永琳と出会って早2年半、永琳にはホントお世話になっている。
何より私の名付け親でもあるし、あの時以来本当に優しく接してくれている。
もちろんその恩返しとして、永琳の助手として一緒に薬品の研究をしたり…そういえば最近永琳が何か新しい薬を研究し始めたんだっけ?
…うーん、なんだっけなぁ?
…あ、やばい最近寝てないから頭が痛くなってきた…
「ん?どうしたの?」
ぼんやりと思考を巡らせていると、永琳がそう声をかけてきた。
「ん?あ、いや、特に何も…」
「疲れてるんじゃないの?…ここ最近貴女、最近寝てないでしょ?」
ギクッ…なんでわかったし、永琳に気づかれないようにしてるのに…
「久々にゆっくりしてきたら?例えば…散歩とか?」
それもいい考えなのだが、
「今夏だよ?こんな都会の真っ只中で散歩してこいって言うのはそれこそもう死刑宣告してるのと一緒だよ?」
「ふふっ…それもそうね。」
と、こうして、時は過ぎてゆく。
この通り、最近は手伝いばかりでそれ以外何も無く、手伝いをしてない時は暇すぎるのである。
ん?待てよ?都会の中?
「あ!」
私は何か思いついたかのように声を出した。
「いきなりどうしたの?」
「久しぶりに外へ行こう!」
「え?だって、貴女、外にはいかないって…」
「違う違う...“結界"の外だよ。」
私がそういうと永琳は少し表情を曇らせてこう言った。
「今は出ない方がいいわよ?」
「え?どうして?」
「この前、月夜見様やその周りの人達が言ってたんだけど、最近妖怪達が急激に増加し始めて凶暴化し始めてるらしいのよ…いくら貴女でも数で相手にされたらひとたまりもないわよ?」
「それでここからが驚きなんだけど、月夜見様は近々妖怪達は沢山の妖怪達を引き連れて都市へ一斉攻撃してくると仰っていたのよ、その時ある『計画』が実行されるらしいのよ。」
「その計画の名はね?」
その計画の名は…
「『月移住計画』」
うん…なんか、唐突に凄いね?
「んで、その計画は、この都市に住んでる人全員を連れて行くみたいだけど…」
「凄く大胆だね…そう上手く行くの?」
「まあ、あのしっかりしてる月夜見様のことだから、上手く行くでしょう」
うん、どこかの幼女サマと同じ導いている側の人でもこんなに違うんだなぁ…
「それはそうと…貴女、散歩に行くんじゃなかったかしら?」
「あ、そうだった…完全に話にのめり込んでた…」
「ふふっ、貴女らしいわね…まあ、結界の外に出なければいいから…ふふっ、夏だけど動かなくちゃ体に毒よ?」
「う、うん、まあとりあえず行ってくるよ」
「ええ、行ってらっしゃい」
次回、コラボです