「聖く〜ん。お手紙よ〜」
ヒナと一緒に家事をしているとお義母さんからそう呼ばれた。オレ宛ての手紙なんて
「学院からかしら?」
「他に思い当たる節はないからそうじゃないかな」
そして手元に来た手紙、それは
三千院家からの招待状であった
「どうしてナギから招待状が届いているのかしら?」
幼なじみが今にも叫びそうな声色で詰め寄ってきている。困った
どう説明したものか...ああ
「三千院ナギさんの執事と一緒に泥棒捕まえたからそれかと。あ、帰り道にだから!」
「貸して!」
一緒に読むと
この度はハヤテを助けていただき誠にありがとうございます。
3日後迎えを使わせるのでお待ちしております
三千院ナギ
と書かれてあった
「ホントに関係ないのかしら?」
「はい。神に誓って」
そして3日後
「おお...」
三千院家に呼ばれたためオレがめかしこむのはもちろん、ヒナもドレスアップしている。いつもより可愛く綺麗と思った
「何よ...変?」
「いや、外見は内面の一番外側ってのが理解できるなって、それでどこかのパーティー会場に行ったら声かけられるって」
「そ、そう?ありがとう...」
時間になったけど車、めっちゃ黒塗りの高級車
SPの方が降りて車の扉を開けてくれるが
「失礼ですが桂ヒナギク様は今日は」
そう言われるのは分かってた。こういうのは普通呼んだ人以外は来ないもの。けど
「すみません。ヒナ...ヒナギクは命の恩人でして、それに幼なじみですのでお互い何かあったらと思いこうしてご用意したのですが...ダメだったでしょうか?」
「...少しお待ちください」
SPの人が遠くに行き電話をし始めた
「口が上手いんだから」
「こういうのは真実と嘘とあとは同情を得ることで進めることがあるんだよ」
「聖...詐欺とかしてないでしょうね?」
「接客業とかこの間のマグロ取りのバイトとかしかしてないよ?」
先程聖が真実か嘘か定かではない話をしたため怪しむヒナギクであった
「お嬢様から許可が出ました。光上聖様、桂ヒナギク様、どうぞ」
車に乗ると振動がないハイブリッドな車で、高級車はどちらかと言うと振動が多いイメージがあったので少し驚いた。っと
「ヒナは三千院さんとは親しいの?」
「私は嫌いじゃないけど、向こうは私のことお堅い生徒会長ってイメージだと思うわよ」
「でもこうして行くことを許してくれたって事は優しい人でしょ?」
「...そ、そうね」
一方三千院家では
「あれ?お嬢様、こんな早くに起きてるなんて珍しいですね」
「当たり前だ!今日は客人が来るのだからな!2人も!」
2人もと聞いてハヤテは友達が2人来るのかと考えたが
「1人は友人だがもう1人はハヤテの言っていたヒジリというヤツだ」
「えぇ!?聖さんをですか!?僕家とか教えてませんし知りませんよ!?」
「既に調べはついている」
刑事のポーズを取りながらナギは言うと身だしなみを確認していると
「友人の方はナギの親友なんですよ」
「そうなんですか、マリアさん...では僕もしっかりと出迎えられるようにしなければ」
そこで電話が鳴り響く
「はい、三千院...お久しぶりです。愛沢さん。はい、いますよ。ナギ」
「なんだ?伊澄か?それとももう片方か?」
「愛沢さんです」
「なんだ。咲夜か、忙しいと伝えて切ってくれ」
あははと笑いながらマリアは
「すみません。今日はナギ、ご友人を呼んでまして」
『さよか....って』
一つ間を置いて窓ガラスを割りながら
「アホか!?友人てウチ呼ばんでどないすんねん!!」
ヒューと風が入り込む
「うーむ、ツッコミ方がちょお違ったか?」
「来ることが間違ってるのに気づけ」
「えっと、彼女は...」
「ウチか?ウチは愛沢咲夜。ナギからなんも聞いとらんのか?」
「えぇ...まぁ...」
咲夜の一睨みがナギに向く
「呼ばなくても来るだろ...それより変な所はないか!?」
「ええ、綺麗ですよ」
「はい。とっても"可愛らしい"です」
足を踏まれるハヤテ、悶える
「今のは自分が悪いで...この執事が新しい執事か」
「は、はい。綾崎ハヤテです....」
「実は女の子とか?」
そんなボケをしている中、ナギの電話が鳴り響く
「む、今度は私の携帯電話か。何か問題でもあったか?...なに?ヒナギクもだと?そういえばヒナギクの家に住んでるとあったな...別に構わないぞ、私がどれだけ綺麗か見せてやる!」
勘違いは続いたままこちらに車が進んでる中
「ここは...どこでしょう...」
1人道に迷ってる少女が
ヒロイン増やすか
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ヒナギク一筋
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