(……うっ……ここは?)
起き上がるとそこはただただ白い空間……という事もなく、諏訪子の家の中だった。
(私は…確か…)
そう、私は敵の中営地に潜り込み、敵に交渉してくるつもりだったが…失敗した。
「決裂…か」
すると奥のふすまをガラッと開けて少女が駆け寄ってきた。
「…あっ、そら!やっと起きた!大丈夫?どこかおかしくない!?」
「あ、ああうん!大丈夫だよ!」
「よかったぁ……そらはね?2日間も寝てたんだよ?」
2日間という言葉を聞いて私は驚いた。
「2日間も寝てたの?私」
「うん、そうだよ!心配したんだから!」
やっぱり何も無くても日頃から能力使っておくべきだったなぁ…最近使ってないし久しぶりで慣れて無かったのかなぁ……と、私は後悔する。
「…そらが大丈夫だって言うから任せたのに、やっぱり普段能力使って無かったの?」
「ううっ」
私は体をビクッとさせる、図星である。
「ああ!やっぱり?どれだけそらが強いかはわからないけど、どれだけ強くても少しでも普段から使っとかないとこういうことになるんだよ!?」
「あはは、ごめんごめん…でもそれって、この国が平和だってことでしょ?それは諏訪子のおかげなんだよ?」
「えっ、そ、そんなこと無いよ…えへへ……って!じゃなくて!本当に心配したんだからね!」
諏訪子は頬を膨らませてプンプンと怒っている、それがまた可愛らしく見えた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「…えっとね?実を言うと、失敗…しちゃったんだよね……ごめん」
「…そう……でも、大丈夫だよ、本来は私がやる事だったし…そらにはとっても感謝してる……」
先程のほんわかとした空気は何処かに行って、今はただ暗い雰囲気が漂っている。
「そら……貴女は逃げて、敵は一度貴女の顔を見てる…次は絶対に殺される…私だけで戦う、だから、貴女は逃げ」「嫌だよ」
私は諏訪子の言葉を遮って答えた。
「私は…交渉を提案して、勝手に行くって言って、勝手に決裂した…」
「…」
「…そして、諏訪子に迷惑をかけた…」
「迷惑だなんて、そんな…っ!」
「…いや、こうなってしまったのは私の責任…償いになんかならないとは思うけど、諏訪子を…そしてこの国を助けたい……駄目…かな?」
「…いいよ、でも、これだけは聞いて」
「…」
「…こうなってしまったのはそらのせいじゃない、貴女が責任を感じる必要なんて無い……そらは私に2つもいいことをしてくれた、1つは自分の身を考えず交渉に行ってくれたこと、もう1つは……」
「…友達になってくれたこと」
「…」
「私ね、ずっと独りだったの、もちろん国の皆は笑って私と接してくれた…でもそれは対等なものとして見てくれるようなものじゃなかった、何かを崇めるような目で……ふふっ、可笑しいよね神様なんだから崇められても当然な責務を背負わなきゃいけないし…なにより寂しがるのはもっと可笑し」「諏訪子」
私はまたも諏訪子の言葉を遮った。
「諏訪子、私は可笑しいなんて思わない…たとえ神様であっても、1つの生き物なんだから…私は諏訪子に出会えてよかったよ、私にもかけがえのない友達ができたから…」
「…そら」
私は諏訪子を抱き締めた。
「…寂しかったよね、とっても寂しかったよね?でも私はまだ短い間だけれども、これからもずっと友達だよ?」
「ううっ……そらぁ…」
「わかったらほら、ね?私も戦うから、安心して?」
「ぐすっ…ありがとう、そら」
そうして私と諏訪子の友情はさらに深まった。
うん、何か自分の見て思うのがやっぱり大袈裟なんじゃないかって思います(´・ω・`)