追放された僕、封印ロリ女神に憑依されTS覚醒~最強の【魔力喰らい】となり神々の代理戦争にまで拡大する~   作:nene2012

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冒険者ギルドを出て風呂に入る

「おい! 合成魔獣を倒したんだってな!」

「どうやって倒したんだ?」

「あの魔獣を、どうやってやっつけたんだ?」

 

 皆、興奮して矢継ぎ早に質問してくるので僕は少しうんざりする。

 仲間の戦力を話せても僕の秘密は話せないので適当に答える。

 

「どうやってって……皆で協力して普通に倒しましたけど……?」

 

 すると彼等は増々興奮して色々聞いてくるのである。

 

「古代魔法王国の遺跡に行ったって事は、お前等『終焉の刃』と出会ったか?」

「もちろん、彼等は居ましたよ……。でも、彼等は魔獣相手に苦戦して放置していたら全滅していたかもですね」

 

 僕は少し素っ気なく言うと、周囲がざわつき冒険者達は興奮して言う。

 

「うぉぉぉっ! マジか!?」

「あの、『終焉の刃』が苦戦していたんだってよ!」

 

 冒険者達は大はしゃぎし興奮している。

 受付嬢も、その様子を見て呆れたように見ている。

 

「『終焉の刃』の連中はどうなった?」

「はい……彼等は魔獣の幻覚攻撃で戦いどころではなかった様です。暫く幻覚に捕らわれていたので置いてきました」

 

 僕は平然とした態度で答えると、その冒険者達は更に興奮して言う。

 

「アイツ等も大したことねぇな!」

「マジかよ! アイツらも情けねぇ!」

「奴等は横柄だったからな……ざまあみろだ!」

「いや、合成魔獣はとんでもなく強いぜ。俺も以前戦ったが、手も足も出なくて逃げ帰ったからな」

 

 『終焉の刃』の敗残に彼等は嬉々として言葉を交わすのである。

 レムルス達の傍若無人な態度にムカついて彼等をからかいたいのだろう。

 

 自分も一時期、メンバーであったが何も感じない。

 だが、『終焉の刃』の失墜を喜ぶ彼等の思いに何となく居心地が悪くなり、そろそろ宿に帰ろうかと思い始めてくる。

 

「じゃあ、僕達は帰りますね……」

「えっ!? もう帰っちゃうんですか?」

 

 受付嬢が驚いて言う。すると冒険者達が騒ぎ出す。

 

「おいおい! 話をもっと聞かせてくれよ!」

「そうだ! そんな面白い話、ここで終わらせるなよ!」

 

 彼等は興奮しながら僕に詰め寄ると口々に文句を言って来る。

 

「おい! 話はもう終わりだぞ!」

 

 そんな僕を見兼ねてガラドが冒険者達の前に立ちはだかり彼等に睨みを利かせる。

 

「お、おい! そんな怖い顔で睨むなよ!」

「そうだ、俺達は単に話を聞きたいだけで……」

 

 すると受付嬢が慌てて間に入り仲裁する。

 

「皆さん、落ち着いてください! もう、これで終わりにしましょう!」

 

 彼女はそう言って皆を宥めると僕を見て言う。

 

「アベルさん達もお疲れでしょうし、今日はこれで解散しましょう」

「そ、そうだね。じゃあ……これで……」

 

 受付嬢に言われて僕等は踵を返すと冒険者ギルドを出るのであった。

 宿に戻り併設の酒場で夕食を済ませる。

 そして、魔獣との戦いで汚れた体を綺麗にするために風呂に入ろうと皆に提案する。

 

「今日の戦いで汚れたから、風呂に入ろうよ」

「そうだね」

「そうだの」

 

 ニルスとガラドは頷きながら賛同する。

 僕はアイラとバルバラの顔を見ながら言う。

 

「2人も風呂に入る?」

「う~む……エルフというものは水浴びが基本であって、風呂に入るという習慣がないのだが……」

「私も竜人族の里では風呂に入らないで水浴びが一般的だった。しかし、奴隷商に飼われていた時は入ってたぞ。風呂は気持ちいいものだ……アイラも入ってみないか?」

「む~う、じゃあ入ってみようか……」

 

 アイラはバルバラの一言で風呂に少し興味を持ちだす。

 この時、ニルスは内心ほくそ笑む。

 

 この町の公衆浴場が混浴であったら彼女達の裸が見れるかもと思ったからである。

 彼の少しニヤッとした表情に気付き僕は声を掛ける。

 

「ニルス……何かあった?」

「いいや何でもないよ……」

 

 僕の勘のいい視線にニルスはバツが悪そうに答える。

 子供の様な容姿に見えても彼はハーフリングであり大人なのである。

 

「じゃあ、みんなで公衆浴場に行こうか……」

 

 そう呟くと皆が僕の後をゾロゾロとついて来て公衆浴場に向かうのであった……。

 僕等は浴場に着くと、そこは男女別になった入口があり、中は広々とした大浴場であった。

 

「ほぉ~結構広いな」

「私には初めての経験だ……緊張してきたな」

 

 バルバラとアイラは思い思いにそう言うと女性更衣室に入っていく。

 この浴場は男女別で仕切られた風呂であるのに気付きニルスは少々がっかりするのであった。

 するとニルスが僕を見て言う。

 

「アベル……女湯に入るんだよね?」

「……えっ? 仕方ないさ……僕の体は女だからね」

「そうだよね……残念だな……」

 

 ニルスは僕の答えを聞き肩を落として残念そうに言う。

 そんな彼に僕は思わず言ってしまう。

 

「もし、混浴だったらアイラやバルバラの裸を見たかったの?」

「えっ? いや……そんな事ないよ……」

 

 図星を突かれニルスは慌てて否定するが、彼は僕から目線を逸らすも目が泳いでいた。

 僕は彼の態度に、してやったりと思いニヤニヤと笑みを溢してしまう……。

 

「やっぱり、彼女達の裸を見たかったんだね……」

 

 ニルスは口籠って黙ってしまう。少しからかい過ぎたと思い話題を変えるように声を掛ける。

 

「じゃあ、後でね……女湯に入ってくるから」

「そうだね……女の身体でよかったね」

 

 彼は渋々納得するのであった。そしてガラドと一緒に男湯の入口に向かうのである。

 

「儂ら男2人で仲良く風呂に浸かるかの」

「……ああ、そうだね」

 

 2人はそう言うと先に入って行ってしまった。

 そして、僕は女湯の脱衣所で服を脱ぎ裸になり中に入る。

 

 そこは湯気が立ち上る広い大浴場であった。

 中では既にアイラとバルバラが湯に浸かっていた。

 

「おお! アベル……やっと来たか」

 

 バルバラが僕を見て言う。

 アイラは湯船の淵に頭を乗せて目を瞑っていた。

 

 僕は彼女達の傍に行くと湯に浸かり2人の体を、それぞれ見る。

 アイラの方は無駄な脂肪が少なく引き締まった体であった。胸の方は豊満ではないが上をツンと向いた綺麗な形である。

 

 エルフであるが武術家をやっているので足腰はしっかりしている。

 バルバラの方は全身が筋肉質でガッシリしているが、そこそこ胸は大きく尻も女性としての美しい曲線は保っている。

 

 竜人族なので尻からは本人の髪色と同じく赤い鱗が生えた尻尾が生えているのである。

 しかし、僕の方は元々男であるので彼女達の体を、ついつい見入ってしまう。

 

「どうした? アベル?」

 

 顔を赤くしてジーっと見ている事に気付きアイラが目を開けて言う。

 

「い……いや……2人共、いい体してるなと思って……」

 

 しまった……2人の体をジロジロ見ていたのに気付かれてしまったと思い狼狽えてしまう。

 

 そう思い慌てながら、言うとバルバラは腰に手を当て自慢げに胸を張る。

 

「そうだろ! 私の体は竜人族の中でも綺麗な方なんだ」

「確かに、バルバラの胸は中々大きいな。しかし、私の身体も捨てたもんじゃないぞ」

 

 アイラは自分の胸と尻をアピールしながら僕にアピールする。

 そんな彼女達を見て僕は思わず引きつった笑みを浮かべてしまう。

 

「い……いや、2人共とても綺麗で魅力的だよ……」

 

 僕は内心『もう勘弁してくれ』と思い、ぎこちない笑顔で彼女達を褒めるのである。

 正直、アイラの裸体は女性として完璧である。

 

 バルバラも筋肉質だが胸と尻が豊満で男なら思わず抱き付きたくなるだろう……。

 だが、元男で女慣れしていない僕に裸の若い女性が近くに居たらまともではいられない。

 

 そんな僕の思いとは裏腹に彼女達は更に僕に近付いて来る。

 2人の美しい裸体を見て僕の理性は崩壊寸前であった。

 

「アベル……顔が赤いぞ? 湯あたりしたか?」

「……大丈夫……です」

 

 僕は慌てて平静を装いながら答えると湯船から出るのであった。

 そんな僕の行動に彼女達は首を傾げる。

 

 そして、風呂から上がるとニルス達が待っていた。

 彼は上気した僕の顔を見て少し驚いた表情で言う。

 

「あれっ!? 顔が赤いけど大丈夫?」

「……ちょっと長湯し過ぎてのぼせてしまったんだよ」

「ふ~ん……アベルってば意外と、むっつりスケベなんだね」

 

ニルスが僕をジト目で見ながらボソッと呟くのであった……。

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