風が吹く、決してここは風の都ではない
ただ高い。それだけ
「あれ?その子は?」
「雪姉、のっけからそれは酷くない?」
「おっと、あたしを雪姉と呼んでいいのは弟分の聖だけさ」
ヒナを見る。呆れた顔をして、更にはため息をついている
そんなに問題なのね
「それじゃあ...雪姉はミュージシャンを夢見てたよね?」
「何故それを!?まさかヒナから教えてもらったのか!おのれ!ヒナを味方につけるとは...」
「違うわよ。本物の聖だから変なことしないでねお姉ちゃん?」
あ〜、これはお金貸してに対しても怒ってるな。というか妹にお金を借りに来る姉って
「ふ、ふーん...?それで?聖(仮)はどうしてここにいるのさ」
「カッコカリって...いや学校に通うにも親もいないしお金もないしでヒナが手伝ってくれて」
そう言うと雪姉は壊れた機械のようにギチギチと首をヒナの方へと向ける
ヒナは答える気はないのか無言で頷いている
「ウチくる?」
「え?雪姉ご家庭持ってるの?」
グサリと鋼鉄のハートに一刺し
「お相手いるなら雪姉、そっちにお金の問題頼みなよ。流石にヒナに言うのは関心しないかな」
更に刺さる
「ひ」
「ひ?」
「聖がいじめるぅぅ!!」
流石に尊敬される近所の姉としていたかったのか耐えかねた桂雪路は生徒会室を飛び出して行った
「頼みに行ったのかな。それにしても雪姉も変わらないなぁ...ん?どうかした?ヒナ」
「い、いえ...我が姉ながら同情するわね、今のは」
と、ヒナギクの言葉に分からず、仕事に戻る
一息つくとお茶をいれて、気になった事を質問するヒナギク
「文字とか計算はバイトで覚えたの?」
「いや、図書館で覚えた。速読は得意だから」
「ホント昔から器用よね」
そこへ扉が開く、誰が閉めたかは置いておいて
「やってるやって....ヒナが男を連れ込んでる...だと!?」
「え〜!?ヒナちゃんまさかの相手が!?」
「これは熱愛報道だな」
ここに来ているという事は生徒会メンバーなのだろうと思ってるとヒナが顔を赤くしつつ、しかめっ面になって彼女ら3人に
「あなた達、今日は来ないんじゃなかったの!?」
なぜ叱り口調なのか分からないがその答えが
「なんとなく〜?」
「面白いことが起きてる気がしてな」
「それで来た訳だが...君は誰だ?」
っと、自己紹介しないと
「光上聖、ヒナとは古い友人。幼なじみで昨日バイト帰りに生き倒れてた所を助けて貰って、今日からこの学院に通えるように奮闘している者です」
「なるほど、君が聖くんか」
「え、知ってるの?」
「知ってるもなにも...」
「さっき桂ちゃんが叫んでたよ?」
「帰ったらとっちめてやる!って具合に」
頬をひくつかせてヒナを見るとやれやれと、まぁ離れの様子から何かしら酒のツマミになるものを作れば機嫌をなおしてくれるだろう
「それにしてもヒナちゃんがそこまでして入れたいなんて...」
「余程彼を気に入っているのだな!」
「確か学校のことを手伝う代わりに学費免除枠があったな」
えっ、とヒナに顔を向けるとそっぽ向かれた
「それより生徒会メンバーはこれだけ?」
「いえ、他にもいるけど今日はクリスマスよ?」
「なるほど...」
と、納得しつつ記入漏れがないか再確認を再開する
「マメだね〜、私だったら書いてすぐ終わりにしちゃうな〜」
「聖はしっかり者だから」
「おやぁ?私が1番知ってます風な事を言いますなぁ?」
「そ、それは...
「「「
言わなければ良かったのにとは言わない。あの女子の苑に入る勇気がなかったため...クリスマスかぁ...
ヒロイン増やすか
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ヒナギク一筋
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