【街の解体屋】魔物解体配信、はじめます【初見歓迎】 作:解体新書が泣いている
ネタバレに繋がりますので、未読の方はブラバお願いします。
随時更新予定。
【魔物図鑑】街の解体屋が解体した魔物たち【ネタバレ注意】
スライム
分類:スライム系 ランク:Eランク
ダンジョンの浅層に広く生息する魔物。半透明のゲル状の体を持つ。外見は単純だが体内の構造は一様ではなく核と呼ばれる固形化した部位がある。
体を構成するゲル状物質は魔物素材の加工触媒として使われる。他の魔物素材を加工する際に触媒として混合することで素材の純度を高める効果があるとされており、解毒薬や魔法薬の製造現場で広く使われている。
素材として扱うなら核を取り出しゲル状物質を傷つけずに処理する必要がある。乱暴に扱うとゲル状物質が崩壊して価値を失う。
スライムは動きが単純で危険性が低いため解体師の基礎訓練に使われることが多い。ただし核の摘出は見た目の単純さとは裏腹に繊細な作業を要求する。
希少素材:ゲル状物質(魔物素材の加工触媒)
アシッドスライム
分類:スライム系 ランク:Eランク
スライムの変異種。体液が腐食性で接触した素材を腐食させる性質を持つ。
通常のスライムと解体手順は同じだが処理する道具のコーティングが必要になる。使い続けると道具の劣化が早まるため処理後の手入れが通常より手間がかかる。
腐食性を持つゲル状物質はスライムより用途も広い。魔物素材の加工触媒としての効果が高いだけでなく魔法薬の触媒としても使えるため需要が二方面に分かれる。
腐食の性質を持つことで触媒としての反応速度が通常のスライムより速いとされており、魔法薬師の間では品質の高い触媒として評価されている。
討伐難易度はEランクと低いが素材価値の観点からは通常のスライムより上位に位置する。
希少素材:ゲル状物質(魔物素材の加工触媒・魔法薬の触媒)
グロテスクワーム
分類:虫系(芋虫型) ランク:Dランク
ダンジョンの森林地帯に生息する大型の芋虫型魔物。体長は最大一メートルを超える。
節のある体躯に細かい毛が密生しており外見は醜悪で素材価値がないと思われることが多い。実際に外皮・体液・内臓に素材としての用途はほぼない。
しかし体内に絹糸腺という特殊な器官を持つ。絹糸腺の内部に含まれる液体は固形化すると絹糸と同等品質の繊維になる仕組みを持っており繊維素材・防具・魔法道具用布の原料として非常に高い価値を持つ。
討伐時や業界標準の解体手順では絹糸腺が破壊されるため、グロテスクワームからとれた素材は市場にほぼ出回っていなかった。
折り畳まれた状態で体内に収納されている絹糸腺は体長を超える長さを持つ個体もあり、無傷で摘出するためには周囲の組織との境界を丁寧に辿りながら引き出す繊細な作業が必要になる。
希少素材:絹糸腺(繊維素材・防具・魔法道具用布の原料)
ヴェノムスコーピオン
分類:虫系(鋏角類型) ランク:Cランク
全身に外骨格を持つ大型サソリ型魔物。暗褐色の外骨格が鈍い光沢を放ち、尾部に毒腺があり毒は強力な神経毒として知られる。
毒腺は非常に繊細で、死亡後に損傷すると猛毒が体内に拡散される。尾部は非常に硬く切り離しができないため、尾部をつけたまま毒腺を解体する必要があり、リスクが高いため多くの解体師は毒線の回収を諦めて廃棄する。
逆行剥離という手順で毒腺への衝撃を最小化することで無傷回収が可能になる。通常の剥ぎ取り方向と逆に刃を入れることで毒腺へのダメージを軽減できる。
この手順の発想自体が業界では知られていなかったため毒腺は基本的に廃棄素材として扱われてきた。回収した毒腺は解毒薬や麻酔薬の原料として非常に高い価値を持つ。
希少素材:毒腺(解毒薬・麻酔薬の原料)
アーマーリザード
分類:爬虫類系 ランク:Bランク
全身を硬質な鱗で覆われた大型トカゲ型魔物。鱗は光沢を持ち均一に並んでいるように見えるが実際には継ぎ目が非常に細かく複雑な配列を持っている。鱗の継ぎ目を外れた位置に刃を入れると鱗が割れて素材価値を失う。
継ぎ目の読み方を習得した解体師にしか全量回収は難しい。鱗の配列は個体によって微妙に異なるため毎回確認が必要になる。
竜種の逆鱗に相当する部位がアーマーリザードにも存在しており逆鱗を起点として解体を進めることで鱗の配列全体を効率的に読むことができる。
逆鱗の存在自体が業界ではほぼ知られておらず解体師の間でも認識している人間は少ない。鱗は防具素材として非常に高い需要があり割れずに回収できた枚数によって素材の価値が大きく変わる。
希少素材:鎧鱗(防具素材)
ヴォルトイール
分類:魚系(電気系) ランク:Cランク
ダンジョン水域に生息する電気ウナギ型魔物。体長は一から二メートル程度。青紫系の体色を持ち発電時に全身が淡く発光する。死亡後も放電が不規則に継続するため討伐後の個体に近づくことで電撃を受ける事故が起きやすい。
通常の解体師は放電が完全に収まるまで待機してから解体を開始するが待機中に電気を帯びた油脂が放電によって失われるため最も価値の高い素材の回収が難しくなる。
発電器官につながる神経を特定の順番で刺激することで放電を数分間停止させる手法が存在する。神経の位置特定と刺激順序の把握に高度な解体知識が必要なため使える解体師はほとんどおらず業界標準として確立されていない。
放電が止まっている数分の間に発電器官と電気を帯びた油脂を回収しきる作業速度も要求されるため難易度は高い。発電器官は魔法道具の核部品として別格の需要を持つ。
希少素材:発電器官(魔法道具の核部品)・電気を帯びた油脂(魔法道具の素材)
ブラッドモスキート
分類:虫系(蚊型) ランク:Cランク
ダンジョンに生息する大型の蚊型魔物。体長は三十センチ前後。細長い吻を持ちダンジョン内の他の魔物や生物の血液を吸収して体内に蓄積する仕組みを持つ。体内に複数種類の血液器官があり吸収した血液を種類ごとに分類して蓄積する。
蓄積された血液は魔法薬の高級原料として需要があるが器官が非常に繊細で通常の解体手順では破損して価値を失う。専用の注射器の先端でも器官に対して過剰な圧力がかかるため素手で少しずつ摘出する手法が有効とされ、道具を使わないことで器官への余分な圧力を排除できる。
血液は魔物の種類ごとに異なる魔法薬の原料になる場合がある。討伐自体は難しくないが解体の難易度が高く素材を回収できる解体師が少ないため市場への流通量が限られている。
希少素材:血液器官(高級魔法薬原料・器官の種類ごとに用途が異なる)
レッサードレイク
分類:竜系近縁種 ランク:Bランク
トカゲに近い体型を持つ小型竜型魔物。全身を細かい鱗で覆われ四肢が小さい。竜系近縁種の皮は防具や装飾品の最高級素材として知られ竜系魔物の中でも特に柔軟性と耐久性のバランスが良いとされている。
最大の解体上の問題は死後硬直で竜系に近い魔物は筋肉密度が高いため硬直の程度が強く皮が縮んで剥離が困難になる。通常は討伐直後に急いで剥離を済ませる必要があるが、硬直した個体では皮が縮んだ状態で無理に剥がすと皮が裂けて価値を失う。
竜種の逆鱗に対応する部位への刺激で硬直を緩和する手法を使えば弛緩し丁寧な剥離が可能になる。この手法は竜系近縁種全般に応用できるため同様の問題を抱える近縁種の解体に広く活用できる。
希少素材:皮(防具・装飾品の最高級素材)・骨格・牙(武具素材)
ウォーオーガ
分類:人型系 ランク:Aランク上位
人型の大型魔物。体長は約三メートル。灰色の筋肉質な体躯を持ち人間の骨格に近い構造をしている。通常はダンジョンの中層以上に生息するが極稀に浅層に出現することがある。
周囲の素材を加工して武器を自作する習性を持つ。知性は高くないが素材の質を本能的に見極める能力があり自作の棍棒は素材選定と組み合わせが力学的に理にかなっている。体格に不釣り合いなほど手指の構造が精密であり腱と関節は精密部品の素材として別格の価値を持つ。骨格密度が非常に高く武具素材として高い評価を受ける一方で密度が高いぶん解体作業の負荷も大きい。人型の骨格構造は解体師にとって参照できる知識が多く手順を組み立てやすい魔物でもある。手指の精密な構造は解体の観察対象としても価値が高く解剖学的な議論の対象になることがある。
希少素材:骨格(武具・工芸品素材)・手指の腱と関節(精密部品素材)・筋肉・皮膚(防具素材)
ランページボア
分類:哺乳類系(猪型) ランク:Bランク上位
大型の猪型魔物。全身の毛が逆立っており実際より大きく見える。赤褐色の体躯に下から上に向けて伸びる牙を二本持つ。体内の発電器官から牙に電気を流して攻撃する習性を持つ。討伐後も筋肉の痙攣が数時間続くという特性を持ち解体師の間では対応が難しい魔物として知られている。
痙攣中に解体しようとすると刃が弾かれて素材が損傷する。通常の解体師は痙攣が収まるまで数時間待機してから解体を開始するが待機中に素材の鮮度が落ちる問題がある。牙が蓄電器官として機能しており死後の体内電気の供給源になっている。牙を先に取り外すと体内電気の供給が止まり痙攣が早期に収まる。この仕組みは業界では知られていなかったため牙は最後に回収するものという慣習が固まっていた。痙攣を早期に停止させることで素材を新鮮な状態で回収できるようになる。
希少素材:発電器官(魔法薬原料)・牙(武具素材)・皮膚(革製品素材)
ダンジョンナッツ
分類:魔力含有植物 ランク:Eランク
ダンジョン内の岩場に自生する魔力含有植物。見た目は硬い木の実に近く外殻が異常に硬い。ハンマーで叩いても割れないほどの硬度を持ちダンジョン内で発見した冒険者が素通りすることが多い植物。
内部に魔法素材の結晶が形成されており魔法道具の触媒として高い需要がある。乱暴に割ると内部の結晶が粉砕されて価値を失うため力任せの解体は意味をなさない。外殻の継ぎ目を正確に読んで最小限の力で開く必要がある。継ぎ目は個体によって走り方が異なるため毎回確認が必要になる。継ぎ目の走り方は外殻の表面の微細な模様に現れており観察眼のある解体師であれば触診と目視の組み合わせで特定できる。ランクはEだが解体の精度が素材価値を大きく左右する点では上位ランクの魔物と変わらない性質を持つ。
希少素材:内部結晶(魔法道具の触媒)
ネクロフローラ
分類:魔力含有植物 ランク:Cランク(劇物指定)
ダンジョン内の岩壁に張り付くように生える小型の植物型魔物。平らな葉が重なり合った小さな株で地味な緑色をしており見た目は普通の雑草と変わらない。茎に傷をつけると揮発性の猛毒を放出するため通常は発見次第遠距離から焼却処分される。
茎の内部に解毒薬や魔法薬の原料となる酵素が含まれているが傷をつけると揮発するため回収が難しいとされてきた。揮発の原因は温度であり外気温や道具の熱で毒素成分が気化する。低温環境での作業であれば切断しても気化しない。根株のまま低温環境に搬入して道具ごと冷やした状態で処理することで液体のまま採取が可能になる。液体状態で密閉容器に移してしまえば常温でも揮発しない。焼却処分が標準とされてきたためこの手法を試した解体師はほぼおらず素材として市場に出回ることがなかった。酵素は解毒薬だけでなく神経系の魔法薬にも使えるため需要は複数の分野にまたがる。
希少素材:酵素(解毒薬・神経系魔法薬の原料)
キメラ系魔物
分類:複合型魔物 ランク:Aランク
複数の魔物の特徴が混在した個体の総称。発生の原因は明らかになっていないがダンジョンの深部で確認されることが多い。個体によって組み合わさる魔物の種類が異なるため外見からある程度の混在種を推測することはできるが、本格的な確認は解体を始めてから行う必要がある。
解体手順が一定しないため個体の構造を見てからその場で手順を組み立てる必要がある。解体師の応用力と判断速度が問われる案件として知られており敬遠する解体師も多い。依頼として受け付けない支部もある。素材は混在する魔物の種類によって変わるため事前に素材の見積もりが立てにくく依頼価格の設定が難しいという問題もある。混在する魔物の種類によっては通常では入手できない組み合わせの素材が一体から回収できる場合があり素材価値の観点からは高い潜在性を持つ分類でもある。
希少素材:個体によって異なる
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