「ふむ...」
どれが手堅いかと見ていると
「あら、何見てるの?」
「バイト募集のチラシだよ。働かないといけないなって」
そう言って再びチラシに目を落とす
「そんなにお金に困ってるの?」
「いや、単に働いてないってのがムズムズして仕方ないというか」
「ワーカーホリックね...お姉ちゃんもここまでとは言わなくとももう少しはやる気を出して欲しいわ」
「雪姉そんなに問題なの?」
「そうね...努力の方向音痴って所かしら」
雪姉の事だしサバイバル生活もこなせそうなのが怖い
「それでアルバイトするの?」
「一通り見たけど時間作るのが大変かなって。せっかくヒナが学校に通えるよう掛け合ってくれたんだし、そっちが最優先でバイトはしばらくお休みって所」
「学生の本分は勉強なんだから当然よ」
「一度きりの青春とも言うし恋も必要じゃ?ヒナは好きな相手は見つけたの?」
そう尋ねたら凄い形相で見てきたため謝って部屋に戻る
翌日、制服が届いたのだが
「これが白皇、男子用制服?」
女子と同じで明るい...というか赤色だ。ズボンは黒と赤によく合う
「いえ、白皇の男子用制服はこれじゃないわ。けど手紙に...似合いそうだからって、一応生徒会と同じ特権が利くみたい。ちゃんと仕事すればだけど」
「仕事はちゃんとするよ。あとは...ボランティア活動でもしようかな」
「お姉ちゃんの仕事は引き受けちゃダメよ?毎回頼ってくるようになるから」
なるほど、経験談という訳かと納得しながら制服を着る
「どう?」
「驚くぐらい赤色が似合うわね...こっちが教材よ」
「何から何までありがとう」
「頼りにしてるから」
今日が冬休み最後の日らしく明日から登校日とのこと
「ちゃんと寝なさいよ?」
「...オカン?」
「次言ったら...分かるわよね?」
アッハイと制服を綺麗にしまって教材と学院指定のカバンを持って宛てがわれてる自室へと向かう
学校...か。孤児院でしか学べる事なかったし楽しみだ
そして登校日
「おはよう、ヒナ」
「おはよう。もう起きてたの?」
「楽しみだったし。掃除もしたかったから」
「もはや執事ね...それじゃ走ってくるわ」
いつものランニングが始まったため時間通りにお風呂を沸かして他のことをしてると
「今日は腕によりをかけてお弁当作っちゃうわよ!」
「あのお義母さん...そこまで気合いいれなくても...」
「せっかくの学校デビューなんだから!」
これは止めるのが悪く思えたため大人しくヒナを待つ。学校内の詳しい事はまだ教わってないので
着替えて先に朝ごはんを食べているとちょうどヒナが帰ってきた
「お風呂沸かしてるよ」
「ありがとう、聖はランニングとかしないの?」
「オレは別で鍛えてるから...本当だって」
ジト目が飛んで来たためしっかりと言うとお風呂場の方へ向かって行ったヒナ
「ヒナちゃんが大切なのね」
「まぁ、雪姉と含めると唯一同年代でオレの事知ってる大切な友達ですから」
「友達...ね」
「?」
発言に対して疑問に思いつつ食パンを口に入れる
朝、登校時間と言える時間帯になってヒナと共に家を出る
「...ヒナ、今思ったんだけどさ。血の繋がってない男女で同年代が同じ時間帯に登校って異常だよね」
「まぁ、そういう所でもあるから...」
学校の校門が見えてきてくぐると、先程から感じる視線に対して気になってるのに気づいたのかヒナが
「目立つに決まってるわよその制服。女子制服と同じ明るい色とはいえ男子生徒唯一の制服になってるんだから」
「あー、まぁ」
別の事でも目立っているとはこの2人は微塵も思っていない
なんなら幼なじみだから一緒に歩いててもおかしくないだろ的な感じで歩いているのだから
学院に着くなり2人は質問攻めに会う、2人の関係
今フリーかと。そしてなにより女子生徒は
「はい、フリーだよ」
ハヤテではないにしろ笑顔でカッコよく言われたのがハートを射抜かれた
ちなみにこの日からヒナギク親衛隊とヒジリ親衛隊で派閥争いが勃発したとかしなかったとか
「あの2人は何をしているのだ?」
「さ、さぁ?」
ハヤテを連れてせっかく登校してやったというのにとナギは影でため息をついていた
ナギは聖の事を見る目があるヤツだという感じで別に恋愛感情はありません
ヒロイン増やすか
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ヒナギク一筋
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