東方深空録   作:・落ち葉・

14 / 37
こしょうをいれます


第十四話 交渉

「それじゃ、行ってくるよ」

 

「うん、無事に帰ってきてね?」

 

「大丈夫だよ、交渉してくるだけだし…まあいざとなったら逃げてくるよ…あ、でも交渉を通り過ぎて逆に仲良くなれるかも…」

 

「えぇ!?…さすがにかなりフレンドリーなそらでもそれは無理なんじゃないかなぁ…」

 

「あははっ…冗談冗談、諏訪子を裏切るようなことはしないよ」

 

「ありがとう、でもそららしいね」

 

 

さて、今は交渉への出発前である。

 

(永琳は結構心配症だったけど、諏訪子はそうでもないなぁ…まあそっちの方がいいのだけれど…)

 

「…あはは…それじゃ、いい加減そろそろ行ってくるよ」

 

「あ、あぁ、ごめんごめん…それじゃ、気をつけてね」

 

「うん!じゃあ行ってきます!」

 

「いってらっしゃーい!」

 

そして私は飛び立った。

確か諏訪子の情報だと敵の駐屯地は…えーっと?うんうん、ここから西方に七十キロくらいみたいだね…じゃあ6時間ほどで着くようにしよっかなー…え?なんで自転車くらいのスピードで行くのかって?まあなんとなくゆっくり行きたいし?…ほらこう見えて私マイペースなんだよ?それに諏訪子がお弁当作ってくれたし………って誰に話かけてんだ私…

 

まあそんなことは置いといてとりあえずゆっくり行こう、まだ時間的には朝だ…それなら問題は無い…気兼ねなくゆっくり行こう。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

さて、おそらく半分過ぎたであろう地点についたときには日はもうすぐ頂点というところまで昇っていた。

 

まだ大丈夫だ、よし、それじゃあお弁当でも食べよう。

 

…………………………

 

「え?…あれ?あれあれ?」

 

……やってしまった…定番と言えば定番ではあるがそれでもやはりショックは大きい…

 

「……はぁ」

 

…さて、どうしたものか……

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

…恐らくあと十キロほどだろう…

 

さて、今私は結構疲労が目に見えるようにはなっている。

それはもちろん楽しみにしていたお弁当の件の影響である。

 

「……」

 

とりあえず私は目的地へと急ぐことにした。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「…はあ、やっと…ついたぁ…」

 

「…えっと、どこ…かな?」

 

私はあたりを見回す

 

「ん?」

 

そこには大きな注連縄を背負った何かがいた…しかし、そのときの私にはあの輪っかのついた食べ物にしか見えなかった。

 

「あは…ドーナツぅ…うへへぇ」

 

…しかし、

 

「誰だっ!」

 

気づかれてしまった…それからよほど警戒心が強いのか弾を打ち込んできた。

…その弾で私は意識を取り戻した。

 

「私だ」

 

…これを言いたかったから意識を取り戻したわけじゃないよ?てかいい加減私は誰に話しかけてるんだろう?

 

「お前だったのか」

「また騙されたな」

「全然気づかなかった…」

「暇を持て余した」

「神々の」

「遊び」

 

…うん、なんで貴女知ってるの?まあいいや、

 

「…何故かよくわからないものに乗ってしまったな、さて、お前は何者だ?」

 

…あぁ、やっぱりそうなるよね…まあここはしっかり丁寧に、

 

「あ、ああ、すみません…私、洩矢の国の王からの使いでして、諏訪子様から伝言を預かっております…」

 

やっぱり敬語は慣れないなぁ…どうしよう、これで私の私生活も知れちゃう…

 

「!?…なんだ、洩矢からか…ふふっ、ついに恐れをなして降伏するという選択肢を選んだか…」

 

「…」

 

「ははっ…まあいい、ついて来い…」

 

?…ああ、そういうことか、ここの長ってことね

 

「ここだ」

 

へぇ、立派なお屋敷だなぁ…諏訪子の家くらいかな?

 

「…天照様、洩矢の国の遣いを連れてきました」

 

「…どうぞ」

 

…綺麗な声だなぁ

 

「…ほら、入れ」

 

「はい」

 

「…ふふっ、ようこそいらっしゃいました、洩矢の遣いの方…さて、今回はどのようなご要件で?」

 

…綺麗な声に反することもなく、その容姿は美麗で淑女という感じの人だった…

 

「…はい、私達の国への侵攻についてのことですが…」

 

「…」

 

「…私達は降伏には応じないという結論に至りました」

 

「…!」

 

「……ふふっ、では…貴女達は降伏を拒否するということでよろしいですか?」

 

「…」

 

「わかりました、では本日はありがとうございました…それでは、また…」

 

ん?やけにあっさりだなぁ…そうして私は屋敷を立ち去ろうとしたその時、先ほどの会話に繋げるようにこう言った…

 

 

「…会うこともないでしょうね?」

 

 

その時、私の背中にはぞわりと冷たいものが走った…

これは、まさか…

 

すると、扉を開けた瞬間、部下と思わしき神々が私を出迎えた。

 

「ふふっ、ただの妖怪の貴女でしたら、1人だけでも充分ぶちのめされてくれるでしょうがここは神聖な地ですので貴女の血で汚れてしまうのはイケナイことですからね?」

 

…綺麗な人だなぁって思ったらなんだか危ない人っぽそう…まあとりあえずここは…

 

「…それでは、さようなら」

 

そして私を囲んでいた神々が神力弾を繰り出してきた…

その瞬間、私は諏訪子の家にワープした。

 

「き、消えた!?」「どうなってるんだ!?」

 

「…ふふっ」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「よっと…ううっ」

 

その瞬間私は倒れた…恐らく昼食を食べていないからだろう。

 

ちょうどそこへ諏訪子がかけよってくるのが見えた気がした…




昼食抜くと大変ですね
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。