ。

 

「au revoir、ゲヘナと特異現象捜査部。また会いましょう」

 

 そして、爆炎が晴れた頃には⋯⋯⋯エンターはいなくなっていた。マコトは視線を巡らせるが、何処にも姿はない。それを確認したマコトはため息をつきながらエリドゥの中央に視線を向ける。

 

「⋯⋯⋯⋯フッ、貴様の策が何処までかは知らないが⋯⋯乗ってやる」

 

 そう言いながら、先へと進んでいった。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 エリドゥ中央、そこの建物はかなり巨大だった。そこに足音が複数聞こえる。別れたチームが、そこに全て集結していたのだ。それを、エンターは眺める。

 

「さて、全員集結しましたね」

 

 視線を鋭くしながらも、計画は順調⋯⋯⋯⋯だが、油断はしてはいけないと考えつつ頭を巡らせる。最終目標は2つ、天童アリスの破壊、USBの奪還。この2つである。

 

 ただ、天童アリスはた(・)だ(・)そ(・)の(・)身(・)体(・)を(・)破(・)壊(・)す(・)る(・)の(・)で(・)は(・)な(・)い(・)。

 

 そんなことはさておき⋯⋯⋯⋯エンターはノートパソコンを取り出すと、権能によるPathで2体のメタロイドに通信を繋ぐ。その先は、ミレニアムサイエンススクールの自身の一室に待機している2体のメタロイド。

 

『⋯⋯⋯やっと出番ですか!』

 

『おやめぇ〜私の出番ですねぇ〜!』

 

 キーロイドとケシゴムロイドの2体である。そして、ノートパソコンでカタカタと入力する。それは道のりと鍵の設定などなど⋯⋯⋯様々なシステムをあやふやに変更させる。これで、指令室は一時的に機能不全に陥るだろう。

 

「さぁ⋯⋯⋯⋯ゲームはまだまだ終わりではありませんよ。先生御一行?」

 

 集まりつつある先生たちを一瞥すると、背後に振り返る。そして、データ状に分解されて消えていった。

 

 同時刻、指令室は一時的に機能不全⋯⋯及び混乱に陥りかけていたが、冷静に対処していた。急なハッキング⋯⋯しかも、お返しのファイヤウォールなど、全てを掻い潜られてのハッキング。相当な実力だろうが⋯⋯直ぐ様、システムを元に戻す。

 

 それを眺めていたハナコ、ナギサは少しだけ目を細くする。

 

「エンター⋯⋯⋯⋯厄介なことをしてくれましたね⋯⋯」

 

「多分何かを仕掛けたのは間違いないでしょう。私たちにも想像のつかない何かを」

 

 だが、誰も気付いていなかった。ドアが薄く開いていることに。そこから、小さい何かが入ってくると、通信しているパソコンに頭を押し付ける。

 

「⋯⋯⋯こちらがハッキングされました。そちらは大丈夫ですか?」

 

 丁度今、ヒマリが空中に浮かぶ電子キーボードをカタカタとさせながら通信していた。だが、突如その通信がガガガッと音が鳴り出す。まるで、何者かに通信を傍受されたかのようなものだった。傍から見ればハッキングされたように見えるだろう。

 

『嘘でしょ!?通――』

 

 通信越しのアルの言葉が紡がれる前に、通信が途絶えてしまった。ヒマリは目を鋭くするが、次の瞬間だった。バンッ!!という大きな音が部屋中に鳴り響く。

 

 それは、室内にある金庫が独りでに閉まった音であった。その音に皆は一瞬ビクッと硬直するが即座に行動を再開する。だが、マキは一応やることはやったため、急に閉まってしまった金庫に接近する。

 

「⋯⋯えっ?一体何がどうなって⋯⋯」

 

 マキが急に閉まってしまった金庫を開けようとする。ミレニアムサイエンススクールの最新技術とは裏腹に、アナログ式の金庫である。誰にも使用されていないが故に放置されていたものであった。

 

 しまっただけなら開けても別に問題はないだろう⋯⋯そう思いながら開けようとするが、ビクともしなかった。それを見たリオは即座に言う。

 

「チヒロ、ドアを開けてみて頂戴」

 

「ドアを⋯⋯?パスワード式だから⋯⋯成程」

 

 そう言いながら、ドアをハッキングしてエンターキーを押す。これでドアが開くはずなのだが⋯⋯⋯⋯開かない。つまり、そういうことだ。

 

「皆、聞いて頂戴。エンターにしてやられたわ」

 

『!?』

 

 それを聞いたヒマリたちは目を見開く。

 

「通信が傍受されている⋯⋯いや、システムごと消されているわ。ハッキングの形跡はコユキが分かるはず、それがないということは⋯⋯⋯⋯」

 

「メタ、ロイド」

 

 ハレが呟いた。

 

「合理的に考えてこの部屋に一体、部屋の外に一体以上。ステルスロイドの可能性は低い⋯⋯⋯なら、極小のメタロイドか透明化しているメタロイドの可能性が高いわ」

 

 皆が息を呑む。

 

「異変を感じたら即座に共有を。そしてミレニアムサイエンススクールの内部にいる⋯⋯聖園ミカに連絡を」

 

 テキパキとリオはナギサやハナコとモールス信号を出し合いながらも指示を出していく。

 

 

 アリス破壊まで、残り7時間。

 

 

 

 

 

 


 

 

⋯⋯⋯⋯今、このログを聞いているのなら、かなり昔の話になるだろう。改めて自己紹介をする。

 

 俺の名は■■■■、中学3年生だ。今存在しているのか、このログやあそこにある本以外に文献が残っているのかも分からないが■■■■■と呼ばれる組織に所属していた者だ。まぁ、この前の秘匿ファイルを見れば分かることだ。

 

 少し、一人語りを聞いてくれないだろうか。

 

 俺が生まれた時代は、どこもかしこも戦争や紛争が起こりまくっていた。まさに全土キヴォトス大戦とでも言うべき荒れ具合だった。死人はでないものの、重傷を負うものが大勢いて、住民も大変なことになっていた。

 

 そんな中生まれたのが俺たち⋯⋯⋯三兄妹だ。前のログを見れば分かるが、姉、俺、妹の三兄妹であることを一応言っておく。当然、2人も同じ■■■■■に所属した。俺含めた3人の思いはほぼ一緒だったからだ。

 

『平和に暮らしたい、争いを無くしたい』

 

 そんな思いが、決意があった。

 

 だから戦った。

 

 姉は幸せに生きられる環境を目指し、俺は完璧になって人を守ることを目指し、妹はそんな俺たちを支えたいと思って努力していた。当然、■■■■■の頭も認めてくれていた。

 

 トリニティでは第一回公約会議によって起こったアリウスの反乱。

 

 アビドスでは鉄拳政治が起こったことによる生徒と生徒会の大戦争。

 

 後に百鬼夜行連合学院と呼ばれる場所では絶え間なく紛争が起こり、被害がどんどん広がっていった。

 

 バルバラ、クズノハの2人はそんなキヴォトスの状況を見て俺たちに助けを求めた。だから俺たちはそれに参戦し⋯⋯⋯⋯

 

 アビドスはその鉄拳政治のシェマタを一時的に機能停止させ、百鬼夜行では紛争を武力で制圧して政治交渉してクズノハの率いる場所に合体させ、トリニティではもう本当に色んなことがあった。

 

 そんなある時⋯⋯⋯⋯とある実験が始まった。

 

 世界と世界を繋げる実験⋯⋯『異世界接続実験』。

 

 そして繋がった先ではエネトロンと呼ばれるエネルギーがあった世界、それは俺がとある事情で知っていた世界であり、俺が大好きだった世界だ。

 

 転送研究センター⋯⋯こちら側からコンタクトを取った組織。最初はあちらも驚いていたが、こちらの技術を提供し、状況を説明した結果、協力して貰えることになった。後から聞いた話だが、あちら側では極秘事項としても扱われていたらしい。

 

 ただ、協定が続いたのは、こちらの世界でもある事が起きた時までだった。

 

 ■■の■■、それが従えしDivi:shonの一(・)度(・)目(・)の(・)大襲撃による大戦争。一時的に奴らを従えていたシステムを破壊したが、やつらは置き土産をしていったんだ。

 

 本来あちら側に送る予定だった

『対・絶対者自律型分析システム』

 

 それに仕込みを。本来ならば異世界に送るためのプロトタイプであり、実際に使用してみて改良案を出してもらう予定だったのだ。そう、本(・)来(・)な(・)ら(・)ば(・)。

 

 奴らは対・絶対者自律型分析システムの中にコンピューターウイルスを仕込んでいた。可能性的にはウチの組織を破壊するために入れた代物であったのだろう。仮定形なのは俺にも分からないことが多すぎてこう表現するしかなかった。

 

 俺が見つけられなかったということは、相当小さく作られ、周りの機械を虫歯のように徐々にコンピューターウイルスに感染させていくものだったのだろう。頭や妹たちが見つけられなかったということも、可能性的にはそれしか考えられない。だが、それが異世界のほうに行ってしまった。行ってしまったんだ。

 

 それによって⋯⋯⋯⋯まさか、そのシステム自体がラストピースになるなんて、思いもよらなかった。

 

 俺のせいで、あの異世界に⋯⋯⋯⋯本来ならば、なかったかもしれないのに、作られてしまったんだ。

 

『対・絶対者自律型分析システム』

 

――――――――個体名『メ(・)サ(・)イ(・)ア(・)』

 

 後にそう呼ばれる存在⋯⋯それが出来てしまった。

 

 それが、俺の一生償わなければならない、一つの後悔だ。

 

 

 

ゲマトリアデータログ・秘匿音声ファイル

『■■■■■の後悔』抜粋

 

 





メタロイドの設定

チューバロイドは例外として、Ver2メタロイドは強化された同一個体なので記憶を引き継いでいます。因みに死んだ瞬間データとしてカードに自動的に戻ります。

つまりでいえば、メタロイドの命はエンターが握っており、一つのメタロイドにおける元のメタウイルスカードが破壊されれば完全に死ぬというわけです。なのでエンターは扱いに細心の注意を払っています。

改めて言いますが、メタロイドの死はメタウイルスカードが破壊されることです。じゃあメサイアカードはどうなるかって?そういうことだよ。
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