マッチ売りの少年   作:おさんどんさん

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嵐は唐突にやってくるものである

庭を掃除しているこの男、光上聖 15歳で3月14日産まれ

現在 朝5時である

キィと軋むような音がしてそちらに顔を向けるとヒナギクがジャージ姿で出てくる

 

「掃除してたのね」

 

「うん。雪掻き程度だけど、そっちはランニング?滑るから気をつけて」

 

慣れ親しんだ2人はカップルには見えないやり取りで聖がヒナギクを送り出す

 

「離れのあの状態は驚いたけど今日は掃除に時間を割こうかな。っと、時間...30分後かな」

 

酒瓶を纏めていき、食べ散らかしてある袋を袋に入れて部屋を片付けると時間を見て慣れない家に入り「失礼します」と言いお風呂のお湯を沸かす

数分経つと玄関から音が

 

「おかえり、お風呂のお湯沸かしてるから」

 

「ありがと。なんだか1日で馴染んだわね」

 

「そうでもないよ。手探りでやってるばっかりだし。ほら、汗流して来なよ」

 

えぇとヒナギクが言ったのを聞くとちょうど...ではなく2人のやり取りを見ていた桂母

 

「えっと...ヒナとはそういう関係じゃないので...」

 

「え〜?」

 

今どきの女の子みたいな反応する人だなと思いながらまた作業をし始めた

 

 

 

 

 

 

ヒナギクside

 

「不謹慎かもしれないけれど...貴方だけでも生きててくれて良かった...」

 

ポツリと零した言葉。決して人前では言えないような

 

「家事スキルが上がってるのはいい事なんでしょうけどなんだか歯がゆいわ...そういえば...」

 

 

 

「学校?」

 

何処に通ってるのか聞いておかないと。私服が許されてる学校だとは思うのだけど

 

「行ってないよ。行く余裕ないから」

 

昨日に続きまた頭を抱えるヒナギク

 

「どうした?そんな呆れてものも言えないような顔して」

 

「その通りよ!!全く...そういえば...」

 

急いで携帯電話を取り出して電話をする。白皇学院に

それを他所に皿を洗っている聖

ゆっくりとコーヒーを飲んでいる桂母

 

「学校に行くわよ!」

 

「...はい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖side

 

連れてこられたのは白皇学院。オレでも知っている超名門校でお金持ちが通う学校...と、思われるけど普通に通えなくもないしエスカレーター式とのこと

 

「それでここで何を?」

 

「いいから入るわよ」

 

引っ張られて入る。自分は部外者という括りになるはずなのだがと思いながらもこの東京ドーム何個分だろうと敷地内を見渡す

 

「学校にエレベーターって凄い」

 

「このエレベーターは生徒会の人と先生しか使ってはダメだけどね」

 

「てことはこの上は生徒会関係の部屋?」

 

「ええ、生徒会の執務室とかよ。今日から手伝ってもらうのよ」

 

「そ〜なのか〜...ん?えっ」

 

思考が追いついてない。そんな中オレの幼なじみは続ける

 

「しっかり働きなさいよ?」

 

チンっとエレベーターが着き開く

先にヒナギクが降りてそれに続いて降りる...が

 

「君が生徒会長自ら勧めるほどの逸材だと?....なるほど?見た目は合格...」

 

「理事長?」

 

「みなまで言わなくていい、有能かはしばらくの働き次第で見ようではないか。今日来たのは顔合わせと拝見しにだ」

 

はぁ、と。なんか蛇いない?

そして

 

「制服は合格すれば届くと思うからキチンとしてれば問題ないわよ」

 

そういう問題なのかと生徒会室に行くとふと思い出した

 

「ヒナ、こんな所で執務できるのか?」

 

「...気にしなければいいの、見なければいいだけなのから」

 

この話題はもう振らないでおこうとヒナから渡された資料は計算事だったので空気そろばんで計算し記入していたら

 

「ヒナ!お金貸して!」

 

嵐がやってきた

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