第二十三話 新しい道
諏訪子達のところから出発して三日が経った。
相変わらず周りは鬱蒼とした木々が広がるのみだ。
高い山々が連なる飛騨山脈はやはり綺麗なものではあったが、わざわざ避けて通るとなると邪魔なモノでしかない。
諏訪子がくれた地図を参考にすると、だいたいあと50kmくらいで大きな集落に着くらしい…
が、その情報も既に意味を成さなくなってしまった。
私は先程ある事実に気づいてしまったのだ。
諏訪子は私にもう一つ地図をくれた。
それは日本地図だった、渡された時はあまりにも前世のそれと変わらないものだから、神様って何でもありだと思ったのだが、諏訪子は一枚目の地図の方で期待させておいて落とすような失態を犯していた。
「…えっ、と…?これ、もしかしてもしかしなくてもこの地図………真反対?」
そう、その失態とはずばり地図の誤作成だった。
一枚目の地図には主に日本アルプスが載ってあって東西南北は示してあるのだが、日本地図を見てみるとそのあたりの地形が違い、逆さにしてみると同じになった。
ちなみに正しい向きにして一枚目の地図を見ると、私の進行方向には…
「うんうん…山あり谷あり集落なし、人の住めそうな環境じゃないね、これ」
まあ間違っていても個のあたりには訪れることはないので仕方ないとは言える。
私はこの三日間の疲れが一気にのしかかってくるように思えた。
第一、この小さな体で三日間も歩き続けるのはかなり無謀なものではあった。
この体と言えば、もう随分と馴染んでしまった。まあかれこれこの世界に転生してからかなりの年月が経ち、前世の時間を圧倒的に越すものとなってしまったので慣れるのはあたり前と言える。
日が少しずつ傾き始めてきた頃、私の頭には二つの選択肢が浮かんだ…
「まず一つ目…このまま歩いて歩き続けて危険なところは飛びに飛んで、到着する保証はかなり少ない、新たな出会いは獣達、道なき道を行き人生の道も消え去りそうな旅を続ける。そして二つ目…空間転移する。ただし、使用後は力を急激に消耗した代償としてすぐに気を失う、そして安全のため少し離れたところに着くようにする…さて、どちらを選びますか、空神藍空さん?」
「はい、私は二つ目を選びます!」
私は自問自答する。
「それじゃあ、空間転移の旅!レッツ…ゴー!」
私は能力を発動させ、空間転移をする。
すると周りの風景がとても早いスピードで駆け抜け、目の前には木々が物凄い勢いで迫るが、あくまでも転移中なので、すり抜けていく。
あ、琵琶湖と思わしき湖を通り過ぎた。
そろそろだな、と思い空間転移を解除する。
「ふう…着い、たっと」
瞬間、頭がクラっとする。
やはりかなり長距離の転移だったためか眠気が凄い、私はその場に寝転ぶ。
幸い、人気は無かった。
というか、これ旅じゃないじゃん…まぁ三日間歩いたからいいかな、と思いながら瞼を閉じた。
「…え…?人?」
私は見落としていたようだった。
道中編書こうと思ったら一話分で終わってしまった
(´・ω・`)